この夏の旅行は新潟をおすすめします!日本海の海の幸を楽しめるのはもちろん、新潟には多くの絶景スポットがあます。夏に行くことをおすすめするポイントを数え出したらキリがありません。
そこで今回は、厳選に厳選を重ね特におすすめしたい10ヶ所の観光スポットを紹介していきます。良質な米や酒、スキー場などで良く知られている新潟ですが、実は観光資源も多い土地柄。ぜひその魅力をグルメとともに味わい尽くしてください。
岩牡蠣を食べよう!日本海の荒波がつくる造形美「笹川流れ」
最初に紹介するのは、村上市の「笹川流れ」です。笹川流れは、日本海の荒波の侵食によってできた奇岩、岩礁、洞窟などを眺めることができる海岸線で、国指定名勝天然記念物・日本百景に選定されています。笹川流れと呼ばれるエリアは、村上市の「鳥越山」から「狐崎」までで、変化に富んだ風景を堪能できる海岸線が11kmも続きます。しかも、日本屈指の透明度を誇り、海水浴やドライブでも多くの観光客が訪れています。
夏しか食べられない岩牡蠣
笹川流れでは、日本海の荒波にもまれた複雑な地形が独特の潮の流れを生み出しており、その潮流によって豊かな海の幸が育まれています。笹川流れで獲れる海の幸の中でも、特に天然の岩牡蠣はおすすめの逸品です。解禁されるのは6月から8月のわずかの期間で、特に身がふっくらするお盆の頃に食べごろを迎えます。笹川流れの岩牡蠣は、朝日連峰など山々から注がれたミネラル豊富な雪解け水を多く吸い込んで育っているので、大きさも味も抜群です。海のミルクと言われるのも納得のクリーミーな味わいです。生のまま、レモンをかけて食べるのが一番おすすめの食べ方です。この味を知らずして夏の新潟のグルメは語れません。笹川流れの周辺には食堂や民宿があるので、獲れたての岩牡蠣を現地で味わってください。
遊覧船でウミネコに餌付けができる
笹川流れは遊覧船から楽しむのもおすすめです。約40分の船旅で、恐竜岩などの奇岩をゆっくりと眺めることができます。綺麗な景色を眺められるだけでなく、船員がまく餌にウミネコが集まってくるので、カモメを間近で見ることができます。カモメの群が餌を食べにくる様子は迫力満点で、子ども連れには特におすすめです。遊覧船から奇岩を眺める際には、船の右舷から見る方がよく見えるので、早めに乗船待ちの列に並んで鑑賞しやすい席を確保しましょう。なお、夕方の便では夕焼けに映える奇岩を楽しむことができます。
施設名 | 笹川流れ遊覧船 |
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住所 | 新潟県村上市桑川975-44 |
TEL | 0254-79-2154 |
交通情報 | 「新潟空港」(バス:新潟空港線)→「新潟駅」→「新発田」→「村上駅」→「桑川駅」 |
アウトドア界のApple!新潟発の世界的ブランド「スノーピーク」
次に紹介するのは、三条市にあるアウトドアブランド「スノーピーク」です。スノーピークはアウトドア界のAppleとも言われているアウトドア用品の開発・製造・販売を行う企業で、新潟発の世界的アウトドアブランドとして地位を確立しています。本社には5万坪のキャンプ場が併設されており、その自然の中で独創的な製品が次々と生み出されています。
販売している商品をキャンプで試して購入できる
併設のキャンプ場にはスノーピークの商品が展示され、購入前に試すことができるようになっていています。テントなど実際に使ってみないと使いこなせるかわからない商品を、テントに泊まって使い勝手を確認することが可能です。さらにスノーピークでは、テント、寝袋、チェア、テーブル、キッチンセット、ガスランタンセットなどキャンプに必要な道具は全てレンタルしています。自分のアウトドアグッズを持ち込んでキャンプを楽しむことも可能です。これからキャンプを始めようとしている初心者向けに、スタッフがテントの設営や撤収、ガス器具の扱い方といったキャンプに関するレクチャーを行うプログラムも用意されています。
手ぶらでバーベキューも楽しめる
スノーピークでは、アウトドアをより楽しめるように「手ぶらBBQプラン」を実施しています。このプランでは、雨の日でもバーベキューができるように、「ラウンジシェル」という常設のスクリーンタープを使用しています。「ラウンジシェル」は、一酸化炭素を効率よく逃がすことを追求したスノーピーク独自の商品で、炭火を使っても安心してBBQを楽しめるようになっています。BBQプランには、ローチェアー、炭、皿や箸、食材などBBQに必要なものは全て含まれていますので、全く手ぶらで行ってもすぐにBBQを始められます。
