日本一の森林面積を誇る四国の高知県。
年間を通じて温暖で過ごしやすい高知ですが、山間部では冬に雪が降ることがあります。
夏の四国の暑さを考えれば積雪した高知など信じられませんが、冬にしか見られない高知県の魅力があるのも事実です。
ここでは、冬の高知県旅行に欠かせない観光スポットを6つ紹介しつつ、冬の高知県の魅力に触れていきます。

幻想的な雪化粧で心和む!
高知県を代表する自然豊かな観光スポットといえば「四万十川」

四万十川は、全長196kmの四国最長の川で、流域は深い森林に囲まれており、雄大な自然を感じさせてくれます。
夏の四万十川周辺には空一杯に70種以上のトンボが飛来しますが、冬になると雪化粧を施した幻想的な風景を見せてくれる癒しの空間となります。
街中の観光地だけではなく、自然散策もしてみたいという方には、おすすめの観光スポットです。
ただ、冬の高知県の山岳部は、氷点下5℃近くまで気温が下がることがありますので、ダウンジャケットなどでしっかり防寒対策をして行くようにしてください。
また、冬の四万十川周辺の散歩道は、積雪している可能性があります。
靴の中に雪が入ると低体温になり、体が自由に動かなくなったり、風邪をひいたりするので、散歩道を歩くのであれば、ハイカットの靴をはいて行くことをおすすめします。
四万十川の周辺には松葉川温泉など、日帰り入浴できる温泉施設が点在しています。
幻想的な雪化粧を楽しんだ後は、ゆったりと温泉に浸かって身体を温めるのが良いでしょう。
また、冬の四万十川では「冬カヌー」が体験できます。
冬カヌーは四万十市の「カヌー館」が実施しており、参加料は約4キロのコースで一人5,500円となっています。
受付は午前が9:00で、解散が12:00頃、午後の受付は13:00で、解散が16:00頃となっています。
冬カヌーは二人からしか利用できませんが、幻想的な四万十川を大切な人とカヌーで渡り、忘れられない思い出をつくりましょう。

四万十川

【住所】高知県四万十市中村

カヌー館

【住所】高知県四万十市西土佐用井1111-11

【電話番号】0880-52-2121
【営業時間】8:30~17:00
【高知空港からのアクセス】
・高知空港から連絡バスで「高知駅」下車(約25分)—JR高知駅より「JR窪川駅」下車(約1時間)—JR窪川駅より「JR江川崎駅」下車(約1時間)
・車の場合、高知から江川崎まで約2時間半

坂本龍馬の魅力が一杯!龍馬ファンなら外せない「桂浜」

高知県を旅行するなら、桂浜も外せない観光スポットの一つです。
冬の桂浜では、太陽がだるまのように真ん中がくびれたように見える「だるま夕日」という珍しい現象が見られます。写真好きや珍しい風景が好きな人は行ってみる価値があるでしょう。
だるま夕日は、11月中旬から2月中旬までの大気と海水の温度差が大きい日に生じる自然現象で、よく発生すると言われている桂浜付近でも、年間20日ほどしか見られない稀な現象です。
太陽が二つあるように見えるだるま夕日を見たいなら、ぜひ冬の桂浜に訪れてみることをおすすめします。
また、高知県と言えば土佐藩、土佐藩と言えば坂本龍馬です。
桂浜の北東にある竜頭岬には、全長13.5メートルの坂本龍馬の銅像がたてられています。銅像の近くには坂本龍馬記念館と桂浜水族館があります。
坂本龍馬記念館には、竜馬が姉の坂本乙女(さかもと おとめ)に宛てた手紙や、龍馬愛用の刀などが展示されているので、竜馬ファンにはたまらない場所でしょう。
もう一つの見所である桂浜水族館は、毎日9:00~17:00の間年中無休で営業しています。
お子さん連れの方は、地元色豊かな桂浜水族館立ち寄ってみてはいかがでしょう。
坂本龍馬記念館も桂浜水族館も室内は暖房が施してあるので、冬の浜辺で冷えた身体を温めるためにも利用できます。

坂本龍馬記念館

【住所】高知県高知市浦戸城山830

【電話番号】088-841-0001
【営業時間】9:00~17:00(入場は16:30まで)
【高知空港からのアクセス】
・高知空港から連絡バスで「高知駅」下車(約25分)—高知駅からタクシー・レンタカー(約30分)

