蔵王温泉

暑い夏に東北の日本側に面した山形県は、涼感を求めて旅行に行くにはぴったりの観光スポットです。
山形と言えば銀山温泉をはじめとした名湯が多いことでも有名です。フルーツ王国山形一押しの「サクランボ」が食べ放題という農園もおすすめの場所。330年前に松尾芭蕉が訪れ名句を残したといわれる「山寺」に登れば、緑が広がる絶景とココでしか味わえないグルメが味わえます。伝統文化に触れながら美味しいフルーツを食べられる山形県は、夏の観光旅行に最高です。
東北新幹線があるのでアクセスも良く、プチ旅行には最適な山形県の観光スポット6選を紹介します。

空港名:山形空港
住所:山形県東根市大字羽入字柏原新林3008番地
電話番号:0237-47-3111

公式HP:https://www.yamagata-airport.co.jp/

山形空港~さくらんぼ東根駅まで車で約10分

空港シャトル・レンタカー・タクシー・電車が利用可能です。

山形空港の詳細はこちら⇒山形空港発着

夏の山形県のおすすめ観光スポット6選

1,蔵王温泉で「姫の湯」「美人の湯」巡り

高原にある蔵王温泉は、開湯1900年とも言われ、山形県の白布温泉、福島県の高湯温泉と共に奥羽三高湯の一つに数えられる名湯です。観光客だけでなく地元の人も多く訪れるという人気の温泉で、近隣にスキー場があるということもあり、夏でも涼しいエリアなので、温泉と共に山からの涼風も感じることができます。
弱い酸性の硫黄泉で「姫の湯」「美人の湯」として女性に人気の温泉で、日本国内だけでなく海外からも訪れる人が多いといいます。日本屈指の湧出量を誇り、古くから湯治場として知られ皮膚病や胃腸病に効くといわれています。
地元の人に人気がある理由の一つは、格安で温泉に入ることができる共同浴場があることです。蔵王温泉には「下湯・上湯・川原湯」と三つの共同浴場がありますが、それぞれの共同浴場間はそれほど離れていませんので、簡単にはしごすることができます。
建物は趣のある木造で、料金窓口がなく募金箱にお金を入れるようなスタイルになっています。各共同浴場の湯船の大きさはどれも同じくらいで、上湯は湯温が高めなので、入浴する際は注意して下さい。
日帰り温泉施設の中では新たにオープンした「新左エ門の湯」がおすすめです。建物が新しいだけでなく、古い共同浴場にはないロッカールームが完備されているので、安心して入浴ができます。食事処と共にマッサージルームも併設されているので、女性にはおすすめの共同温泉です。
営業時間は「6:00~20:30」となっていますので、朝早く着いても夜遅くても安心です。
2020年には渓流を眺めながら入られる「蔵王大露天風呂」がオープンする予定です。「蔵王大露天風呂」の特徴は渓流の音を聞きながら、緑の中で露天の大浴場に入れるところです。日常を忘れ渓流の音と緑に包まれている抜群のヒーリング効果が得られます。
蔵王温泉に泊まるなら、1番人気の老舗旅館「深山壮高見屋」がおすすめです。少しお値段が高めですが、その値段に見合ったサービスを受けられます。
「深山壮高見屋」は、享保元年の創業300年という由緒ある旅館で、蔵王温泉の歴史と共に歩んできたといってもいい旅館の一つです。
温泉は自家源泉で情緒ある9つの温泉を楽しむことができます。趣のある老舗旅館で、日常を忘れて癒しのひと時を過ごしていてみてはいかがでしょう。庶民的な共同浴場から豪華な温泉旅館まであるので、日帰りでも長期滞在の湯治でも楽しめるいい温泉場です。

2,千と千尋の神隠しのモデルとなったと噂の「銀山温泉」

銀山温泉

大正時代の風情が残る山形県の名湯「銀山温泉」は、澄み切った清流の両岸にインスタ映えする温泉宿が立ち並ぶ温泉街です。
あの名作アニメ「千と千尋の神隠し」のモデルとなった場所という説もあり、正にそんな夢の中の世界に入ったような気分になる街並みです。大正時代から残る宿や、景観をぐずさないようにデザインされたモダン旅館まで、旅館の外観を見ているだけでも十分楽しめ温泉街です。
歴史ある名湯なのでお楽しみはやっぱり温泉でゆっくりすることですが、それ以外にも楽しめるスポットがたくさんあります。
カップルにおすすめなのは貸衣装屋さん「あいらすげーな」。ここでは温泉宿を歩くのにはピッタリの浴衣をレンタルしています。二人でお揃いの浴衣を着てインスタ映えする温泉街を歩き、気に入ったスポットで撮影して、投稿すれば高評価間違いなしです。

■料金

  • 変身コース:1,500円(60分)
  • 夜歩きコース:2,500円(16時から翌朝11時まで)

