秋田の魅力を一言でいうのは難しいでしょう。
四季それぞれに見られる豊かな自然。
大曲の花火大会や竿灯まつり。
きりたんぽやいぶりガッコなど独自の食文化。
県内各所に日本を代表する多くの秘湯、名湯が点在。
このように挙げたらきりがありません。
これから秋田は本格的な紅葉のシーズンを迎え、多くの観光客が訪れます。
秋の秋田にオススメの人気スポットを徹底して調べました。そのうちの7箇所を厳選して掲載していますので、是非ご一読ください。
秘湯中の秘湯 乳頭温泉郷
十和田・八幡平の乳頭山麓に点在する7つの温泉からなる温泉郷。
温泉ファンなら誰でも知っている秘湯です。
それぞれの源泉の効能はさまざま。
人里離れた温泉は寂寥感を一層際立てます。
宿では、キノコ、山菜など山の幸をふんだんに使ったおいしい料理が楽しめます。
乳頭温泉郷は、鶴の湯、妙乃湯、黒湯温泉、蟹湯温泉、孫六温泉、大釜温泉、休暇村乳頭温泉郷の7つの温泉で構成されており、それぞれの温泉に宿があります。
日帰りでも楽しめますが、紅葉を楽しむために宿泊でゆっくり過ごすのがおすすめです。
鶴の湯
鶴の湯には、白湯、黒湯、中の湯、滝の湯の4種類の異なる源泉があります。
名前の由来は、マタギの勘助が、けがをした鶴が温泉で傷を癒しているのを見たことによると伝えられています。
温泉について
入浴料 | 600円 |
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泉質 | 含硫黄・ナトリウム・カルシウム塩化物・炭酸水素泉、他3種 |
効能 | 高血圧症、動脈硬化症、リウマチ、皮膚病、糖尿病他 |
立ち寄り湯 | 10:00~15:00 |
宿泊について
営業 | 通年営業 |
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宿泊料 | 8,790~16,350円(消費税・入湯料込) |
収容 | 100人 和室30 |
アクセス | 秋田県仙北市田沢湖先達沢国有林50 |
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TEL | 0187-46-2139 |
HP | http://www.tsurunoyu.com/ |
妙乃湯
金の湯・銀の湯の2種類の温泉に7つの湯舟があります。
中でも金の湯の妙見の湯と銀の湯の混浴風呂は露天風呂になているので、紅葉を存分に楽しむことができます。
女性客には混浴風呂専用のバスタオルが用意されていますので、安心して入浴してください。
温泉について
入浴料 | 800円 |
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泉質 | カルシウム・マグネシウム硫酸塩泉・単純泉 |
効能 | 皮膚病、動脈硬化症、消化器病等 |
立ち寄り湯 | 10:00~15:00 |
宿泊について
営業 | 通年営業 |
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宿泊料 | 13,068~21,384円(消費税込・別途入湯税150円) |
収容 | 65人 和室17 |
アクセス | 秋田県仙北市田沢湖生保内字駒ヶ岳2-1 |
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TEL | 0187-46-2740 |
HP | http://www.taenoyu.com/ |
黒湯温泉
乳頭温泉郷の最奥に位置し、周りにはブナ林があるのみで静寂につつまれています。
乳頭温泉で一番豊富な湯量を誇り、敷地内にある源泉から温泉がわき出す様子を見ることができます。
冬季は営業をしていないことが、人を寄せ付けない秘湯であることを物語っています
温泉について
入浴料 | 600円 |
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泉質 | 単純硫化水素泉、 酸性硫黄泉 |
効能 | 高血圧症、動脈硬化症、抹消循環障害、糖尿病他 |
立ち寄り湯 | 9:00~16:00 |
宿泊について
営業 | 冬季休業 |
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宿泊料 | 12,030円(消費税・入湯料込) |
収容 | 50人 和室22 |
アクセス | 秋田県仙北市田沢湖生保内黒湯沢2-1 |
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TEL | 0187-46-2214 |
HP | http://www.kuroyu.com/ |
蟹湯温泉
宿から50m離れた大自然の中にある露天風呂で紅葉を楽しむことができます。
付近の沢に沢蟹がたくさんいたことが、名前の由来です。
温泉について
入浴料 | 600円 |
