天気の良い日が多く、連休も多いことから、絶好の旅行シーズンである秋。紅葉や温泉、旬の食材を使用したグルメなど、宮城県には秋の魅力がぎゅっと詰まっています。今回は、定番から穴場まで、秋の宮城県でおすすめしたい観光スポットを7ヶ所選んで紹介します。

宮城の紅葉といったらここ!鳴子峡

鳴子峡_宮城県
宮城県の北西部に位置する大崎市は、東北地方初の世界農業遺産である大崎平野を有する、自然豊かな地域です。そんな大崎市の秋の定番スポット「鳴子峡」は、10月中旬から11月下旬の紅葉シーズンに多くの観光客が訪れます。

紅葉の定番!鳴子峡ってどんなところ?

大崎市にある鳴子峡は、花渕山の南側山麓を、大谷川の水の流れが浸食してできた渓谷です。谷の深さは最大100ⅿにも及び、狭いところでは幅10ⅿの綺麗なV字型を形成しています。
江戸時代には鳴子峡のすぐ近くに街道がありましたが、その険しい地形のため、人があまり行き交うことがない場所でした。その街道を通り、宮城県から山形県へ山越えをしようと、鳴子峡に立ち寄った偉人がいます。その偉人とは松尾芭蕉のことで、「奥の細道」にもその時のことが描かれています。
当時鳴子峡の入口には、尿前(しとまえ)の関所があり、山形県へ抜けるためにはここで許可を得ないといけませんでした。しかし、この道はあまり人が通らない道。かつて、源頼朝が逃げのびるために利用した道でもあります。関所の人は芭蕉一行を怪しんで、なかなか通そうとしなかったそうです。
江戸時代中期には街道の人通りが増え、交通網や宿の整備が行われました。現在では、宮城県の紅葉の名所として、毎年多くの観光客が訪れます。紅葉見物の際は、「鳴子峡レストハウス」の見晴らし台からの眺めがおすすめです。斜面一帯に広がる赤黄色の木々と、鳴子峡のシンボルとも言える大深沢橋とのコラボレーションが楽しめます。
その大深沢橋からの眺めもカメラマンに人気です。鳴子峡レストハウスから歩いて5分ほどの場所にあるので、ぜひ立ち寄ってみてください。歩道が整備されているので、車を気にせずに、じっくりと渓谷美を眺められます。

観光の後は鳴子温泉で!

鳴子峡の紅葉を見物した後は、車で10分ほどの場所にある鳴子温泉に立ち寄ってみませんか?鳴子温泉には様々な泉質の温泉が湧き出していますので、湯めぐりをおすすめします。ひとり1,300円で販売している湯めぐり手形は、鳴子温泉の宿や共同浴場を定額でまわれるチケットです。
また、宿の並ぶ温泉街には、鳴子の伝統工芸品「鳴子こけし」を販売するお店や、こけしの絵付け体験ができるお店が並んでいます。世界でひとつだけの、オリジナルの鳴子こけしは特別なお土産になること間違いなしです!湯めぐりの際はこちらも併せて立ち寄ってみてください。

住所
宮城県大崎市鳴子温泉
電話番号 0229-83-3441(鳴子観光・旅館案内センター)
0229-87-2050(鳴子峡レストハウス)
営業時間 9:00~16:00
アクセス 仙台空港より車で約1時間30分

鮮やかな木々に包まれる秋保大滝


平安時代、僧侶の円仁は山形へ向かう途中、仙台の秋保を通りました。その時、秋保大滝の美しさに魅せられ、その地に不動明王を安置し、「山寺」で知られる立石寺の奥の院としたそうです。そんな歴史を持つ「秋保大滝」の魅力や見どころを紹介します。

2つの視点から名瀑を楽しんで!

