阿波踊りで有名な徳島県は、四国の東側にある県です。淡路島と大鳴門橋でつながっており、本州と四国の玄関口として大きな役割を担っています。また、東京と福岡からは空の便もあり、全国各地からのアクセスは抜群です。今回は、そんな徳島県で秋におすすめしたい観光スポットを7つ紹介します。

うずしおを間近で鑑賞!うずしお観潮船

鳴門渦潮_徳島
徳島県鳴門市と、兵庫県の淡路島の間にある海峡を「鳴門海峡」と言います。播磨灘と紀伊水道を結ぶ海峡で、1927年に日本百景のひとつに選ばれました。鳴門海峡の見どころといったら、なんといってもうずしお!うずしおのできる理由と、うずしお鑑賞におすすめの「うずしお観潮船」について紹介します。

うずしおって何?どうやってできるの?

徳島県と兵庫県の間にある鳴門海峡は、日本で一番潮流が早いことで有名です。その早さは、カナダの「セイモア海峡」、イタリアの「メッシーナ海峡」と並び、「世界三大潮流」のひとつに数えられています。その潮流の速さと、鳴門海峡独特の地形が、鳴門海峡にうずしおが発生する理由です。
太平洋側から流れ込んできた潮流は、鳴門海峡と和歌山県側の紀伊水道で合流しますが、この時ほとんどの潮流が紀伊水道に流れ込み、大阪湾へと流れ込みます。これは、鳴門海峡の幅が狭く、紀伊水道の幅が広いためです。大阪湾へと流れ込んだ潮流は、西側の瀬戸内海へ向かい、やがて鳴門海峡に流れ込みます。
瀬戸内海から鳴門海峡に海水が流れ込むタイミングは、瀬戸内海の潮が満ちて水位が高くなっていて、鳴門海峡の潮が引いて水位が低い状態になった時です。潮は水位が高いところから低いところへ流れるので、潮流は瀬戸内海から狭い鳴門海峡へと向かって流れます。この時海水は、時速20㎞という日本最速の速さで流れ込みます。また、鳴門海峡の中央部が深くなっていることも影響して、流れの速さに拍車をかけています。海峡の中央部は流れが速く、両岸は浅瀬で流れが穏やかなので、速いスピードで中央部に流れ込んできた潮流が、両岸の穏やかな海水を巻き込んでうずしおが発生します。
鳴門海峡で発生するうずしおの大きさは、最大時には約20mにも及びます。うずしおは毎月の新月の日、満月の日の前後(大潮)が見頃です。特に春と秋の大潮の日は通常より大きなうずしおが見られるので、うずしおを見るならこの時期に訪れることをおすすめします。

うずしお観潮船に乗ってうずしお見学!

自然が生み出す芸術・うずしおを見学する際におすすめなのが、うずしお観潮船です。鳴門駅から車で15分ほどの場所にある港から出航します。船の種類は2種類あり、お子さん連れの方には大型船「わんだーなると」がおすすめです。こちらは大型船のため揺れが少なく、乗り物酔いしやすい方でも安心して、ゆったりとうずしおが見学できます。
ダイナミックなうずしおを見たい!という方には、小型船の「アクアエディ」がおすすめです。こちらは予約が必要ですが、船の中に窓がついていて、水中のうずしおの様子を見学できます。上から見るうずしおとは全く違った、大迫力のうずしおの様子をぜひ間近で楽しんでみてください。

■住所:徳島県鳴門市鳴門町土佐泊浦字大毛264-1

■電話番号:088-687-0101

■営業時間:8:30~17:00(船の運航時刻 9:00~16:20)

■アクセス:徳島阿波おどり空港より車で約25分

紅葉が見頃!大歩危・小歩危

徳島県の三好市は、四国にある市町村の中で一番面積が大きな市です。その北部にある山城町は、平家の落人伝説、妖怪の伝承が残る、自然と歴史にあふれた街です。観光スポットとして有名な「大歩危(おおぼけ)・小歩危(こぼけ」も山城町にあります。
大歩危・小歩危_徳島

大歩危・小歩危ってどんなところ?