施設名 | スノーピーク |
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住所 | 新潟県三条市中野原456 |
TEL | 0256-46-5858 |
交通情報 | 北陸自動車道三条燕ICから車で約40分 JR燕三条駅からタクシーで約40分 |
新潟名物「のどぐろ」を味わう!日本海の海の幸といえば「寺泊魚の市場通り」
次に紹介するのは、長岡市にある「寺泊魚の市場通り」です。日本海の海の幸が集まるので、「魚のアメ横」と呼ばれています。週末には多くの人が集まり、店主の掛け声が響き渡っています。市場通りには、鮮魚、鮮魚加工品、冷凍品、カニ、乾物などを扱う11店舗がずらりと軒を連ねっていて、その品揃えと活きの良さに圧倒されること間違いなしです。
「のどぐろ」の浜焼きが食べられる
寺泊魚の市場通りでは、新鮮な海の幸をその場で味わうことができます。「カニの金八」では、旬の魚を焼いた名物「浜焼き」を提供していて、新潟を代表する魚「のどぐろ」も味わうことができます。のどぐろは近年知名度が上がってきていますが、新潟沖で水揚げされるのどぐろは、ほかの地域で水揚げされるもの違い脂肪量が2倍以上あるとも言われています。のどぐろの一般的な旬は秋から冬ですが、新潟産ののどぐろは7〜9月の夏から秋にかけてが旬と言われています。のどぐろの浜焼きは、その日の漁獲量によって販売されるかどうかが決まりますが、絶対に新潟で食べて欲しい海産物の一つです。また、鮮魚などを扱う「山六水産」では、獲れたての牡蠣やホタテを店内で食べさせてくれます。もちろん保存料は一切使われていないので、牡蠣やホタテが持つ本来の旨味をそのまま味わうことができます。
食堂で「のどぐろ」の寿司や刺身も
寺泊魚の市場通りの「寺泊中央水産」には食堂が併設されていて、腰を下ろしてゆっくりと食事を採ることも可能です。食堂では、のどぐろを使用した寿司、刺身、塩焼きなどを楽しむことができます。ほかにも刺身8点とカニ1杯がまるごとついてくる贅沢な御膳や、海鮮ちらし丼なども提供されています。
お土産も豊富に揃っている
寺泊魚の市場通りでは、お土産も豊富に揃っています。魚の加工品を扱う「清起商店」では、デパートなどで開催される物産展でも人気の高いサーモンの「ハラミの一夜干し」を扱っています。家庭のフライパンで皮目をこんがりと焼くだけで香ばしく仕上がるのでお土産におすすめです。
施設名 | 寺泊魚の市場通り |
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住所 | 新潟県長岡市寺泊下荒町 |
TEL | 0258-75-3363(寺泊観光協会) |
交通情報 | 「新潟空港」(バス:新潟空港線)→「新潟駅」→「長岡駅」(越後交通バス)→「魚の市場通り」 |
絶景写真が撮れる!トンネルから眺める「清津峡渓谷」
次に紹介するのは、十日町市にある「清津峡渓谷」です。信濃川支流の清津川が形成した巨大な岩壁がつくるV字型の大渓谷で、黒部峡谷・大杉谷とともに日本三大峡谷の一つに数えられています。国の名勝天然記念物に指定され、強大な岩壁とエメラルドグリーンの清流からなる日本有数の景勝地として知られています。フォトジェニックな絶景スポットとしての地位も獲得した人気の観光地です。
総工費約20億円で建設された清津峡渓谷トンネル
以前は清津川に沿った登山道を歩いて清津峡渓谷の景観を楽しむことができましたが、1988年に落石事故が起きてからは安全の確保ができないという理由から登山道が封鎖されていました。しかし、新潟県の観光資源を活かすために、県の補助金を受けた中里村が事業主体となり、安全に鑑賞するための歩道トンネルの建設が1992年に開始されました。総工費約20億円にも上る大工事の末、「清津峡渓谷トンネル」は1996年にオープンしました。歩道トンネルなので天候や落石、段差などを気にせず通行できるようになりました。こうした整備が行われたことによって、これまで通行することができなかったベビーカーや車椅子でも訪れることができるようになったので、小さい子どもやお年寄りまで楽しめる観光地となっています。
