日本海に面し、京都や石川などと接する福井県。
サスペンスドラマでおなじみの東尋坊や、世界三大恐竜博物館の1つの福井県恐竜博物館などが有名ですが、他にも美しい自然を満喫できるスポットや絶品グルメを堪能できる場所が多数あります。
そんな福井県の観光スポットの中から、特に秋に訪れたい場所を6つ厳選しました。
紅葉の絶景はもちろん、歴史を学べる観光地やおすすめグルメなど、福井旅行のおすすめスポットを紹介します。
福井県への旅行を考えている方は、是非チェックしてみてください。

空港名:小松空港
住所:〒923-0993 石川県小松市浮柳町ヨ50
電話番号:0761-21-9803

公式HP:https://www.komatsuairport.jp/

小松空港~JR福井駅まで電車で約50分(普通)
小松空港~福井駅東口までバスで約50分

その他にもレンタカー・タクシーが利用可能です。

小松空港の詳細はこちら⇒小松空港発着

福井の有名紅葉スポット!「九頭竜湖」

九頭竜湖_福井
福井県大野市に位置する九頭竜湖(くずりゅうこ)は、九頭竜ダムの建設によって造られた人造湖です。
フィヨルドのように入り組んだ形をしており、青森県・秋田県にまたがる十和田湖と同じくらいの面積がある人造湖の中では大きめの湖です。
湖をぐるりと囲むように山が連なっており、桜から新緑、紅葉まで四季折々の風景を楽しめるのが魅力的です。
特に紅葉の美しさは有名で、かつて主婦の友社が選出した「日本紅葉の名所100選」にも選ばれています。
紅葉のピークは10月下旬から11月中旬で、湖周辺の山々が黄色や赤、オレンジと色鮮やかに染まる様子は息を飲むほどの美しさ。
錦に染まった山々と、緑がかった青色の湖面とのコントラストが印象的で、壮大な絶景に圧倒されること間違いなしです。
さらに、九頭竜湖のシンボルとも言えるのが、湖の少し奥にかかっている優美な吊り橋です。
全長266mの箱ヶ瀬橋は、瀬戸大橋の試作品として建設されたもので、「ゆめのかけはし」の名で親しまれています。
橋の上から望む湖畔の紅葉は特に美しいと言われているので、九頭竜湖を訪れたら箱ヶ瀬橋の上から景色を眺めることを忘れないでください。
九頭竜湖は市街地から離れているため、車で訪れるのが一般的ですが、紅葉のシーズンは大野市観光協会がバスツアーを企画しています。
車がなくてアクセスしづらいという人は、バスツアーに参加して九頭竜湖の美しい紅葉を楽しんでみてください。

■住所:〒912-0212 福井県大野市箱ケ瀬

■電話番号:779−66−1111(大野市観光振興室)
■アクセス:(自動車)北陸自動車道福井ICから90分

国内外から注目される禅の里!「永平寺」

曹洞宗の大本山として有名な永平寺は、700年以上の歴史を誇る由緒正しい寺院で、現在でも雲水さんと呼ばれる修行僧が厳しい修行に励んでいます。
約10万坪もある広大な境内に植えられたモミジは、11月上旬になると真紅に染まり、緑で溢れていた夏の光景から一変します。
ひっそり佇むお堂と、燃えるように赤くなったモミジが見事に調和した様子は、まさに日本の美と呼ぶにふさわしい情景です。
永平寺の紅葉はどこを切り取っても絵になる美しさなので、自分のお気に入りのスポットを見つけてみるのも楽しいかもしれません。
また、永平寺には70を超えるお堂と楼閣があるので、時間があれば内部をゆっくりと見学するのもおすすめです。
中でも「絵天井の間」で知られる傘松閣(さんしょうかく)は有名で、花鳥風月を描いた日本画が天井に230枚も埋め込まれています。
どの絵も自然の美しさを繊細に表現しており、ずっと観ていても飽きないと評判なので、秋の芸術鑑賞に立ち寄ってみてはいかがでしょうか。
禅の里とも言われている永平寺では、一般の参拝客でも座禅や写経を体験することができ、参加者からは短時間でも身も心も清められると評判です。
より本格的な、宿泊での修行体験もあるので、興味のある方は事前に予約をしてみてください。

