九州の東南端に位置する宮崎県は、日照時間、快晴日数ともに日本トップクラス!その反面降水量も多い。こうした晴れと雨のバランスのとれた気候が、宮崎県の美しい自然やおいしいグルメを生み出しました。連休の多い秋、青空の広がる宮崎県へ旅に出かけてみませんか?

絶景を眺めて運試し!鵜戸神宮

「九州の小京都」と称される飫肥(おび)地区や、コバルトブルーに輝く「日南海岸国定公園」などのある、宮崎県内屈指の観光の街・日南市。「鵜戸(うど)神宮」は、そんな日南市の海岸沿いにある神社です。ここでは、鵜戸神宮の歴史や見どころを紹介します。

鵜戸神宮ってどんなところ?

鵜戸神宮は、日南市の海岸沿い、日向灘に面した岬に位置する神社です。創建の年代は定かではありませんが、古来より海洋信仰の聖地として知られていました。現在では「鵜戸さん」の愛称で親しまれ、年間約100万人もの参拝客が訪れます。
鵜戸神宮の最大の特徴は、波によって浸食された洞窟の中に社殿があること。社殿は1700年代初頭に建てられたもので、何度か改修はしていますが、ほとんど当時のまま洞窟の中に佇んでいます。また、社殿のある洞窟は日本神話の神・山幸彦とその妻・豊玉姫の子供が産まれた場所だと言われていることから、鵜戸神宮は安産や夫婦円満、縁結びの神社としても有名です。

鵜戸神宮で願いを込めて運試し!

安産や夫婦円満、縁結びのご利益があるとされる鵜戸神宮。願い事や想い人を思い浮かべながら、運試しにチャレンジしてみませんか?
鵜戸神宮で人気の運試しは「運玉投げ」と言って、豊玉姫が乗ってきた亀が岩になったと言い伝えの残る「亀石」の、甲羅に当たる部分に空いている小さなくぼみに向かって、素焼きの玉「運玉」を投げ、くぼみに玉が入れば願いが叶うと伝わっています。男性は左手、女性は右手で、亀石の背にあるくぼみを狙います。運玉をくぼみに入れるのはなかなか難しいですが、入らなかった方でも大丈夫。くぼみに入った運玉は定期的に回収され、一願成就のお守りとして販売されていて、このお守りを持っていれば、願いが叶うと言われています。お守りは、紐つきの可愛らしい袋に入っているので、バッグやお財布に付けることもできますよ。
また、11月3日には明治天皇の誕生日を祝う「明治祭」が行われ、獅子舞や巫女さんの舞などが奉納されます。まるで絵巻物の中に入り込んでしまったかのような雅な雰囲気を体感してみてはいかがでしょう。

■住所:宮崎県日南市大字宮浦3232

■電話番号:0987-29-1001
■営業時間:4月~9月 6:00~19:00
10月~3月 7:00~18:00
■アクセス:宮崎空港より車で約40分

紅葉に包まれた絶景!高千穂峡

高千穂峡_真名井の滝_宮崎県
宮崎県の北端に位置する高千穂町は、隣接する熊本県の阿蘇火山によって生まれた豊かな自然の中にある街で、日本神話や伝説が多く残されています。そんな高千穂町で最も有名なのが、五ヶ瀬川にある「高千穂峡」。秋には紅葉が見頃を迎える高千穂峡の、見どころを紹介します。

高千穂峡ってどんなところ?

今や宮崎県を代表する観光スポットとなった高千穂峡は、柱状節理(ちゅうじょうせつり)と呼ばれる、柱状の奇岩が特徴的な峡谷です。この柱状節理は、今から約12万年前と約9万年前に起きた阿蘇の噴火によって、噴出した火砕流が宮崎県を流れる五ヶ瀬川に流れ込み、急速に冷却されてできたものです。その後五ヶ瀬川の流れや風によって侵食され、高さ平均80m、長さ7㎞の大峡谷が生まれました。最も高い岸壁は約100mにも及び、自然の力強さを感じさせてくれます。
独特な形をした高千穂峡は、1934年に国の名勝、天然記念物に指定されました。秋にはモミジやカエデなどが紅葉し、普段の荒々しい峡谷とは違った、優しい姿を見せてくれます。

高千穂峡の見どころとは?

