航空機をよく利用する方は、マイルを貯めて様々な特典や商品と交換することが多いのではないでしょうか。
ジェットスターも、JALをはじめとした各社のマイルを貯めることが可能です。
本記事では、ジェットスターを利用してJALのマイルを貯める方法やマイルの使い道、マイルを貯める時の注意などについて紹介します。
ジェットスターの利用で貯められるマイルの種類
ジェットスターを利用すると、以下のマイルを貯めることができます。
- JALのマイル
- エミレーツ航空のスカイワーズ
- カンタス航空のカンタスポイント
なお、ジェットスター独自のマイレージサービスはありませんし、提携関係にないANAのマイルも貯まりません。
ジェットスターでもらえるJALマイルの積算率
付与されるマイル数は、積算率によって異なります。
JALマイルの積算率を例に、ジェットスター搭乗時に貯まるマイルを計算してみましょう。
フライトマイル = 移動距離(区間マイル) × 30%(積算率)
ジェットスターを利用した場合のJALマイルの積算率は30%です。
ちなみに、積算率が30%になったのは2022年6月からのことで、それまでは25%でした。
この変更により、JALマイルが貯まりやすくなりました。
1マイルあたりの価値
ジェットスターで貯めたJALのマイルですが、1マイル分の価値は交換するものによって異なります。
1マイル3〜5円になる場合もあれば、交換率が悪く1円を下回ることもあるのです。
交換率が悪くなる、つまり1マイルあたりの価値が下がるのは、他社のポイントと交換した場合に多くなります。
例えば楽天ポイントに交換すると、10,000マイルで8,000ポイント分にしかなりません。
航空券への交換は他社ポイントよりも交換率が良いことがほとんどですが、厳密にはその時の航空券の価格によって変わるため、都度チェックして交換タイミングを判断しましょう。
ジェットスターに搭乗してJALマイルを貯める方法
ジェットスターに搭乗してJALマイルを貯める場合は、公式サイトからジェットスターを予約する方法が便利です。
航空券の予約の際に、「JALマイレージバンクのマイル加算」を選択してから予約しましょう。
この時に、JALマイレージバンクお得意様番号を入力することとなるため、あらかじめ控えておくとスムーズです。
マイルが加算されるのは、搭乗してから約6週間後となっています。
予約時にすぐに反映されるわけではないため、マイルの確認は6週間経過してから行いましょう。
ジェットスターでJALマイルを貯めるための条件
ジェットスターでJALマイルを貯めるには、いくつかの条件があります。
場合によっては、JALマイルが貯まらないこともあるため注意しましょう。
具体的な条件を解説していきます。
条件1 ジェットスター・ジャパン(GK)の運航便であること
ジェットスターでJALマイルが貯まるのは、ジェットスター・ジャパン(GK)便に搭乗した時のみとなっています。
ジェットスターには、ジェットスター・ジャパン(GK)の他にジェットスター航空(JQ)とジェットスター・アジア航空(3K)もありますが、これらを利用してもJALマイルを貯めることはできません。
なお、ジェットスター・ジャパン(GK)以外の運航便を利用した場合は、エミレーツ航空の「スカイワーズマイル」の加算対象となります。
ジェットスター航空(JQ)、ジェットスター・アジア航空(3K)を利用される方は、予約時にエミレーツ・スカイワーズ会員番号を入力し忘れないようにしましょう。
条件2 「Starter Plus」か「Starter Max」で利用すること
選択する運賃プランによっても、JALマイルが加算されないことがあります。
JALマイルが貯まるのは、ジェットスターの運賃プランのうち「Starter Flex」と「Starter Flex Plus」だけです。
ジェットスター・ジャパン(GK)の運航便であっても、2つ以外の運賃プランではJALマイルの加算対象にはなりません。
JALマイルを貯めたい場合は「Starter Flex」と「Starter Flex Plus」を選びましょう。
積算率はどちらも同じ30%です。
条件3 JALマイレージバンクの会員であること
ジェットスターを利用しJALマイルが加算されるのは、JALマイレージバンクの会員となっている本人が搭乗した時に限られます。
条件4 特殊な割引運賃でないこと
代理店割引運賃や無償航空券といった特殊な割引運賃でジェットスターに乗る場合、JALマイルの対象外となります。
例えばJALマイルで交換したジェットスターの特典航空券など、マイル清算の対象でない割引運賃を使うと貯まらないため注意しましょう。
ジェットスターで貯めたJALマイルの使い道
ジェットスターで貯めたJALマイルは、JALの公式サイトから使い道を選んで交換申請が可能です。
具体的にどのような方法で活用できるのか見ていきましょう。
特典航空券に交換する
JALマイルの代表的な使い道は、ジェットスター・ジャパン(GK)をはじめ、JALが提携している航空会社の特典航空券との交換です。
ワンワールドの加盟会社、JMB(JALマイレージバンク)の提携先など、多数の航空会社があります。
ジェットスターの特典航空券の場合は、片道4,500マイルから交換可能です。
この特典航空券は会員本人だけでなく、配偶者や二親等以内の親族も利用できます。
ただし予約できるのは直行便のみで、往復の場合は出発地と帰着地が同じでなければなりませんし、他の航空会社の旅程と組み合わせることもできません。