仙台市の蔵王国定公園内にある秋保大滝は、栃木県の華厳の滝、和歌山県の那智の滝と並び、日本三名瀑のひとつ(一説では秋保大滝に代え茨城県の袋田の滝を入れることがある)に数えられる滝です。10月下旬から11月上旬には紅葉が見ごろを迎え、秋保温泉が近くにあることから、多くの観光客が足を運びます。
平安時代の初期には天台宗の僧侶・円仁がこの地に訪れ、不動明王を安置しました。現在は「西光寺」として整備され、境内には秋保大滝を一望できる展望台が設けられています。西光寺から展望台までは、手すりの付いた緩やかな階段で繋がっていて、子ども連れの方やお年寄りの方も手軽に行けるようになっていますので、ぜひ立ち寄ってみてください。赤黄色のカエデやモミジに囲まれた秋保大滝は、まるで錦の織物のようです。
秋保大滝のビュースポットは、展望台だけではありません。秋保大滝の迫力を間近で感じたい方は、滝つぼで見物するのがおすすめです。落差55ⅿの秋保大滝の自然の力強さを、間近で感じることができます。ただし、足元が滑りやすくなっているので、歩きやすい靴を履いて行きましょう。
秋保大滝には駐車場がふたつありますが、滝つぼまで行く場合は「秋保大滝 滝つぼ駐車場」に車を停めると便利です。展望台から見学する場合は、休憩所「大滝れすとはうす」に併設された、「秋保大滝
駐車場」に車を停めることをおすすめします。大滝れすとはうすにはトイレが整備されていますし、施設内にあるレストラン「イタリアンキッチンえむ」のソフトクリームは絶品と話題です。イタリアンキッチンえむは、カレーやパスタなどの食事メニューも充実していますので、秋保大滝見物後のランチにもぴったりです。

奥州三名湯のひとつ!秋保温泉

秋保大滝から車で15分ほどの場所にある秋保温泉は、福島県の飯坂温泉、宮城県の鳴子温泉と共に、奥州三名湯のひとつに数えられる名湯です。その歴史は古く、古墳時代にはすでに存在していた、とも言われています。
秋保温泉街にあるほとんどの旅館は日帰り入浴が可能なので、秋保大滝の見物後に冷えた体を温めるのにも最適です。秋保温泉の街中には、秋保大滝を形成する名取川が流れており、川のせせらぎや紅葉を堪能しながらの、秋らしい湯浴みが楽しめます。

住所
宮城県仙台市太白区秋保町馬場字大滝
電話番号 0223-98-2323
営業時間 7:00~18:00
アクセス 仙台空港より車で約55分

夜間にはライトアップも!瑞巌寺


日本三景のひとつ・松島は、宮城県内でも屈指の人気を誇る観光スポットです。松島の観光で外せない「瑞巌寺」も10月下旬から11月上旬には紅葉の見頃を迎え、夜間にはライトアップが行われます。

瑞巌寺ってどんなところ?

JR松島海岸駅から歩いて10分ほどの場所にある瑞巌寺は、松島観光には外せないスポットで、828年に創建された古刹です。創建当時は延暦寺と肩を並べるほどの寺院だったと言われています。その後臨済宗に属し、名前も「円福寺」へと改名しました。
しかし、円福寺は徐々に衰退し、戦国時代の終わりには廃墟同然に荒れ果ててしまいます。江戸時代に入ると、この地域を治めた伊達政宗が円福寺の再興に着手し、「松島青龍山瑞巌円福寺」と名前を改めました。現在の建物は、伊達政宗が5年もの歳月をかけて整備したものです。2018年には「平成の大修理」が行われ、建物の修理や耐震補強が行われました。
境内にはいくつかの建物がありますが、中でも見ておきたいのが本堂です。創建当時は珍しかった瓦葺きの屋根で、平成の大修理にて、約5万枚あるうちの約3万枚の瓦が交換されました。また、本堂の内部には10の部屋がありますが、全ての部屋の襖や扉の絵が違っています。建物の至るところに施された、当時の荘厳な絵や彫刻は必見です。

10月から11月は夜間のライトアップを実施!

10月から11月にかけては、瑞巌寺をはじめ、松島の紅葉の名所で夜間のライトアップイベントが開催されます。特に、瑞巌寺の隣にある「円通院」のライトアップは、参道が優しい光に照らされ幻想的で、デートにぴったりです。
円通院は、1647年に伊達政宗の孫・光宗の霊廟として開山しました。ライトアップが行われる期間中は、円通院の境内で雅楽の演奏などが行われます。優美な音色に包まれる、ロマンチックな雰囲気は、秋の紅葉の時期にしか楽しめません。瑞巌寺や円通院のほか、松島中央広場などでも夜間のライトアップが行われます。日中とは一味違った雰囲気をまとう松島を、ぜひご堪能ください。
かつて松尾芭蕉は東北を旅する際中に、瑞巌寺をはじめ松島の各所をめぐりました。芭蕉は、松島のあまりの美しさに、一句も詠めなかったと言われています。当時の情景を思い浮かべながら、ライトアップされて幻想的になった松島をめぐってみてください。

