子供時代の夏休みの思い出といえば、家族旅行という方は多いのではないでしょうか。
子供にとって夏休みの旅行は、非常に楽しみなイベントです。
ただ、親としてはどこに連れて行くのがいいか、悩ましい問題です。
この記事では、関東エリアの自然を満喫できるスポットや体験型の施設を紹介します。
子供たちが楽しみながら学べる場所ばかりなので、ぜひ参考にしてください。
那須高原「南ヶ丘牧場」
那須高原「南ヶ丘牧場」は、年中無休の観光牧場で、入場料・駐車場は無料です。
本州でもっとも酪農が盛んといわれる栃木県にあり、那須の山々に囲まれた雄大な自然のなかで、動物とのふれあいやさまざまなレジャーを楽しめます。
動物とふれあうレジャーでは、乗馬が人気です。
馬の背中に乗って少し高い視線から見る山々は、非常に美しいものです。
馬が怖いというお子さんには、乗ロバがおすすめ。
ロバは馬に比べて小柄でのんびりした性格なので、小さなお子さんでもリラックスして楽しめます。
ヤギやヒツジとふれあい、エサをあげたりできる「動物ふれあい広場」や、リードをつけた可愛いウサギとお散歩できる「うさんぽ広場」なども、人気があります。
牧場ならではの手づくり体験をしたい方は、「ソーセージ& バターづくり体験」に挑戦してみてはいかがでしょうか。
ソーセージづくりとバターづくりが一度に体験できて、お得感があります。
完成したソーセージとバターはその場で食べられ、「自分で作るとおいしい!」と大喜びする子供が多い体験メニューです。
その他にも、道具の貸出しがある釣り堀やニジマスのつかみ取り、パターゴルフなどの楽しいレジャーが多数。
1日中楽しめる観光スポットです。
住所 | 栃木県那須郡那須町湯本579 |
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電話番号 | 028‐76‐2150 |
営業時間 | 8:00~17:30 |
猿島
猿島は東京湾でただ一つの無人島で、京急線「横須賀中央」駅から徒歩約15分の場所にある「三笠桟橋」から船に乗り、約10分で到着します。
気軽に冒険気分が味わえるスポットとして年々人気が上昇しています。
大人の足であれば一時間ほどで一周できる小さな島なので、子供とのんびり散歩しながら、回るにはぴったりです。
猿島は、戦時中は砲台が築かれ、「要塞の島」として機能していました。
そのため、今でも島内にはレンガ積みのトンネルや砲台跡が残っています。
そうした遺構に緑が生い茂る様子は、まるで宮崎駿のアニメ『天空の城ラピュタ』の世界のよう。
特に、ツタや苔に覆われた弾薬庫は圧巻で、他ではなかなか出会えない光景に、思わず見入ってしまいます。
階段や坂道が多いため、スニーカーなどの歩きやすい靴がおすすめです。
虫よけスプレーも準備しておくと安心です。
さらに、海水浴や磯遊び、釣りといったレジャーも楽しめます。
釣りセットのレンタルがありますので、手ぶらで行っても釣りが楽しめます。
周辺一帯が浅瀬になっていて、島全体がよい釣り場なので、大物が釣れるかもしれません。
食事はBBQがおすすめです。
無人島で海を眺めながら、みんなでわいわい食べると格別おいしく感じるでしょう。
BBQの機材は全てレンタルできるので、気軽に楽しめます。
住所 | 横須賀市猿島1 |
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電話番号 | 046-822-9561 |
無印良品カンパーニャ嬬恋キャンプ場
「無印良品カンパーニャ嬬恋キャンプ場」は群馬県嬬恋村にあるキャンプ場で、シンプルで機能的なアイテムでおなじみの「無印良品」が運営しています。
浅間山、四阿山、草津白根山の三つの山々に囲まれた標高1,300mの高原にあり、丘のふもとには美しい湖が広がるキャンプにぴったりのロケーションです。
「群馬の北海道」と呼ばれるほど涼しいので、夏休みのアウトドアにはピッタリです。
テント、ランタン、キッチン用品などキャンプ用品がレンタルできるので、準備が楽です。
キャンプサイトは全部で10エリアあり、林のなかや湖のほとりなど多様なシチュエーションでキャンプが楽しめます。
家族連れにおすすめなのは、Bエリア。
Bエリアは地面の凹凸が少なく、センターハウスやサニタリーからも近いので、小さな子供がいても安心です。
マウンテンバイクや釣り道具などレジャー用品のレンタルも充実しているので、湖周辺をサイクリングしたり、釣りを楽しんだりとさまざまなレジャーを楽しめます。
