三方を北アルプス立山連峰に囲まれ、北部は日本海に面する自然の豊かさが魅力の富山。
四季の移り変わりが鮮明な富山は、私たちにさまざまな景色を見せてくれます。
今回はそんな富山の秋のおすすめスポットを紹介します。
住所:〒939-8252 富山県富山市秋ヶ島30番地
電話番号:076-495-3055
公式HP:https://www.toyama-airport.co.jp/
富山空港~富山駅までバスで約20分
北陸自動車道 金沢I.Cから車で約45分
バス・レンタカー・タクシー・北陸新幹線が利用可能です。
富山空港の詳細はこちら⇒富山空港発着
大自然の中をトロッコ電車で駆け抜ける!黒部峡谷鉄道
黒部峡谷は、標高差3000mを流れ下る黒部川の上・中流域に深いV字峡を全長86kmにわたって形成する日本最大級の峡谷です。
そして、そんな大峡谷の中をトロッコで駆け抜けるのが黒部峡谷鉄道です。
これから黒部峡谷鉄道の3つの特徴を紹介します。
全長約20kmにおよぶトロッコ電車の旅
黒部峡谷鉄道の全長は20kmにおよびます。
日本最大級のV字峡谷を縫うように走るトロッコ電車に乗りながら、絶景を楽しむことができるのです。
また、黒部峡谷鉄道には以下の3つのおすすめコースがあります。
- お手軽コース:所要時間は4時間。トロッコ列車に乗車すること自体を楽しむコース。
- ゆっくり1日コース:所要時間は8時間半。トロッコ電車に乗らないとたどり着けない黒部峡谷の秘湯をめぐるコース。
- 大自然満喫コース:所要時間は8〜10時間程度。トロッコ列車と徒歩で黒部峡谷の各観光名所をめぐるコース。
このように複数のプランが用意されていますので、自身の都合に合わせて、黒部峡谷を楽しむことができます。
さまざまな景勝地を眺めることができる
自然豊かな黒部峡谷には、さまざまな景勝地があります。特に秋は見事な紅葉を眺めることができます。
トロッコ電車に乗り、外気に触れながら紅葉の中を突き進む爽快感を味わえます。
トロッコ列車の車中から見ることができる紅葉スポットとしては、「欅平」「祖父母温泉」「後曳橋」などが有名です。
途中の駅にはお土産屋さんやレストランがある
黒部峡谷鉄道で楽しめるのは雄大な自然だけではありません。
途中の駅にはお土産屋さんやレストランがあり、旅行で疲れた体を休めることができます。
写真以外の思い出も残したいという方は、ぜひここで黒部峡谷での思い出の一品を揃えてみてはいかがでしょうか。
■住所:〒938-0283
富山県黒部市黒部峡谷口11
■電話番号:0765-62-1014
■アクセス:東京から北陸新幹線、富山地方鉄道を乗り継いで約2時間45分
名古屋から東海道新幹線、北陸本線、北陸新幹線、富山地方鉄道を乗り継いで3時間27分
大阪から湖西線、北陸本線、北陸新幹線、富山地方鉄道を乗り継いで約3時間47分
天空から眺める天然紅葉パノラマ!立山ロープウェイ
標高3000mを超える立山では、ケーブルカーやトロリーバスなどさまざまな乗り物に乗って移動することができます。
中でもおすすめなのが大観峰と黒部平を結ぶ立山ロープウェイです。
これから立山ロープウェイの2つの特徴を紹介します。
日本一の長さを誇る約7分間の空の旅
立山ロープウェイは、大観峰(標高2316m)と黒部平(標高1828m)の間をおよそ7分間かけて移動します。
立山ロープウェイはワンスパン方式という形式を採用しており、この方式のロープウェイとしては、日本一の長さを誇ります。
ワンスパン方式とは、ロープに「重すい」と呼ばれる重りをつけることで、支柱がなくてもロープがたるむことなく客車を動かせるようにした方式で、立山ロープウェイがこの方式を採用したのは、立山ロープウェイ周辺ではよく雪崩が起きるため、もし雪崩が起きても、支柱が流される危険性がないからです。
また、支柱がないため振動が少なく、まるで空を飛んでいるかのような感覚を味わうことができます。
ワンスパン方式による「動く展望台」
支柱がないことのメリットは振動の少なさだけではなく、360度の視界が確保されることも大きなメリットになっていて、立山ロープウェイは「動く展望台」としても機能しています。
立山ロープウェイが結ぶ大観峰-黒部平間は紅葉スポットとしても有名で、ゴンドラの中から色鮮やかな紅葉を360度全方向から楽しむことができます。
また大観峰にはテラスがあり、そこから眺める紅葉も圧巻の一言です。
■住所:〒930-1406
富山県中新川郡立山町芦峅寺
