三重県には、お伊勢参りで有名な伊勢神宮をはじめ、古道でお馴染みの熊野や海洋リゾートとして名高い鳥羽・志摩など、海・山の自然と歴史に彩られた風光明媚な観光スポットがたくさんあります。
一方で、ナガシマスパーランドに代表される現代的なテーマパークが数多くあるのも三重県観光の特徴です。
さらに三重県は、伊勢海老やアワビ、松阪牛といった高級食材の産地でもあるため、グルメ旅行にはもってこいです。
今回はそんな魅力いっぱいの三重県を冬に旅行する方のために、おすすめの観光スポットを5つ紹介します。
ぜひ最後まで読んで、参考にしてくださいね。

最寄りの空港:中部国際空港

住所:〒479-0881 愛知県常滑市セントレア1丁目1番地
電話番号:0569-38-1195
公式HP:https://www.centrair.jp/

中部国際空港(セントレア)~津(なぎさまち)まで高速船で約45分
高速バス・電車・タクシー・レンタカーが利用可能です。

中部国際空港(セントレア)の詳細はこちら⇒中部国際空港発着

三重県観光のマストスポット!「伊勢神宮」

伊勢神宮は、三重県伊勢市の面積の約3分の1を占める広大な聖地を所有しています。
およそ2,000年の歴史を有し、日本人の心の故郷と称される、三重県を代表する観光スポットです。

伊勢神宮とは?

伊勢神宮は、1つの神社の名前ではありません。
内宮(ないくう)と呼ばれる皇大神宮(こうたいじんぐう)と、外宮(げくう)と呼ばれる豊受大神宮(とようけだいじんぐう)をはじめとする125のお宮・お社の総称で、正式には「神宮」といいます。
広大な敷地には清らかな五十鈴川が流れ、周りを囲む千古の森とともに古代日本の佇まいを今に伝えているお宮です。
古くは平清盛、足利義満、織田信長などが参拝したとされ、江戸時代には庶民が全国からお参りに来る「お伊勢詣」が大流行しました。
現在も年間800万人の参拝客が訪れる、国内屈指のパワースポットです。

内宮

伊勢神宮のメインスポットともいえるのが、内宮です。
太陽神とも皇室の祖先ともされる天照大神(あまてらすおおみかみ)が祀られています。
内宮の見どころを紹介しましょう。

宇治橋(うじはし)

伊勢神宮_内宮_宇治橋鳥居_三重
内宮の入口に架かる大きな橋が「宇治橋(うじはし)」です。
この橋を渡ることは、俗界から神聖な世界へ渡ることを意味していりとされています。2016年の伊勢志摩サミットでは、各国首脳もこの宇治橋を渡りました。

五十鈴川御手洗場(いすずがわみたらしば)

五十鈴川が流れる御手洗場は、昔から参拝客が身を清める場所とされています。
近くに手を洗う手水舎もありますが、五十鈴川の清流に手を浸すと、心身ともに浄化される感じがします。
昔の習わしに従い、ここで手を清めてからお参りしましょう。

ご正宮(ごしょうぐう)

ご祭神である天照大神の和魂(にぎみたま)が祀られている神聖な拝殿です。
ご祭神には穏やかな側面と、荒々しく活動的な側面があるといわれており、穏やかな方を和魂というそうです。
和魂に対しては、お願い事をするのではなく、日頃のご加護に感謝の気持ちを伝えるのが習わしとされています。

荒祭宮(あらまつりのみや)

ご正宮に次ぐ格式の高い特別なお宮を「別宮」といい、別宮の中で最も格式の高いお宮を「第1別宮」といいます。
内宮の第1別宮である荒祭宮には、天照大神の荒魂(あらみたま)が祀られています。
荒魂は「神が現れた状態」といわれているため、神様に個人的なお願い事ができます。
何か願望のある方は、荒祭宮でお願いしてみましょう。

外宮

外宮には、豊受大御神(とようけのおおみかみ)が祀られています。
豊受大御神は、天照大神の食事の世話をした神であり、転じて衣食住、産業の守り神として崇敬されています。

ご正宮(ごしょうぐう)

豊受大御神が祀られている、外宮のメインスポットです。
下宮に来たら最初に参拝しましょう。

多賀宮(たかのみや)

外宮の第1別宮です。
新しいことをはじめるときにお参りすると良いといわれています。
ご正宮の次に参拝しましょう。

せんぐう館

まがたま池のほとりにある、伊勢神宮の博物館です。
模型の展示やシアターなどが充実しており、伊勢神宮について詳しく学べます。
休憩コーナーから眺めるまがたま池の景観は見事です。

