JAL(日本航空)の航空券をなるべく安く購入したい!先得・特便割引の活用方法

JALで快適に移動したいけれど、できるだけ費用は抑えたい——
そんな人に向けて、JALの航空券を安く買うためのポイントをわかりやすくまとめました。

早割運賃であるセイバーシリーズそれぞれの違いから、安くなる時期や曜日、トータルでお得な買い方までを徹底網羅。

価格が変動しやすい航空券だからこそ、正しい買い方を知れば毎回の旅行や帰省でもムダなくお得に利用できます。

JALを安く買うには?早割運賃の仕組み

JALを安く買うには?早割運賃の仕組み

JALの国内線を安く利用したいなら、まず押さえるべきは「早割」に相当する割引運賃です。
JALではセイバー(旧「特便割引」)と名の付く運賃が早割運賃にあたります。

セイバーシリーズの運賃と、早割のない普通運賃(フレックス)との価格を比べてみましょう。

運賃の種類 特徴 片道の価格例
スペシャルセイバー 28日以上前の予約で安くなる早割運賃 13,360円
セイバー 1日以上前の予約で安くなる早割運賃 14,020円
往復セイバー 1日以上前かつ往復の予約で安くなる早割運賃 12,733円
フレックス 当日も予約できる普通運賃 48,340円

※価格は2026年1月28日発東京(羽田)ー札幌(新千歳)の片道分(2025年12月9日時点)

セイバーシリーズとフレックスとを比べると、早割のきいているセイバーシリーズがいかに安いかがわかります。

お得なセイバーシリーズをうまく活用するために、ここでは各早割運賃の特徴や性質を押さえておきましょう。

28日前の予約で安い「スペシャルセイバー」

JALの割引運賃の中でも最安値になりやすいのが「スペシャルセイバー」です。

早割運賃の中では、28日前の予約という最も早い期限が定められていますが、格段に安い価格で購入できる最大のメリットがあります。

項目 概要
予約期限 搭乗日の360日前の午前0時から搭乗日28日前まで
※予約日時や運賃の空席状況により、28/45/55/75日前のいずれかが予約期限となる
予約変更の可否 不可
取消手数料 出発55日以上前:税抜運賃額の約5%
出発54日前から出発前:税抜運賃額の約50%
出発54日前から出発前:税抜運賃額の約50%

スペシャルセイバーは約1カ月前の予約が必要であるため、早い段階で確定している旅程と相性が良い運賃です。

フレックスよりも75%以上割引になるなどの高い割引率で、安さ重視の人の第一候補になります。

欠点は、予約変更が一切できないこと、取り消し(キャンセル)にかかる手数料が高く設定されていることです。

「セイバー」よりも取消手数料の条件が厳しいため、予定の変更やそれに伴うキャンセルがない場合にのみ利用しましょう。

前日の予約でもお得「セイバー」

「早めに買えなかった…」 「急に出張・帰省が決まった…」
そんなときでも使いやすいのが「セイバー」です。

割引率はスペシャルセイバーに劣りますが、出発の前日まで購入できるため、急に旅行が決まった人には重宝します。

項目 概要
予約期限 出発1日前(一部路線は期間限定で当日予約も可)
予約変更の可否 不可
取消手数料 出発前:税抜運賃額の約5%
出発後:税抜運賃額の100%

予約変更ができない点はスペシャルセイバーと共通です。

取消手数料は、出発前であれば運賃額の5%相当額で済むため、直前にキャンセルする可能性がある場合はセイバーにしておくのが無難でしょう。

普通運賃のフレックスに比べて格段にお得な上、万が一キャンセルすることになっても出発までに手続きすれば出費を最小限に抑えられます。

安さと予定変更の柔軟性のバランスを重視する人にとっては、真っ先に選択肢にあがる運賃の一つです。

往復予約でさらにお得「往復セイバー」

往復の日程が両方とも確定しているなら、「往復セイバー」でまとめて予約すると、片道ごとに買うより安くなることがあります。

項目 概要
予約期限 出発1日前
予約変更の可否 不可
取消手数料 出発55日以上前:税抜運賃額の約5%
出発54日前から出発前:税抜運賃額の約50%
出発後:税抜運賃額の100%

