白神山地

「この夏は東北に行きたいな…」そのような方には、秋田県を訪れるのがおすすめ!
自然豊かなには、暑さを忘れるほどの避暑スポットや思わず息をのんでしまうほどの絶景スポットがあります。
秋田県のグルメ情報やお土産屋さん情報もご紹介していますので、ぜひ旅行の計画を立て際の参考にしてください。

夏の秋田県のおすすめ観光スポット5選

1,夏でも涼しい!世界自然遺産「白神山地」

秋田県北西部と青森県南西部にまたがる世界自然遺産「白神山地」。日本にたった4ヵ所しかない世界自然遺産の1つ「白神山地」は、秋田県が誇る観光スポットです。6月に山開きがおこなわれるということもあり、「白神山地」は夏がもっともおすすめのシーズンなのです。
「白神山地」には、「世界遺産の径 ブナ林散策道」という8の字を描くようなハイキングコースが整備されており、この散策道を歩くと自然の力で育ったブナの原生林やキンキンに冷えた湧き水など、「白神山地」の自然を心ゆくまで楽しむことができます。青々と茂った木々と湧き水のおかげか、暑い夏でもひんやりしており、都会に住む多くの方々が避暑に訪れるほどです。
また、天然記念物に指定されている「クマゲラ」という鳥など、1度は見ておきたい動植物がたくさんいます。
ブナ林散策道は1周約2kmありますが、体力やタイムスケジュールに応じて、小廻りコース(約30分)と大廻りコース(約60分~90分)の2つから選ぶことができますよ。きちんと整備がなされているものの、自然豊かなスポットなので、足場が悪かったり虫がたくさんいたりしますので、夏でも長袖長ズボンとスニーカーは必須アイテムです。標高1,000m級の山々が連なっていますので、急な気候変動にも要注意。雨具や着替えも持参しておくと安心です。
また、「緑のダム」と呼ばれるほど保水能力が高いブナ林の湧き水はとっても貴重です。その湧き水の飲み場まで行けるのは大廻りコースにチャレンジした方だけなので、ぜひ1度大廻りコースにチャレンジしてみませんか?ペットボトルや水筒などの容器を持参して、自然からのプレゼントともいえる湧き水を堪能すれば、暑さや疲れが吹き飛んでしまいそうです。
ぜひ日本にわずかしかない世界自然遺産「白神山地」を、体感してみてください。

住所 青森県中津軽郡西目屋村川原平大川添
電話番号 0172-85-2810(白神山地ビジターセンター)
最寄り空港からのアクセス 大館能代空港→白神山地(五能線で約24分)

2,絶景トレッキング!日本百名山「八幡平」

秋田県と岩手県の県境にある、人気トレッキングスポット「八幡平」。日本百名山の1つ「八幡平」には、トレッキング初心者の方でも気軽に楽しむことができるコースも用意されています。初夏であれば、まだ少し雪が残っていることも。暑い夏が始まると、県内外からたくさんの観光客が訪れます。タイミングがよければ、春と夏両方の高山植物や野鳥が見られるかもしれません。
ちなみに夏は、「八幡平」に生息する高山植物がもっとも多く見られる時期。トレッキング初心者という方は、現地ガイドのサービスを事前予約しておくとさらに安心です。体力やスケジュールに応じたトレッキングコースを教えてもらうことができますよ。高山植物や野鳥についての話を聞きながら歩いていると、初心者の方でもあっという間に山頂に着いてしまうかもしれません。
高山植物や野鳥と戯れながら歩いていくと、標高1,590mあたりにあるのが「鏡沼」。実は「八幡平」はたくさんの火山から成っていて、火口に水がたまったできた火口沼の1つが「鏡沼」です。「鏡沼」は「八幡平ドラゴンアイ」とも呼ばれています。それは、寒い時期に降り積もった雪が解け始める時期になると沼の中心部にだけ雪が残り、その部分が龍の目のように見えるため。この現象は5月下旬~6月中旬でないと見ることができないのですが、夏に訪れても水面に雪が残っていたり山の木々が鮮明に映り込んでいたりしていて、たっぷりと沼の魅力を楽しむことができますよ。違う季節に訪れて、違いを比べてみるのも面白いかもしれません。
「鏡沼」からもう少し登ると山頂です。山頂には、八幡平の絶景を見渡せる展望台が用意されています。アオモリトドマツの大原生林や岩手山など、広大な自然を心ゆくまで楽しみましょう。
たくさん歩いてお腹が空いたら、「八幡平山頂レストラン」がおすすめ。秋田県名物「稲庭うどん」や牛丼、おでんなど、疲れた身体に染みる絶品グルメが盛りだくさん用意されています。休憩コーナーやお土産売り場もあるので、山頂での時間もゆっくりと楽しみましょう。
経験者初心者問わず、誰でも気軽にトレッキングを堪能できるのが「八幡平」の魅力です。
絶景に囲まれて、日々の疲れを吹き飛ばしに行きませんか?