「大地の芸術祭」で大幅リニューアル
清津峡渓谷トンネルは、2018年に開催された「大地の芸術祭」のタイミングでリニューアルされました。大地の芸術祭とは、新潟の越後妻有地域において3年に1度開催される世界最大級の国際芸術祭で、アートによる地域づくりの先進事例として国内外から注目を集めている催しです。2018年にトンネルがリニューアルされた際、中国出身の建築家であるマ・ヤンソン氏が「Tunnel
of Light」というタイトルで清津峡渓谷トンネル内の照明を更新し、トンネルに新たな命を吹き込み、トンネルを芸術作品の域にまで昇華させました。
鏡張りのトンネルに清津峡渓谷が映り込む
清津峡渓谷トンネルは全長が750mで、途中3ヶ所と終点の1ヶ所に見晴所を設け、清津峡渓谷の景観を眺められるよう設計されています。その中でも特に注目されているのは、トンネル終点に設けられた「パノラマステーション」と呼ばれる見晴所です。トンネルの終点は視界開けていて清津峡渓谷の景観が広がりますが、その景観を幻想的なものに変える仕掛けが施されています。その仕掛けとは、トンネル終点の内部に鏡が張られていて、さらに床は一面に沢水が浸る水盤になっているので、清津峡渓谷がトンネル内部に映り込むようになっています。ボリビアの観光地「ウユニ塩湖」を連想させるフォトスポットには、多くの観光客が撮影を楽しむために訪れます。
施設名 | 清津峡渓谷トンネル |
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住所 | 新潟県十日町市小出癸2126-1 |
TEL | 025-763-4800(清津峡渓谷トンネル管理事務所) |
交通情報 | 「新潟空港」(バス:新潟空港線)→「新潟駅」→「越後湯沢駅」→(森宮野原行き急行バス)→「清津峡入口」 |
夏でも爽やか!ブナ林の絶景が広がる「美人林」
次に紹介するのは、十日町市にある「美人林」です。丘陵に樹齢約100年のブナの木が広がる絶景スポットで、全国から写真愛好家が集まります。ブナの立ち姿が美しいことから美人林と名づけられました。大正末期、木炭にするためブナが全て伐採され原野となりました。しかし、その後新しく芽吹いたブナがまっすぐに育ち、美しい景観をつくりあげたと言われています。
マイナスイオンを浴びながら森林浴
美人林には周遊できる遊歩道が整備されていて、春夏秋冬で変わる表情を楽しみながら散歩ができます。夏は緑鮮やかなブナの木立の間を吹き抜ける爽やかな風を浴びられます。マイナスイオンたっぷりのブナ林の中は、周囲の気温よりも約2度も低いと言われているので、夏でも涼しく歩くことができます。木漏れ日の中で森林浴を思いっきり楽しめる美人林は、ヒーリングスポットとしても人気です。
野鳥観察もできる
美人林は多くの野鳥が生息していることでも知られており、野鳥のさえずりを聴きながら散歩ができます。4月から9月までに鑑賞することができる鳥は、サシバ、カッコウ、ホトトギス、サンショウクイ、ヤブサメ、ウグイス、コサメビタキ、サンコウチョウなどです。一年を通して何十種類もの野鳥が訪れますので、野鳥観察を趣味にしている方にもおすすめのスポットです。
ハイキングツアーで森の生態系を学ぶ
美人林では、「心美人ハイキング」というツアーに参加することができます。里山のど真ん中にある市立博物館「キョロロ」が主催するハイキングツアーで、里山に詳しい有償ボランティアによる案内を聞くことができます。森の生態系に関する話を聞きながら散歩ができるので、個人で歩き回るよりも充実したハイキングができます。里山の自然、暮らし、歴史などについても説明があるので、深く美人林について知りたい方におすすめです。
施設名 | 美人林 |
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住所 | 十日町市松之山松口1712-2 |
TEL | 025-595-8311(キョロロ) |
交通情報 | 「新潟空港」(バス:新潟空港線)→「新潟駅」→「浦佐駅」→「六日町駅」→「まつだい駅」(松之山温泉行バス)→「堺松」 |
おくのほそ道の風景地!ヒスイの原石も拾える「親不知海岸」
