秋は観光を満喫できる季節です。目の前に広がる紅葉に感動しながら、レジャーを楽しめるでしょう。今回紹介する栃木は関東からのアクセスも良く、西日本からも多くの人が旅行に訪れています。歴史を感じられる神社や自然の造形美、子供から大人まで遊べるテーマパークやグルメなど、栃木でしか味わえないおすすめの観光スポットを紹介します。

最寄りの空港名:茨城空港
住所:〒311-3416 茨城県小美玉市与沢1601番55号
電話番号:0299-37-2800
公式HP:https://www.ibaraki-airport.net/

茨城空港~宇都宮まで車で約1時間20分
茨城空港~宇都宮までバスと電車で約3時間

茨城空港の詳細はこちら⇒茨城空港発着

日光東照宮

日光東照宮

日光東照宮は徳川家康を祀った神社です。家康公を祀るきっかけとなった「本光国師日記」には、本人の遺言として「一周忌が過ぎたならば、日光山に小さな堂を建てて勧請し、神として祀ること」と書き残されています。境内には国宝8棟、文化財34棟のほか、美術工芸品も保存されています。1999年には世界遺産に登録されました。社殿は豪華な装飾や彫刻が施され、本殿前の陽明門を中心に陰陽道を取り入れた設計になっています。

「見ざる聞かざる言わざる」で有名な左甚五郎作「三猿」の彫刻は、神厩舎の長押上にあります。三猿は「人の生き方を説いている」とも言われ、「人間は自分にとって不都合な理由や相手の欠点を見たり聞いたり言ったりするが、それはしないほうが良い」という教訓を表現しています。母親に寄り添う赤ちゃん時期の猿や青雲の志を持つ青年期の猿など、人の成長する過程を猿に見立て、細かい部分まで彫られています。三猿と同様に有名な「眠り猫」は、坂下門の長押上にあります。家康公の眠る奥宮を守るために彫られ、「ネズミ1匹たりとも通さない」という意味があると伝えられていますが、謂われについては文献に残されていないため本当の意味はわかりません。

日光東照宮はパワースポットとしても人気があります。陽明門と真向いの鳥居を結んだ線の中心を上空へ伸ばせば北極星に当たります。そのため強いパワーを吸収できる場所として注目され、ご利益にあやかりたい人で賑わっています。陽明門を逆さにした柱のお守りは、除災招福のご利益があるとされています。さらに眠り猫や三猿をモチーフとしたお守り、奥宮限定の「叶杉守り」や「叶鈴守り」など、さまざまな願いに応じたお守りが用意されていますので、叶えたい願いがある人は社務所に立ち寄り、好みのお守りを選んでください。

参拝を済ませたら日光名物も堪能してください。門前町として栄えた日光は、精進料理から甘味までさまざまな店が軒を連ねています。テレビ番組でも紹介された「あげゆばまんじゅう」は、湯葉と豆乳を練り込んだ生地で餡を包み、天ぷらの衣をつけて揚げたボリュームある一品です。もち米のおこわを湯葉で包んだ「ゆばむすび」は、少し敷居が高い湯葉を手軽に味わうことができます。

住所 栃木県日光市山内2301
営業時間 8:00~17:00(4/1~10/31)8:00~16:00(11/1~3/31)
電話番号 0288-54-0560(社務所)
アクセス 電車:JR日光駅/東武日光駅下車、バス5分
車 :日光宇都宮道 日光ICから2㎞
公式HP http://www.toshogu.jp/

東武ワールドスクウェア

東武ワールドスクウェアは、世界の有名な建造物のミニチュアを展示しているテーマパークです。全ての建物が25分の1サイズで正確に再現され、世界文化遺産を始めとする建築物を日本にいながら眺めることができます。ロマンを感じられるエジプトのピラミッド、華やかなフランスのヴェルサイユ宮殿など、6つのエリアに分けられた園内を巡れば世界一周気分を楽しめます。日本のエリアには、現代の日本と歴史的建造物の2つゾーンがあります。現代の日本ゾーンには、東京スカイツリー・国会議事堂・迎賓館・旧帝国ホテルなど、近代建築を代表する建造物が展示されています。歴史的建造物のゾーンには、姫路城や厳島神社、法隆寺、合掌造りの民家など、修学旅行で訪れたことのある建築物が並んでいます。インドのタージマハルやアメリカの自由の女神もあり、ドラマや映画の中で見た景色を間近で見ることができます。