住所
宮城県宮城郡松島町松島町内91
電話番号 0223-54-2023
営業時間 開門時間:8時30分
4月~9月:午後4時30分まで
10月・3月:午後4時まで
11月・2月:午後3時30分まで
12月~1月:午後3時まで
アクセス 仙台空港より車で約35分

いくらが旬!あら浜 亘理店


宮城県のご当地グルメと言ったら、何を思い浮かべますか?牛たんやずんだをイメージする方が多いかもしれませんが、秋の宮城県に来たら、ぜひ旬の秋鮭を使用した「はらこめし」を食べてみてください!はらこめしとはどんな食べ物なのか、そしておすすめのお店を紹介します。

伊達政宗も喜んだ!亘理の味覚・はらこめし

はらこめしは、秋鮭をふんだんに使用した、宮城県を代表する秋の味覚です。はらこめしの作り方は、まずは鮭の身を甘辛く煮込み、その煮汁でお米を炊きます。そして、鮭のうま味がぎゅっと詰まったご飯の上に、鮭の身とイクラをトッピングして完成です。いわば「鮭の親子丼」とも言えるご当地グルメで、秋を感じさせる味覚として、幅広い年代に愛されています。
そんなはらこめしは、宮城県の海岸沿いに位置する亘理地方で生まれました。亘理地方には阿武隈川の河口があり、鮭の地曳網漁が盛んに行われています。中でも太平洋に面した荒浜地区には、昔から、秋に遡上してきた鮭と新米を一緒に食べる秋の習慣があったと言われています。
江戸時代、阿武隈川の視察のために伊達政宗が亘理地方に訪れました。その時に献上されたのがはらこめしで、政宗はあまりの美味しさに驚いたそうです。以来、亘理地方でははらこめしが郷土料理として定着し、今では駅弁になったり、家庭で簡単に作れるはらこめしのセットがスーパーで販売されたりしています。

あら浜 亘理店で宮城のおいしさを味わってみて!

亘理地方にははらこめしを提供する飲食店が多く存在しますが、中でもおすすめしたいのが荒浜地区にある「あら浜 亘理店」です。はらこめし発祥の地にあるお店で、9月から12月までの間、はらこめしを提供しています。
あら浜
亘理店のはらこめしは、鮭のアラからとった出汁で、鮭、お米、イクラを味付けしているのが特徴です。鮭の下処理は大変ですが、どれも入念に行っているので、魚独特の臭みがありません。見た目も美しく、まるで宝石箱のようにイクラがキラキラと輝いています。贅沢すぎると思われるかもしれませんが、鮭とお米、イクラを混ぜて、3つの味を一緒に味わうのがお店おすすめの食べ方です。
多い時は1日600食以上のはらこめしを作るほど、人気のあら浜
亘理店ですが、2011年の東日本大震災で、お店が全壊するという大きな被害を受けました。営業が再開できたのは、震災から5年が経った2016年のことです。震災からの復興を遂げた店で、受け継がれてきた味をぜひ味わってください。

住所
宮城県亘理郡亘理町荒浜字中野183-8
電話番号 0223-35-2585
営業時間 ランチ 11:00~14:00
ディナー 17:00~20:00
アクセス 仙台空港より車で約20分

ドライブを楽しんで!蔵王エコーライン

蔵王エコーライン_宮城県
木々が赤黄色に色づき天気の良い日が続く秋は、ドライブにぴったりな季節です。ここでは、宮城県と山形県をつなぐ山岳観光道路「蔵王エコーライン」と、道中にあるおすすめ観光スポットを紹介します。

蔵王エコーラインってどんなところ?