桂浜水族館

【住所】高知県高知市浦戸778桂浜公園内

【電話番号】088-841-2437
【営業時間】9:00~17:00
【高知空港からのアクセス】
・高知空港からタクシー、車で約30分
・高知空港から連絡バスで「高知駅」下車(約25分)—とさでん交通バス「JR高知駅」または「はりまやばし」から「桂浜」下車(約30分)

高知県旅行と言えばココ!絶対に行きたい「高知城」

高知城
高知県旅行と検索すれば、最もヒットする観光スポットの一つが高知城です。
高知城の魅力は、「日本で唯一、本丸を当時のままの形態で残っている城」というところにあります。
高知城は江戸時代中期の建築様式を、そのまま現代に伝えている「日本で唯一の城」です。
現在の高知城の天守は、1747年8月(延享4年)に再建されたものだと言われていますから、250年前の姿を現代に残していることになり、歴史的価値が高いのは言うまでもありません。
太平洋戦争や南海地震などさまざまな危機を乗り越えて、当時のままの姿を今に伝えている高知城は、歴史好きはもちろんのこと、一般の観光客もノスタルジックな気分に浸らせてくれる素敵な観光スポットです。
高知城は高知市の中心部にあり、ショッピングやグルメを楽しむのにも便利な場所にあります。
冬の寒い時期に自然散策したり、郊外に出るのは億劫だと思っていたりする方でも、街の中心にある高知城ならアクセスが良いので気軽に行くことができるでしょう。
後述する「ひろめ市場」も高知城の近くにあるので、高知城に行った際は、ひろめ市場にも立ち寄ってみることをおすすめします。
また、高知城では、巨大ツリーによるイルミネーションやキャンドルなど冬ならではの催し物が開催されていたり、アーティステックな展示や映像で非日常的な空間が演出されていたりと、さまざまなイベントがおこなわれています。
年によって冬のイベントをおこなっていないときもありますが、運良く面白いイベントをやっていたときは、参加してみるといいでしょう。

【住所】高知市丸ノ内一丁目2番1号

【電話番号】088-824-5701
【営業時間】9:00~17:00(最終入館16:30)
【高知交通アクセス】空港連絡バスまたはタクシーで約30分~35分

冬でも温かい!高知県観光で人気の「龍河洞」

龍河洞(りゅうがどう)は、高知県東部の香美市にある鍾乳洞で、1934年に国の天然記念物に指定されました。
日本三大鍾乳洞の一つと言われている龍河洞は、1億7500万年もの歳月をかけてつくりだされた石炭岩の洞窟で、弥生時代の居住跡も発掘されるなど、歴史的にみても興味深い場所です。
近年では観光地化され、照明・音楽・映像を駆使した新しい試みが実施されるようになりました。
冬の高知旅行で龍河洞がおすすめなのは、洞窟内の温度は年間を通して15℃程度で、冬でも比較的暖かいからです。
温暖な高知県ですが、真冬の山岳部は氷点下になることもあるので、15℃という快適な温度が保たれているのは、ありがたいと言えます(ただし、冬場は外気の影響で冷え込むことがあるので、龍河洞内部でも上着を忘れず着用するよう推奨されています)。
洞窟の近くには「龍河洞博物館」があり、洞窟内に生息する動物の生態や、洞窟内で発見された弥生人たちの遺物などを見ることができます。
弥生時代の土器、洞窟内に生息するコウモリや昆虫などの標本が展示してあるので、歴史や生物に興味がある方におすすめのスポットです。
また、博物館の近くは「珍鳥センター」があり、高知県周辺でしか見られない珍しい鳥の剥製を見学することができます。
地球誕生から現在までの足跡を見られる龍河洞は、壮大な気分に浸りたい方や、ちょっとした冒険をしたい方に、おすすめの観光スポットです。

【住所】高知県香美市土佐山田町逆川1424

【電話番号】0887-53-2144
【営業時間】8:30~17:00(最終入洞時間は16:30)
【高知交通アクセス】
・高知空港より車で15分
・高知空港から連絡バスで「高知駅」下車(約25分)—ごめん・なはり線「のいち駅」下車(約25分)—タクシーまたはレンタカー(約8分)

冬の高知県グルメは「ひろめ市場」で海鮮を!