3,山寺(宝珠山立石寺)で絶景を眺めながら名物グルメを食す

山形県の観光で外せないのは天童市にある「山寺」です。山寺は、貞観2年(860年)に天台宗慈覚大師によって創建された名刹です。正式名称は宝珠山阿所川院立石寺(ほうじゅさんあそかわいんりっしゃくじ)といい、大師が伝えた書経行を守る寺院です。
松尾芭蕉が「閑さや岩にしみ入る蟬の声」と詠んだ場としても有名です。1015段の階段は少々きついですが、一段いちだん上るごとに煩悩がなくなるといわれています。
山寺までの行程には芭蕉ゆかりの「せみ塚」や「弥陀堂」「仁王門」など見どころがたくさんあります。登り切ると小さくて赤い納経堂が目に入ってきます。絶景の見える五大堂は更にこの奥にあります。登り切ると眼下の集落を見下ろすことができる開山堂にたどり着きます。開山堂からは、創建当時の風景を思わせるような、緑の山の中に民家が点在する絶景を望むことができます。
せっかくここまで登ってきたのですから、奉納されている仏様にもご挨拶しましょう。山寺にはいくつか触れることができる布袋様があり、触れながら願い事をすると願いが叶うといわれています。根本中堂には「招福布袋尊」が納められています。たくさんの観光客が撫でるので布袋様の身体は磨かれたようにピカピカです。
次は「中性院」の「おびんずるさま」をお参りしましょう。こちらは長寿の仏様で、撫でると病気が治り、病気に罹らないといわれています。
次は「性相院」の「阿弥陀様」です。阿弥陀様には直接触れることはできませんが、仏様と繋がった紐に触れてお参りします。「金乗院」の「ぴんころ車」は、大きな数珠をクルクルと回しながら願い事を呟くとご利益があるそうです。「ぴんころ」とは健康でいつまでもぴんぴんと生き、いざという時はコロっと逝く、という意味だそうです。
参拝した後門前通りで、ココでしか味わえない名物山寺「力こんにゃく」を味わって下さい。まるい形が特徴で、醤油ベースの出汁で煮込んだだけのシンプルな味のこんにゃくに、からしを塗って食べるのが定番です。
山寺は、松尾芭蕉の句を体感できる歴史ロマン溢れる山形県の名所です。

4,山形県でドライブするなら「月山の寒河江ダム」がおすすめ

山形県を車で観光するなら東根市から月山の寒河江ダムまでのコースがおすすめです。
遠根市から緩やかな坂道を約36km、50分ほどかけてゆっくり登って行くと、途中には「道の駅チェリーランドさがえ」と「道の駅にしかわ」の二つの道の駅があります。


  1. 道の駅チェリーランドさがえ
  2. 道の駅チェリーランドさがえは、その名の通り山形県名産のさくらんぼの情報館になっています。
    地元のさくらんぼで作ったジェラートをはじめとする、さくらんぼをふんだんに使ったお菓子が豊富に揃っています。
    近隣のさくらんぼ園まで楽々行けるレンタサイクルがあるのも嬉しいサービスです。


  3. 道の駅にしかわ
  4. 道の駅にしかわの魅力は、道の駅の中に公営の温泉「水さわ温泉館」が併設されていることです。

■料金

  • 大人300円
  • 子供100円
  • 定休日:火曜日

かなりお得に山形県の温泉を楽しむことができます。浴槽は大人10人程度がゆったり入れる大浴場と、大人4,5人が入れる木製の湯船があります。大広間もあるので、ドライブに疲れたら温泉に入ってゆっくりできるおすすめのスポットです。
こちらにあるレストランのおすすめグルメは、「牛肉の地ビール煮」です。地ビールでトロトロになるまで煮込んだ牛肉に、サラダと地元米のつやほめが付いてくるので食べ応えは十分です。
目的地の寒河江ダムには月山湖という人口の湖があり、夏のシーズン限定で噴水が見られます。
また、「月山湖 水の文化館」には地域の名産が並んでおり、「ずんだ」「山ぶどう」のソフトクリームが味わえます。

5,さくらんぼ界の王者佐藤錦が食べ放題!「神町観光果樹園」

さくらんぼ

山形県のフルーツといえばさくらんぼですが、中でもさくらんぼの王様「佐藤錦」発祥の地である東山市は生産量日本一です。
山形県の中でも東根市は、さくらんぼ園が多く、約26カ所のさくらんぼ園があます。これらのさくらんぼ園では、4∼7月の間食べ放題で「さくらんぼ狩り」が楽しめます。
数あるさくらんぼ園の中でも特におすすめするのは「神町観光果樹園」です。ここではさくらんぼ狩りを楽しんだあとに、無料の手打ちそばが食べられるということで人気になっています。神町観光果樹園の歴史は古く、開園してから実に40年という長さを誇っています。開園当時から一貫して完全有機質肥料栽培にこだわっており、安心・安全を売りにしています。収穫を終えた土壌は栄養分が少なくなっているので、通常は化学肥料を撒いて栄養分を補給しますが、この果樹園では土壌改良剤として有機質肥料を撒き次の年に備えます。土から丁寧に作っていいますから、甘くてジューシーなさくらんぼが実るのです。つやつやのさくらんぼを採ってその場で頬張ると、甘い果汁が口いっぱい広がり、近所のスーパーで買って食べるさくらんぼとは全く違うことが分かります。
山形の神町観光果樹園でしか味わえない、極上のさくらんぼを思いっきり味わって下さい。

6,山形の夏の避暑地「天童高原」

キャンプ場のテント

天童高原はスキー場として有名ですが、夏は山形県を代表する避暑地として人気です。ここでは夏のイベントとして「天童高原まつり」が開催され、地酒や天童肉を炭火で焼いたバーベキューを楽しむことができます。
また、4月∼10月の間はキャンプ場がオープンしています。予約制になっているので、利用前に市役所か天童高原に申し込んで下さい。

  • 市産業立地室:654-1111(内線254)
  • NPO天童高原:023-657-3628

キャンプ場は全て有料で、広さによって料金が違います。備品類の貸し出しサービスもあるので、キャンプは初めてという人もわざわざテントなどを購入する必要はありません。
また、テントだけでなくバンガローもあるので、テントでは眠れないという人にはこちらがおすすめです。
高原で眺める星空は、下界よりもぐっと近く輝いて見えます。日常では味わえない体験を楽しんで下さい。