宮城県と山形県の県境に位置する蔵王連峰は、かつて修験道の霊場として知られていた、南東北を代表する山脈です。雄大な自然、火山活動が生み出した温泉や滝などが多数あることが評価され、1950年に「新日本観光地百選」の山岳部門1位に輝きました。そんな蔵王連峰を横断する蔵王エコーラインが建設されたのは、1962年のことです。
現在の蔵王エコーラインは、四季を感じられるドライブルートということで、多くの観光客が訪れます。特に、9月から10月に見頃を迎える紅葉の時期には、渋滞が起きることも珍しくありません。11月初旬からは雪が降り始めるため、蔵王エコーラインは閉鎖されます。
蔵王の観光スポットと言えば、エメラルドグリーンの火口湖「御釜」を思い浮かべる方が多いかもしれません。蔵王エコーラインの最高点・刈田峠から御釜までは、「蔵王ハイライン」で繋がっており、最寄りの駐車場からは徒歩5分ほどで御釜を一望する展望台に行くことができます。秋の晴れている日でも、蔵王連峰周辺は気温が低いので、上に羽織るものを一枚持って行くと良いでしょう。観光後には、冷えた体を蔵王エコーラインの起点近くにある、遠刈田温泉で暖まるのもおすすめです。

御釜以外にも見どころ満載!

蔵王エコーライン沿いには、御釜以外にも蔵王連峰が生み出した絶景を楽しめる場所があります。そのひとつが「駒草平」です。御釜から車で10分ほど、遠刈田方面へ下ったところにあります。駒草平はその名の通り、コマクサの群生地として知られる場所です。コマクサの見頃は初夏なのでそれ以外の季節には見られませんが、秋には紅葉に包まれた山並みと、「不帰(かえらず)の滝」が一望できます。遊歩道が整備されているので、散策にもおすすめです。
また、駒草平から車で15分ほど更に下ったところには、「三階の滝」、「不動滝」の2つの滝を一望できる「滝見台」があります。木々の間を流れる滝の姿は、紅葉と相まって、錦の織物に走る一筋の白糸のよう。時間を忘れてゆっくりと、蔵王連峰が織り成す自然の美を楽しんでください。駐車場は滝見台裏手にあります。

住所
宮城県刈田郡蔵王町~山形県上山市
電話番号 0224-34-2725(蔵王町観光案内所)
アクセス 仙台空港より車で約55分

文化人の愛した温泉街!作並温泉

「作並温泉」は、かつて「仙台の奥座敷」と呼ばれ、歴代仙台藩主にも愛された温泉街です。広瀬川沿いに佇むこの温泉街は、多くの文化人が愛した場所としても知られています。多くの文化人に愛された作並温泉で、非日常のひと時を楽しんでみませんか?

正岡子規に土井晩翠…多くの文化人が愛した作並温泉

宮城県と山形県の県境に位置する作並温泉は、奈良時代の721年に行基が発見したという言い伝えの残る温泉街です。古くから地域住民の憩いの場として親しまれていましたが、それ以外の人には知られていない秘湯でした。そこで住民のひとりが、「この温泉を世間に広めたい」と仙台藩に願い出ました。仙台藩から許可を得て作並初の宿が誕生したのが、江戸時代の1796年のことでした。作並初の宿が完成するまでには、8年もの歳月がかかったと言われています。
作並温泉の街中には、宮城県と山形県を結ぶ関山街道がありました。県をまたいで物資を運ぶ、交通の要所だったのです。しかし、道が険しいことから、旅行客が通ることはほとんどありませんでした。明治時代になると交通網が整備され、徐々に旅行客が立ち寄るようになります。中でも作並温泉を愛した文化人として知られているのが、明治時代の歌人・正岡子規です。
正岡子規は松島や塩竈など宮城県内をめぐる途中に、作並温泉に滞在しました。その時のことは、旅行記「はて知らずの記」に記されています。子規は作並温泉の立地や、風情に関する歌を詠みました。
このほかにも、仙台出身の作曲家・土井晩翠や、元貿易庁長官の白洲次郎など、多くの文化人が滞在し、作並温泉の自然の豊かさや、風情ある景観に感銘を受けたという記録や文献が残されています。

作並温泉最古の温泉宿!若松旅館


1796年に最初に建設された旅館は、現在でも「若松旅館」として営業しています。先ほど紹介した正岡子規や土井晩翠も、この若松旅館に宿泊しました。若松旅館の自慢は、源泉かけ流しの温泉。混浴の岩風呂をはじめ、女性専用の半露天風呂など、渓流の自然を感じながらの湯浴みが楽しめます。
お祝いやねぎらいなど、特別な1日を過ごしたい方は、半露天風呂付き客室がおすすめです。こちらの半露天風呂も源泉かけ流しで、24時間いつでも好きな時間に入れます。また、半露天風呂付き客室は基本的に部屋食です。プライベート感満載の客室で、気兼ねのないひと時が過ごせます。
また、カップルにおすすめのプランや、子ども連れに優しいプランなど、様々なシーンで利用できる充実したプランがあるのも魅力のひとつです。川のせせらぎをBGMに、ゆったりとした1日を過ごしたい方は、ぜひ立ち寄ってみてください。