利用期間は設定されていませんが、提携航空会社によって利用条件が異なる場合があるため、それぞれの航空会社のホームページ等で確認することをおすすめします。
フライトバウチャーに交換する
ジェットスターのフライトバウチャーは、運賃や手荷物・座席指定料金の支払いに充てられる電子クーポンです。
ジェットスターのみで使えるクーポンですが、航空券代の全額をフライトバウチャーで支払うと、支払手数料がかかりません。
ジェットスターではクレジットカードやオンライン決済を使うと支払手数料がとられます。
JALマイルでフライトバウチャーに交換して支払いに使えば、手数料分を浮かせることが可能です。
交換率は下記のとおり10,000マイル単位のほうがお得となります。
- 1,000マイル単位:1マイル → 1.0円分のフライトバウチャーに交換
- 10,000マイル単位:1マイル → 1.5円分のフライトバウチャーに交換
ジェットスター会員の年会費に交換する
ジェットスターの有料会員プログラム「Club Jetstar」に加入している方は、年会費3,980円をJALマイルで支払うことが可能です。
2,500マイルで交換できるので、ほかに使い道がない場合はお得な活用方法の一つになります。
提携先ポイントと交換する
JALマイルは、以下のような提携先の各ポイントへの交換が可能です。
- Suica:10,000マイル → 10,000円相当
- ビックカメラ:10,000マイル → 11,000ビックポイント
- WAON:10,000マイル → 11,000WAON
- dポイント:10,000マイル → 10,000dポイント
このほかにもAmazonギフトカードやFamiPay、Pontaポイントといったさまざまな提携サービスがあります。
JAL公式サイトからチェックしてみましょう。
JALクーポンに交換する
JALマイルからJALクーポンへの交換なら、10,000マイルが12,000円分のクーポンに変わります。JALクーポンは、航空券の購入やホテル予約、機内販売などに使用できます。
ホテル・レンタカーの代金に充てる
ジェットスターで貯めたJALマイルは、ホテルやレンタカーの代金に充てることも可能です。利用条件は利用するホテルやレンタカー会社、プランによって異なります。
商品と交換する
電子機器やアクセサリーなど、JMBワールドマーケットプレイスに掲載されている500以上のアイテムの中から、JALマイルで好きなものと交換できます。
マイルがなくてもお得?ジェットスターの運賃比較
これまでにご紹介したように、ジェットスターでJALマイルを貯めるには特定のプランを選ぶ必要があります。
JALマイルのためにプランをアップグレードした方が良いのか、それとも他の航空会社を利用した方が良いのか、ジェットスターの料金とともに比べてみましょう。
マイルがなくてもジェットスターはお得な可能性が高い
費用の負担を抑えたい方は、JALマイルの貯まる運賃プランを予約したり、ジェットスター以外の航空会社を利用したりするのは、あまり得策とは言えません。
なぜなら、ジェットスターのエコノミー運賃は他社と比べてはるかに安価だからです。
もし、他の航空会社を利用して得たマイルを差し引いても、ジェットスターの料金の方が安くなるケースがほとんどです。
マイル目当てのプラン変更は避けた方がいい
ジェットスターにはお手頃価格の「Starter」や「Starter Plus」がありますが、JALマイルを貯めるためだけに「Starter Flex」や「Starter Flex Plus」に変えることはおすすめしません。
ジェットスターのマイルの積算率は30%です。
他の航空会社に比べると積算率が高いとは言えない上、短い移動距離しか飛ばない国内線では、たくさんのマイルを稼ぐことは難しくなります。
例えば東京 – 福岡便の「Starter」は4,790円、「Starter Flex」は7,940円で、3,150円の差がありました(2025年4月10日発)。
マイルを貯めるためだけに運賃プランをアップグレードしても、出費が増えたデメリットのほうが大きくなる恐れがあります。
費用を抑えるためにジェットスターを使うのであれば、マイルを気にするよりもリーズナブルな運賃プランの利用がおすすめです。
ジェットスター×JALマイルの貯蓄は「ポイントサイト」がおすすめ
単に国内でジェットスターに乗るだけでは、そこまでたくさんのJALマイルは貯まりません。
そこで活用したいのが「ポイントサイト」です。
ポイントサイトを経由してジェットスターの航空券を予約することで、ポイントサイトのポイントとジェットスターに乗った分のJALマイルを同時に獲得できます。
さらにポイントサイトがJALと提携していれば、貯まったポイントをJALマイルに交換も可能です。
JALマイルと交換ができるポイントサイトには「モッピー」「ハピタス」「ポイントタウン」などがあります。
ポイントサイトに登録後、ポイントサイト内から航空券予約サービスを利用し、ジェットスターのチケットを取るようにしましょう。
ジェットスターやJALをよく利用する方はマイルに着目してみよう
ジェットスターでJALマイルがもらえる条件は限られており、一気にたくさんのマイルを貯めることは困難です。
しかし、日頃から「Starter Flex」か「Starter Flex Plus」で搭乗している方や、JALをよく利用している方であれば、JALマイルを貯めることを念頭にジェットスターを利用しましょう。
ジェットスターはそもそも基本的な料金が手頃であることが大きな魅力です。
マイルはあくまでも「おまけ」と考えて、価格優先で利用することをおすすめします。