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泉質 | 重曹炭酸水素泉 |
効能 | 重曹炭酸水素泉 |
立ち寄り湯 | 9:00~17:00 |
宿泊について
営業 | 通年営業 |
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宿泊料 | 9,870~14,190円(消費税・入湯税込) |
収容 | 76人 和室17 |
アクセス | 秋田県仙北市田沢湖田沢字先達沢国有林 |
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TEL | 0187-46-2021 |
孫六温泉
それぞれの異なる効能を持つ4つの源泉があり、山の薬湯として県内外の湯治客から親しまれています。
温泉について
入浴料 | 520円 |
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泉質 | ラジウム鉱泉 |
効能 | 胃腸病、皮膚病(ジンマシン)、創傷他 |
立ち寄り湯 | 9:00~16:00 |
宿泊について
営業 | 通年営業 |
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宿泊料 | 11,880円(消費税・入湯税込) |
収容 | 55人 和室17 |
アクセス | 秋田県仙北市田沢湖田沢字先達沢国有林 |
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TEL | 0187-46-2224 |
大釜温泉
宿の建物は、実際に使われていた木造校舎を再利用して建てられています。
懐かしい雰囲気が残っており、その場にいるとタイムスリップしたような気分になります。
温泉について
入浴料 | 600円 |
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泉質 | 酸性含砒素ナトリウム塩化物硫酸塩泉 |
効能 | 真菌症(水虫)慢性膿皮症、リウマチ性疾患他 |
立ち寄り湯 | 9:00~16:30 |
宿泊について
営業 | 通年営業 |
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宿泊料 | 10,800~12,960円(消費税・入湯税込) |
収容 | 50人 和室15 |
アクセス | 秋田県仙北市田沢湖田沢字先達国有林 |
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TEL | 0187-46-2438 |
HP | http://ookama-onsen.jp/ |
休暇村乳頭温泉郷
泉質・温度が異なる2種類の天然温泉が楽しめます。
周りはブナ林で囲まれており、紅葉の時期は絵画の中の入り込んだような錯覚を覚えます。
温泉について
入浴料 | 600円 |
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泉質 | 単純硫黄泉・ナトリウム炭酸水素塩泉 |
効能 | 高血圧症、動脈硬化症など |
立ち寄り湯 | 9:00~17:00 |
宿泊について
営業 | 通年営業 |
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宿泊料 | 9,300~16,660円(消費税込) |
収容 | 112人 和室25 洋室13 |
アクセス | 秋田県仙北市田沢湖駒ケ岳2-1 秋田空港から エアポートライナー 乳頭号で130分 乗車料金6,000円 |
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TEL | 0187-46-2244 |
HP | http://www.qkamura.or.jp/nyuto/ |
宿泊者限定で、7つ全ての温泉に入浴できる、湯めぐり帖(1,800円)が販売されています。
川の色と紅葉のコントラストが見事な抱返り渓谷
田沢湖抱返り県立自然公園にある、抱返り渓谷。
東北の耶馬渓と呼ばれ、その昔狭い山道だった渓谷を行き交う人々がすれ違う際、お互いの体を抱き抱えるようにしてすれ違ったことからこの名前がつきました。
全長10キロメートルの渓谷を歩けば奇岩や大小の滝が楽しめます。
あるときはコバルトブルー、またあるときはエメラルドグリーンに変わる川面はどことなくミステリアスな雰囲気を醸し出しています。
両岸にはケヤキやミズナラなどの原生林が色鮮やかに紅葉しています。この美しい紅葉と川の色との絶妙なコントラストは、秋にしか楽しむことができません。
中でも神の岩橋と呼ばれる吊り橋から眺める紅葉は絶景です。
散策のコースは、抱返り神社の駐車場から始まり、神の岩橋、誓願寺、回顧の滝(みかえりのたき)まで行って折り返します。