伊勢神宮の参拝順路

「お伊勢参りは外宮から」といわれるように、伊勢神宮は、外宮→内宮の順にお参りをします。
これは、伊勢神宮のお祭りが外宮から先に行われるのに倣っているのだそうです。
外宮のご祭神である豊受大御神は、内宮のご祭神、天照大神の食事の世話をする神様です。
そのため「神饌(しんせん)」と呼ばれる神様の食事は、内宮より先に、外宮にお供えしなければなりません。
食事の運ばれる順序が、外宮が先であることから祭事が行われる順序も外宮が先となり、参拝順路もそれに倣っているのです。
このようなしきたりがあること自体、神様がいらっしゃる場所であることを痛感させられますね。三重県へ出かけたら、何よりもまず訪れたいスポットです。

・住所:「外宮」三重県伊勢市豊川町279 「内宮」三重県伊勢市宇治館町1

・電話番号:0596-24-1111
・営業時間:5:00~17:00
・料金:無料
・アクセス:外宮へはJR・近鉄伊勢市駅から徒歩約5分
内宮へは外宮からバス・タクシーで約10分

伊勢神宮参拝後は「おかげ横丁」へ!

伊勢神宮内宮門前町にあるおかげ横丁は、江戸時代の街並みを模したレトロな雰囲気が人気の散策スポットです。
伊勢名物のグルメやお土産物店がズラリと並んでいて、伊勢神宮をお参りした後に食べ歩きやショッピングが楽しめます。

おかげ横丁の成り立ち

伊勢神宮内宮の門前町は「おはらい町」と呼ばれ、江戸時代はお伊勢詣でにやってくる旅人たちで隆盛を極めていました。
その後の明治・大正・昭和の時代も伊勢神宮参拝客で賑わっていましたが、第2次世界大戦後は徐々にお客が減り町は衰退していきました。
その状態を憂えたおはらい町の中心的存在である赤福本店が音頭をとり、町は再開発されることになりました。
そして平成5年(1993年)、新たな観光スポットとして、おはらい町中心部に誕生したのがおかげ横丁です。

おかげ横丁は魅力がいっぱい!

約4,000坪のおかげ横丁の敷地内には、江戸時代から明治時代にかけて実際に使われていた伊勢路の建築物が移築されており、レトロな街並みが再現されています。その建物の多くが飲食店になっているので、伊勢グルメを食べつつ、そぞろ歩きが楽しめます。
また、伊勢の季節のお祭りや郷土芸能、寄席や朝市、伝統工芸の体験教室など、グルメやショッピングにとどまらない楽しみ方がいろいろ体験できるのも魅力です。
三重県を旅行するならぜひ立ち寄りたい、おすすめの観光スポットとなっています。

おかげ横丁の名物スポット

おかげ横丁を訪れるなら、ぜひ訪れたいお店を紹介します。

赤福本店

伊勢名物といったら誰もが思い浮かべるのが、お餅をアンコでくるんだ赤福ですよね。
赤福本店は創業1707年の老舗。
現在の建物は明治10年に建てられたものです。
その外観を眺めるだけでも価値があるといえます。

・住所:三重県伊勢市宇治中之切町26番地

・電話番号:0120-081-381
・営業時間:5:00~17:00
・アクセス:伊勢市駅、近鉄宇治山田駅からバス15分「神宮会館前」下車

ふくすけ

ふくすけは「伊勢うどん」の有名店です。
国内に数あるご当地うどんの中でも、伊勢うどんは麺の柔らかさで右に出るものはないといわれています。
極太の柔らか麺に刻みネギを載せただけのシンプルなうどんで、濃厚な甘辛タレを絡めていただきます。赤ちゃんの離乳食やお年寄りの介護食にもおすすめです。

・住所:三重県伊勢市宇治中之切町52

・電話番号:0596-23-8807
・営業時間:10:00~17:00
・アクセス:伊勢市駅、近鉄宇治山田駅からバス15分「神宮会館前」下車、徒歩3分

すし久

伊勢志摩の名物「てこね寿司」で知られるお店です。
てこね寿司とは、醤油に漬け込んで「ヅケ」にした鰹を酢飯の上に載せた、伊勢志摩の漁師料理で、豪快に寿司桶に盛って出されるのが特徴です。

・住所:三重県伊勢市宇治中之切町20

・電話番号:0596-27-0229
・営業時間:10:30~19:30
・アクセス:伊勢市駅、近鉄宇治山田駅からバス15分「神宮会館前」下車、徒歩2分

御木本眞珠島店

真珠のブランド「ミキモト」の創業者である御木本幸吉は、明治26年、三重県鳥羽市の相島(おじま。現在のミキモト真珠島)で、世界初の真珠養殖に成功しました。
御木本眞珠島店ではオリジナルジュエリーのほか、リップブラシやフォトフレームなどギフトにおすすめの商品も扱っています。

