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ジェットスターは格安で飛行機に乗れるLCCとして人気ですが、搭乗手続きにかかる時間を把握しておかないとトラブルの原因になります。

LCCはANAやJALなど大手航空会社と比較して搭乗口が遠いことがある上、荷物の制限が厳しいこともあり、思わぬところでタイムロスしやすいのです。

乗り遅れないようにするためには、余裕を持って行動するとともに、検査などで時間を取られないように荷物の対策もしておく必要があります。

今回はジェットスターで必要な一連の搭乗手続きと、それぞれ何分前に行えばいいのか、出発時間に遅れないための情報をまとめました。

何分前から?ジェットスターのチェックイン~搭乗手続き

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ジェットスターに搭乗するとき、何分前までなら遅れずに飛行機へ乗れるのでしょうか?

飛行機に搭乗するまでの大まかな流れは、

  1. チェックイン
  2. 荷物の預け入れ
  3. 保安検査
  4. 搭乗時間に間に合うよう搭乗ロビーで待機

となります。

この流れはジェットスター以外の航空会社でも概ね同じですが、各手続きの締め切り時間などには微妙な違いがあります。
そのため、他の航空会社を利用した時と同じつもりでいると、手続きの締め切りに間に合わないということも起こりかねません。

チェックイン

空港に到着したらまず行うのがチェックインです。
ジェットスターでは、チェックインの締め切り時間は搭乗するのが国内線なのか国際線なのかによって異なります。
国内線は出発予定時刻の30分前まで国際線は45分前までが締切時刻です。

国内線は出発の2時間前から、国際線は3時間前からチェックインできるので、できるだけ早めに済ませましょう。
空港カウンターや自動チェックイン機で手続きが可能です。

ジェットスターのチェックイン方法には「オンラインチェックイン」もあります。
カウンターを介さずにWebサイトからチェックインできるので、混雑期でもスムーズに手続きが可能です。

オンラインチェックインなら2日前から手続きできますが、締め切り時間は国内線で出発35分前、国際線で40分前までと、通常のチェックインよりも5分早いため注意しましょう。

手荷物の預け入れ

チェックインが無事済んだら手荷物の預け入れを行います。
こちらも締め切り時間は国内線が出発予定時刻の30分前、国際線が45分前です。

ジェットスターは機内に持ち込める手荷物に関して、重さやサイズを詳細に規定しています。
そのため厳格に計測を行うので、手荷物の預け入れは意外と時間がかかる傾向です。

手荷物や受託手荷物の重さやサイズ、そして持ち込みが制限されている物品については、後の項で解説します。

保安検査場で荷物検査

保安検査場では荷物検査を受けます。
ジェットスターでは国内線で出発の30分前、国際線で45分前までが荷物預け入れの締切時刻なので、この時間を過ぎると保安検査場も通れないことになります。

金属製品を身に付けていると金属探知機を何度も通ることになったり、持ち込み禁止の物品を所持していたら没収されたりといったことにもなりかねません。
また、繁忙期には保安検査場はかなり混雑することがありますので、早めに検査を受けるようにしましょう。