かつおのたたき_高知
高知の食が集う観光スポットとして有名なのが、ひろめ市場です。
低価格帯の定食屋から郷土料理、海鮮系のお店まで60店舗近い飲食店が立ち並ぶひろめ市場は、ラインナップ豊富なグルメ街です。
洋菓子店やラーメン屋、イタリアンなど、海鮮料理以外のお店も多いので、一緒に旅行している人の食の好みによって、お店を選べるのも強みです。
また、高知県を代表する海鮮料理のカツオのたたきは、ひろめ市場内の「明神丸」や「しもだ屋」で食べることができます。
ひろめ市場で食事をするならおすすめは海鮮系ですが、冬は鍋料理もおすすめです。
身体が冷えているなら、鍋料理が食べられるお店に行くのも選択肢に入るでしょう。
ひろめ市場内で鍋料理が食べられるお店はいくつもありますが、おすすめは「しゃも料理 軍鶏伝(しゃもでん)」です。
軍鶏伝は、看板メニューのシャモ鍋の他、高知名物のカツオのたたきやウツボの唐揚げなども食べたれるので、鍋も海鮮も両方とも食べたい方におすすめのお店です。
ひろめ市場はアクセスが抜群に良く、JR高知駅から車で5分、徒歩でも行ける距離にあるので、特に決めてある料理店がないのであれば、ラインナップ豊富なひろめ市場に行くのがおすすめと言えます。

【住所】高知市帯屋町二丁目3番1号

【電話番号】088-822-5287
【営業時間】9:00~23:00(平日・土・祝日)7:00~23:00(日曜)
【高知空港からのアクセス】
高知空港から車で30分
・高知空港から連絡バスで「高知駅」下車(約25分)—タクシー(約5分)

高知県で人気のギリシャ風ホテル!「ヴィラサントリーニ」

エーゲ海のキクラデス諸島南部に位置するサントリーニ島をモチーフにしたホテル「ヴィラサントリーニ」は、高知県の人気ホテルです。
こちらのホテルは、宿泊費が一人27,000円と少々高額ですが、外観を見るだけでも価値がある美しいホテルです。
ランチを食べるだけであれば、予約すれば5,500円(税込)で食事することも可能です。
出費を抑えて高級感を味わいたい方は、ランチのみを利用してヴィラサントリーニの高級な雰囲気に浸るのも良いでしょう。
白い壁と道を基調にして、青い扉と屋根で彩られたヴィラサントリーニは、温暖なエーゲ海をモチーフにしているので、夏の方が雰囲気はマッチしますが、エーゲ海のコバルトブルーの海は冬でも暖かさを感じられます。
雄大な海と日本離れした景観を楽しめる上、フランスで修行をしてきた一流シェフが提供する料理も食べられるという豪華な雰囲気が味わえるので、高知県旅行の際にはぜひ泊まりたいホテルです。
室内はキクラデス様式と呼ばれる洞窟を掘ったような空間になっており、おしゃれなインテリアがずらりと並んでいます。
外観同様、室内も白を基調としていて、照明は落ち着いた白熱灯なので、本当に洞窟の中で暮らしているかのような錯覚を覚えます。
多少奮発してでもヴィラサントリーに宿泊すれば、一生の思い出になるでしょう。

【住所】高知県土佐市599-6

【電話番号】088-856-0007
【営業時間】(お電話での受付)9:00~21:00
【高知空港からのアクセス】
・(高知空港から瀬戸大橋経由)桂浜花街道—仁淀川河口大橋—宇佐大橋経由(宇佐大橋から約5分)

まとめ

冬の高知県でおすすめの観光スポットを紹介しました。
いかにも観光地という場所を回るのも良いですが、せっかく自然豊かな高知県に行くのであれば、あえて山奥に行って自然散策を楽しむのもおすすめです。
ただ、冬の山岳部は冷え込むので、防寒対策だけはきちんとしましょう。
高知県には、雄大な自然、貴重な建造物、美味しい食べ物と、さまざまな魅力があるので、冬の高知県旅行に行く際は、この記事を参考にして、ぜひ足を運んでみてください。