・住所:三重県伊勢市宇治中之切町52

・電話番号:0596-23-8817
・営業時間:9:30~17:00
・アクセス:伊勢市駅、近鉄宇治山田駅からバス15分「神宮会館前」下車、徒歩2分

伊勢神宮参拝とセットでお参りを!「二見興玉神社」

伊勢神宮近郊の二見ヶ浦海岸にある二見興玉神社(ふたみおきたまじんじゃ)は、伊勢神宮参拝とあわせてお参りしたい神社です。
海中にある注連縄で結ばれた二つの巨岩、「夫婦岩(めおといわ)」は夫婦和合の象徴とされ、二見興玉神社とともに縁結びのパワースポットとして人気を集めています。

伊勢神宮参拝の前に禊をする場所

伊勢神宮から車で約20分の距離にある二見ヶ浦海岸は、かつて、伊勢神宮をお参りする人が参拝の前に身を浄める場所でした。
二見ヶ浦で禊を済ませてから伊勢神宮に向かい、外宮→内宮の順にお参りするのが、正式な参拝方法です。
現在は海岸で身を浄めることはできませんが、その代わりに二見興玉神社にお参りし、社務所で授かる「無垢塩草(むくしおくさ)」と呼ばれるお清めのお守りを身に付ければ、禊をしたことと同じとみなされています。

二見興玉神社とは?

二見ヶ浦の海岸沿いに建つ二見興玉神社は、縁結びや夫婦和合にご利益のある神社です。ご祭神は猿田彦大神(さるたひこのおおかみ)で、新しく何かをはじめるときにお参りすると力になってくれる神といわれています。

満願蛙

満願蛙とは、二見興玉神社入ってすぐの手水舎に置かれたカエルの石像で、水をかけてお願いをすると願い事が叶うといわれています。
このカエルは猿田彦大神の使いとして崇められており、お伊勢詣での参拝客が「無事カエル」よう縁起をかついでいることもあって、境内にはいたるところにカエルの石像があります。

天の岩屋

手水舎の隣の岩窟は、神話に登場する天の岩屋と伝えられています。
天の岩屋とは、伊勢神宮内宮に祀られている太陽神、天照大神が弟の須佐之男命(すさのをのみこと)の傍若無人の振る舞いに怒り、隠れてしまったといわれる岩窟のことで、神話の中のモチーフが実際にあるとされるところが、いかにも神秘的ですね。

夫婦岩

二見浦の夫婦岩_福岡県
夫婦岩は初日の出スポットとしても有名な、二見ヶ浦のシンボルです。
海中にそびえる高さ9mの大岩と高さ4mの小岩が長さ35mの大注連縄で結ばれているため、この巨岩を夫婦に見立て、夫婦岩と呼ばれています。
冬は夜間に、夫婦岩の上方に満月が浮かぶ美しい光景が見られるため、多くの写真愛好家が訪れるフォトスポットとなっています。
特に冬至の夜は、夫婦岩の注連縄のちょうど真ん中に満月が浮かび、幻想的な美しさで満ちあふれています。
写真撮影の際は、暖かい服装でお出かけくださいね。

注連縄の張替え

5月5日・9月5日・12月中旬の土曜日もしくは日曜日に、夫婦岩を結ぶ大注連縄を新たに張り渡す神事が行われます。
旅行のタイミングを年に3回しか行われない貴重な神事に合わせると、思い出深い旅行になりますね。
ただし、12月の神事は潮目の良い日に行われますので、潮の情報を得てから旅行日程を決めるといいでしょう。

・住所:三重県伊勢市二見町江575

・電話番号:0596-43-2020(二見興玉神社)
・料金:無料
・アクセス:JR参宮線「二見浦駅」から徒歩約15分
伊勢自動車道「伊勢IC」から車で約10分

国内最大級!圧巻の「なばなの里イルミネーション」

なばなの里イルミネーションは、三重県桑名市のお花のテーマパーク「なばなの里」で開催される国内最大級のイルミネーションです。
園内は、まさに光の洪水!訪れる人を圧倒します。
三重県を冬に旅行するならぜひ見ておきたい、圧巻の観光スポットです。

イルミネーションランキング3年連続第1位

なばなの里イルミネーションは、規模の大きさもさることながら、クオリティが高いことでも有名です。
夜景観賞のプロが選ぶ、国内のイルミネーションランキングでは、3年連続第1位を獲得しています。

毎年変わるテーマ

なばなの里イルミ―ションは、毎年メイン会場のテーマが変わります。
そのため、毎年欠かさず訪れるファンも多く、過去のテーマと比較したり、来年のテーマを予想したりといった、さまざまな楽しみ方ができるのが魅力です。

