今回は都心からのアクセスが良く、気軽に行ける東北地方、福島県の「冬にこそぜひ訪れてほしい」観光スポットを紹介します。風光明媚な景勝地から大人気のアミューズメント施設まで幅広く取り上げていきますので、きっとあなたが「行きたい!」と思う場所が見つかるはずです。冬の旅行、どこに行こうかと迷われている方はぜひ参考にしてください!

空港名:福島空港
住所:〒963-6304 福島県石川郡玉川村北須釜鏃田21
電話番号:0247-57-1111

公式HP:https://www.fks-ab.co.jp/

福島空港~須賀川まで電車で約56分
福島空港~須賀川まで車で約14分

リムジンバス・レンタカー・乗合タクシーが利用可能です。

福島空港の詳細はこちら⇒福島空港発着

ウィンタースポーツが盛んな裏磐梯で、福島の冬を楽しむ!

裏磐梯

まずは、東北地方ならではの積雪量を活かした楽しみ方が魅力の、「裏磐梯」を紹介します。

裏磐梯は、東京都心から電車で約2時間半という立地ながら本格的なパウダースノウが味わえるということで、冬になると世界中からスキーヤー・スノーボーダーが集まる、ウィンタースポーツの人気スポットです。最長滑走距離4,500mを誇るグランデコスノーリゾートや雄大な磐梯山の景観が楽しめる裏磐梯スキー場など、スキー場も複数あるので、初心者からファミリー層、国際大会への出場を目指すプロのプレイヤーまで、幅広い層が楽しめるのが人気の理由となっています。

さらに、裏磐梯周辺に存在する大小さ様々な湖沼が織りなす絶景も、欠かすことのできない観光スポットです。一帯には約300もの湖沼群が存在しており、その一つ一つがそれぞれ違った表情を見せてくれるその様は、まさに「自然の神秘」だと評判です。

中でも冬になると姿を現す2つの氷瀑は、裏磐梯の中でも人気の高いスポットの一つ。その色味から「イエローフォール」と「ブルーフォール」と呼ばれ、それぞれ違った趣を見せてくれます。

特に有名なのは、「イエローフォール」の方で、黄色みがかったこの巨大な氷瀑は、実は巨大な岩壁から少しずつ滲み出した水滴が凍り、徐々に徐々に大きくなっていったもの。つまり、夏場には湿った巨岩があるだけの場所に、冬が訪れると凍った滝のようなオブジェが現れるのです。自然の神秘を感じずにはいられませんね。

ほかにも気温や季節によって水の色が変化する「五色沼」や、夕焼け時には絶好の撮影スポットとなる「秋元湖」、裏磐梯の魅力を肌で感じることができるトレッキングツアーなど、その魅力を味わい尽くすには「数泊程度では全然足らない!」という声があるほど、たくさんの見所があります。宿泊施設も充実していますので、腰を据えて楽しんでみてはいかがでしょうか?

住所 〒969-2701 福島県耶麻郡北塩原村大字桧原字剣ケ峯1093-1055
電話番号 (0241)32-2349
営業時間 午前9:00~午後5:00
公式サイト https://www.urabandai-inf.com/
アクセス情報 東京駅から東北新幹線、在来線、バスを乗り継いで約2時間30分

雪化粧が美しい鶴ヶ城で、歴史ロマンを堪能

鶴ヶ城

鶴ヶ城とは幕末の戊辰戦争で激戦の地となった「会津若松城」の別名です。NHKの大河ドラマ「八重の桜」でも取り上げられていたので、ご存じの方は多いかもしれません。鶴ヶ城は現在の会津若松市に位置し、東京駅からは電車で2時間半ほど。裏磐梯と同様、こちらも東京都心からのアクセスがいい観光スポットです。

1384年に創建されて以来、難攻不落の名城として全国に名をはせていた鶴ヶ城。その堅牢ぶりは時代が降っても衰えることなく、明治のはじめに新政府軍と旧幕府軍が衝突した戊辰戦争でも、旧幕府軍が約1か月間も籠城し、新政府軍の猛攻をしのぎました。
しかし、お城そのものは無事でも城下には大きな被害が出ました。その様子を見たのが、新政府軍の侵攻を食い止めるために飯盛山というところに出兵していた白虎隊の隊士たちです。16歳前後の少年たちは城下の燃えさかる火を見て、戦の負けを悟り、武士道を全うするためにその場で自刃しました。
これが後の世に伝えられている白虎隊の悲劇です。会津若松市にはそういった歴史を肌で感じられる史跡がたくさん残っていますので、興味がある方は行ってみることをおすすめします。