以前は夏瀬温泉まで遊歩道が続いていましたが、現在は通行止めになっています。
距離にして1.5キロメートル 30分ほどの行程です。平坦な道が続き、足場の悪いところは特にありません。
誓願寺付近のトンネルに入ったら、後ろを振り返ってみてください。トンネルの縁が額縁の役割を果たして、紅葉が絵画のように見えます。
神の岩橋とならぶ紅葉鑑賞スポットです。
アクセス | 秋田空港からは車で1時間ほど。 レンタカーの利用が便利です。 |
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「みちのくの小京都」角館で楽しむ紅葉の秋田
多くの武家屋敷が残存し、江戸時代の雰囲気を色濃く残す角館。
みちのくの「小京都」と呼ばれる角館は、青森県弘前城・岩手県北上展勝地と共に東北の三大桜の名所です。
しかし同時に角館は紅葉の名所でもあります。秋になると武家屋敷には、赤、紅、橙、オレンジ、黄、山吹、緑の7色が添えられます。
この紅葉と重厚な武家屋敷の黒褐色とのコントラストが実に美しいのです。
角館の紅葉は武家屋敷巡りをしながら楽しみましょう。
アクセス | 秋田空港からエアポートライナーで60分 乗車料金4,000円 |
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主な武家屋敷は以下の通りです。
石黒家
現在も石黒家の末裔の方住まわれており、邸内の案内をしてもらえます。
石黒家は角館の中で一番歴史があり、広大な敷地がそれを物語っています。
アクセス | 〒014-0331秋田県仙北市角館町表町下丁1 |
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TEL | 0187-55-1496 |
営業時間 | 午前9時~午後5時 |
定休日 | 年中無休 |
入館料 | 大人400円 子供200円 |
HP | http://www.hana.or.jp/~bukeishi/ |
青柳家
武家屋敷の中では石黒家と共に、トップの人気を誇ります
3000坪を超える広大な敷地には、秋田郷土館・武器道具館など6つの館があり、当時の武士の生活を知ることができます。
アクセス | 〒014-0331 秋田県仙北市角館町表町下丁3 |
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TEL | 0187-54-3257 |
営業時間 | 午前9時~午後5時(11月~3月は午後4時まで) |
定休日 | 年中無休 |
入館料 | 大人 500円 高校生・中学生 300円 子供 200円 |
HP | http://www.samuraiworld.com/ |
岩橋家
岩橋家は、最初は芦名家の重臣でしたが、芦名家が断絶した後は佐竹北家に仕えた中級武士の家柄です。
当初瓦葺きだった建物は、江戸時代末期に改装された際、木羽葺きになり現在に至っています。
建物の間取りは中級武士の典型的なもので、当時の営みを感じることができます。
映画「たそがれ清兵衛」のロケ地になったことでも知られています。
アクセス | 〒014-0325 秋田県角館町東勝楽丁3-1 |
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TEL | 0187-43-3384(仙北市文化財課) |
営業時間 | 9時~16時30分 |
定休日 | 4月1日~4月中旬は休館 |
入館料 | 無料 |
のんびりしたい人におすすめ 新玉川温泉
田沢湖近くにあり、周りをブナ林に覆われた新玉川温泉。
大浴場、露天風呂、そして天候に左右されず利用できる屋内岩盤浴が用意されています。
和室、洋室全7タイプのお部屋があり、一人でも家族でも利用が可能です。
新玉川温泉は、「玉川温泉」と同じ源泉のお湯を使っており、泉質は世界でも珍しい強酸性で、ラジウムを含有しています。
リウマチを含む神経系統の疾患や血圧等循環器系統の疾患、肝機能の活発化に効能・効果があるとされています。
新玉川温泉は、湯治場としての施設が充実していますので、長期滞在に向いています。
各施設の内容は次のようになっています
・湯治相談室
看護師が常駐していて、温泉の使い方についての指導をしてくれます。
・図書コーナー、カラオケルーム、整体院
静かな部屋でゆっくりと読書が楽しめます。また図書は部屋への持ち出しも可能です。
カラオケは1室10名まで利用可能です。
整体院では、自然治癒力を最大限に引き出す施術を行っており、温泉の効果との相乗効果が期待できます。
・さまざま料理が楽しめる、バイキング形式の食事
温泉宿のもう一つの楽しみといえば食事です。
長期滞在者が飽きないように、メイン料理は半分以上毎日変わります。
地元の新鮮な食材をふんだんに使い、栄養バランスに配慮した献立はうれしい心配り。