水上イルミネーション

なばなの里イルミネーションには、全国でも珍しい水上イルミネーションがあります。
公園中心部の池に設置された膨大な数のLED照明は、長さ約130m、幅約8mにも達し、広大な光の川となって観る人を楽しませてくれています。
この水上イルミネーションは、池の周囲どこからでも鑑賞できますが、チャペル対岸の橋の上からが、おすすめのビューポイントです。

圧巻!光のトンネル

メイン会場手前、花ひろば入口の光のトンネルは、なばなの里イルミネーションを代表する人気スポットです。
全長200mにわたって続くトンネルの天井から壁面までびっしりと、花びら型のLED電球で覆いつくされています。
他のイルミネーションイベントではあまり見かけない、圧倒的なスケールのイルミネーションです。

クリスマスにぴったり!ツインツリー

ツインツリーとは、チャペル前にある2本のヒマラヤスギを、気品あるクリスタルホワイトと、大人っぽいパステルブルーの電飾で彩った、このイベント屈指の人気フォトスポットです。
日本経済新聞発行のクリスマスツリー名所ランキングで、西日本第1位に選ばれています。

大鉄板で作る500人分の焼きそば

地ビール園前では、超大量焼きそばの実演販売が行われています。
1.5m×6mの特大鉄板に500人分の焼きそばの麺が一気に投入されると、10人のシェフがなんとスコップで混ぜ合わせる、見ているだけでも楽しい焼きそば作りイベントです。

・住所:三重県桑名市長島町駒江漆畑270

・電話番号:0594-41-0787
・営業時間:9:00~21:00(季節によって変動あり)
・料金:小学生以上2,300円(なばなの里内で使える1,000円分の金券込み)
・アクセス:JR関西本線・近鉄名古屋線「桑名駅」から直通バス「なばなの里」下車すぐ

1度は食べたい!絶品「松阪牛」

神戸ビーフ・近江牛と並ぶ三大和牛の1つ三重県松阪市の名産「松阪牛」は、国内最高級の和牛ブランドです。
肉の芸術品といわれるほどキメの細かい霜降りが特徴で、口に含むとすぐにとけてしまうような柔らかい脂の甘みと濃厚な肉のうまみが、口の中いっぱいに広がります。
三重県松阪市を訪れたら1度は食べてみたい、絶品グルメです。

おいしさの秘訣は手間をかけた飼育

松阪牛のおいしさの秘訣は、餌の調合をはじめとした飼育方法にあるといいます。
まず、稲わらをたくさん食べさせて胃袋を大きくし、その後トウモロコシや大麦などの穀類を与えることで、甘みのある柔らかな肉質が形成されるのだそうです。
さらに、消化促進のためビールを飲ませたり、ストレスをなくすためクラシック音楽を聞かせたりするなど手間暇かけて育てることで、上質な霜降り肉を作り出しています。
それでは、松阪牛が食べられるおすすめのお店を紹介しましょう。

和田金

松阪牛といったら和田金、といわれるほどの老舗中の老舗です。
創業は明治11年。
皇室をはじめ、文化人や芸能人もたびたび訪れる名店の味が楽しめます。

・住所:三重県松阪市中町1878

・電話番号:0598-21-1188
・営業時間:11:30~20:00(土日祝は11:00~)
・定休日:毎月第4火曜日 ※12月のみ第1火曜日
1月1日・1月2日、8月16日
・アクセス:JR・近鉄松阪駅よりタクシーで約5分、徒歩では約8分

牛銀本店

牛銀本店も明治時代創業の老舗店です。
歴史を感じさせる風情あるお店の佇まいが、松阪の城下町にマッチしています。

・住所:三重県松阪市魚町1618

・電話番号:0598-21-0404
・営業時間:11:00~20:00
・定休日:月曜日  祝日の場合は木曜日、不定休あり
・アクセス:JR・近鉄松阪駅よりタクシーで約5分、徒歩では約15分

松阪まるよし

松阪牛がリーズナブルな価格で楽しめる、地元で人気のお店です。

・住所:三重県松阪市鎌田町239-2

・電話番号:0598-51-2240
・営業時間:10:00~21:30
・定休日:無休
・アクセス:JR・近鉄松阪駅より徒歩10分

ビーフクラブ ノエル

精肉店が運営している松阪牛のステーキ専門店で、地元では古くから愛されています。

・住所:三重県松阪市京町25

・電話番号:0598-26-6410
・営業時間:ランチ11:30~14:15(土日祝は14:45まで)
ディナー17:00~20:45
・定休日:木曜・第3水曜(木・水曜が祝日の場合は営業)
・アクセス:JR・近鉄松阪駅より徒歩7分

まとめ

冬の三重県でおすすめの観光地、伊勢神宮、おかげ横丁、二見興玉神社、なばなの里イルミネーション、松阪牛を紹介しました。
このほかにも三重県には魅力的な観光スポットがたくさんありますので、今回紹介した観光スポット以外にもぜひお出かけくださいね。