戊辰戦争は結局旧幕府軍の降伏によって幕を閉じ、鶴ヶ城も石垣だけを残して新政府軍に取り壊されてしまいました。その後、再建と改修を重ね今の姿になりました。

その美しさは日本の100名城にも数えられるほど。中でも冬の鶴ヶ城は、城跡好きの間で「一度は訪れるべき」といわれています。その理由は、全国屈指の豪雪地帯だからこそ見られる、雪化粧が施された天守閣にあります。その凛としたたたずまいは、見ているこちらが緊張してしまうような厳かさがあり、たしかに一度は味わっておくべき光景と言えそうです。

ちなみに、鶴ヶ城や城下では年間を通して様々なイベントが実施されています。元旦に天守閣に登れるツアーなどもあるので、イベントに合わせて旅を企画してみるのもいいですね。

お城を見学した後は、散策をかねて城下を少し歩いてみましょう。日本庭園が有名な「御薬館」や会津地方の伝統を伝える「会津町方伝承館」などの観光スポットから、名物のソースかつ丼が味わえる老舗まで、いろいろな楽しみ方ができますよ。

住所 福島県会津若松市追手町1-1
電話番号 0242-27-4005
営業時間 公開:8:30~17:00 入城は16:30まで
公式サイト http://www.tsurugajo.com/turugajo/shiro-top.html
アクセス情報 東京駅から東北新幹線、在来線、バスを乗り継いで約2時間30分

子供から大人まで楽しめるハワイアンズ!雪の福島であえて南国を楽しむ!!

この章では、今までと少しアングルを変えて、大人から子供まで幅の広い世代が楽しめる人気レジャー施設、ハワイアンズをご紹介します。

日本にいながら南国気分が味わえるのが売りのハワイアンズ。「なんでわざわざ冬に行くの?」と疑問に思われる方もいらっしゃるかもしれませんが、それは後ほど説明しますね。

ハワイアンズは、2020年に創業55周年を迎える老舗エンターテイメント施設です。福島を代表するレジャースポットで、テレビCMなどで目にしたことのある方は多いのではないでしょうか?

ハワイアンズの一番の魅力はその名の通り「南国気分が味わえる」ということ。フラダンスなどを取り入れたポリネシアンショーは、本場さながらのダンスを見ることができます。また、南国ということでプールも充実していて、日本一の高低差・長さを誇るボディスライダーなど、小さなお子様でも楽しめる施設となっています。

それから、みなさんアミューズメント施設に目を取られ、意外と意識していないようですが、ハワイアンズは天然温泉を豊富に使った「スパ・リゾート」です。着衣入浴のスパゾーンから男女別の本格的な露天風呂まで、実は温浴施設も充実しているんです。ほかにも、入浴効果を最大限に高める運動プログラムや体にやさしいお料理を提供してくれるお食事処もあるので、日ごろの疲れをいやすスポットとしても大人気なんですよ。

冬の寒い時期に行って、南国気分を思いっきり楽しみ、その後温泉に入ってまったりリラックス。こんな楽しみ方を東京から電車でわずか2時間の距離でできるのは、ハワイアンズを置いてほかにありません!

ハワイアンズには宿泊施設もあるので、その魅力を存分に楽しみつくすのであれば、1泊~2泊程度滞在するのがおすすめ。ショッピング施設や各国の料理が楽しめるレストラン街もありますので、冬の寒さを忘れ、非日常を満喫してみてください!

住所 福島県いわき市常磐藤原町蕨平50
電話番号 0570-550-550
営業時間 施設により異なる
公式サイト https://www.hawaiians.co.jp/
アクセス情報 東京駅から在来線と無料送迎バスを乗り継ぎ約2時間

町全体が観光地!?茅葺き屋根が壮観な大内宿

大内宿

徒歩か馬しか移動手段がなかった江戸時代は、遠く離れた街に1日でたどり着くのは不可能でした。そのため、都市と都市を結ぶ街道沿いには「宿」と呼ばれる宿泊ポイントがいくつも存在していました。そのうち主要なものは「宿場町」を形成するようになり、各地から流入する人や物品が交流する場として栄えていきました。

今回紹介する「大内宿」も、そんな宿場町の一つで、会津若松と日光を結ぶ街道上に位置し、商人や武士たちの憩いの地として愛されてきた歴史を持っています。

その歴史を最も色濃く伝えているのが、今ではすっかり見られなくなった茅葺の屋根です。大内宿にある家々は、合掌造りで有名な白川郷と同じように、雪が屋根に積もらないように勾配が急になっていて、それらはすべて伝統的な手法でしかれた茅葺になっています。古き良き日本のふるさとをほうふつとさせる光景です。