住所 岩手県八幡平市柏台
最寄り空港からのアクセス 大館能代空港→大館駅前(リムジンバスで約60分)→鹿角花輪駅(JR花輪線で約55分)→八幡平山頂バス停(秋北バスで1時間18分)

3,遊覧船で風を感じよう!水深日本第3位の「十和田湖」

十和田湖

約20万年前に始まった火山活動によって形成された、歴史の長いカルデラ湖「十和田湖」。世界自然遺産「白神山地」と同じく、青森県にまたがっています。
なんと深さは日本第3位を誇るほどで、最深部は326.8mもあるのです。
夏は緑豊かな木々に囲まれた広大な自然の中で、ゆったりとした時間を過ごすことができます。日々の疲れが溜まっている方々からは、リラックススポットとして名を馳せています。
水面がまるで鏡のような「十和田湖」は、空や木々をすべて鮮明に映し出し、思わず息をのんでしまうほどの絶景が広がっています。周囲には多くの展望台が設けられているので、さまざまな角度から大パノラマを堪能できます。
そんな「十和田湖」ですが、アクティビティの利用もおすすめ。遊覧船やカヤック、モーターボートなど、「十和田湖」をまるごと体感できるサービスが盛りだくさん。
50分で湖の見所を周回する遊覧船は、湖の蒼さや絶壁千丈幕のスケール感をじっくり堪能できますし、カヤックやモーターボートなら、大きな遊覧船では近づくことができない湖絶景スポットを間近に感じることができます。こういった楽しみ方も、1度はしてみたいものです。
また、「十和田湖」から唯一流れる出る河川「奥入瀬渓流」も見逃せません。「奥入瀬渓流」は、大小さまざまな滝や岩など、自然がそのまま残った景色が広がっていており、特別名勝及び天然記念物に指定され、長年保護されてきたスポットです。滝から伝わってくるマイナスイオンを浴びれば、暑い夏でもリフレッシュできるでしょう。
また、散策しやすいように遊歩道とともに車道も整備されていますので、約4時間半のトレッキングで自然を心ゆくまで堪能することもできますし、時間の制約がある方や足に自信がない方は車で移動しながら、「奥入瀬渓流」の自然を堪能することもできますよ。
湖と緑を贅沢に楽しめる「十和田湖」。
それぞれのスタイルで、この素晴らしさを体感してみてください。

住所 秋田県鹿角郡小坂町十和田湖
電話番号 0126-75-2425(十和田湖国立公園協会)
最寄り空港からのアクセス 大館能代空港→大館駅前(リムジンバスで約60分)→十和田湖(乗合タクシー)