また、アウトドア教室に申し込んでおくと、カナディアンカヌーやダッチオーブンでのハンバーグづくりなどの体験ができます。
子供と自然のなかで、思い切り遊びたい方におすすめのスポットです。
住所 | 群馬県吾妻郡嬬恋村干俣バラギ高原 |
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電話番号 | 03‐5950‐3660 |
長井海の手公園 ソレイユの丘
長井海の手公園 ソレイユの丘は、神奈川県三浦半島・長浜海岸の近くにある入場無料の公園です。
自然や動物とふれあったり、遊具で遊んだりと、いろいろな楽しみ方ができます。
7月中旬~8月中旬には、花畑に約10万本ものひまわりが咲くので、夏休みシーズンは特におすすめです。
「ふれあい動物村」では、さまざまな動物と遊べます。
なかでも、「ワンワン広場」は子供たちに大人気です。
トイプードルやミニチュアダックスフントなどの可愛い犬たちが多数。
人懐っこい子が多く、人が近づくと元気に駆け寄ってきてくれます。
ウサギとふれあえる「ぴょんぴょん広場」もおすすめです。
遊具のおすすめは「芝そりゲレンデ」です。
芝の生えた大きな斜面をソリに乗って風を切って滑り降りるのが楽しいと、大はしゃぎする子供でにぎわう人気の遊具です。
その他にも、ゴーカートや観覧車などがあります。
土日祝日の晴れた日には収穫体験ができます。
自分の手で作物を収穫する経験は、食育の絶好の機会。
楽しみながら食べ物の大切さを学びましょう。
1日遊んだ後は、温浴施設でリラックスするのがおすすめです。
露天風呂からは海が一望できます。特に夕暮れ時は非常にきれいです。
住所 | 神奈川県横須賀市長井4丁目 |
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電話番号 | 046-857-2500 |
営業時間 | 9:00~18:00(3~11月)9:30~17:00(12~2月) |
ダチョウ王国・石岡ファーム
日本最大級のダチョウ牧場「ダチョウ王国・石岡ファーム」には、200匹のダチョウをはじめ、アルパカやカピバラなど50種類以上の動物たちがいます。
間近でふれあったり、エサをあげたりと動物好きにはたまらない施設です。
都心から車で約90分ほどなので、日帰り旅行にもおすすめです。
園内に入るとすぐにたくさんのダチョウたちが寄ってきます。
エサをあげると勢いよく食べる様子が非常に可愛いと人気です。
ダチョウはクチバシが鋭いイメージがありますが、上手に食べてくれるので心配はいりません。
ダチョウ以外にも、ミニブタやアルパカ、カピバラ、ひよこなどたくさんの動物とふれあえます。
6月上旬から9月上旬までは、ブルーベリー狩りも楽しめます。
無農薬の甘いベリーが食べ放題の人気イベントです。
追加料金を払えば持ち帰りもできるので、子供と一緒に家でジャムづくりするのはいかがでしょうか。
園内では手ぶらで行ってもOKのBBQスペースがあり、なんとメニューにはダチョウの卵や肉もあります。
おいしくて栄養たっぷりのダチョウ肉を食べる貴重なチャンス。
青空の下みんなでわいわいBBQするのは、夏の思い出づくりにぴったりです。
住所 | 茨城県石岡市半の木14052 |
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電話番号 | 0299-23-2245 |
営業時間 | 10:00〜16:30(10月〜2月は16:00閉園) |
キッザニア東京
「キッザニア東京」は100種類以上の仕事を体験しながら、社会について学べるテーマパークです。
現実社会の約2分3サイズの街で、パイロットやモデル、ピザ職人などいろいろな職業にチャレンジできます。
子供にとって非常に貴重な体験ができるはずです。
キッザニアには銀行や警察などさまざまなパビリオンがあり、体験できるアクティビティは100種類以上もあります。
お菓子工場など人気のある職業は、すぐに定員に達してしまうので、事前にやりたいことをチェックしておくとよいでしょう。
受付が済んだらユニフォームに着替えてお仕事スタートです。
「お菓子工場スタッフ」であれば、生地を伸ばし、カッティングマシンで切るといったように、リアルな仕事体験が可能。
仕事が終わると、成果物とお給料がもらえます。