どれも精巧な造りになっているので、写真撮影のスポットとして人気です。展示物の歴史を紹介するガイドツアーもあります。このツアーでは、スタッフが各建物の由来などを説明しながら案内してくれます。展示物の周りに14万体の人形も飾られ、有名人に似ている人形や隠れキャラクターを探しながら歩きますので、ツアーに参加しないと得られない情報を知ることができます。園内で販売されているプレイカードを使えば、人形の演奏や行進、船を動かすことも可能です。

小さな子供向けのキッズハウスもあり、授乳室やベビーベッドも完備されています。入場ゲート付近にあるヒストリアムシアターには、世界遺産の説明や、人形目線のストーリーを放映するプロジェクターを使った円形シアターもあります。

弁当や飲み物は持ち込めませんが、園内には日光湯葉やピラミットカレーを味わえるレストンや、ラーメン店、栃木名物「とちおとめ」のソフトクリームを販売する軽食店などがありますので、これらのお店でお腹を満たしましょう(もし弁当を持参した場合は、駐車場横のピクニックガーデンを利用してください)。そのほか宇都宮餃子や地酒、民芸品やオリジナルグッズを販売している土産店もあります。

住所 栃木県日光市鬼怒川温泉大原209-1
営業時間 9:00~17:00(3/20~11/30)9:30~16:00(3/19~16:00)
電話番号 0288-77-1055(予約センター)
アクセス 電車:東武線浅草駅から東武ワールドスクウェア駅下車、徒歩1分
JR日光線で今市駅下車、バス25分
車:今市ICから国道121号経由20分
※鬼怒川温泉の各ホテルや旅館から直行バスもあります
公式HP http://www.tobuws.co.jp/

華厳の滝

華厳の滝

落差97mの華厳の滝は、「日本三大名瀑」のひとつに数えられています。天台宗「五時八教説」の仏教経典が名前の由来とされ、奥日光の観光名所のひとつとして、国指定名勝や日本地質百選に指定されています。水の量は洪水対策や水力発電の電力調整に対応するため、上流の中禅寺ダムで操作されています。ただ、台風等で多量の雨が降った場合は、通常よりも放流を増やします。そのタイミングで訪れると、轟音を響かせながら流れ落ちる滝に、圧倒されるかもしれません。

滝全体を見渡せる観漠台からは、スケール感のある景色を見ることができます。滝壺を近くで見たい場合は、華厳滝エレベーターを利用してください。岩盤をくり抜いて作られたエレベーターは、地下100mの観漠台へ連れて行ってくれます(天候によって運休することもあるので注意してください)。エレベーターを降り地下通路を通ったら観漠台へ着きます。下から見上げる滝の姿は壮観で、言葉にならないくらいの勢いと力強さに驚かされるでしょう。

さらに中断の岩壁から、「十二滝」と呼ばれる潜流瀑も目にすることができます。十二滝は落差30mあり、幅100mに亘って流れています。運が良ければ虹が現れることもあり、雄大な自然の美しさを体感できるでしょう。秋なら紅葉したモミジやカエデなどが楽しめます。滝と周囲の自然が演出する芸術的な光景は一見の価値があります。

観漠台の中央に設けられた土産店には、滝がモチーフのマグネットやタオル、オリジナル靴下、記念メダルなど華厳の滝限定のグッズも販売されています。また、湯葉を使った「ゆばかつ」やうるち米100%の「華厳だんご」、餃子が丸ごと入った「餃子コロッケ」、高原牛乳なども販売していますので、滝見物を終えたら立ち寄ると良いでしょう。混雑を避けたいときや歩き疲れたときは、明智平ロープウェイからも滝を眺められます。このロープウェイからは、男体山や中禅寺湖も展望できるため、人混みを離れゆったりと景観を楽しめます。

住所 栃木県日光市中宮祠
営業時間 滝壺案内8:00~17:00(季節により変わります)
電話番号 0288-55-0030(華厳滝エレベーター)
アクセス 電車:東武日光駅/JR日光駅から東武バスで中禅寺駅経由、徒歩5分
車 :日光宇都宮道路清滝ICから15km
公式HP http://kegon.jp/

那須どうぶつ王国

那須どうぶつ王国

那須どうぶつ王国は、雨の日でも動物を見ることのできる王国タウンと、猛禽類のショーを楽しめる王国ファームに分かれています。王国タウンでは、レッサーパンダやマルヌネコの愛らしい姿、水泳するカピパラの様子が眺められます。タウン内にある「わんにゃんリビング」は、トイプードルやポメラニアン、アビシニアン、チンチラなど、ペットとして人気の高い小型犬や猫と触れ合えます。ペンギンやアザラシを観察できる「ペンギンビレッジ」では、ランチタイムのエサやり体験も可能です。2018年に新しく登場した「ウエットランド」には、熱帯の湿地に生息する動物が暮らしています。ガラスを挟んだ窓越しになりますが、堂々としたジャガーの姿を写真に収めることができます。

