北海道への旅をお得に計画するなら、格安航空会社(LCC)エアドゥを選択肢のひとつに入れたいものです。
しかし、自分の住むエリアから、エアドゥが飛んでいるのか、また1日の運航本数はどれくらいなのかが、気になるところですね。
エアドゥの運航状況や、運行路線、時刻表の検索のしかたなどについて、解説しましょう。

運航状況と欠航時の対応について

格安航空会社(LCC)を利用する場合、気をつけておきたいのが、運航状況をきちんと把握することです。
天候や機体故障などによる遅延があれば、その次の乗り継ぎや旅行予定全体にも影響が出かねません。万が一、欠航となればなおさらのことです。いくら格安の料金で飛行機に乗れるとしても、1日の運航本数が少ない路線であれば、振替なども難しくなります。
運航本数は、チケット購入の前にも確認にしておくに、こしたことはありません。
また、旅行の出発日が近づいたら、天候のチェックを忘れずに行いましょう。当日の運航状況は前日から発表がはじまりますので、必ず確認するようにしましょう。

エアドゥの遅延・欠航時の対応について

エアドゥでは、万が一飛行機が遅延・欠航した場合、どのような対応が取られるのでしょうか。
まず知っておきたいのが、多くのLCCは自社便への振り替えは可能ですが、大手航空会社のように他社便への振り替えができない場合が多いということです。
運賃が安い反面、そういう面では対応が大手各社より劣る場合があることも、理解しておきましょう。

それでは、エアドゥの具体的な対応を見ていきましょう。
エアドゥでは、悪天候や機材の故障で大幅な遅延や欠航が生じる、または生じた場合には、予約便の振り替えか、払い戻しから、乗客側が選択できるようになっています。

予約便からの振り替えを希望する場合

予約便から、新しい予約への振り替えを希望する場合は、予約便出発日から10日以内に振替手続きを行えば、予約便出発日から30日間のチケットへの振り替えができます。
また、持っているチケットが予約変更可能なものであれば、「予約便出発日から30日間」と「チケットの有効期間」のどちらか長い方が振替可能日数となります。

エアドゥ都合による遅延や欠航の場合の特例

もし、機材故障など、エアドゥ側の都合により遅延や欠航が起こった場合については、他社便への振り替えも可能で、また、一定の条件を満たせば翌日出発のための宿泊費、最終目的地までの交通費などもエアドゥが負担してくれます。
宿泊費については、当日中に到着空港までの振替便の確保ができずに翌日以降になってしまう場合に支払われ、交通費は1時間以上遅延して、空港から最終目的地まで公共交通機関がなくなってしまった場合に支払われます。どちらも、領収書の原本(コピー不可)を用意して、空港カウンターで手続きをする必要があります。

運賃の払い戻しの場合

予約便出発日から10日以内に手続きを行えば、未搭乗区間に限って、手数料なしで全額払い戻しを受けられます。尚、予約変更ができるチケットを持っている場合は、手続き可能期間はさらに延び、チケットの有効期間+10日後まで払い戻しが可能となります。

運航状況の確認の仕方

出発日が近づいたら、エアドゥの運航状況を確認するようにしましょう。当日が晴天だったとしても、前日に悪天候で飛行機の運航が通常に行えなかった場合、機材繰りができずに遅延や欠航となる場合もありますから、気をつけましょう。
運航状況を知りたい場合、ウェブサイトやDoモバイルの「運航の見通し」から確認可能です。天候などから予測される当日・翌日の運航情報や、前日の運航状況結果などが簡単に見ることができます。毎朝7時頃に更新される予定です。また、運行状況に変更があれば、逐一追加されていきますので、チェックするようにしましょう。
また、電話での問い合わせも可能です。受付時間は6:30~22:00に限られますが、予約・案内センター(0120-057-333)に電話をすれば教えてもらえます。

エアドゥのページ

時刻表を調べるには?