保安検査場で慌てないために、金属製品を体から外し、持ち込み禁止の物品がないか事前に確認しておきましょう。

搭乗時間に間に合うよう搭乗口で待機

保安検査を終えたら搭乗口へ向かいます。
搭乗口には国内線、国際線ともに出発時刻の15分前までに着いておかなければなりません。

搭乗手続きや保安検査、搭乗の締め切り時間を過ぎてしまうと、予約していても搭乗を断られる場合があります。

繁忙期はチェックインカウンターや保安検査場が混雑して通常より手続きに時間がかかることがあるので、空港へは時間に余裕を持って向かいましょう。

ジェットスターの荷物検査をスピーディーにするコツ

plane luggage

ジェットスターの機内に手荷物を持ち込む場合、サイズや重量に厳格な制限が設けられているので、検査には時間がかかります。

スピーディーに検査場を通過できなければ、搭乗に間に合わない恐れも出てくるため、荷物にまつわる基本的な対策を知っておくのがおすすめです。

荷物は時間に余裕を持って預ける

ジェットスターの受託手荷物の受付は、国内線の場合出発予定時間の2時間前から30分前まで、国際線の場合は3時間前から40分前までに行う必要があります。

搭乗締め切り時間が出発の15分前ですので、受託荷物の手続きがギリギリに完了すると、搭乗口まで慌てて移動することになりトラブルのもとになりかねません。

受託手荷物の手続きも、余裕を持って行いましょう。

荷物のルールをよく理解しておく

LCC各社は、ANA・JALよりも航空券の料金が安い分、機内に持ち込む荷物の重量やサイズの制限が厳しいのが一般的で、既定値を超えると追加料金が発生します。

ジェットスターの場合、小型のキャリーケースなどの手荷物1個と、ハンドバッグなどの手回り品1個の計2個、合計7kgまでが機内に持ち込める目安です。

荷物のルールを確認しておかないと、検査場で思わぬタイムロスになります。
重さ、大きさ、種類などの基本的な決まりごとを確認し、国内線なら30分前には手続きを済ませておきましょう。

ジェットスターの荷物に関する記事を参考に、ルールをチェックしてみてください。

乗り継ぎ時間を考慮しておく

ジェットスターでは「スルーチェックイン」を原則として行っていません。
スルーチェックインとは、乗り継ぎを利用する際に荷物の手続きをスキップできるサービスです。

ジェットスターではスルーチェックインができないため、乗り換えの度に荷物を受け取り、再度預ける手続きが必要になります。

乗り換えが必要な場合は、荷物の手続きを含む乗り換え時間を考慮してスケジュールを組まなくてはなりません。

ただし、一部の国際線間の乗り継ぎはスルーチェックイン対象となるので、再手続きは不要です。

予約時間の変更は何分前まで?ジェットスターの変更期限

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予約時間を変えたくなった場合、何分前までなら変更できるのでしょうか。
ジェットスターでは余裕をもって変更しなければ間に合わないので、急な計画変更はできるだけしないように注意しましょう。

チェックイン開始or終了までなら変更できる

ジェットスターの変更手続き期限は、運賃プランによって異なります。

  • エコノミークラス:チェックイン開始時刻(出発2時間前)まで
  • ビジネスクラス:出発当日中まで

「Starter」「Starter Plus」などのエコノミークラスは、チェックインが始まる出発2時間前が変更期限です。
15時発の便であれば13時まで変更できます。

ビジネスクラスは、公式サイトにて出発当日中が期限と記されているため、チェックインが締め切られる時間までに変更できることになるでしょう。

安いプランは変更手数料がかかる

出発時間の変更が無料でできるのは、ジェットスターの「Starter Flex」「Starter Flex Plus」およびビジネスクラスです。
「Starter」「Starter Plus」の場合は、以下の変更手数料がかかります。

手続き場所 出発から30日以内 出発から31日前
公式サイト、コンタクトセンター、空港カウンター、GSA(旅行代理店) 5,000円 4,000円
GDS(上記以外の場所) 5,000円

出発直前の変更は手数料が高くなるほか、一般的な手続き先ではない場合も割高です。

なお運賃の差額はどのプランでも必要になるので、価格をチェックした上で変更してください。

時間厳守!ジェットスターを3大空港から利用するときのポイント

Don't be late

ジェットスターが就航している空港のうち、成田国際空港、関西国際空港、中部国際空港はいわゆる大空港と呼ばれる規模です。
ターミナルビルが複数あってそれぞれのビルが大きく、ターミナル間やビル内の移動に時間がかかります。

そのため大空港を利用する際には、国内線であれ国際線であれ、他の空港を利用する時以上に時間に余裕を持って行動しましょう。

成田国際空港

成田国際空港はターミナルが3つあり、ジェットスターの搭乗口は第3ターミナル2階です。
ターミナル間の移動には、無料のシャトルバスが利用できるので把握しておきましょう。

第3ターミナルの最寄り駅は京成・JR線空港第2ビル駅ですが、ターミナルまでの所要時間は徒歩で約10分です。
荷物を抱えての移動やお子さん連れだと10分では到着できないかもしれないので、さらに余裕を持って行動する必要があります。