4,季節によって変化!あの怪獣にそっくり「ゴジラ岩」

ゴジラ岩

秋田県男鹿半島の南端の海にそびえ立つ「ゴジラ岩」。1954年公開された誰もが知る映画の主役ゴジラにそっくりな岩が男鹿半島の南端にあります。
日本奇岩百景プラスに登録されており、地質や岩の美しさを象徴する岩でもあります。もちろん人の手が加えられたのではなく自然が創り出したもので、その形はゴジラが大きな口を開けて吠えている横顔そのもの。ゴジラは海から現れて最後は海に返っていくというイメージが強いので、海のそばにある「ゴジラ岩」を見ると、思わず映画のワンシーンを思い出してしまいます。
実は「ゴジラ岩」は秋田県だけではなく日本国内に数ヵ所存在していますが、秋田県の「ゴジラ岩」の魅力は夕焼けとのコラボレーションにあります。なんと、夕焼けをバックに見るとゴジラが火を噴き出しているように見えるのです。夕焼けの時間を狙って訪れる方がたくさんいるほどの人気のスポットなので、ぜひ1度生で見て、写真に収めておきたいです。季節によって夕日の位置が変わるので、訪れるたびに違った「ゴジラ岩」が見られるかもしれません。
周辺には「男鹿水族館GAO」や「なまはげ館」といった観光施設もあるので、これらの施設でひとしきり楽しんだあと、日の長い夏に「ゴジラ岩」を訪れるとよいでしょう。夕日を食べている?火の玉を吹いている?どんな「ゴジラ岩」が見られるのか注目です!
また、「ゴジラ岩」の周辺にはほかにもさまざまな形の岩があるのですが、なんと「ガメラ」の形をした岩もあるそうです。特撮ファンにとっての夢の対決。
見逃せない景色なのではないでしょうか?日本人が撮影した「ゴジラ岩」の写真が世界的な写真コンテストで受賞したことがあるので、世界でも注目され始めています。
秋田県に訪れた方や特撮ファンの方は、1度その迫力を自分の目で確かめてみてください。

住所 秋田県男鹿市船川港小浜
電話番号 0180-24-9141
最寄り空港からのアクセス 秋田空港→JR秋田駅(リムジンバスで約40分)→JR男鹿駅(JR男鹿線で55分)→帆掛島バス停(秋田中央交通バスで30分)→ゴジラ岩(徒歩5分)

5,秋田の夏といえば!路上アイス「ババヘラアイス」

最後に紹介するのが、秋田県の夏を象徴するグルメ「ババヘラアイス」。秋田県民なら知らない人はいないほどの、ソウルフードなのです。
夏になると秋田県内の路上やイベント会場に現れる、ピンク×イエロー2色のパラソルが印象的な屋台で販売されています。
なぜ「ババヘラアイス」というのかというと、ババ(秋田の方言で“中高年女性”)がヘラで盛ってくれるアイスだから。ヘラを器用に動かして盛られたアイスは、パラソルと同様ピンク×イエローの2色で、それぞれバナナ味とイチゴ味のジェラート風のアイスです。
また、楽しめるのは何種類もあるアイスの盛り方。薔薇のように盛った「バラ盛り」やチューリップのように盛った「秋田盛り」などがあります。
盛り方によってアイスの色の見え方が変わってくるので、それも1つの楽しみです。「ババヘラアイス」を楽しみにしているのは観光客だけではありません。秋田県民も、運転中に「ババヘラアイス」を見つけると思わず「あ!ババヘラアイスだ!」と車を止めて立ち寄るほどの人気ぶり。
秋田県を訪れた際にはぜひドライブをして、路上を見回してみましょう。
秋田県民の日常風景に溶け込んだ「ババヘラアイス」のパラソルが見つかるはずです。

住所 秋田県男鹿市角間崎字百目木30(発祥の地「児島冷凍」)
電話番号 0185-46-3922(児島冷凍)
営業時間 9:00頃~17:00頃

まとめ

いかがでしたでしょうか?本記事では、夏に訪れたい秋田県の観光スポットをご紹介しました。自然を活かした観光スポットの多さが印象的でした。
人の手がほとんど加えられていない世界自然遺産「白神山地」や、火山によって形作られた「十和田湖」など、歴史の長さを深く感じられるものばかり。
この夏は、秋田県を訪れてみませんか?