大歩危と小歩危は、徳島県と高知県を流れる吉野川の中流域に位置する渓谷です。吉野川は日本三大暴れ川のひとつに数えられるほどの激流で、その激しい水の流れが岸壁を削り、大歩危・小歩危という荒々しい渓谷を形成しました。
この「おおぼけ・こぼけ」という地名は、断崖を意味する古語「ホケ(ホキ)」からつけられていて、大股で歩くと危ないから「大歩危」、小股でも危ないから「小歩危」と呼ようになった、などその由来には諸説あります。どの説にも共通していることは、昔からここに切り立った崖が連なっていて、歩くのは危険だったということです。
また、大歩危・小歩危のある山城町には、たくさんの妖怪伝説が残っています。昔は辺りに電灯などがなく、切り立った崖が連なっていることから、大歩危・小歩危周辺はとても危険な場所でした。また、山城町は地滑りが起きやすい地域で、昔は、地滑りを含む自然災害が発生するのは、山の神が怒ったためだと考えられていました。山城町に伝わる妖怪伝説の背景には、むやみに山に立ち入り山の神を怒らせないようにするため、そして山城町に暮らす人々を危険から守るための、先人たちの知恵が隠されているのかもしれません。
道の駅大歩危には、妖怪にまつわる資料や模型を展示した「妖怪屋敷」が併設されています。子どもも大人も楽しめる展示内容になっており、中には知っている妖怪が居るかもしれません。妖怪伝説について学んだ後に見る大歩危・小歩危は、より一層神秘的に見えるでしょう。

大歩危・小歩危をもっと楽しもう!

秋の大歩危・小歩危は紅葉の名所として有名で、見頃は11月中旬から下旬にかけてです。遊歩道が整備されているので散策するのもおすすめですが、大歩危・小歩危の自然をもっと満喫したい方は、吉野川で行われるアクティビティに参加してみてはいかがでしょう。
大歩危では遊覧船が運行されており、風情ある遊覧が楽しめます。スタートは宿泊施設「大歩危峡まんなか」。館内1階でチケットを販売しています。約30分の船旅では、切り立った岸壁や奇岩を間近で見られるほか、運が良ければサルやカモシカなどの野生動物と出会えることがあります。ガイドさんが周辺の歴史や見どころを紹介してくれるので、大歩危・小歩危についてもっと知りたい!という方にもおすすめです。
大歩危・小歩危でスリルを味わいたい!という方は、日本一の急流・吉野川でのラフティングに参加してみてはいかがでしょう。小歩危は大歩危に比べ流れが速く、様々な会社がラフティングツアーを開催している、ウォーターアクティビティの名所です。特におすすめなのが「ゴーゴーアドベンチャー」のツアーで、1日コースと半日コースの2つのコースがあり、都合に合わせて参加できるようになっています。各コースユーモアたっぷりのベテランガイドさんがついてくれるので、不安な方や初めてラフティングに参加する方にもおすすめです。

■住所:徳島県三好市山城町一帯

■電話番号:0883-76-0877(三好市観光協会)

■アクセス:徳島阿波おどり空港より車で約1時間30分

スリル満点!祖谷のかずら橋

先ほど紹介した大歩危・小歩危から車で20分ほどにある「祖谷(いや)のかずら橋」は、スリリングな体験ができると話題の観光スポットです。かずら橋やかずら橋周辺のおすすめスポットを紹介します。
かずら橋_徳島

祖谷のかずら橋ってどんなところ?