次に紹介するのは、糸魚川市にある「親不知・子不知海岸」です。親不知・子不知は、かつて北陸最大の難所とされていた断崖絶壁のエリアで、約15kmに亘って海岸線が続きます。親不知・子不知海岸と呼ばれる所以は、親子がお互いを忘れるほどの難所だったことからと言われています。また、ここは別名「天下の険」とも呼ばれています。親不知・子不知エリアの一部は、国名勝「おくのほそ道の風景地
親しらず」に指定されています。現在は国道や北陸新幹線などが整備されていて安全に通行できますが、波打ち際からの眺めは当時の険しさを想像させるものがあります。親不知記念広場展望台からは手軽に絶景を楽しめ、日本海に沈む夕日も眺めることができます。
遊歩道を歩いて見学できる
親不知・子不知海岸には、「親不知コミュニティーロード」という遊歩道が整備されていますので、親不知・子不知海岸を歩いて見学したい人には、こちらの遊歩道の利用をおすすめします。国道8号線沿いにある「天険コミュニティ広場」が見学のスタート地点になっていて、駐車場も完備されています。この周遊コースの魅力は、「4世代道路」を展望台から一度に眺めることができることです。「4世代道路」とは、この難所を乗り切るために過去から現在までに利用されてきた4つの道のことで、波打ち際、旧国道、国道、北陸自動車道を指していて、歴史の流れを一望できる観光スポットになっています。
土木ファン必見のスポットも
親不知コミュニティーロードでもう一つの見どころが「親不知レンガトンネル」です。日本海に面した鉱山「黒姫山」で採れる石灰石を運ぶために掘られたトンネルで、1905年に敷設が決定し1912年に竣工した歴史のあるレンガづくりのトンネルです。地質が硬い安山岩だったため、手掘りで1日に約58cmしか掘り進めなかったと言われています。地域の近代化に貢献した貴重な鉄道遺産として、土木学会により土木遺産に認定されています。
親不知海岸ではヒスイの原石拾いもできる
親不知海岸から朝日ヒスイ海岸までの一帯は、ヒスイの原石が拾えること場所として有名で、鉱物趣味がある人やヒスイの愛好家が訪れることで知られています。道の駅「親不知ピアパーク」では、ヒスイ探しに使用する磁石、カードルーペ、ライト、スコップ、熊手などの販売や貸し出しをしているので、手ぶらで訪れてもヒスイ拾いを楽しめます。糸魚川駅の近くにある「フォッサマグナミュージアム」では、ヒスイの見学ができるほか、職員によるヒスイ鑑定が受けられます。海岸でヒスイ拾いをしたあとに訪れれば、自分の見つけた石がヒスイかどうかを確認できます。親不知からほど近い小滝川ヒスイ峡は国の天然記念物に指定されていて、ヒスイの発掘が禁止されているので注意が必要です。
施設名 | 親不知コミュニティーロード |
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住所 | 新潟県糸魚川市大字市振 |
TEL | 025-553-1785(糸魚川市観光案内所) |
交通情報 | 親不知ICから車で3分 |
山頂に広がる絶景!ハイキングに適した「弥彦山」
次に紹介するのは、弥彦村と長岡市との境界にある「弥彦山」です。標高は634mで、スカイツリーと同じ高さということで話題になった山です。日本海側にせり出しているので、山頂から日本海を見渡すことができる絶景スポットでもあります。弥彦山ハイキングは地元の小・中学生の遠足にも利用されるなど、低山で登りやすく初心者におすすめです。足腰に自信のない方にはロープウェイが用意されています。ロープウェイを利用すれば山麓駅から5分ほどで山頂駅までたどり着け、そこから20分ほど歩くと山頂に到達します。
新潟随一のパワースポット「弥彦神社」からスタート
歩いて山頂に向かう場合は弥彦神社がスタート地点になりますが、ここも見逃せない観光スポットになっています。社伝によれば弥彦神社が創建されたのは紀元前392年と伝えられていて、実に2400年以上の歴史を有する古社です。新潟県で一番社格の高い一宮の称号が与えられている県内随一のパワースポットとして知られています。弥彦神社の本殿は国の重要文化財に指定されていて、弥彦山を背にして堂々と佇む姿は見応えがあります。4万坪にも及ぶ広い境内には見どころが多く、2400年を超える悠久の歴史を感じながら散策ができます。
越後平野と日本海を見渡せる
