秋の福島といえば、紅葉に色づく大自然や、美味しい食べ物がおすすめですが、観光地が多くどこに行こうか迷ってしまうと思います。ここでは数ある秋の福島を満喫できる観光スポットの中から12箇所を厳選して紹介しますので、これを読めば秋の福島観光地選びでもう迷うことはありません。

福島は自然が豊かで、食べ物も美味しく、秋にはもってこいの観光スポットです。紅葉に色づく山々や、季節のフルーツなど、魅力がたくさん詰まっています。

ただ、「実際、福島にはどんな観光スポットがあるの?」、「たくさんある観光地の中で、どこが特におすすめなんだろう」と思っている方は多いのではないでしょうか?

そこで今回は、秋に訪れるべき福島の観光スポットを、全部で12箇所紹介していきます。
紅葉の綺麗な観光地や、美味しい福島の食べ物が堪能できる場所が盛りだくさんです。

この記事を秋の福島旅行のプランを立てる際の参考にしてください。

秋の夜は「鶴ヶ城」と紅葉のライトアップを満喫

鶴ヶ城

会津若松市にある秋のおすすめ観光スポットが、日本100名城にも選ばれている「鶴ヶ城」です。
歴代会津領主の居城「鶴ヶ城」は、戊辰戦争で新政府軍からの猛攻に耐えたことから「難攻不落の名城」として知られています。

大河ドラマ「八重の桜」のロケ地として選ばれた「鶴ヶ城」は、桜はもちろん、紅葉も見事で、四季折々の自然豊かな景色を見せてくれます。
特に、秋の「鶴ヶ城」は紅く色づいた紅葉とのコントラストが美しく、「鶴ヶ城」を訪れた観光客を魅了しています。

特におすすめなのは、夜の「鶴ヶ城」とライトアップされた紅葉とのコラボレーションです。
紅葉の盛りの時期には、日が暮れると園内のライトが点され、「鶴ヶ城」の天守閣とその周りを取り囲む色鮮やかな紅葉が、幻想的に照らし出されます。

昼の「鶴ヶ城」はもちろん綺麗ですが、夜の「鶴ヶ城」はより一層の趣きが感じられます。
ライトアップは、例年10月下旬~11月中旬に催されていますので、もし「鶴ヶ城」を訪れるのであれば、この時期を狙ってプランを立ててみてはいかがでしょうか。

紅葉情報

色づき始め 10月下旬頃
見頃 10月下旬から11月上旬頃

鶴ヶ城

住所 福島県会津若松市追手町1−1
営業時間 8:30-17:00(入城は16:30まで)
電話番号 0242-27-4005
福島空港からのアクセス リムジンバスで郡山駅、郡山駅から磐越西線等

「フルーツライン」で秋のフルーツ狩りを楽しむ

フルーツライン

福島市の西側に位置する吾妻連峰の麓を走る道路沿い一帯は、「フルーツライン」と呼ばれるほど、多くの果樹園が並んでいるエリアです。
秋の福島は紅葉が綺麗なのはもちろんですが、国内随一のフルーツ王国として知られているように、実りの秋に収穫される美味しい果物も忘れてはいけません。

「フルーツライン」に並ぶ果樹園では、秋の果物を思いっきり味わうことができる、フルーツ狩りを楽しめます。
なしやりんご、ぶどうなど、様々なフルーツを堪能できるのは、福島県ならではです。

特におすすめなのは、家族旅行でのフルーツ狩りです。子供たちと一緒にフルーツを取ってその場で食べた想い出は、家族の宝物になること間違いなしです。
また、近くには紅葉が綺麗なスポットや、家族でゆっくりできる温泉などもあるので、そちらにも行ってみることをおすすめします。

フルーツ狩りの楽しめる「フルーツライン」は、高速道路からもアクセスしやすい場所にあります。
車でお出かけの際は、プランの一部に組み込んで、気軽にフルーツ狩りを楽しんでみてはいかがでしょうか。

住所 福島県福島市飯坂町
営業時間 各果樹園による
電話番号 024-522-3265
福島空港からのアクセス 車で約90分

黄金に色づく「新宮熊野神社」長床の大イチョウ

新宮熊野神社

福島県の紅葉スポットで絶対に外せないのが、喜多方市にある「新宮熊野神社」です。
「新宮熊野神社」の長床は、44本の円柱の柱が支える拝殿で、国の重要文化財に指定されている福島県を代表する歴史的な建造物です。

そんな「新宮熊野神社」の見どころは、「新宮熊野神社の長床」の正面に位置する、樹齢800年を誇るイチョウの大木です。
秋には、巨大なイチョウの木に生い茂った葉が一斉に黄金に色づき、見る者を魅了します。

「新宮熊野神社の長床」は貴重な歴史的建造物ですが、靴を脱げば建物に上がることができます。
長床の中から眺める、黄葉したイチョウの大木は圧巻です。

また、紅葉の季節には夜間のライトアップも行われるので、夜に訪れるのもおすすめです。
暗闇の中に浮かび上がる幻想的なイチョウの大木と、歴史ある「新宮熊野神社」を、眺めに行ってみてはいかがでしょうか?