祖谷のかずら橋は、日本三大秘境のひとつ「祖谷渓(いやだに)」に架かる吊り橋です。祖谷渓は吉野川の支流・祖谷川にある渓谷で、全長10㎞にも渡ってV字型の谷が続いています。大歩危・小歩危と並ぶ徳島県の景勝地として有名で、休日には多くの観光客で賑わう、徳島観光では欠かせないスポットです。
吉野川は先ほど紹介したように、日本屈指の暴れ川として知られています。それは支流の祖谷川も例外ではなく、周辺に暮らす人々にとって、川の両岸を行き来するのはとても困難なことでした。そこで造られたのが、森に自生するシラクチカズラを利用したかずら橋です。かつて祖谷渓にはいくつもかずら橋が造られ、多くの人々の往来に欠かせないものでした。しかし、今現存するのは、祖谷のかずら橋と奥祖谷にある「奥祖谷二重かずら橋」の2つのみです。また、祖谷は平家の落人伝説が残る場所で、落人が追ってから逃げるため、すぐに切り落とせるシラクチカズラで橋を造った、という説もあります。
そんな言い伝えのある祖谷のかずら橋は、一見するとさほど怖いという印象はありませんが、実際に歩いてみると音を立てて軋み、途中で渡るのを止める観光客も多いのだそうです。その理由のひとつが、足場として敷かれている板と板の間隔が広いこと!足のサイズが小さい方や子どもだと、足がすっぽりはまってしまいそうなほど広いのです。その隙間からは真下を流れる川が見えるので、余計に恐怖を感じてしまいます。
橋を渡ることができない!という方は、祖谷川の河原に降りて、祖谷渓とかずら橋の共演を楽しんでみてください。祖谷渓には鬱蒼とした樹木が生い茂り、シラクチカズラでできたかずら橋がそれと調和して、まさに「秘境」という景観を見せてくれます。紅葉の見頃は11月上旬から下旬にかけてです。橋を渡れる方は、ぜひ橋の上から祖谷渓の絶景を楽しんでください。

祖谷のかずら橋に来たらここにも立ち寄って!

祖谷のかずら橋の駐車場から歩いて1分ほどの場所にある「琵琶の滝」は、平家の落人が滝の前で琵琶を奏で、京の都を偲んだという伝説が残る滝です。落差は50mと大きく、紅葉の時期には周辺の木々が色づき、まるで絵巻物のような景色を見せてくれます。このほか、祖谷には平家の落人にまつわるスポットがいくつかあるので、併せて立ち寄るのもおすすめです。
また、現存するもうひとつのかずら橋・奥祖谷二重かずら橋は、祖谷のかずら橋から車で50分ほどの場所にあります。平家が訓練場に通うためにかけた橋と言われており、男橋・女橋と2つが並んでいることから、別名「夫婦橋」とも言われています。祖谷のかずら橋からの道中は、「酷道」ともいわれる国道439号線を通らなければなりません。車がぎりぎりですれ違えるほどの道幅なので、運転に自信のない方は、路線バスかタクシーの利用をおすすめします。

■住所:徳島県三好市西祖谷山村善徳162-2

■電話番号:0883-76-0877(三好市観光協会)

■営業時間:
4月~7月20日 7:00~18:30
7月21日~8月 6:30~19:00
9月      7:00~18:30
10月~11月  7:00~17:30
12月~2月12日 8:00~17:00
2月13日~3月 8:00~18:00

■アクセス:徳島阿波おどり空港より車で約2時間

日本とドイツとの友好の証!ドイツ橋

鳴門のうずしおで有名な鳴門市が、ドイツのリューネブルクと姉妹都市関係を結んでいることをご存知ですか?これには、第一次世界大戦中の出来事が関係しています。鳴門市の大麻比古神社の境内にある「ドイツ橋」は、鳴門市とドイツの友好の証を実際に目で見て感じられるスポットです。

ドイツ橋ってどんなところ?鳴門市とドイツの関係は?