高千穂峡のシンボルとも言えるのが、日本の滝百選に選ばれた「真名井の滝」です。約17mの高さから、大量の水が水しぶきを上げながら川へと落ちていく様子は、高千穂峡を代表する風景とも言えます。貸しボートで真名井の滝を間近で見るのも、遊歩道から滝全体を眺めるのもおすすめです。
また、真名井の滝から遊歩道を進むと、注連縄の巻かれた岩が見えてきます。これは、かつて高千穂一帯を荒らしていた神・鬼八が、高千穂神社のご祭神に向かって投げた岩だと言われています。その重さは推定200トンもあるのだとか!鬼八の力石のそばには、ハート形の石があるので、よく探してみてください。水位によっては見られないことがありますが、見つけられた方には幸運がやってくるかもしれません。

■住所:宮崎県西臼杵郡高千穂町

■電話番号:0982-73-1213(高千穂峡観光協会)
■アクセス:宮崎空港より車で約2時間

秋の夜長に!高千穂神社

先ほど紹介した高千穂峡から車で約4分、歩いても15分ほどのところに「高千穂神社」はあります。高千穂峡の見どころのひとつ・鬼八の力石は、この高千穂神社に向かって投げられたものです。高千穂神社の見どころや、夜にしか見られない光景を紹介します。

高千穂神社ってどんなところ?

高千穂峡からすぐの場所にある高千穂神社は、日本神話の日向三代と称される3人の神とそれぞれの妻の6柱、神武天皇の兄とその妻子の9柱を祀る神社です。伝承によると、高千穂神社は今から約1,900年前に創建されたと伝わっています。
高千穂神社は主に、農産業や厄除け、そして縁結びのご利益があることで有名です。境内でひと際目を引くご神木「夫婦杉」は、2本の杉の幹が根元で繋がっており、恋人や夫婦で手をつなぎながら夫婦杉の周りを3周すると、縁結び、家内安全、子孫繁栄の3つの願いが叶うと言われています。恋人や夫婦との旅行の際は、ぜひ立ち寄ってみてください。

夜の高千穂神社もおすすめ!

夜の長い秋にぜひおすすめしたいのが、国の重要無形民俗文化財にも指定されている、高千穂神社の「夜神楽」です。毎年11月中旬から2月上旬にかけて、町内20の集落の公民館などで行われる神事で、今から約800年前から行われています。その年の収穫を感謝するとともに、翌年の五穀豊穣を願って行われます。
夜神楽は日本神話にまつわる題目が演じられますが、集落ごとに題目も、舞い方も異なります。いくつかの集落を見比べてみるのもおすすめです。
夜神楽は夕方から始まり、翌日のお昼前まで行われます。全ては見られない、日程が合わないという方でも大丈夫。高千穂神社では、365日毎晩8時から約1時間、高千穂神楽が演じられます。演じられる題目は、33ある夜神楽の中での代表的な4つです。ただし、温暖な宮崎県でも秋の夜は冷えるので、防寒具やひざ掛けを持っていくと良いでしょう。

■住所:宮崎県西臼杵郡高千穂町大字三田井1037

■電話番号:0982-72-2413
■アクセス:宮崎空港より車で約1時間

気分は夏!南国気分が味わえる青島

温暖な気候の宮崎県。その代名詞とも言えるのが、宮崎市にある「青島」です。島内には神社があることから、かつては神聖な場所として知られていましたが、今ではパワースポットとして、主に女性に人気の島になりました。その歴史や見どころを紹介します。

青島ってどんなところ?

宮崎市にある青島は、熱帯性及び亜熱帯性の植物が生い茂る周囲860mの小さな島です。北半球最北の亜熱帯植物群落であることから、1921年には天然記念物に、1952年には特別天然記念物に指定されました。
今や宮崎県を代表する観光スポットとなった青島ですが、かつては島内にある「青島神社」の祭日以外は一般人の立ち入りは禁止されていました。現在では、青島神社に縁結びのご利益があることから、女性に人気のスポットとなっています。
島内を巡る手段が徒歩だけでないことも魅力のひとつ。のんびりと青島を巡れるトゥクトゥク(東南アジアなどで普及している三輪自動車のタクシー)は、より一層南国気分を味わえると人気です。夏が終わってしまった秋にも、もう一度夏の気分が味わえます。

青島に行くなら干潮時がおすすめ!