■電話番号:076-481-1145
■アクセス:東京から北陸新幹線、富山地方鉄道を乗り継いで約3時間
名古屋から高山本線、富山地方鉄道を乗り継いで約4時間40分
大阪から特急サンダーバード、北陸新幹線、富山地方鉄道を乗り継いで約4時間
澄んだ川と紅葉が織りなす美しいコントラスト!猿飛峡
さまざまな有名な景勝地がある黒部峡谷の中でも猿飛峡は、特に美しい景色が望めることで知られています。
その美しさは、トロッコ電車がなかった頃に「死んでもいいから行きたい」と人々が口にしたといわれるほどです。
そんな猿飛峡の見どころを3つ紹介します。
特別天然記念物と特別名勝に認定された景勝地
猿飛峡は特別天然記念物と特別名勝に認定されています。
特別天然記念物と特別名勝の両方に認定されているのは、猿飛峡を含め、日本でたった二ヶ所しかありません。
このことからも猿飛峡がいかに美しい景勝地であるかお分かりいただけるでしょう。
ちなみに猿飛峡という名前は、黒部川本流で最も川幅が狭く、昔猿が飛び越えていたことから命名されました。
エメラルドグリーンの河川と紅葉の美しいコントラスト
猿飛峡に流れる河川は黒部峡谷の中でも最も奥まった位置にあり、水の色は美しいエメラルドグリーンをしています。
そして秋になると黄色や赤に色づいた木々が、エメラルドグリーンの川と美しいコントラストを見せます。
近くには食事処や温泉も
トロッコ電車を乗り継いでしか行くことのできない猿飛峡ですが、周囲には食事処や温泉があります。
しかし、猿飛峡へは最寄りの欅平駅を降りてから30分ほど歩く必要があるため、食事処か温泉で一休みしてから散策することをおすすめします。
■住所:〒938-0000
富山県黒部市宇奈月温泉奥山
■電話番号:0765-54-2611
■アクセス:黒部インターから宇奈月温泉駅まで徒歩20分。宇奈月温泉駅からトロッコ電車で80分。そののち遊歩道を30分。
立山アルペンルートの中心!室堂平
立山アルペンルートとは、標高3000級の峰々が連なる北アルプスを横断できる、世界でも希な山岳観光ルートです。
全長は37.2km、最大高低差は1975mにもおよびます。
そんな立山アルペンルートの中心に位置するのが室堂平です。
その室堂平の見どころを3つ紹介します。
標高2450mの絶好のロケーション
室堂平は立山アルペンルートの最高所にあります。
その標高は2450mに達し、立山アルペンルートの中でも屈指のロケーションを誇り、北アルプスの大自然を一望することができます。
また、周辺には「みくりが池」や「エンマダ台」、「雷鳥沢」など数多くの見どころがあります。
黄色や赤に染まる立山の峰々を一望できる
雄山・浄土山・別山からなる立山三山の紅葉は、数ある立山の紅葉エリアの中でも最高クラスの見応えがあります。
立山三山を一望することができる室堂平からは、その大迫力の紅葉を目の当たりにできるのです。
ロッジやホテルなどの宿泊施設あり
立山アルペンルートの中心ということもあり、室堂平にはロッジやホテルといった宿泊施設が充実しています。
標高3000m級の山々に囲まれて一夜を過ごすという貴重な体験ができます。
■住所:〒930-1406
富山県中新川郡立山町芦峅寺
■電話番号:076-432-2819
■アクセス:立山駅からケーブルカーで7分→高原バスで50分
90kmにもおよぶ大スケール!有峰林道
数多くの紅葉スポットがある富山県ですが、その中でも近年「紅葉の超穴場」として注目を集めているのが有峰林道です。
以下にその特徴を3つ紹介します。
90kmにもおよぶ大スケールな林道
雄大な自然が残る有峰を貫く有峰林道は、全長90km以上という大スケールの林道で、美しい風景を楽しみながらの長時間ドライブを楽しめます。
また林道といっても舗装が行き届いており、快適で安全なドライブができます。
穴場紅葉スポットとして近年注目を集める
有峰林道が近年穴場の紅葉スポットとして注目集めるようになった理由は、有峰林道が秘境中の秘境と呼ばれたほど人里を離れた場所にあったため、ほとんど手つかずの自然が残っているからで、この林道から見える紅葉は非常に色鮮やかです。
未だにあまり多くの人が訪れない穴場紅葉スポットとして注目されるようになりました。
有料の林道であることに注意
非常に美しい紅葉を望むことができる有峰林道ですが、二点ほど注意しなければならないことがあります。
それは林道を通る際は料金を徴収されるということです。