■住所:〒910-1228 福井県吉田郡永平寺町志比5−15

■電話番号:776−63−3102
■受付時間:8:30~17:00
■アクセス:
(JR)福井駅→えちぜん鉄道永平寺口駅まで約25分→永平寺までバスで約10分
(バス)福井駅→京福バスで永平寺まで約10分

陶芸に触れて芸術の秋を感じる!「越前陶芸村」

福井市の南に隣接している越前町の越前陶芸村は、平安の時代から受け継がれてきた越前焼の魅力を伝えるために作られました。
敷地内の中心施設である「福井県陶芸館」には、越前焼の歴史を学べる資料館、越前の土で自分の作品を作る陶芸教室、美味しいお茶とお菓子を越前焼の器に入れて味わえる茶苑があり、越前焼に「見る・作る・使う」の様々な角度から触ることができます。
窯元の実演コーナーや鎌倉時代の穴窯の実物大模型など工夫を凝らした演出や展示もあるので、大人も子も一緒に楽しめるでしょう。
また、敷地の大部分を占める越前陶芸公園には、岡本太郎の作品「月の顔」をはじめ、15の陶彫作品が設置されています。
秋になると公園内の木々は紅葉に染まり、美しい情景が楽しめるほか、キッズコーナーなど子どもが遊べるスペースもあるので、観光に疲れたら公園でリフレッシュするのもおすすめです。
毎年10月上旬には「秋季陶芸祭」が開かれ、50を超える窯元がブースを設けて焼き物を販売しています。
越前焼はもちろん、いろいろな産地の焼き物を購入することができるので、陶器が好きな人には一度は訪れていただきたいイベントです。
越前には大根おろしを乗せていただく越前そばがありますが、陶芸村内の「十割そばだいこん舎」ではコシのある手打ちの越前そばを楽しめます。
ピリッとした大根の辛味と香り高いそばの相性が抜群だと評判なので、是非トライしてください。

■住所:〒916-0273 福井県丹生郡越前町小曽原

■電話番号:0778-32-3200(越前陶芸村文化交流会館)
■アクセス:
(バス)JR武生駅より福鉄バス越前海岸線かれい崎行乗車約25分→「陶芸村口」下車後徒歩10分
(自動車)北陸自動車道武生I.Cから約30分

ライトアップされた紅葉が美しい!「養浩館庭園」

福井城本丸の北側に位置する、養浩館庭園(ようこうかんていえん)は国の名勝に指定された日本庭園です。
江戸時代に福井藩主松平家の別邸として建てられもので、戦時中の空襲で焼失しましたが、後に復元されました。
養浩館庭園の面積はそれほど大きくありませんが、一歩庭園に足を踏み入れると、奥行きがあると感じる人も多いでしょう。
その理由は趣向を凝らした造りにあります。一般的な日本庭園では池の中に中島と呼ばれる島が浮かんでいますが、この庭園には中島が設置されていません。
視界を遮るものがないので、庭園全体が広々としているように感じられるのです。
風のない晴れた日は、池の水面に屋敷が映し出される美しい光景を見られるので、庭園内をゆっくり散策してみるといいでしょう。
また、数寄屋造りの屋敷からの眺めも美しいと評判です。
四季折々に表情を変える枯山水や、池の一部を縁取るように設置された飛石など、日本庭園の美がぎゅっとつまっており、見る者を飽きさせません。
特に、11月にピークを迎える紅葉の時期に木々が色づくと、庭園全体がパッと華やかになります。
9月下旬~11月下旬の金土日祝日と祝前日には、庭園がライトアップされるので、夜に訪れるのもおすすめ。
紅葉した木々と空に浮かぶ月によってつくりだされる神秘的な光景を見ながら、秋の深まりを感じてみてください。

■住所:〒910-0004 福井県福井市宝永3丁目11−36

■電話番号:0776-20-5367
■開園時間:9:00~19:00(11月6日~翌年2月末日までは17時閉園)
■アクセス:
(バス)JR福井駅から京福バス 20系統 幾久新田塚線(幾久先回り)、
57系統 心臓センター町屋線→「養浩館口江戸上町」下車 徒歩約3分