弥彦神社から出発するハイキングコースには、「表参道コース」と「裏参道コース」がありますが、おすすめは表参道コースです。表参道コースは、弥彦神社から弥彦山登山道まで「万葉の道」を通ることになり、万葉集に詠まれた78種類の草木が植栽された沿道を歩けます。ハイキングの所要時間は登りが1時間半、下りが1時間で、森林浴を楽しみながらゆっくりと歩けるコースになっています。途中に岩があり歩きづらい箇所がありますが、基本的には快適なコースとなっています。9合目を過ぎると舗装された道になり、展望も開けてきます。山頂からは、約2,000k㎡にも及ぶ広大な越後平野や日本海が眺められます。弥彦山ハイキングで汗を流したあとは、弥彦温泉にゆっくり浸かり疲れを癒してください。
施設名 | 弥彦神社 |
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住所 | 新潟県西蒲原郡弥彦村弥彦2887-2 |
TEL | 0256-94-2001 |
交通情報 | 「新潟空港」(バス:新潟空港線)→「新潟駅」→「吉田駅」→「弥彦駅」 |
標高1,100mの秘湯!自然に囲まれた「燕温泉」
次に紹介するのは、百名山の一つ「妙高山」の中腹にある「燕温泉」です。標高1,100mの高地に位置する自然に囲まれた野天風呂に入れるスポットで、冬季は閉鎖されますので、季節限定の温泉となっています。越後の大名として知られる上杉謙信も燕温泉で疲れを癒したと言われていて、まさに秘湯と呼ぶにふさわしい温泉です。燕温泉には野天風呂が2つあり、どちらも無料で入ることができます。
大きな岩に囲まれた混浴
まず紹介するのは混浴の野天風呂「河原の湯」です。管理人不在の掛け流しの天然温泉で、湯船は大きな岩に囲まれていて味わい深いつくりになっています。混浴ですが更衣室は男女別になっています。混浴だと抵抗がある方が多いかもしれませんが、タオルを巻いての入浴が許されていて、水着を着用して入浴する人もいます。湯色は乳白色で濁っているので、一層秘湯気分が高まります。泉質は硫黄泉、炭酸水素塩泉、硫黄塩泉で、皮膚病、婦人病、切り傷などに効果があると言われています。湯温は低めなのでゆっくりと浸かることができます。
湯の花が舞う男女別の温泉
もう一つの野天風呂は「黄金の湯」です。秋になると黄金色の葉が舞い落ちることから名づけられたと言われています。こちらも管理人不在の温泉ですが、脱衣所と湯船は男女別になっています。湯船の大きさは10人が入れる程度で、岩と木々に囲まれた自然味豊かな温泉です。湯色はこちらも乳白色で白濁しています。泉質は硫黄泉で湯の花が舞う秘湯感抜群の温泉です。湯温は河原の湯より高めです。妙高山登山の基地になっているので、多くの登山者の疲れを癒している温泉です。
豪雪地帯の滝も鑑賞できる
日本の滝100選の一つである「惣滝」も近くにあるので時間があれば見ておきたいところです。黄金の湯の近くに「惣滝展望台」が設けられているので、そこから落差80mの直瀑を見ることができます。豪雪地帯にあるので、季節によってはたどり着けない場所にあります。崖から豪快に水塊が落ちる姿に感動すること間違いなしです。
施設名 | 燕温泉 |
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住所 | 新潟県妙高市燕温泉 |
TEL | 0255-86-3911(妙高市観光協会) |
交通情報 | 「新潟空港」(バス:新潟空港線)→「新潟駅」→「長岡駅」→「直江津駅」→「関山駅」(燕温泉行バス)→「燕温泉」 |
江戸の街並み!雪国の歴史と文化を感じる「牧之通り」
次に紹介するのは、南魚沼市塩沢地区にある「牧之通り」です。牧之通りには、江戸時代の三国街道塩沢宿が再現されています。三国街道は古くは戦国大名の上杉謙信が関東へ出陣した道で、江戸時代には参勤交代道として長岡や村上などの各藩が往来した道としても知られています。牧之通りでは、そんな時代を感じさせるノスタルジックな街並みを楽しむことができます。国土交通省が提唱する都市景観大賞では大賞に選ばれています。
雪国特有の景観を楽しむ街歩き