京成・JR線空港が入っている第2ターミナルビルから第3ターミナルビルに早く行くルートは、第2ビルのバス乗り場から第3ターミナル行のバスに乗る方法です。
このルートなら約6分で第3ターミナルビルに行くことができます。
バスの始発は5:00、間隔は時間帯によって3〜6分間隔で運行しているので、荷物が多いときなどは歩くよりもバスを活用しましょう。

保安検査場はターミナル北側、フードコートやお土産店を抜けた先にあります。

関西国際空港

関西国際空港のジェットスターの搭乗ゲートは第1ターミナルにあり、南海・JR関西国際空港駅に直結しています。

バスも最初に第1ターミナル国際線出発フロアに停車しますし、タクシー乗り場や団体客向けのバス降り場も第1ターミナルです。
そのため空港到着後の移動時間はあまり気にする必要はないでしょう。

関西国際空港で注意すべき点は、「ジェットスター以外のLCCの搭乗口は第2ターミナルにある」という点です。
「LCCは第2ターミナル」と勘違いし、約4キロ離れた第2ターミナルに移動してしまう恐れがあるため「関空のジェットスターの搭乗口は第1ターミナル」という点は忘れないようにしましょう。

なお、関西国際空港にもターミナル間を結ぶ無料のシャトルバスがあります。

出発フロアは2階にあり、ジェットスターのカウンターのそばに保安検査場があるため、手続きから荷物の検査場所に迷うことは少ないでしょう。

中部国際空港

現在のジェットスターの搭乗口は第2ターミナルですが、これは2019年に第2ターミナルが新設された際に移転したものです。
そのため過去に中部国際空港でジェットスターを利用したことがある方は注意してください。
前と同じと思って第1ターミナルに向かうと、徒歩約10分の距離を歩くことになります。

中部国際空港にも、ターミナル間を結ぶ無料シャトルバスが運行中です。
5:45からおおむね15分間隔で毎日出ているので、出発時刻に合わせて利用しましょう。

保安検査場は各チェックインカウンターの奥にあるので、第2ターミナル2階フロアに入ってきたら、そのまま奥に進んで行けばたどり着けます。

ジェットスターの時間に遅れそう・遅れた場合の対処法

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ジェットスターなどのLCCは荷物や受付時間など対応がシビアで、受付時間に少しでも遅れると搭乗できません。

どんなにスケジュールに余裕を持って行動しても、予期せぬトラブルや渋滞、公共交通機関の運転中止などに巻き込まれて、搭乗手続きに間に合わない事態が起こることはあります。

そうした事態に陥った場合、事前に遅れそうなことをまずは航空会社に連絡することが重要です。

遅れそうな時はまず連絡

どのような理由にせよ、遅れそうな時はまずはジェットスターの窓口に連絡をしましょう。
キャンセル手続きをしなかったら、航空会社としては対処のしようがなく、支払った料金が無駄になってしまいます。

また、航空機は天候やトラブルへの対応などで遅延することがよくあります。
そのため利用者が遅れた場合でも、状況によっては空港到着後にスムーズに手続きを行えば、間に合う可能性も残されています。

事前にこちらの状況を伝えておけば、航空会社が対応を判断することになるので、航空会社と自分自身のためにも遅れそうな場合はすぐ連絡しましょう。

空港に着いたのに乗り遅れたら

空港に到着していたのに乗り遅れてしまった場合、ジェットスターは振替便で対応してくれる可能性があります。
振替便は、乗り遅れた乗客が到着遅延料5,000円を払うことで、別の時間の便を手配してくれるサービスです。

多くの場合チケットを新しく購入するよりも安く乗ることができ、チケットを係員が手配してくれるので、自分で予約する手間もありません。

空港にいたにもかかわらず間に合わなかった場合は、振替便が利用できるかを係員に確認してください。

ただし、振替便の座席が予約で満席になっていたり、希望の時間帯の便に振替できなかったりする場合もありますので、遅れないようにすることを第1に考えましょう。

まとめ:ジェットスターの搭乗にかかる時間に気をつけておこう

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ジェットスターに搭乗する際は、受付時間や持ち込み物品のトラブルに十分注意しましょう。
大手航空会社やほかのLCCとはターミナルの場所が違うこともあり、把握していないとタイムロスにつながります。

ジェットスターの搭乗にかかる時間について、注意すべきポイントを事前に押さえ、トラブルのない快適な空の旅を楽しんでください。