往復での予約限定ではありますが、片道あたりの価格がお得になりやすく、出発1日前からの予約に対応する使い勝手の良さも魅力です。

行きと帰りの旅程が確定しているのであれば、往復セイバーでまとめて予約して航空券の節約につなげましょう。

ただし予約する日時や路線によっては、スペシャルセイバーを片道ずつ予約したほうが安くなる可能性もあるため、しっかり見極める必要があります。

取消手数料はスペシャルセイバーと同様に厳しく定められているため、出発直前や出発後のキャンセルは避けるのが無難です。

いつ買うと安い?JALの航空券がお得なタイミング

いつ買うと安い?JALの航空券がお得なタイミング

JALのセイバーシリーズ(早割運賃)は普通に買ってもお得ですが、タイミングを見極めて予約することで、さらに安くなる場合があります。

同じ路線でも、買い方ひとつで数千円〜1万円以上変わることも珍しくありません。

ここでは、JAL利用者が知っておくべき「国内線が安くなる傾向」を3つに絞って紹介します。

平日や早朝・最終便

JALの国内線の価格は、平日や早朝・夜の最終便など「需要のピークを避けたタイミング」が安くなりやすい傾向があります。

項目 安くなりやすいタイミング 高くなりやすいタイミング
曜日 火曜・水曜・木曜 金曜夕方・土日・連休前
時間 早朝(6〜8時台)、最終便(21時以降) 昼前後、夕方17〜19時

平日は観光需要が少ないため、特に火曜・水曜・木曜あたりは価格が落ち着きやすくなります。

時間帯としては利用者が少ない傾向の早朝や、21時以降の遅い便が狙い目でしょう。
曜日にもよるものの、場合によっては時間をずらすだけで1万円以上の価格差が出ます。

逆に価格が高くなりやすいのは、休日や連休に重なるタイミング、移動のゴールデンタイムとなる昼前後や夕方あたりです。

同じ路線を使うにしても、できるだけ平日や混雑する時間帯を避け、JALのセイバーシリーズが少しでも安くなるタイミングに予約しましょう。

大型連休にかぶらない時期

JALの国内線は、大型連休の時期に合わせて価格が大きく変動するため、安さを重視するなら意識するのが理想的です。

年間を通した価格変動の傾向を以下にまとめました。

安くなりやすいタイミング 高くなりやすいタイミング
・1月中旬〜2月
・6月(梅雨)
・9〜11月
・ゴールデンウィーク、シルバーウィーク
・お盆期間(夏休み)
・年末年始
・春休み、冬休み

大型連休にかぶりやすい時期とそうでない時期とで、価格が高くなりやすいか・安くなりやすいかが変わります。

特に沖縄や北海道といった観光需要の高い路線は、時期を少しずらすだけで飛行機代が大きく変動する可能性があるため、できる限り連休を避けて予約しましょう。

JALのセール時期

JALは不定期でセールを開催しており、旅程にうまく合わせられれば、通常の早割よりもさらに安く予約できる可能性があります。

JALのセールには大きく以下の2つがあるため、使い分けが重要です。

タイムセール タイムセール以外
・1~数日などごく短い期間に開催される
・季節のイベント、連休前などに合わせて開催されることが多い
・1~数カ月など比較的長く開催される
・路線限定、会員限定などに制限されることもある

JALのタイムセールは、月に数回の頻度で開催される短期間だけのセールです。
年始や連休前の4月、ブラックフライデーのタイミングなど、季節のイベントに合わせて開催されるケースが多くなります。

タイムセール以外にもセールがあり、こちらは比較的長い期間行われますが、◯◯行きのみ、カード会員限定といった条件付のケースも。
いずれにせよ、セール対象の搭乗期間と旅程が合うことが利用の前提です。

人気の路線は販売からすぐに売り切れることもあるため、とにかく安く買いたい方はJALの公式情報を定期的にチェックしてみてください。

トータルで安くなるJALの航空券おすすめの買い方

トータルで安くなるJALの航空券おすすめの買い方

早割運賃や安いタイミングを理解した上で、重要になるのが自分に合った買い方を見つけることです。

JALの早割は運賃ごとに性質が違うため、なんとなく選ぶと損をしやすく、逆に「条件が合う割引」を押さえるだけで数千円〜1万円以上変わることもあります。

ここでは、JALに安く乗りたい人が押さえるべきおすすめの買い方4つをまとめました。

自分の旅程に合わせて運賃を選ぶ

JALで早割を予約する前に、自分の旅程に合わせやすいかを判断しなくてはなりません。
同じ路線でも、旅程の内容によって選ぶべき運賃が変わる可能性があります。

次の例のように、旅程と運賃の性質を照らし合わせてみるのがおすすめです。

旅程の例 おすすめの運賃
・日程の変更が確実にない
・早い段階で旅程が決まった
スペシャルセイバー
・帰りの時間が確定していない
・旅行中に帰りの便をとりたい
往路:スペシャルセイバー
復路:セイバー(確定した時点で前日予約)
・予定が変わる可能性がある
・出張などで帰りの時間が読めない
セイバーまたはフレックス