お給料は専用通貨「キッゾ」で支払われます。このキッゾは、施設内のお店での買い物やサービスに使えるほか、預金することもできるようになっています。
このように、「キッザニア東京」では楽しく体験しながら、実際の社会のルールやマナー、お金の流れなどを学べます。
子供の自立心や社会性を伸ばすきっかけにもなるので、非常におすすめです。
住所 | 東京都江東区豊洲2-4-9 アーバンドック ららぽーと豊洲 NORTH PORT 3F |
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電話番号 | 0570‐064‐646 |
営業時間 | 9:00~15:00 |
東京都水の科学館
私たちの生活に欠かせない「水」。毎日使ってはいる水ですが、意外と知られていないことがあります。
東京都水の科学館は、水がどこで生まれ、どのように私たちのもとに届くのか、どんな性質を持っているのかなど、水について学べる体験型ミュージアム。
あまり混雑することがなく、特に平日は空いている穴場スポットです。
入場は無料で、プロジェクションマッピングなど最先端の技術を使った展示や実験など見ごたえたっぷり。
親子で遊びながら、水の大切さを学んではいかがでしょうか。
数ある展示のなかでも、地下にある本物の水道施設を見学できる「アクア・ツアー給水所を体験!有明給水所」は必見です。
プロジェクションマッピングでポンプ内の水の動きを見ながら解説を聞けるので、子供にも分かりやすく、大人が見ても興味深い展示です。
水の性質のそのものを学ぶなら、「アクア・ラボラトリー ふしぎ体験!水の実験室」がおすすめです。
ポンプを押してアクアリングを作る装置や自分の周りにシャボンの壁を作る装置など、わくわくしながら水の性質を体感できる装置がたくさんあります。
また、アテンダントによる実験ショーも行っていて、なかでも「水の真空実験」は大人気です。
目の前で水の様子が変化するので、子供たちも興味津々です。
その他にも、森と水の関係を学べる展示や暮らしのなかで使われる水について学べる展示など、勉強になる展示がたくさんあります。
夏休みの自由研究の題材にもぴったりです。
住所 | 東京都江東区有明3‐1‐8 |
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電話番号 | 03-3528-2366 |
営業時間 | 9:30~17:00 |
ミュージアムパーク 茨城県自然博物館
茨城県坂東市にある「ミュージアムパーク 茨城県自然博物館」は、1994年に開館し、今では年間約50万人が訪れる人気の施設です。
展示や企画が充実しているため、リピーターが多く、千葉や埼玉など県外から来館する人も少なくないそうです。
連休中でもひどく混雑することがない穴場なので、夏休み中でも快適に楽しめます。
展示の見どころは「地球生い立ち」のコーナーです。
恐竜の化石や化石をベースにして作られた模型などが多数展示されており、なかには動くものもあります。
特に羽毛の生えたティラノサウルスは必見。
最近の研究でティラノサウルスには羽毛があった可能性が高いことが分かったため、その発見を反映したものだそうです。
また、野外施設も非常に充実していて、バードウォッチング用の双眼鏡や貝の化石探し用のスコップなどを無料でレンタルしてもらえます。
「古代の広場」にある砂場では、12万5000年前の貝化石を採集でき、1人5個まで持ち帰ることも可能です。来場の記念になりますし、子供の学習にもなりますので、ぜひ持って帰りましょう。
毎月第1・第3土曜日には化石のクリーニング体験ができます。
この体験では、ミュージアムボランティアの指導のもと、岩石をハンマーで割り、化石をきれいに削り出すといった貴重な体験をすることができます。
住所 | 茨城県坂東市大崎700 |
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電話番号 | 0297‐38‐2000 |
営業時間 | 9:30~17:00 |
今回紹介したように、関東には体験型観光スポットが多数あります。
子供たちにとって、自然にふれたり、普段はできない体験をしたりできる体験型観光スポットは非常に楽しい上、体験を通して自然科学や社会、命の大切さなど、さまざまなことを学べます。
ぜひ今年の夏休みは体験型観光スポットへ旅行してみてはいかがでしょうか。