「冬の香川県はうどん以外になにか観光する場所があるの?」
こんな風に思ってはいませんか?
香川県と言えばうどんのイメージが強く、冬ならではの観光名所は思い浮かばないかもしれません。
そこで今回は香川県の冬におすすめ観光スポットをご紹介!
面積が日本一小さい県の、冬の魅力をご覧ください。

冬は見渡す限りのイルミネーションが楽しめる!
「国営讃岐まんのう公園」

日本最大級の農業用ため池「満濃池」のそばに広がる公園が、350haの広大な面積を誇る、「国営讃岐まんのう公園」です。
国営讃岐まんのう公園は、遊具が豊富な上、広大な芝生があるなど子供を遊ばせるのに最適。四季折々の花が咲く、花の名所でもあります。 オートキャンプ場やドッグランもあり、多目的に楽しむことが可能です。
国営讃岐まんのう公園の冬と言えば「ウインターファンタジー」が有名です。広大な園内がきらびやかなイルミネーションで彩られ、香川県内外から多くの観光客が訪れる冬の香川の風物詩です。
ウインターファンタジーは例年11月下旬~1月上旬に開催されます。開園時間が通常より延長され、広大な園内がライトアップされます。香川県のイルミネーションイベントの中でも特に人気が高く、園内には見どころが満載。中でも約30,000㎡もの広大な大地に広がるグランドイルミネーションは別世界に迷い込んだような迫力があり圧倒されます。
空いている時間を狙って行くなら閉園前になりますが、広い園内を回りきれないおそれがあるので、要注意です。遅くとも閉園1時間前には到着するようにしましょう。
ウインターファンタジーのイベント終了後は、冬の花を楽しむのがおすすめです。ニホンズイセン(1月中旬~3月中旬)、ウメ(2月上旬~3月下旬)、寒咲ナノハナ(2月下旬~4月中旬)などが見頃を迎えます。
国営讃岐まんのう公園までのアクセスは、JR琴平駅前またはことでん琴平駅で琴参バス美合線に乗り換えて、まんのう公園口まで乗車し下車後は徒歩約30分で到着します。
冬に香川を観光するなら、国営讃岐まんのう公園のウインターファンタジーをぜひチェックしてください。

【住所】香川県仲多度郡まんのう町吉野4243-12

【電話番号】0877-79-1700
【営業時間】11月1日~2月末日 9:30~16:30
※季節で変動あり
【高松空港からのアクセス】
・空港連絡バス大麻町行もしくは琴平駅前行バスで琴平駅前(約50分)-琴平駅前より琴参バス美合線でまんのう公園口(約15分)-まんのう公園口から徒歩(約30分)
・タクシー、レンタカーの場合の所要時間目安約30分

昼は遊園地、夜は日本夜景遺産で楽しもう!「NEWレオマワールド」

「NEWレオマワールド」は中四国最大級の香川県唯一のテーマパークです。開園当初はレオマワールドの名称で1991年に開園しましたが、2004年4月のリニューアル伴いに現在の名称に変わり、2010年7月に再度リニューアル開園しました。
NEWレオマワールド園内には、最高速75kmで走る全長900mのジェットコースターや、大観覧車よりも高い地上59mでまわる空中ブランコなどライドアトラクションが22種ある他、グルメやショッピングが楽しめる施設などがあります。
また園内に広がる約10haの花畑は「レオマ花ワールド」と呼ばれており、100種類42万株の花を一年通して楽しめます。
夜は日本夜景遺産に認定されたイルミネーションイベント「レオマ光ワールド」が実施されます。250万球という規模も圧倒的ですが、360度3Dプロジェクションマッピングや音楽に合わせて光の色が変わる演出も見ものです。さらに、各アトラクションなど園内の細部に至るまでこだわった装飾が施されており、何度見ても見飽きることのないイベントになっています。
「オリエンタルトリップエリア」では、亜細亜の世界遺跡が忠実に再現されている他、オリエンタルトリップエリアに向かう日本で一番長いエスカレーターも見どころです。ちなみにレオマ光ワールドのレジェントパレスはオリエンタルトリップエリアで行われます。
NEWレオマワールドの冬の最大の見どころは、レオマ光ワールドの冬イベント「ウインターイルミネーション」です。ウインターイルミネーションは例年11月~2月に開催されます。レジェントパレスなどで通年行われているイルミネーションイベントに加え、中国四国最大級のクリスマスツリーが登場します。ツリー前を舞台に、多くの演者が歌と、ダンスショーと、プロジェクションマッピングを駆使した演出で来場者を楽しませる「Wishing -聖なる願い-」が開催されます。またNEWレオマワールド内のマジカルストリートでは「花火ファンタジア」が開催されるなど、冬はレオマ光ワールドの本気が見られます!
お昼は遊園地、夜はイルミネーションと、冬の一日をNEWレオマワールドで楽しむのがおすすめです!
NEWレオマワールドまでのアクセスは、JR丸亀駅からコミュニティバスにて約60分、またはことでん栗熊駅からコミュニティバスにて約10分で到着します。JR坂出駅または岡田駅からも琴参バス島田・岡多線のバスが出ていますが、日祝は運休していますので注意してください。