現在は徳島県の総鎮守として、多くの人々から信仰を集める大麻比古神社。その境内にひっそりと佇むドイツ橋は、アーチ形が美しい石造りの橋です。夏は新緑、秋は紅葉に包まれ、まるでジブリ映画の中に入り込んでしまったかのような、幻想的な雰囲気が辺り一帯に広がっています。
ドイツ橋ができたのは、今から100年ほど前の1919年のことです。当時の大麻比古神社の側には、ドイツの租借地であった青島をめぐって起きた戦争で、日本軍の捕虜となったドイツ兵を収容する「坂東俘虜収容所」がありました。捕虜の収容所というと、あまり良い印象を持たない方が多いと思います。しかし、所長の松江豊寿はドイツ兵の人権を尊重し、ドイツ兵ひとりひとりの自主的な活動を認めていました。
捕虜となったドイツ兵のほとんどは、兵士になる前は家具職人や料理人などの民間人で志願して兵士になったと言われています。彼らは自分の持つ技術を使って物を作ったり、それを周辺の住人に販売したり、鳴門に暮らす人々と盛んに交流したりしていました。周辺の住人はドイツ兵のことを、親しみを込めて「ドイツさん」と呼んだそうです。ドイツ橋は、収容所で暮らしたドイツ兵が帰国する際の記念にドイツ兵たちが建設しました。
大麻比古神社の境内にはもうひとつ、ドイツ兵が建設した橋「めがね橋」が現存しています。ドイツ兵が造成した池に架かる2連のアーチ形の橋で、池に反射するとその名の通り、メガネのような姿に見えるのが特徴です。また、ドイツ橋とめがね橋はモルタルなどの接着資材を使用していません。石のみを組み合わせて造られており、近くで見てみるとその技術の高さが伝わってきます。ドイツ橋は渡ることができませんが、めがね橋は渡ることができるので、ぜひ日本とドイツの友好の証に触れてみてください。

鳴門とドイツの関係を学ぶなら鳴門ドイツ館がおすすめ!

大麻比古神社から車で5分ほどの場所には、坂東俘虜収容所にまつわる資料を展示している「鳴門ドイツ館」があります。館の2階には、当時の様子をリアルに再現した収容所の模型やジオラマなどが多数展示されていますので、当時の生活の様子を学びたい、という方はぜひ立ち寄ってみてください。
また、例年10月中旬には鳴門ドイツ館1階で「ドイツグルメッセ」が開催され、ビールやソーセージなど、ドイツのグルメを提供する屋台が館内にずらりと並びます。日本ではなかなか飲めないドイツのビールやワインを試飲できるイベントも行われるので、お酒好きの方には特におすすめしたいイベントです。鳴門ドイツ館までは路線バスも運行しているので、お酒を飲みたいという方は公共交通機関をご利用ください。

■住所:徳島県鳴門市大麻町坂東

■電話番号:088-684-1157(鳴門市観光振興課)

■アクセス:徳島阿波おどり空港より車で約30分

大蛇の住処?大釜の滝

徳島県の南部に位置する那賀町は、自然の景観を保護するため、県内で初の景観条例が指定された地域です。現在ではその自然に惹かれ、移住する人も多いのだとか。そんな那賀町にある「大釜の滝」は、日本の滝百選に選ばれた名瀑です。

大釜の滝ってどんなところ?

大釜の滝があるのは、徳島県南部にある那賀町という町です。那賀町には標高2,000m級の山々を源流とする那賀川が流れており、2006年には最も水質の良好な川として、「清流四国一」に選ばれました。那賀川流域にはその景観を活かした景勝地と景勝地に続く林道が整備され、特に秋の紅葉の季節には多くの観光客が訪れ賑わいを見せています。
そんな那賀川の支流、釜ヶ谷川にあるのが大釜の滝です。豊富な水量を誇る滝として知られています。滝の周囲は約100mの断崖になっており、20mの高さから一斉に流れ落ちる水の音が、周辺の断崖にこだまします。見るだけでなく、音でも楽しめるのが、大釜の滝の魅力です。
大釜の滝を見物する際は、ぜひ滝つぼに近寄ってみてください。底が見えるほど清らかな水が滝つぼに満ちており、一番深いところで約15mあると言われています。「大釜の滝」という名前も、大きな滝つぼがあることからつけられました。また、この滝つぼには大蛇が棲んでいるという伝説が残っています。大量の水が流れ落ち、水しぶきを舞いあげる滝つぼの幽玄な姿は、本当に大蛇が棲んでいるのではないかと感じさせるほどです。
滝つぼまで近づくには、3分ほど階段を下らなければなりません。滑りやすい場所もあるので、スニーカーなど歩きやすい靴を履いて立ち寄るようにしてください。また、大釜の滝の横を通る国道193号線には、数台分の車を停めるスペースと、赤い手すりのついた展望台が設置されています。この展望台からは大釜の滝と渓流の紅葉を一望することができるので、ドライブの途中に立ち寄るのもおすすめです。

大釜の滝に来たら大轟の滝にも立ち寄ってみて!