住所
宮城県仙台市青葉区作並
電話番号 0223-95-2211(作並温泉旅館組合)
アクセス 仙台空港より車で約55分
JR仙山線作並駅より徒歩すぐ

朝ドラで話題のあの人ゆかりの地!青根温泉


先ほど紹介した山岳観光道路・蔵王エコーラインの入口には、蔵王を象徴する蔵王大権現の大鳥居があります。そこから車で8分ほどの場所にあるのが、1528年に開湯した「青根温泉」です。ここに滞在した偉人や、隠れたエピソード、おすすめの宿を紹介します。

昭和の名曲が生まれた青根温泉

青根温泉は、伊達藩の保養所として整備され、室町時代の1528年に開湯しました。芥川龍之介や山本周五郎、与謝野鉄幹・晶子夫婦など、長い歴史の中で多くの偉人が滞在した温泉地としても知られています。中でも、芥川龍之介は誰よりも早く青根温泉に魅了され、1か月間も青根温泉に滞在し、部屋にこもって作品や歌を生み出しました。そのほかにも、作曲家の古賀政男が訪れたことでも知られています。
2020年の3月から放送を開始した、NHKの朝の連続テレビ小説「エール」は、福島県生まれの作曲家・古関裕而の生涯をテーマにした作品です。古関裕而は甲子園で有名な「栄光は君に輝く」など、昭和のヒット曲を数多く生み出しました。そんな古関裕而をモデルとした、作中の主人公・祐一は、大人になり木枯正人と出会います。劇中では、木枯正人を人気バンドRADWIMPSのギターボーカル・野田洋次郎さんが演じています。
木枯正人のモデルは、昭和の名曲「影を慕いて」を作曲した古賀政男だと言われています。エールの作中では、野田洋次郎さんが「影を慕いて」を弾き語りするシーンが描かれており、その美声がSNSで話題となりました。
名曲「影を慕いて」は、古賀政男が悲恋の末、心を病んだ時に立ち寄った青根温泉で生まれたものだと言われています。この曲を発表すると古賀政男はたちまち人気となりました。青根温泉は、彼の人生のターニングポイントとなった地といっても過言ではありません。そのように、青根温泉周辺には、心の疲れを癒してくれる豊かな自然と風情ある景観が広がっています。

風格ある佇まいの不忘閣


現在青根温泉には、約10軒の宿や足湯がありますが、中でもおすすめしたいのが「不忘閣」です。桃山様式の荘厳な造りが特徴の宿で、落ち着いた大人な雰囲気が漂っています。また、温泉が土蔵の中にあるのも魅力のひとつです。落ち着きのあるダウンライトが、癒しのひと時を演出しています。
敷地内には、芥川龍之介が滞在した土蔵や山本周五郎の作品「樅の木は残った」に描かれている情景がそのまま残されています。ここで過ごすひと時は、「不忘閣」という宿名の通り、きっと忘れられない時間になるはずです。

住所
宮城県柴田郡川崎町青根温泉
電話番号 0224-84-2111(川崎町役場地域振興課)
アクセス 仙台空港より車で約55分

今年の秋は魅力たっぷりの宮城県へ!

宮城県への秋の旅行でおすすめしたい観光スポットを、7つ紹介しました。紅葉の名所である鳴子峡や秋保大滝をはじめ、自然に囲まれた温泉街、秋の旬がぎゅっと詰まったグルメなど、宮城県には秋の魅力が盛りだくさんあります。紅葉、食、温泉、読書など、秋だからこそ楽しみたいひと時を、宮城県で過ごしてみませんか?

就航している航空会社
JAL(日本航空)ANA(全日空)スカイマーク(SKYMARK)アイベックスエアラインズ(IBEX Airlines)エア・ドゥ(AIR DO)、フジドリームエアラインズ(Fuji Dream Airlines)、ピーチ・アビエーション(Peach Aviation)

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