【住所】香川県丸亀市綾歌町栗熊西40-1

【電話番号】0877-86-1071
【営業時間】11月~2月 10:00~21:00(※年末年始変更あり)
※季節で変動あり
【高松空港からのアクセス】
・琴空バス「空港連絡バス」 (約30分)
・タクシー、レンタカーの場合の所要時間目安約30分

香川の新観光名所!四国の海を体験できる四国水族館

イルカの写真
四国水族館は2020年3月に、香川県宇多津町にオープンした香川県の新観光名所です。冬の屋外は辛いという方におすすめです。
四国水族館は四国の水景をテーマにしており、四方を海に囲まれ、清流にも恵まれている四国ならではの水景を再現しています。またAIによる解説や時間や季節によって証明や香りなどを変化させる空間演出など、最新技術を取り入れた次世代水族館を目指しています。
四国水族館の見どころは、「瀬戸内海エリア」「太平洋エリア」「清流・湖畔エリア」「夕暮れの景」「龍宮の景」各ゾーンの演出です。
瀬戸内海エリアでは、「うずしおの景」と題して鳴門海峡のうずしおを再現しており、うずしおの下で魚たちがどのように動いているか観察することができます。
太平洋エリアでは、「綿津見の景」と「神無月の景」が見どころです。「綿津見の景」では北太平洋海域を凝縮して再現していて、約20種類の回遊魚を四国最大の650㎥の水槽で展示しています。飼育が難しいとされるカツオ類の飼育にも挑戦しています。「神無月の景」では、英名でハンマーヘッドシャークと呼ばれるアカシュモクザメの群れが天井で泳ぐ形で展示されており、直径4.5mの丸い窓を見上げ、特徴的な魚影を臨場感たっぷりに体験できます。
瀬戸内海を背景にイルカが泳ぐのが「夕暮れの景」です。瀬戸内海に太陽が沈む夕景と、イルカの泳ぐ姿をゆっくり楽しむことができます。イルカとトレーナーが楽しく色々なことに挑戦するイルカプレイングタイムも実施しています。
「龍宮の景」では、香川県三豊市にある浦島太郎の言い伝えをモチーフに、仏画や書、切り絵、光の演出で表現します。龍宮の景は水槽・魚を使わない展示で、他の展示とはまた違ったきらびやかな雰囲気を楽しめる空間となっています。
冬は屋内の観光を楽しみたい方、水族館がお好きな方は、ぜひ香川の新観光名所「四国水族館」を訪れてみてください。
四国水族館へのアクセスはJR宇多津駅が便利です。JR宇多津駅から徒歩約12分で四国水族館に到着できます。

【住所】香川県綾歌郡宇多津町浜一番丁4

【電話番号】0877-49-4590
【営業時間】
・2020年10月1日~2021年3月19日 10:00~18:00
・2021年3月20日~ 9;00~18:00
【高松空港からのアクセス】
・「丸亀・坂出・空港リムジンバス」で宇多津駅南口(約1時間)―宇多津駅から徒歩(約10分)
・タクシー、レンタカーの場合の所要時間目安約40分