青島の航空写真を見てみると、島の周りが奇妙な形をした地層になっているのが分かります。これは「鬼の洗濯板」と呼ばれ、国の天然記念物にも選ばれた、貴重な景観です。正式には「青島の隆起海床と奇形波蝕痕(はしょくこん)」と言い、固い砂岩と柔らかい泥岩が積み重なった地層が波に削られ、固い砂岩だけが残ってできた地形で、まるで波がそのまま固まったようにも見えます。
干潮時には、青島へと繋がる弥生橋から鬼の洗濯板が見られますし、岩場を散策することもできます。岩場のくぼみには、カニや小魚など、普段見られない生き物が生息しています。また、青島神社には、自分の好きな貝に願いを込めてお供えする「真砂の貝文」という場所があります。鬼の洗濯岩には珍しい貝殻が落ちているので、青島神社へ参拝する前に立ち寄って貝殻を拾ってから行くのがおすすめです。

■住所:宮崎県宮崎市青島

■電話番号:0985-21-1791(宮崎市観光課)
■アクセス:宮崎空港より車で約15分

アウトドア好き必見!えびの高原

宮崎県の南西部に位置するえびの市は、市の北部が矢岳高原に、南部が霧島屋久国立公園にかかる、自然豊かな街です。そんなえびの市にある「えびの高原」は、年間80万人もの観光客が訪れる、宮崎県内屈指の観光スポット。運動するのに最適な秋、えびの高原でアウトドアを満喫しませんか?

えびの高原ってどんなところ?

えびの高原_宮崎県
えびの高原は、宮崎県と鹿児島県の県境、標高1,200mに位置する高原です。周囲を霧島連山に囲まれ、1934年に日本初の国立公園「霧島錦江湾国立公園」に指定されました。
えびの高原は年間80万人が訪れる人気の観光スポットですが、かつては高原の至るところから火山ガスが噴出していました。そのため、えびの高原には過酷な環境下でも育つススキ野が広がっています。ススキが火山ガスの成分に作用し、穂先が赤紫をしたえび色に染まることから、「えびの高原」と呼ばれるようになりました。現在でも、えびの高原の観光拠点「えびのエコミュージアムセンター」から歩いて8分ほどの、霧島連山のひとつ・硫黄山の麓で、えび色に染まったススキを見ることができます。見頃は10月いっぱいです。

えびの高原でアウトドアを楽しんで!

えびの高原でぜひおすすめしたいのが、高原内の名所を巡るハイキング。えびの高原には大小いくつかの火口湖があり、中でもコバルトブルーの湖水が美しい「不動池」、後ろに佇む白鳥山との共演が楽しめる「白紫(びゃくし)池」、霧島連山の火口湖で一番美しいと言われている「六観音御池(ろっかんのんみいけ)」が有名です。この3つの火口湖を巡るルートの所要時間は1時間半ほどです。歩道が整備されているので、子供連れの家族でも安心してハイキングが楽しめます。
また、えびの高原にはキャビンつきのキャンプ場があり、経験者はもちろん初心者の方でも気軽にキャンプが楽しめます。キャンプ場内には温泉があるので、散策や旅行の疲れをしっかり癒せるでしょう。都会ではなかなか感じられない、秋を満喫できるキャンプ場です。

■住所:宮崎県えびの市末永

■電話番号:0984-33-3002(自然公園財団えびの支部)
■アクセス:宮崎空港より車で約1時間30分

コスモスのじゅうたんが広がる!生駒高原

秋桜の咲く丘_生駒高原_宮崎
宮崎県の南西部に位置する小林市は、えびの市と同様に霧島連山に囲まれた街です。そんな小林市にある「生駒高原」は標高540mに位置する高原で、1年を通して様々な花が咲き誇ります。秋の生駒高原にはどんな魅力が詰まっているのでしょうか。秋のイベントとともに紹介します。

生駒高原ってどんなところ?

先ほど紹介したえびの高原から車で30分ほどのところにある生駒高原は、霧島連山の麓、標高540mの場所に位置しています。春にはポピー、夏にはサルスベリやサルビア、秋には色とりどりのコスモスが咲く、花の絶えない高原です。中でも秋のコスモスは生駒高原を代表する花で、赤やピンク、白など約100万本のコスモスが、まるでじゅうたんを敷き詰めたように高原一帯に広がります。
生駒高原に訪れた際は、宮崎県や生駒高原限定のお土産を販売する売店や、カフェにも立ち寄ってみてください。特に、カフェで販売されている濃厚なソフトクリームは、どなたにもおすすめできます。高原内の散策やドライブの休憩に味わってみてはいかがでしょう。コスモスや霧島連山を眺めながら味わえば、その美味しさもひとしおです。