紅葉情報

色づき始め 10月下旬頃
見頃 11月中旬頃

新宮熊野神社

住所 福島県喜多方市慶徳町新宮字熊野2258
営業時間 8:30-17:00
電話番号 0241-24-5200
福島空港からのアクセス 車で約90分

秋の絶景「磐梯・裏磐梯エリア」の中をドライブ

磐梯吾妻スカイライン

車で福島観光するなら絶対に行っておいて欲しいのが、「磐梯・裏磐梯エリア」です。
「磐梯・裏磐梯エリア」には、磐梯吾妻スカイライン、磐梯吾妻レークライン、磐梯山ゴールドラインの3つの観光道路が走っています。

これらの山岳観光道路は、レイクサイドを走っていたり、爆裂火口を望むことができたりと、福島の自然を体で感じることのできるスポットです。
秋には、どこを走っていても鮮やかな紅葉が目に飛び込んできて、飽きることなくドライブを楽しめます。

特におすすめの紅葉スポットは、磐梯吾妻スカイラインの「つばくろ谷」です。
「不動沢橋」の上から見下ろす渓谷は、赤や黄色に鮮やかに色づく木々に取り囲まれており、実際目にしたらその雄大な自然美に圧倒されるでしょう。

日本の道100選にも選ばれているこれらの道は、福島では外すことのできないドライブコースです。
車で福島を観光される際は、紅葉の中を走る「磐梯・裏磐梯エリア」をドライブしてみてはいかがでしょうか。

紅葉情報

色づき始め 9月下旬頃
見頃 10月上旬から10月中旬頃

磐梯吾妻スカイライン

住所 福島県福島市高湯温泉~福島市土湯峠
営業時間 4月中旬-11月中旬
電話番号 0242-64-3478
福島空港からのアクセス 車で約90分

穴場の観光スポット「屏風岩」と温泉でゆったり旅

屏風岩

「福島でゆったりと過ごしたい」そんな方におすすめなのが、「屏風岩」です。
福島の有名観光スポットに「尾瀬」というエリアがありますが、その途中にある「屏風岩」は人がそれほど多くなく、福島の穴場観光スポットといえるかもしれません。

「屏風岩」とは、伊那川沿いに反り立つ断崖のことを指しており、その姿がさながら屏風を開いたように見えることから、「屏風岩」と呼ばれるようになりました。
伊奈川の流れが作り出した渓谷には、奇岩や怪岩が無数に転がっていて、雄大な自然を感じられます。

特に秋には、「屏風岩」の景観に色づいた木々が美しく映えます。
「屏風岩」周辺には遊歩道が整備されていて、渓谷美と鮮やかな紅葉のコラボレーションを眺めながらの散策が楽しめます。

高速道路や鉄道が近くになく、決してアクセスがいいわけではないので、込み合うことが少ないゆったりとくつろげる場所です。
周辺には温泉があるので、温泉で日ごろの疲れを癒しがてら、「屏風岩」で福島の紅葉を堪能してはいかがでしょうか。

紅葉情報

色づき始め 10月中旬頃
見頃 10月中旬から10月下旬頃

屏風岩

住所 福島県南会津郡南会津町大桃字平沢山地内
営業時間 なし
電話番号 0241-62-6100
福島空港からのアクセス 車で約120分

いわき市の紅葉の名所「夏井川渓谷」の渓谷美

夏井川渓谷

福島県屈指の紅葉の名所の1つが、いわき市にある「夏井川渓谷」です。
「夏井川渓谷」の支流である「江田川」もまた有名な観光スポットで、季節に関係なく、年中、福島の自然を楽しみたい観光客でいっぱいになります。

「江田川」にある「背戸峨廊」は、福島県の中でも特に有名な観光スポットで、「ふくしま緑の百選」に選ばれるほどの渓谷美を誇っています。
「背戸峨廊」は、詩人の草野新平によって名づけられたことでも知られています。

「夏井川渓谷」では、秋になると鮮やかに色づいた木々が、多くの滝や渕とともに美しい景色を形作ります。
川辺に整備されている遊歩道は、川との距離が非常に近く、紅葉が目の前に迫ってくるので、福島の自然を全身で感じることができるスポットです。