実は冬が空いている!ゆっくり地中美術館を楽しもう

屋内での観光なら、「地中美術館」も外せません。地中海美術館は、現代アートの島「直島」にある安藤忠雄が設計した美術館で、2004年に設立されました。瀬戸内海の美しい景観を損なわないよう、美術館の大半が地下に埋設されています。
地中美術館には、クロード・モネ、ジェームズ・タレル、ウォルター・デ・マリアの作品が恒久的に展示されています。地下ではありますが、しっかりと陽の光を取り込むように設計されており、作品や空間が時の流れで変化していく様子を見ることができます。
より観賞を深めたい方のために、ミュージアムスタッフが一つ一つの作品について解説する「プライベートツアー」や、ジェームズ・タレルの『オープン・スカイ』を日没にあわせて静寂の中で鑑賞できる特別プログラム「オープンスカイ・ナイトプログラム」などのプログラムも開催しています。これらの特別プログラムは完全予約制となっているため、事前に公式サイトなどで確認しましょう。
地中美術館のチケットは、オンラインチケットによる予約制が採られており、オンラインで予約し、現地のチケットセンターにおいてオンラインチケットを鑑賞券に替え、地中美術館へ入場します。開館時間は3月~9月は10時~18時、10月~2月は10時~17時です。
地中美術館へのアクセスは、直島「宮浦港」から直島町営バスにてつつじ荘まで乗車し、つつじ荘でベネッセアートサイト直島場内無料シャトルバスに乗り換えると地中美術館に到着できます。
直島島内のレンタサイクルを利用するのもおすすめです。自転車があれば島内の移動が便利になるので、島内に点在する他のアート作品観賞にも利用できます。
地中美術館の冬は一年の中でも空いている穴場の時期。じっくり作品を鑑賞したい方はぜひ冬に地中美術館に訪れてみましょう。

【住所】香川県香川郡直島町3449-1

【電話番号】087-892-3755
【営業時間】
・10月1日~2月末日 10:00~17:00(最終入館16:00)
・3月1日~9月30日 10:00~18:00(最終入館17:00)
【高松空港からのアクセス】
高松空港からことでんバスで高松駅(約40分)―高松駅から徒歩で高松港(約5分)―高松港からフェリー/高速船で宮浦港(約50分/約30分)―宮浦港から直島町営バスにてつつじ荘(約10分)―つつじ荘から場内無料シャトルバス(約10分)

険しい岩肌に圧倒!小豆島の絶景スポット「寒霞渓」

小豆島の寒霞渓からの景色_香川
香川県で絶景スポットと言えば日本三大渓谷美の一つ「寒霞渓」を挙げる人は少なくありません。寒霞渓は小豆島のほぼ中央に位置する渓谷で、小豆島の最高峰「星ヶ城山」と「四方指」の間にあります。
寒霞渓は1923年に国の名勝に指定され、1934年に日本初の国立公園(瀬戸内海国立公園)内の代表的な景勝地として指定されました。その後も、2014年にミシュラン・グリーンガイド四国に一つ星として紹介さるなど、国内外で評価される絶景スポットです。
寒霞渓の見どころは、鷹取展望台と第二展望台の2ヶ所から楽しめる眺望です。秋の紅葉が有名ですが、冬には寒霞渓の岩肌が露出し、寒霞渓本来の渓谷美に圧倒されます。また雪が積もると寒霞渓が白く染まり、厳かな雰囲気に包まれます。
また寒霞渓山頂のオープンデッキでは、「オリーブ牛コロッケバーガー」や「もみじサイダー」といったご当地グルメを提供していますし、レストランでは、料理長自慢のカレーなどが提供されており、絶景を眺めながら食事が楽しめるようになっています。おすすめは「オリーブ牛コロッケバーガー」です。香川県のブランド牛”オリーブ牛”を使ったハンバーガーで、外はサクサク、中はトロっとした旨味たっぷりのコロッケと野菜をほんのり甘めのバンズでサンドしています。ぜひ寒霞渓を訪れた際には、オリーブ牛コロッケバーガーもあわせて味わってみてください!
寒霞渓へのアクセスは、高松港からフェリーもしくは高速船に乗り、小豆島へ向かいます。小豆島の各港から車もしくはタクシーにて約30分でロープウェイの山頂駅に到着します。
ちなみにバスは冬季運休しているため、利用できません。

【住所】香川県小豆郡小豆島町神懸通乙168(山頂駅)