スペシャルセイバーは予約の変更・キャンセルの柔軟性が低いため、予定変更が確実にない旅程に合わせるのがおすすめです。

逆に、時間を変更する可能性があったり、とりあえず便を押さえておかないとまずかったりする場合は、取消手数料が安いセイバーか、取消手数料が無料のフレックスで安全をとっておきましょう(いずれも出発前のキャンセルの場合)。

早割以外の割引運賃も候補に入れる

年齢やJALの会員登録の有無などによって、早割以外の割引が使えるケースがあります。

以下に、早割以外の割引運賃の一例をまとめました。
いずれもJALカード会員またはお客さま情報登録済みのJMB会員が対象です。

運賃 主な条件・概要
JALカード割引 ・JALカード会員(クレジット機能付き)が対象
・当日まで予約可、予約変更可
スカイメイト ・満12歳以上26歳未満のJALカード会員またはお客さま情報登録済みのJMB会員が対象
・当日予約のみ、予約変更不可
JALカードスカイメイト ・満15歳以上26歳未満のJALカード会員(クレジット機能付き)が対象
・当日予約のみ、予約変更不可
当日シニア割 ・満65歳以上でJALカード会員またはお客さま情報登録済みのJMB会員が対象
・当日予約のみ、予約変更不可

JALカード割引は、クレジット機能付きのJALカードで支払いをする場合に利用できます。
当日まで予約できる上に変更にも対応する、使い勝手の良い割引運賃です。

スカイメイトや当日シニア割は年齢制限が定められており、予約できるのも出発当日のみですが、同じ当日予約OKのフレックスよりは格安で購入できます。

急なフライトでもあきらめず、自分が対象になる割引運賃がないかを確認することが大切です。

カード会員になり割引+マイルでお得に乗る

JALカード会員になると会員専用の割引運賃が使え、さらにJALマイルが貯まります。

会員の恩恵とマイルを組み合わせることで、格安航空券を比較してみる単に割引運賃で乗る以上のメリットを得ることも可能です。

  • フライトや普段の買い物でJALマイルが貯まる
  • 貯まったマイルを特典航空券などと交換できる
  • JALカード会員限定のセールや特典が利用できる

貯まったマイルは特典航空券(対象路線で使える航空券)と交換できます。
いつものフライトやJAL以外での買い物でも貯めておけば、飛行機代を大きく節約可能です。

まずは無料でJALマイレージバンクへの登録を行い、マイルを貯める準備をしておきましょう。

JALカード会員になっておけば、会員限定セールや各種特典も受けられるため、早割を利用しつつもプラスαのさまざまな恩恵を得られるでしょう。

比較サイトで他社の価格と比べる

JALの早割は確かにお得ですが、JALだけの価格を見て決めるのは得策とは言えません。

同じ大手のANAをはじめ、他社の同じ路線の価格を比較して決めることで、もっともお得に乗れる方法が見つかりやすくなります。

例えば格安航空券モールでは、JALやANA以外にも、スカイマーク、ピーチ、ジェットスターなど13社の航空券を一括で比較可能です。

希望路線の最安値が一覧で表示されるので、わざわざ各航空会社のサイトを行き来する必要もありません。

最大88%オフの航空券を見つければ、浮いた飛行機代はお土産やホテルのグレードアップに回すことができます。
格安航空券を比較してみる

まとめ:JALの早割運賃を活用してお得に予約!

JALの航空券を安く買うには、早割運賃であるセイバーシリーズをメインに活用するのがおすすめです。

そのためにも早期の予約を意識し、加えて航空券そのものの価格が変動しやすい時期・タイミングを押さえておけば、より安価に購入しやすくなります。

単に価格だけを見るのではなく、自分の旅程に合っているか、ほかの運賃と比べて本当にお得かなど、トータルで納得のいく予約になるよう意識してみてください。

航空券を安く買うには「最安日」と「他社との価格差」のチェックが欠かせません。
しかし公式サイトだけで調べると、複数路線や便の比較に時間がかかり、気付けば安い便を逃してしまうことも。

格安航空券モールなら、出発地・到着地・日付の3項目を入力するだけで、JALとANAを含む最大13社の最安値を10秒で比較可能です。

どの便が本当に安いのかを一目で把握できるので、ムダに高いチケットを選んで後悔する心配を減らし、いつも以上にお得な旅行に近づきます。