茅葺の屋根は住民にとっても大切なアイデンティティとなっていて、この風景や伝統を受け継いでいくために、「売らない・貸さない・壊さない」という3原則が盛り込まれた住民憲章が制定されています。まさに、住民が一致団結して守り抜いている風景といえるでしょう。

中でもおすすめなのが、茅葺の街並みに雪が深々と降る冬の大内宿です。原始的で厳しく、それでいてどこか懐かしさが残る光景は、「心が洗われる」と評判ですよ。

街並みのほかにも、グルメや観光スポットがたくさんあるのも大内宿の魅力です。丸々一本のねぎをお箸の代わりに使って食べる「ねぎ蕎麦」や、食べると10年長生きするといわれているきりたんぽに似た「しんごろう」などのご当地グルメに加えて、江戸の風習を伝える「大内町並み展示館」や町全体を見渡せる展望台など、見所は盛りだくさん。さらに、大内宿では「雪まつり」をはじめとする各種イベントもたくさん開催されています。冬の大内宿旅行を計画される際はぜひチェックしてみてください。

住所 福島県南会津郡下郷町大字大内
電話番号 0241-68-3611
営業時間 9:00~17:00
公式サイト http://ouchi-juku.com/
アクセス情報 東京駅から東北新幹線と在来線を乗り継ぎ約3時間30分

観光スポットが盛りだくさんの郡山は、冬ならではのイベントが盛りだくさん!!

猪苗代湖

最後に紹介するのは、福島県内でも有数の都市「郡山」です。

まずは福島県のシンボルの一つ、猪苗代湖から。猪苗代湖は日本で4番目の大きさを誇る巨大な湖で、その透明度の高さから「天鏡湖」とも呼ばれています。猪苗代湖畔には7つの浜があり、それぞれ「浜路浜」「横沢浜」「舘浜」「舟津浜」「舟津公園」「青松浜」「秋山浜」と呼ばれています。これらすべての浜から磐梯山を眺めることができ、浜によって磐梯山の表情が違います。冬には湖の波がしぶきとなって周辺の木々にかかり、その水滴が凍ることによってできる「しぶき氷」も見られます。

ちょっと大人な観光をするのであれば、酒蔵見学というのもおすすめです。郡山にはきれいな水を活かした酒蔵がいくつもあるので、ぜひ自分好みの一杯を見つけてください。日本酒のほかにも焼酎やウィスキー、ワインなどの醸造所もあるので、「日本酒が苦手・・・・・・」という方はそちらに行ってみてもいいでしょう。

歴史情緒を感じたいのなら、郡山開誠館へ。郡山発展の礎といわれている安積野疎水の開拓事業に関する貴重な記録が残されています。明治期に建てられた建物も4棟現存しており、明治維新で没落しかけた会津が復興へと向かった、当時の空気が感じられる施設です。

観光に疲れた後は、「美人の湯」としておよそ800年もの間愛され続けている「磐梯熱海温泉」へ。新陳代謝が活発になるアルカリ性単純温泉だから、旅の疲れをいやすのはもちろん、美肌効果も期待できます。旅館も複数あるので、磐梯熱海温泉を起点に福島観光を行う、というのもいいですね。もちろん日帰り温泉もあるので、観光の途中にふらりと立ち寄ってみるのもありですよ!

ここまで紹介してきた観光スポット以外にも、郡山には新酒まつりや如宝寺の境内で縁起物が売られる「七日堂参り」、スケート体験や郷土料理が楽しめる「つるりんこ祭り」などユニークなイベントが盛りだくさんあります!

たくさんの観光スポットとイベントがある郡山は、「長期休暇は難しいけど観光にも手を抜きたくない!」という方の旅行先にピッタリです!

住所 福島県郡山市燧田195(JR郡山駅2階、新幹線改札中央口から約50m)
電話番号 024-924-0012
営業時間 9:00~17:30
公式サイト https://www.kanko-koriyama.gr.jp/
アクセス情報 東京駅から東北新幹線で約1時間20分

冬の福島県でぜひ訪れてほしい観光スポットを5つ紹介してきました。あなたにピッタリな旅行プランを考える参考になれば幸いです。 最後に注意点を一つ。福島県は首都圏から近いとはいえ、寒さの厳しい東北地方になります。特に今回おすすめした冬の期間は、冷え込みも相当厳しいものになります。防寒対策をしっかりしていくのはもちろんのこと、厳冬期にはお目当てのスポットやお店が休業していることも考えられますので、計画を立てる段階で一度連絡をしてみることをおすすめします。