大釜の滝のある那賀町は、大釜の滝以外にも大小100もの滝がある、滝好きにはたまらない町です。町内で大釜の滝と並び人気なのが「大轟の滝」で、大釜の滝から車で6分ほどの場所にあります。
大轟の滝は落差20mの滝が3段に流れる、独特の形をした滝です。その名前の通り、轟くような水の音が周辺に響き渡ります。大轟の滝沿いの道路には展望台が設置されているので、時間に余裕がない方でも気軽に滝を見学することが可能です。ただし、周辺の道路は狭いので、運転はもちろんですが、車から降りて滝を見学する際も注意してください。

■住所:徳島県那賀郡那賀町沢谷

■電話番号:0884-65-2111(那賀町木沢支所)

■アクセス:徳島阿波おどり空港より車で約1時間40分

全国初の梅酒特区!美郷梅酒まつり

吉野川市のほぼ中央部に位置する美郷地区は、ゲンジボタルの生息地として、地区一帯が国の天然記念物に指定されています。地区内を歩けば川田川の水のせせらぎが聞こえる、そんな美郷地区では、例年11月末に「美郷梅酒まつり」が開催されます。

美郷地区ってどんなところ?美郷梅酒まつりって?

美郷地区は、全国でも有数の梅の生産地として知られています。元々各家庭で梅酒を造る習慣があり、これが後押しをして2008年には全国初の「梅酒特区」に認定されました。
本来、酒類製造免許を取得するには、年間6,000リットルのお酒の製造をしなくてはなりませんが、後継者が不足している美郷地区では、年間6,000リットルの梅酒製造は難しい状況です。しかし、梅酒特区に認定された地区で採れた梅を使用し、同地区で梅酒を製造した場合、年間1,000リットルまで基準が引き下げられるという利点があります。つまり、少量の梅酒の生産でも、酒類製造免許が取得できるということです。
また、美郷地区はほたるの里としても有名で、徳島県内外から多くの観光客が訪れます。美郷地区で造られた梅酒を、ほたる見物に訪れた観光客に買ってもらう、という新しい販売ルートの開拓は、地域の活性化にもつながります。美郷地区が梅酒特区に選ばれた理由には、こういった美郷地区の状況が背景にありました。
美郷地区では、梅酒特区に認定された2008年から、毎年11月下旬に美郷梅酒まつりが開催されます。美郷梅酒まつりは、地区内にある梅酒を製造する酒造蔵や企業が、飲み比べや新酒の販売を行うイベントです。生産者の顔が見えるイベントなので、梅酒造りにかける熱意を感じながら、様々な梅酒が味わえます。

美郷梅酒まつりの見どころは?

美郷梅酒まつりは、人口1,000人ほどの集落に約3,000人が訪れる、美郷地区の一大イベントです。地区内にある5つの酒造蔵や企業のうち、特に人気なのが、日本一小さな酒造蔵と言われる「東野リキュール製造所」です。梅の収穫から販売まで、全て夫婦2人で行っています。東野リキュール製造所でぜひ味わってもらいたいのが、お酒に弱い方でも飲みやすい「ホーホケキョ」という梅酒です。度数が低い梅酒ですが、芳醇な梅の香りが特徴で、試験販売の際には用意した100本はあっという間に売り切れてしまったそうです。試飲のほか販売も行われるので、旅行のお土産にも最適です。
美郷梅酒まつりでは、美郷地区の最寄り駅であるJR阿波山川駅から美郷ほたる館まで、無料のシャトルバスが運行されます。さらに美郷ほたる館からは、5つの酒造蔵と企業、2つの農業民宿、1つの入浴施設の、計8か所に向かうシャトルバスが運行されるので、自前で移動手段を確保する必要がありません。美郷梅酒まつりは2日間開催されるので、美郷地区に宿泊して、2日間かけて美郷地区の梅酒を堪能するのもおすすめです。