綺麗な写真が取れることでも有名な場所なので、カメラが趣味の人にもおすすめです。
ただし、全く照明がなく日が暮れると真っ暗になってしまうので、「夏井川渓谷」を訪れるなら、早めの時間帯に行くようにしましょう。

紅葉情報

色づき始め 10月下旬頃
見頃 11月上旬から11月下旬頃

夏井川渓谷

住所 福島県いわき市小川町上小川江田
営業時間 なし
電話番号 0246-23-0122
福島空港からのアクセス 車で約60分

「五色沼湖沼群」から秋の絶景「磐梯山」を望む

磐梯山

福島で紅葉を楽しむ際にぜひ行ってほしいスポットの1つが、「五色沼湖沼群」です。福島空港から車で約1時間の場所にあるので他のところよりもアクセスしやすいです。
「五色沼湖沼群」自体が紅葉スポットですが、「磐梯山」を望むことができる位置にあるので、福島の紅葉を心行くまで堪能することができます。

「五色沼湖沼群」は、明治大噴火によって形成された湖沼群で、一番大きい毘沙門沼を筆頭に、赤沼、みどろ沼、弁天沼、瑠璃沼、青沼など多数の沼で構成されています。
水中の微粒子などの影響で、それぞれ沼の色が異なっていることから「五色沼」と呼ばれていますが、中でもみどろ沼は3つの色が混ざり合っていて複雑な色を作り出しています

特におすすめの紅葉スポットは、鮮やかに色づいた磐梯山を望むことができる毘沙門沼です。
毘沙門沼では、ボートに乗ることができるので、水上から鮮やかな湖畔の紅葉を眺めることができます。

秋の福島を訪れた際は、「五色沼湖沼群」から眺める黄や赤に色づいた磐梯山をぜひ目に焼き付けて帰ってください。

紅葉情報

色づき始め 10月中旬頃
見頃 10月中旬から11月上旬頃

五色沼湖沼群

住所 福島県耶麻郡北塩原村大字桧原字湯平山
営業時間 なし
電話番号 0241-32-2850
福島空港からのアクセス 車で約60分

福島グルメの喜多方ラーメン「源来軒」ほか

福島は食べ物が美味しいことでも知られていますが、「喜多方ラーメン」はご当地グルメとして地元の人だけでなく多くの観光客からも愛されています。
日本三大ラーメンとして知られる「喜多方ラーメン」は、太めのちぢれ麺が特徴で、醤油味のスープが麺によく絡んで、思わず舌鼓を打つおいしさです。

喜多方市には約120軒ものラーメン屋さんがありますが、その中でもおすすめなのは、元祖喜多方ラーメンとの呼び声が高い「源来軒」です。
昭和初期創業の「源来軒」のラーメンは、懐かしさを覚える醤油味で、クセのないすっきりした味わいが万人受けしています。

また、福島では、喜多方ラーメンだけでなく、会津若松の「会津ラーメン」も人気です。
会津ラーメンは、平打ちの熟成多加水麺を使用していて、食べ応えがあります。

福島で秋の観光といえば、紅葉が一番に思い浮かぶかもしれませんが、食欲の秋でもあるので、日本三大ラーメンの1つ喜多方ラーメンをぜひ味わっておきたいです。
また、福島県には会津地方に会津ラーメンもあるので、喜多方ラーメンと食べ比べてみるのもいいかもしれません。

住所 福島県喜多方市一本木上7745
営業時間 10:00-19:30
電話番号 0241-22-0091
福島空港からのアクセス 車で約80分

行基が発見した「会津東山温泉」の滝を望む露天風呂

会津東山温泉

会津若松の奥座敷「会津東山温泉」は、奈良時代の高僧、行基が発見したといわれる歴史ある温泉地です。

奥羽三楽郷にも数えられており、温泉好きにとっては、外せない温泉地です。
「会津東山温泉」のお湯は硫酸塩泉で、サラサラとした肌触りが心地よく、体の芯まで温まります。

「会津東山温泉」で特におすすめの温泉宿が、「庄助の宿 瀧の湯」です。
「庄助の宿 瀧の湯」は、行基が温泉を発見した場所に建っているといわれていますし、新撰組の土方歳三が、傷を癒したとも伝えられています。

瀧見の湯と呼ばれる露天風呂からごうごうと音を立てて流れる大迫力の滝を眺めながら入浴できるのも、この温泉のおすすめポイントです。
福島で宿選びに迷ったら、こちらの温泉を選択肢に入れてみてはいかがでしょうか。