王国ファームでは、放牧されている羊や馬に出会えます。また、ハリスホークやハクトウワシが大きな翼を広げて飛行する様子は、那須どうぶつ王国でしか見られないパフォーマンスです。敷地が広いためワンニャンバスの利用をおすすめします。季節限定のトラクターバスや王国リフトでの移動もおすすめです。日本最大級のドッグランや愛犬の待合室も整っていますので、屋外エリアでは愛犬と一緒に遊ぶことができます。珍しい動物や普段は見られない動物に出会えるので、1日中滞在しても退屈しません。

バーベキューで盛り上がれるレストランや、愛犬連れでも利用できるハンバーガーショップもあります。炭火焼の王国ベーコンや牧場ソフトクリームを食べながらの休憩タイムを取るのも良いかもしれません。王国内には2箇所に土産店があり、園内限定のバームクーヘンやジャムを販売しています。キャリーバックやぬいぐるみ、動物のフィギュアなど、ユニークなグッズも販売されています。チャーム付きのオリジナル首輪も製作できるため、愛犬へのご褒美に利用してください。温泉施設が併設されていますので、遊んだあとお風呂でくつろぎのもいいかもしれません。

住所 栃木県那須郡那須町大島1042-1
営業時間 10:00~16:30(平日)9:00~17:00(土日祝/特定日)
季節によって変わります
電話番号 0287-77-1110
アクセス 車:那須高原SA(ETC専用出入口)から15分
  那須ICから県道17号→県道303号→国道4号→国道305号を経由30分
  白川ICから国道4号と県道68号を経由15分
※那須塩原駅や那須ガーデンアウトレットからのシャトルバスもあります。
公式HP www.nasu-oukoku.com

江戸ワンダーランド日光江戸村

江戸ワンダーランド日光江戸村は、江戸時代の町並みを再現したテーマパークです。入場ゲートの関所を入った瞬間から、時代劇でお馴染みの番屋や旅籠などの建物があり、一気にタイムスリップした気分を味わえます。江戸時代の職業を体験することもできます。江戸文化伝承館には、浮世絵をデザインした団扇や伝統工法で製作された刃物などが展示されています。武家の礼儀作法や言葉遣いを学べる侍修行館や、七輪を使い1枚ずつ手焼きで仕上げていくせんべい焼体験、天井や床が並行ではない忍者修業の館、忍者の格言が散りばめられた巨大な迷路などもあり、江戸の町で思いっきり遊べるでしょう。

江戸時代の衣装とヘアメイクで、当時の人に変身できる体験コーナーもあります。子供なら殿さまやお姫様、男性なら同心や侍、女性なら町娘や女剣士など、9~12種類の変身コースがあります。季節限定の企画として、新選組(土方歳三・沖田総司・近藤勇・斎藤一)も選べます。変身すると職業体験に差し支えることもあるので気をつけてください。

村内を散策するとガマの油売りや駕籠職人に出会えたりするので、非日常を体感できます。日光江戸村の至るところに村人が現れるので、気づいたら声をかけてみるのもいいかもしれません。声をかけると「役人に捕まるシール」をもらえるなど、出会った相手によるリアクションの違いを楽しむことができます。芝居小屋が複数あり、喜劇から水芸までさまざまな形の江戸文化を楽しめます。手裏剣道場や矢場で江戸時代の道具に親しむのもよし。屋形船に乗ってお堀からの町並みを眺めるのも風情があります。

奉行所や峠の茶屋、鍛冶屋、水車小屋での記念撮影も思い出になるでしょう。絵付けや三味線の演奏、藍染め、江戸刷毛なども体験できます。食事処は和食中心となりますが、日本そばや焼き鳥めし、湯葉料理、おでんの店があります。花魁のフェイスパックや風呂敷、袖下まんじゅう、矢じりなどを販売する、江戸時代の魅力が詰まった土産店も並んでいます。日光江戸村のキャラクター「にゃんまげ」をモチーフとした、マグカップや傘、ぬいぐるみ、Tシャツも人気です。

住所 栃木県日光市柄倉470-2
営業時間 9:00~17:00(3/20~11/30)9:30~16:30(12/1~3/19)
電話番号 0288-71-1777
アクセス 電車:東武浅草駅から鬼怒川温泉駅下車、タクシーまたはバス
   JR新宿/池袋/大宮駅から鬼怒川温泉駅下車、タクシーまたはバス
車 :日光宇都宮道路今市ICから、国道121号経由15分
※鬼怒川温泉駅から路線バス、日光東照宮前からの無料送迎バスもあります

公式HP http://edowonderland.net/