大型車4300円、小型車1800円、自動二輪車等300円を支払う必要があります。
なお、出る際には支払う必要はありません。
また、20時から6時まで通行が禁止されていますので、この時間帯にかからないように通り抜けてください。
■住所:富山県富山市
■電話番号:076-444-3384(富山県農林水産部森林政策課)
■アクセス:富山地方鉄道有峰口駅からバス・車で40分、立山ICから車で80分
芸術の秋を楽しみたい方に!富山市ガラス美術館
食欲の秋、読書の秋、紅葉の秋など秋にはさまざまな楽しみ方がありますが、その一つに挙げられるのが芸術の秋ですね。
これまで秋のおすすめスポットとして自然の風景を紹介して参りましたが、実は富山県では芸術の秋も楽しむことができます。
その代表が富山市ガラス美術館です。
以下にて富山市ガラス美術館の特徴を3つ紹介します。
隈研吾氏が設計した美しい外観の美術館
富山市ガラス美術館は、富山県の中でもひときわ目立つ複合型施設「TOYAMAキラリ」内にあります。
TOYAMAキラリは、世界的な建築家として知られている隈研吾氏の手によるもので、美術館に入る前から期待でわくわくしてきます。
館内の内装は、富山産の杉を組み合わせた吹き抜け空間となっています。
吹き抜けは太陽光が館内に多く入るように斜めに設計されており、設計者の強いこだわりが感じられます。
富山をモチーフにした美しいガラスアートが楽しめる
もちろん富山市ガラス美術館で芸術を感じられるのは建物だけではありません。
館内には富山の海を彷彿とさせる「トヤマ・フロート・ボート」や、富山の美しい花々をイメージした「トヤマ・ミルフィオリ」などが展示されています。
またガラス彫刻の巨匠デイル・チフーリの作品も展示されており、繊細なガラスアートの魅力に虜になることでしょう。
施設内には図書館やおしゃれなカフェも
施設内には、天井の高いこの施設の特徴を活かした開放感を味わえる図書館や、金沢の麩メーカー「不室屋」が営業しているカフェなどもあります。
複合施設内にあるため、このようなさまざまな楽しみ方ができるのも富山市ガラス美術館の魅力の一つですね。
■住所:〒930-0062
富山県富山市西町5−1
■電話番号:076-461-3100
■アクセス:富山駅から電車にて約12分、下車後およそ2分
富山I.C.より車で約20分
木彫り彫刻で有名!井波
富山市ガラス美術館と合わせて、富山で芸術の秋を楽しめるスポットとして紹介したいのが木彫刻の街「井波」です。
早速以下に井波の見どころ3つ紹介します。
エリア全体でアートが楽しめる街
井波は富山県西部にある地域です。
この地域の最大の特徴は、街のどこに行っても木彫り彫刻が楽しめることです。
井波彫刻は、今から250年以上前に火事で焼けた瑞泉寺を再建するために、京都から派遣された彫刻師がその技術を井波に遺したことが起源とされています。
その技術は現代に受け継がれ、井波のメインストリートである八日町通りでは今でも多くの職人が木槌の音を響かせています。
日本遺産に指定された木彫り彫刻
井波彫刻は、2018年5月に「宮大工の鑿(のみ)一丁から生まれた木彫刻美術館・井波」として日本遺産に認定されました。
そのため日本一の木彫りの街としての活気を見せており、ガイド付きツアーなども実施されています。
そして街には木彫り技術が伝わるきっかけとなった瑞泉寺の「雲水一疋龍」や「獅子の子落とし」など、さまざまな井波彫刻を楽しめるスポットがあります。
井波彫刻総合会館で人智を超えた彫刻品を楽しめる
井波彫刻の神髄をまとめて見たいという方には、井波彫刻総合会館がおすすめです。
ここでは数多くの彫刻品が展示されており、その美しさと精巧さに息を飲むことでしょう。
また展示品の配置は、イギリスの建築家ピーター・ソルター氏のデザイン設計によるもので、配置の妙を楽しむこともできます。
■住所:〒932-0226
富山県南砺市井波北川733(井波彫刻総合会館)
■電話番号:0763-82-5158(井波彫刻総合会館)
■アクセス:富山ICから北陸自動車道を経由して砺波IC下車10分
金沢駅から南砺金沢線バスで約65~80分
まとめ
以上、秋におすすめの富山の観光スポットを7つ紹介しました。
全国的に有名な自然を堪能できるスポットに加えて、芸術も楽しめることは意外と知られていないかもしれません。
どのスポットも非常に魅力的なので、ぜひ足を運んでみてください。
最後までお読みいただきありがとうございました。