住所 会津若松市東山町湯本字瀧ノ湯108
営業時間 年中無休
電話番号 0242-29-1000
福島空港からのアクセス リムジンバス、郡山駅で乗り継ぎ約2時間

福島のシンボル「猪苗代湖」で秋の紅葉と歴史を堪能

猪苗代湖

福島観光で外せないスポットの1つが、「猪苗代湖」です。
「猪苗代湖」は、日本で4番目に大きい湖でありながら水の透明度が高く、風のない穏やかな日には水面に逆さになった磐梯山が映ります。

「猪苗代湖」には、レンタサイクルがありますので、紅葉で彩られた湖畔を自転車に乗って巡ることができます。自転車を走らせながら、遠くに見える山々を見渡せば、癒しの時間になること間違いなしです。

また、「猪苗代湖」で自然を感じるのと同時に見ておきたいのが、湖畔の高台にある有栖川宮家の旧別邸「天鏡閣」です。
昭和27年に高松宮殿下から福島県に下賜された洋館で、国の重要文化財に指定されています。

「天鏡閣」には、豪華なシャンデリアや暖炉、家具調度品などが備わっており、明治の皇族の暮らしを垣間見ることができます。
秋に「猪苗代湖」へ行くのであれば、大自然の中で紅葉を楽しむとともに、皇族の旧別邸「天鏡閣」で歴史を感じる旅を計画してはいかがでしょうか。

紅葉情報

色づき始め 10月中旬頃
見頃 10月下旬から11月上旬頃

猪苗代湖

住所 福島県耶麻郡猪苗代町
営業時間 なし
電話番号 0242-65-2100
福島空港からのアクセス 車で約60分

旬の果物を頂く走るカフェ「フルーティアふくしま」

一風変わった福島観光を楽しみたい方におすすめしたいのが、走るカフェ「フルーティアふくしま」です。
走るカフェ「フルーティアふくしま」とは、郡山駅~喜多方駅間を走る列車内にあるカフェです。

「フルーティアふくしま」では、福島県産のフルーツを使用したオリジナルスイーツを堪能することができます。
旬のフルーツを使用しており、時期ごとにメニューが異なるのも楽しみの1つです。

列車からの眺めも良く、車窓から猪苗代湖や磐梯山を眺めることができます。
福島の地元のフルーツを味わいながら、車窓から見える福島の自然を楽しむことができるのは、この列車だけです。

列車に揺られながら、福島の食べ物と自然を堪能するティータイムは、とても優雅です。
土日祝日のみの運行となっていますので、「フルーティアふくしま」を楽しみたい方は、前もってプランを立てておきましょう。

住所 郡山駅~喜多方駅間
営業時間 土日祝日
電話番号 050-2016-5000
福島空港からのアクセス リムジンバスで郡山駅へ約40分

長さ80m高さ50mの「雪割橋」色づく渓谷に見惚れる

雪割橋

秋に紅葉を見に福島に行くなら、阿武隈川の上流に位置する「雪割橋」は行っておくべきです。
この「雪割橋」は、長さ80m、高さ50mもある大きな橋で、阿武隈川の深い谷にまたがってかかっています。

高所恐怖症の人にはおすすめできませんが、橋の上から覗き込む谷はまさに絶景です。眼前に広がる雄大な渓谷美に、心を奪われること間違いありません。
谷の両側を、黄や赤に色づいた木々が取り囲み、360度どこを見ても紅葉のパノラマが広がっています。

「雪割橋」からの景色はもちろん素晴らしいのですが、この橋からの景色だけを見て帰ってしまう人が多いのはもったいない。
「雪割橋」からは、阿武隈川沿いに遊歩道が整備されていて、紅葉を眺めながら散策できるようになっています。

橋からの景色だけで終わらず、ぜひ遊歩道の散策も楽しんでみてください。
川辺に降りることもできるので、水の流れと紅葉を一緒に楽しんで、癒されてみてはいかがでしょうか。

紅葉情報

色づき始め 10月中旬頃
見頃 10月下旬から11月上旬頃

雪割橋

住所 福島県西白河郡西郷村真船小萱62
営業時間 なし
電話番号 0248-25-5795
福島空港からのアクセス 車で約40分

秋には福島観光で紅葉と美味しい物を堪能しよう

今回は、秋に訪れるべき福島の観光スポットを、全部で12箇所紹介しました。

福島には行ったことがないという人にとっては、素敵な観光地が多くて、びっくりしたのではないでしょうか。
福島は、秋にぴったりの自然豊かなスポットや、ゆったり休める温泉地がたくさんあるだけでなく、美味しい食べ物の宝庫でもあります。

ぜひこの記事を参考にして、秋の福島旅行プランを立ててください。