牧之通りでは、雪国特有の雁木が連なる街並みなど、雪国の歴史と文化を色濃く伝える景観の中で街歩きを楽しむことができます。雁木とは雁(ガン)が重なって飛んでいる形に似ていることから名づけられた、連続したひさしの下を歩けるようにした雪国特有の設備のことです。江戸時代の雪国の生活を想像しながら散策を楽しめます。また、1717年創業の造り酒屋「青木酒造」では、新潟名酒「鶴齢」を購入することができます。300年以上の時を経て越後杜氏の伝統を受け継いだ「淡麗旨口」の日本酒はお土産におすすめです。
江戸時代のベストセラー作家について学べる
雪国の生活を学べる場所としてほかにおすすめなのが、「鈴木牧之記念館」です。鈴木牧之は江戸時代にベストセラーとなった「北越雪譜」を執筆した人物です。記念館では越後の雪深い暮らしを伝えようとした鈴木牧之の生涯を垣間見ることができるようになっており、年間を通して雪国ならではの道具が展示されていて、身につけて撮影をすることも可能です。また、江戸時代の新年の積雪量を示した図なども展示されていて、当時の生活がイメージしやすいように展示に工夫が凝らしてあります。
施設名 | 牧之通り |
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住所 | 新潟県南魚沼市六日町180ー1 |
TEL | 025-783-3377(南魚沼市観光協会) |
交通情報 | 「新潟空港」(バス:新潟空港線)→「新潟駅」→「浦佐駅」→「塩沢駅」 |
世界トップレベルの金属加工!お土産探しに「ストックバスターズ燕店」
最後に紹介するのは、燕市にある「ストックバスターズ燕店」です。世界的に有名な金属加工の街として知られる燕三条エリアにおいて、地元で製造された質の高い商品がお得な価格で買えるアウトレットショップです。店内では、キッチン用品などを多く扱っています。店名のストックバスターズを直訳すると「在庫退治」となりますが、燕三条エリアでモノづくりをする経営者のために、在庫過多になった商品や、理由があり販売できない商品を引き取って販売しています。廃棄処分問題の一助となっている企業として認知されているだけでなく、近年は観光資源としても注目されています。
世界に認められた燕三条の技術
燕三条は燕市と三条市を合わせたエリアで、上越新幹線が停まる燕三条駅にそのエリア名が使われています。刃物、金物、洋食器などの製造が盛んで、モノづくりの街としてその名が徐々に広がりつつあります。中でも鍛治技術は世界トップレベルと言え、シンガポールの博覧会では燕三条を紹介した展示にイギリスのウィリアム王子が訪れ、大きな話題になりました。Apple社の金型作成を手がけた「武田金型製作所」、ノーベル賞晩餐会で使用されるカトラリーを手がけた「山崎金属工業」、iPhoneの鏡面磨きを手がけた金属研磨のスペシャリストが集まる「磨き屋シンジケート」など、燕三条の職人は世界的に高く評価されています。
商品は50〜90%オフで購入できる
そんな燕三条の職人たちが手がけた商品がリーズナブルな価格で買えるのがストックバスターズです。ストックバスターズ燕店では、1本数百円ナイフなど気軽に購入することができる商品がたくさんあるので、通常は手の出せない職人技を凝らした高価な商品を無理なく買うことができます。扱っている商品はキッチン用品だけでなく、日用品、アウトドア用品、園芸用品なども揃っています。世界に誇れる高い技術を駆使した商品が50〜90%オフで購入することができますが、モデルチェンジした商品、仕様間違い、カタログ落ちなどが理由なので品質に問題はありません。数百円の安い食器などでも、燕三条でつくられた確かな商品なので安心して購入できます。新潟でのお土産探しにおすすめの場所です。
施設名 | ストックバスターズ燕店 |
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住所 | 新潟県燕市物流センター2丁目16番地 |
TEL | 0256-63-2511 |
交通情報 | JR上越新幹線「燕三条駅」より車で10分 |
まとめ
新潟県は、何と言っても日本海の海の幸が魅力です。夏にしか味わえない食べ物もあるので、ぜひ実際に訪れて食べてみてください。感動すること間違いなしです。
新潟には豊富な観光資源があることをわかっていただけたと思います。魅力的な観光スポットが多すぎて一度では回りきれません。でも、新潟には新潟空港や上越新幹線などアクセスしやすい環境が整っているので、ぜひ何度も訪れてその魅力を感じ取ってください。