【電話番号】0879-82-2171(山頂駅代表)
【営業時間】※ロープウェイ
・3月21日~10月20日 8:30~17:00
・10月21日~11月30日 8:00~17:00
・12月1日~12月20日 8:30~17:00
・12月21日~3月20日 8:30~16:30
【高松空港からのアクセス】
・高松空港からことでんバスで高松駅(約40分)―高松駅から徒歩で高松港(約5分) ―高松港からフェリー/高速船で土庄港(約60分/約35分)―土庄駅からタクシーまたはレンタカー(約30分)

寒い冬には温泉しかありません!「こんぴら温泉郷」

冬の旅行と言えば温泉、香川では「こんぴら温泉郷」は外せません。
こんぴら温泉郷は香川県琴平町にある温泉街です。温泉が湧出したのは1997年と温泉街としては歴史が浅いものの、観光経済新聞社が発表する「日本の温泉100選」に毎年選ばれている名温泉街です。
泉質は、ナトリウム・カルシウムを含む塩化物温泉、ナトリウムを含む塩化物温泉、含食塩を含む重炭酸土類泉の3種類(※施設により異なる)あります。塩化物温泉は入浴後のポカポカ感が持続すること、重炭酸土類泉は汚れた皮膚の角質を洗い落すことが特徴です。重炭酸土類泉は美人の湯とも呼ばれています。
おすすめのお宿は「御宿 敷島館」と「琴平花壇」の2宿です。
「御宿 敷島館」は、かつて国の登録有形文化財に指定された老舗旅館「敷島館」を2019年9月に新築オープンしたもので、旧敷島館の古材を使用し、老舗旅館の外観を再現しています。
創業400年の老舗旅館「琴平花壇」は、美しい回遊式和風庭園の中にある、森鴎外や与謝野晶子、北原白秋ら、偉大な文人たちが滞在した、旅館のシンボルでもある離れと、近代建築が融合した温泉宿です。
どちらも歴史ある美しい温泉宿です。温泉だけでなく、お宿の歴史を感じながら滞在してみてください。
また、こんぴら温泉郷には、「こんぴらさん」の相性で親しまれている神社「金刀比羅宮(ことひらぐう)」があります。参道入口から御本宮まで785段、奥社まで行けば1,368段の長い石段が有名です。
こんぴらさんに参拝すれば、冬でも汗をかくことは必至。冬の寒さと金毘羅さんへの参拝で疲れた身体を温泉で癒すのがおすすめです。
こんぴら温泉郷へは、車で高松自動車道・善通寺ICから約10分、徳島自動車道・美馬ICから約40分で到着します。電車ならJR「岡山駅」から特急に乗り約55分でJR「琴平駅」に、もしくはことでん「高松築港駅」から約1時間で「琴電琴平駅」にアクセスできます。
また、こんぴら温泉郷が位置する中讃エリアには、有名うどん店が集まっているため、うどん店巡りにも最適です。

◇御宿 敷島館
【住所】香川県仲多度郡琴平町川西713-1

【電話番号】0877-58-8005(予約専用)
【高松空港からのアクセス】
・琴空バス「空港連絡バス」 にて八千代前(約50分)―八千代前から徒歩(約5分)
・タクシー、レンタカーの場合の所要時間目安約40分

◇琴平花壇
【住所】香川県仲多度郡琴平町1241-5

【電話番号】0877-75-3232
【高松空港からのアクセス】
・琴空バス「空港連絡バス」 にてJR琴平駅前(約50分)―JR琴平駅前から無料送迎バス(約5分)
・タクシー、レンタカーの場合の所要時間目安約40分

まとめ

以上、冬の香川県のおすすめ観光スポットを紹介しました。
香川県、特に冬は、まずうどんが思い浮かびますが、香川はうどんだけではありません。
スケールの大きなイルミネーションや絶景、水族館、現代アート、温泉と、面積が日本一小さな県には色んな魅力がギュッと詰まっています。
冬のうどん巡りももちろん魅力的ですので、うどん巡りの合間に、今回ご紹介したおすすめ観光スポットを挟んでいくのがおすすめです。
ぜひみなさんも、うどんだけじゃない香川県の冬の魅力を体験してみてください