高原に咲く大輪の花!生駒高原のナイトコスモス

約100万本のコスモスが咲き誇る秋の生駒高原では、毎年「ナイトコスモス」というイベントが開催されます。例年10月中旬の週末、3日間にわたって行われる夜間のイベントです。2万5000個のキャンドルと300個の灯籠が、コスモスのじゅうたんが広がる生駒高原を、暖かな光で包み込みます。
ナイトコスモス最大の見どころと言えるのが、毎晩行われる打ち上げ花火です。キャンドルや灯籠の光で包まれた高原を、夜空に浮かぶ大輪の花が、より一層美しく演出してくれます。そのロマンティックな光景は、デートにもおすすめです。
また、イベント開催中は宮崎県をはじめとする九州のご当地グルメや、地元の特産品を販売するブースも登場します。ブースの前にはテント付きのイスやテーブルが用意されているので、天気の悪い日でも安心です。秋の花も食も一緒に楽しみたい!という方は、ぜひ足を運んでみてください。

■住所:宮崎県小林市南西方8565

■電話番号:0984-27-1919
■アクセス:宮崎空港より車で約1時間

チキン南蛮発祥のお店!味のおぐら 本店

食欲の秋。宮崎県のご当地グルメといったら、皆さんは何をイメージしますか?南国の気候が育むマンゴー、そしてチキン南蛮を思い浮かべる方が多いのではないでしょうか。ここでは、なぜチキン南蛮が有名になったのか、その発祥地とも言える「味のおぐら 本店」について紹介します。

チキン南蛮はどうして生まれたの?

宮崎県と大分県の県境に位置する延岡市は、チキン南蛮発祥の街と言われています。かつて延岡市には「ロンドン」という洋食店があり、このお店でチキン南蛮の原型とも呼べる料理が誕生しました。
鶏モモ肉に比べ、お客さんに提供されることが少なかった鶏胸肉を、ロンドンでは卵にくぐらせ、小麦粉をまぶして揚げ、甘酢をかけてまかない料理として食べていました。そう、チキン南蛮が生まれた当初は、現在のようにタルタルソースがかかっていなかったのです。
ロンドンで修行をしたシェフが経営する「直ちゃん」というお店が延岡市にあり、このお店では、タルタルソースなしのチキン南蛮の原型とも言えるメニューが味わえるので、これから紹介する「味のおぐら」と食べ比べするのもおすすめです。

タルタルソースつきのチキン南蛮を食べるなら「味のおぐら」

タルタルソースつきのチキン南蛮の発祥は、現在宮崎市内にお店を構える「味のおぐら」だと言われています。こちらのお店のチキン南蛮は、タルタルソース、甘酢ともに濃い目に味付けされています。この濃い目の味付けが記憶に残り、子供の頃に食べたお客さんが大人になって、自分の子供や孫を連れて、また訪れることが多いそうです。
そんな癖になるタルタルソースは、5時間以上米酢に漬け込んだ玉ねぎ、人参、きゅうり、ゆで卵のみじん切りを、自家製マヨネーズと混ぜたもの。しっとりジューシーな鶏胸肉との相性は抜群です!

現在、味のおぐらはチェーン展開しており、宮崎県内外にもいくつかお店を構えています。少人数で行かれる方は宮崎市の本店が、家族連れにはテーブル席の多い瀬頭店がおすすめです。

■住所:
(本店)宮崎県宮崎市橘通東3-4-24

(瀬頭店)宮崎県宮崎市瀬頭2-2-23

■電話番号:
(本店)0985-22-2296
(瀬頭店)0985-23-5301
■営業時間:
(本店)11:00~15:00、17:00~20:30
(瀬頭店)11:00~22:00
■アクセス:
(本店)宮崎空港より車で約20分
(瀬頭店)宮崎空港より車で約20分

自分へのご褒美として…秋の宮崎県への旅

高千穂峡や生駒高原など自然が織り成す絶景、鵜戸神宮や高千穂神社などの歴史ある場所、そしておいしいグルメなど…。秋の宮崎県では、秋の良いところを思う存分満喫できます。紅葉や自然、歴史あふれる風景、おいしいグルメは、きっと疲れた心を癒してくれるはずです。がんばった自分へのご褒美として、そして今後のエネルギーチャージに、秋の魅力がぎゅっと詰まった宮崎県へ、足を運んでみませんか?