エアドゥの各路線の時刻表を調べたい場合、エアドゥのウェブサイト、モバイルサイトから見ることができます。
また、Google検索でも簡単に調べることができます。東京/羽田-旭川の路線の時刻表を知りたい場合、Google検索で、エアドゥ 羽田 旭川 時刻表 と入れるだけで、前日、当日、翌日、翌々日までの時刻表が出るようになっていますので便利です。

エアドゥの運航路線数

エアドゥは北海道を拠点として国内各地へと就航しています。
●運航実績
毎月、運航実績を発表していますが、最新2017年4月の実績を見てみると、
運航便数     2.095便
提供座席数 253,342席
搭乗旅客数 154,946人
平均搭乗率 61.2%
となっています。

●定時出発率
次に、定時出発率を見てみましょう。
定時出発率は、運航した便全体から見た、予定出発時刻の15分以内に出発した便の割合のことをいいます。
定時出発率   96.2%
また、遅延した理由とその割合は以下の通りです。
天候による遅延   0.1%
機材故障による遅延 0.1%
機材繰りによる遅延 1.8%
その他       1.8%
定時出発率は高い数字ですね。

●運航率
最後に運航率も見てみます。運航率は、運航予定便数のうち、実際に運航した便の割合をいいます。
運航率 99.2%
欠航の理由と割合は以下の通りです。
天候による欠航   0.1%
機材故障による欠航 0.1%
機材繰りによる欠航 0.7%
その他       0.0%
運航率も高い数字です。

●冬の北海道
参考に、2017年2月の定時出発率と運航率を見てみると、
定時出発率 83.1%
運航率   97.8%
となっています。
ちなみに、同年2月のANA国内線の全体が、定時出発率88.9%、運航率98.6%です。

天候の状況が厳しいのが、冬の北海道です。
2月のこの時期、全国の国立大学では一般入試の前期試験が行われます。北海道の札幌市にある北海道大学では、前期試験を受ける受験生に対して、「空港閉鎖や列車運行ダイヤの乱れを考慮して、前々日までには試験地に来ること」を推奨しているほどです。

このような冬の北海道において、発着便数が圧倒的に多いエアドゥの定時発着率が落ちるのは致し方ない面もあります。同月のANAの国内全体の定時発着率や欠航率の数字と比べてみてもそう劣るものではなく、かなり健闘しているのではないでしょうか。

エアドゥのページ

●運航路線数と運航本数
エアドゥが就航する各路線と、その1日の往復数()について見てみましょう。
東京/羽田-札幌(11)
東京/羽田-旭川(3)
東京/羽田-女満別(2)
東京/羽田-釧路(2)
東京/羽田-帯広(3)
東京/羽田-函館(2) 
札幌/新千歳-仙台(5)
札幌/新千歳-名古屋(3)
札幌/新千歳-神戸(2)
札幌/新千歳-岡山(1)
札幌/新千歳-広島(1)
札幌/新千歳-名古屋(1)
※()は往復数
以上、路線数は12、1日計36往復を運航しています。

廃止、撤退になった路線

エアドゥでは、かつては就航していましたが、現在路線廃止をしているものがあります。
札幌/新千歳-福島
札幌/新千歳-新潟
札幌/新千歳-富山
札幌/新千歳-小松
この4路線は、すべて2015年3月28日で路線廃止しました。そして、同じ路線で翌日からANAが運航をはじめています。

尚、2011年3月11日に起きた東日本大震災では、仙台空港が津波で被災して航空機の発着が出来なくなり、また被災地域への陸の交通も分断されてしまいました。エアドゥでは、被災地域への交通アクセスの充実を図るために、2011年4月18日からANAとの共同運航で札幌/新千歳-山形の臨時便を就航しました。機体、乗務員はエアドゥによるものです。
この臨時便は1ヶ月ほど就航しましたが、役目を終えて同年5月22日で路線撤退となりました。

エアドゥの運行状況と運航路線について紹介しました。運航率や定時出発率、そして廃止路線まで話は及びましたが、ぜひ、参考にしてエアドゥで行く空の旅を計画してください。