また、できたての料理を出すことにこだわりっており、オープンキッチンで宿泊客の目の前で調理をしてくれます。
周辺には、田沢湖、抱返り渓谷、角館など秋田を代表する観光地がありますので、湯浴の合間にちょっと足を延ばしてみるのもいいでしょう。
また姉妹館の玉川温泉を1日1回無料で利用することができます。
アクセス | 〒014-1205 秋田県仙北市田沢湖玉川玉川温泉・新玉川温泉予約センター 秋田空港から乗り合いタクシーを利用の場合 玉川号(角館・田沢湖・玉川温泉方面)で155分 乗車料金9,000円 大館能代空港より乗り合いタクシーを利用の場合 愛☆のりくん 八幡平・玉川温泉号で150分乗車料金5,900円 |
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TEL | 0187-53-3000 |
FAX | 0187-58-3011 |
紅葉に彩られた断崖から噴き出す温泉 絶景の小安狭温泉
小安狭温泉は、秋田県の南部の湯沢、栗駒山近くににある小さな温泉です。
温泉地の名称でもあるある小安狭は、皆瀬川の急流により浸食されてできたV字谷の峡谷です。
高さ50メートルの断崖絶壁から勢いよく大小さまざまな滝が流れだす光景は迫力満点。
紅葉狩りを楽しみながら遊歩道を歩いていると、やがて見えてくるのが、小安狭一番の見どころ、温泉郷のシンボルでもある「大墳湯」です。
高温の温泉が岩間から蒸気と共に、音を立てて勢いよく噴き出す様子は大地の脈動そのもの。
江戸時代の紀行家、菅江真澄は高松日記にこの光景を「雷が響くようだ」と表現しています。
小安狭近くを通る国道398号沿いに広がる温泉街が、小安狭温泉です。
現在宿泊施設は11軒、共同浴場などの入浴施設は4軒あります。
アクセス | 〒秋田空港より乗り合いバスで120分 9,000円 |
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問い合わせ先 | 湯沢市観光物産協会 小安狭温泉 TEL 0183-47-5080 |
HP | https://www.oyasukyo.jp/ |
展望台から見るだけではもったいない。十和田湖の紅葉
十和田湖は秋田、青森両県にまたがるカルデラ湖で、四季を通じて美しい自然を満喫できます。
秋には紅葉を求めて多くの観光客が訪れます。
ここでは、十和田湖の紅葉を楽しむ二つのコースを紹介したいと思います。
コース1
十和田湖の上流域に位置する奥入瀬渓流の紅葉の時期は、十和田湖と同じです。
午前中に奥入瀬渓流を散策しながら紅葉狩りを楽しみ、午後は十和田湖で遊覧船に乗り湖上から紅葉を楽しみましょう。
奥入瀬渓流のスタート地点、子の口から焼山までは全長約14キロメートル。ご自分の体力にあわせてどこまで行くかプランを立ててださい。
またレンタルサイクルもありますので、足に自信のない方はこちらを利用するといいでしょう。
スタート地点の子の口が遊覧船乗り場です。
コース2
午前中は、展望台からの眺めを楽しみましょう
東北自動車道十和田インターから国道103号線を30分ほどで着く発荷峠。
十和田湖には展望台がいくつかありますが、この発荷峠展望台は十和田湖随一といわれています。
外輪山を眺めながら湖面に目を移すと、湖水の青色と紅葉のコントラストは息を呑むほどの美しさ。
そこに湖面を進む遊覧船の姿があれば、まるで絵葉書のようです。
晴れていれば遠くに八甲田山を見ることができます。
遊覧船は休屋から乗るのがいいでしょう。
アクセス
奥入瀬渓流の発着地点であり、十和田湖の入口でもある焼山まで | 青森空港からレンタカーで90分 三沢空港からレンタカーで70分 |
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十和田湖遊覧船の乗り場の焼山と子の口間 | 車で40分 徒歩5時間 バスの運行あり |
発荷峠展望台 | 焼山から車で10分 |
HP | https://www.oyasukyo.jp/ |
十和田湖国立公園協会
住所 | 〒018-5501 青森県十和田市奥瀬十和田湖畔休屋486 |
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TEL | 0176-75-2425 |
HP | http://towadako.or.jp/ |
アクセス | 〒010-0001 秋田県秋田市中通1丁目4-2 秋田空港からバスで50分 秋田駅で下車徒歩10分 |
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TEL | 018-853-8686・018-833-5809 |
HP | http://www.pic-hiranofound.jp/ |
休館日 | 不定休 |
営業時間 | 午前10時~午後6時 |
入館料 | 一般 310円 シニア(70歳以上) 280円 大学生 210円 高校生以下 無料 |