■住所:徳島県吉野川市美郷

■電話番号:0883-43-2888(美郷ほたる館)

■アクセス:徳島阿波おどり空港より車で約1時間
(美郷梅酒まつり開催期間中:JR阿波山川駅より美郷ほたる館まで無料シャトルバス運行)

日本の原風景に心癒されて!樫原の棚田

徳島県の中部に位置する上勝町は、四国で一番人口の少ない町です。町のほとんどが山岳地帯にあり、町内にはその地形を生かした棚田がいくつも広がっています。「樫原の棚田」も上勝町にある棚田のひとつで、1999年には「日本の棚田百選」に認定されました。ここでは、樫原の棚田や上勝町の魅力を紹介します。

樫原の棚田ってどんなところ?棚田の役割って?

日本各地には多くの棚田が存在しますが、棚田はどんな役割を果たしているのでしょうか。まずひとつ挙げられるのが、土砂崩れの防止です。稲を育てる際は代かき(田植えの前に水田に水を入れて土塊を砕く作業)などをして田んぼを耕しますが、これは地下への浸透水を減らす役割も担っています。耕すことなく荒れた棚田は地面に亀裂が入り、そこから雨や雪が浸透し、地滑りを起こすことがあります。
また、水田は雨水を一時的に貯める役割も担っています。全国の棚田は22万1000ヘクタールと言われており、雨が降った時、全国の田んぼ全てが水を貯めたとすると、その貯水量は日本一大きなダム・黒部ダムの貯水量の約4倍になるそうです。日本は斜面が多く、川の流れも急なので、降った雨はどこかに貯水されなければ、一気に海に流れ込んでしまいます。
このように、棚田は地滑りを防止したり、自然のダムとして人々の生活を守ったり、お米を育てる以外にも大きな役割を担っています。これは先人の知恵と言えるでしょう。
江戸時代後期の1815年、当時の樫原地区を描いた「樫原村分間絵図」には、現在と同じ場所に水田やあぜ道が描かれています。つまり、少なくとも200年以上の間同じ景観が保たれているということです。このことから、樫原の棚田は下樫原、中樫原、上樫原の3つの集落とともに、2010年に徳島県内で初めて、国の重要文化的景観に指定されました。

上勝町の魅力とは?

上勝町には、休耕田の少ない「府殿の棚田」や、田植え体験などが行われる「市宇の棚田」など、樫原の棚田以外にもたくさんの棚田が現存しています。例年、稲刈りは9月下旬から10月上旬に行われるので、その時期に合わせて立ち寄れば、昔ながらの稲刈りの風景を見られるかもしれません。
また、上勝町は近年観光客だけでなく、U・Iターンが増加し、廃校の再利用やまちづくり活動が盛んに行われるようになりました。おしゃれなデザイナーズ住宅が建設されたり、空き家になっている古民家を再利用したりして、住居環境も充実しており、移住する人が増えたそうです。都会の暮らしに疲れた、気分をリフレッシュしたい、という方は、ぜひ上勝町に足を運んでみてはいかがでしょうか。都会ではなかなか見られなくなった日本の原風景が、訪れる人々の心を癒してくれます。

■住所:徳島県勝浦郡上勝町大字生実

■電話番号:0885-46-0111(上勝町産業課)

■営業時間:

■アクセス:徳島阿波おどり空港より車で約1時間30分

日々の疲れを癒す旅に徳島県へ出かけてみませんか?

秋は天気の良い日が多く、連休もあるので旅行に最適な季節です。徳島県では、美しい渓谷や滝が紅葉に彩られ、その鮮やかな木々は歴史的な建造物を幻想的に演出します。また、秋は「食欲の秋」とも言われるように、たくさんの食材が旬を迎えます。紅葉にグルメにと、秋の魅力がぎゅっと詰まった徳島県へ、ぜひ足を運んでください。