雲海が広がる光景はまさに天空の城!「越前大野城」

越前大野城_福井
標高249mの亀山にそびえ立つ越前大野城は、大野盆地のシンボル的存在。
織田信長に仕えた金森長近によって築かれたお城で、眼下には城下町が広がっています。
現在の本丸は1968年に復元されたもので、天守閣は資料館として利用されており、城主だった土井氏の遺品など貴重な展示品を見ることができます。
越前大野城には、「天空の城」という別名があります。
これは10月から4月末頃の明け方から朝9時頃まで、城の周りに雲海が現れて地上を隠してしまい、まるで宙に浮かんでいるように見えることに由来しています。
「天空の城」がもっとも多く出現すると言われている11月は、この幻想的な風景を一目見ようと多くの観光客がやってきます。
天空の城は、夜明け直後と朝日が昇りきってからでは異なる表情を見せます。
まだ薄暗い夜明け直後には、城下町の灯りで雲の向こうがキラキラと光っているように見えますが、次第に空が明るくなってくると、朝焼けに染まる美しい天空の城を拝むことができるのです。
この光景は、越前大野城から1kmほどの距離にある犬山城址からも見ることができるので、頑張って早起きしてスタンバイしておくことをおすすめします。
越前大野城の周辺はかつて「北陸の小京都」と呼ばれた城下町でしたが、現在でもその面影を残す建築物や町並みが残っています。
織田信長との戦いに敗れた朝倉義景の墓所をはじめ、武家屋敷や歴史博物館もあるので、時間があれば町歩きをして大野の歴史に触れてみましょう。

■住所:〒912-0087 福井県大野市城町3−109

■電話番号:0779−64−4817(大野市商工観光振興課 観光振興室)
■開館時間:9:00~17:00(4~9月)、9:00~16:00(10~11月)
■アクセス:
(徒歩)越前大野駅から登城口まで約30分
(バス)越前大野駅より「まちなか循環バスの赤バス」で約10~15分→「ゆいステーション」下車後徒歩で登城口へ

旬の鯖を思い切り堪能できる!「熊川宿」

熊川宿は、かつて若狭湾の海の幸を京都へ運ぶ「鯖街道」の宿場として栄えました。
宿場として活気が溢れていた頃の面影を伝える町並みは、文化庁の「重要伝統的建造物保存地区」に指定されており、多くの観光客で賑わっています。
また、建物沿いに整備された前川(用水路)の水の流れが熊川宿の町並みをより印象的なものにしているのです。
まずは、町並みを楽しみながらのんびりと街道を歩き、街歩きに疲れたら、熊川宿名物の鯖を堪能するのがおすすめです。
「鯖街道」の名前の通り、身がぎゅっと引き締まったしめ鯖や、ふっくらとした食感の塩焼き、具材との相性抜群のフランスパンのサバサンドまで、絶品鯖グルメを楽しめます。
また、熊川宿は葛の特産地としても有名なので、葛餅や葛まんじゅうに舌つづみを打ってみてはいかがでしょうか。
熊川宿の中央、中之町に位置する松木神社も秋に訪れたいスポットの1つです。
こぢんまりとした神社ですが、11月中旬に境内に植えられたモミジが真紅に染まる紅葉スポットとして有名です。
番所跡や資料館なども近くにあるので、街歩きのついでに是非訪れてみてください。
■住所:〒919-1532 福井県三方上中郡若狭町熊川

■電話番号:0770−45−9111(若桜町観光未来創造課)
■アクセス:
(車)舞鶴若狭自動車道若狭上中ICから約15分
(公共交通機関)JR上中駅から近江今津行きJRバス「熊川」下車徒歩約3分

まとめ

福井県の中でも秋に訪れたい観光スポットを紹介しました。
豊かな自然だけでなく歴史を感じられるスポットも多いので、アウトドアが好きな人にも町歩きが好きな人にもおすすめです。
秋の福井で紅葉はもちろん、芸術の秋や食欲の秋も満喫してください。