リーズナブルな料金と、快適なサービスの提供を両立させている航空会社スカイマークには、普通運賃よりもお得なチケット「たす得」があります。
この記事では「たす得」の概要やメリットとデメリットをはじめ、チケットの変更やキャンセルの可否、もう1つの割引チケットである「いま得」との違いなどを徹底解説しています。
スカイマークをお得に利用したい方は、ぜひ最後まで読んで参考にしてください。
スカイマークのたす得とは?
スカイマークのたす得は、2018年3月からスタートした、最大6割引以上お得になる割引チケットです。
チケットの早期予約で料金が安くなる早割とは違い、便ごとの空席の予測数に応じて料金が変動するため、出発日近くに予約をしても安い料金で飛行機に乗ることができます。
たす得を購入するには
たす得は、スカイマークの公式サイトや航空券の予約サイトなどから購入できます。
予約したチケットの支払期限は以下のとおりです。
- 出発日の5日以上前に予約した場合:予約後4日以内に入金
- 出発日の3日前~1日前に予約した場合:出発日の1日前までに入金
直前の予約でコンビニ払いを選択している時は、出発日の前日22時までに払込番号を取得しなくてはならないため、余裕を持っておきましょう。
スカイマークのたす得のメリット
スカイマークのたす得には、どのようなメリットがあるのかを解説します。
前日まで予約できる
たす得の最大のメリットは、なんといっても出発日前日まで予約ができることでしょう。
一般的に飛行機の格安チケットは、出発日よりかなり前に予約しなければ安くなりません。
しかしスカイマークのたす得は、格安な運賃でありながら出発日の1日前まで予約ができるため、急な休みが入った時や思いつきで旅行に行きたい時も大いに重宝します。
日時の変更ができる
スカイマークのたす得は、同一区間であればチケットの購入後も出発日時を変更できます。
とりあえずで飛行機を予約して後からスケジュールが変わっても、変更手数料なしで予約便の日時を変えられるのです。
変更条件はあるものの、悪天候や急なトラブルにも対応しやすいのはメリットと言えます。
出発時刻前までならキャンセルできる
出発時刻前までならキャンセルができるのも、たす得ならではのメリットです。
キャンセル手数料は発生しますが、支払ったチケット代の全てが戻ってこないよりは安く済みます。
急な病気や怪我で旅行に行けなくなっても、スカイマークで予約しておけばリスクを最小限に抑えられるでしょう。
スカイマーク公式サイト以外からでも購入できる
早割などの割引チケットは、一般的に航空会社の公式サイトからでしか購入できません。
スカイマークのたす得は、スカイマークの公式サイトのほか、旅行代理店やスカイマーク予約センター、空港カウンターからでも予約が可能です。
インターネットの扱いに不慣れな人でも、地域の旅行代理店の窓口で申し込んだり、予約センターに電話して申し込んだりができるので、安心して購入できます。
出発間際でも安いチケットが購入できる
スカイマークのたす得は、便ごとの空席予測数に応じて運賃が変動します。
出発間際であっても座席が多数残っていれば、お得な料金でチケットを購入可能です。
スカイマークのたす得のデメリット
スカイマークのたす得はメリットだけではなく、デメリットもあるようです。
乗客から見てデメリットと感じることを紹介します。
たす得からたす得への変更しかできない
たす得で予約したチケットを別の日時に変える場合、選べる運賃種はたす得のみです。
希望する便にたす得がなかったり、すでに売り切れていたりすると変更できません。
たす得が選べない便だと、いったんキャンセルして新たにチケットを予約するしかなく、かえって割高になってしまいます。
日時しか変更できない
スカイマークのたす得は変更が可能な割引チケットではあるものの、どんな変更でもできるわけではなく、日時しか変えられません。
到着空港や出発空港の変更はできず、同一区間のほかのたす得便が選べるのみです。
例えば、11月7日10時発で羽田→福岡行きの便を予約した場合、変更の可否は以下のようになります。
変更内容 | 変更可否 |
---|---|
11月7日10時発・福岡→羽田行きに変更する | × |
11月7日10時発・羽田→福岡行きのいま得運賃に変更する | × |
11月7日16時発・羽田→福岡行きに変更する | ○ |
11月10日9時発・羽田→福岡行きに変更する | ○ |
たす得はどんな変更にも対応できるわけではなく、基本的な航路は変えられない点に注意が必要です。
出発当日の変更は割高になる
たす得は出発日当日に変更しようとすると、予約便の前の便に空席が残っている場合にしか変更できず、予約便より後の便への変更ができません。
しかも出発日当日のため全席が普通運賃扱いとなり、たす得との差額分を支払わなければなりません。
出発日当日の変更は選択肢が限られる上に割高となってしまいます。
たす得のチケットを変更するなら、遅くとも出発日前日までに手続きをしましょう。
払い戻し時の手数料割合は一律である
スカイマークのたす得は、出発時刻前までにキャンセルして払い戻し手続きをすると、チケット代金から手数料3,000円を差し引いた金額が払い戻されます。
たす得は座席の空き状況に応じて価格が変わりますが、手数料は一律で変わらないので、場合によっては以下のように手数料割合に差が生じます。
たす得の価格 | 払い戻される金額(たす得の価格 – 3,000円) | |
---|---|---|
最安値の例 | 9,300円 | 6,300円 |
最高値の例 | 34,000円 | 31,000円 |
上記例の場合、たす得を最高値で利用した際の手数料割合は1割程度ですが、最安値だと3割を超えます。
支払う金額自体は変わらないものの、手数料割合で考えたときに差が気になることは否めません。
早期に予約しても料金が安くないことがある
たす得は予約が早ければ早いほど料金が安くなるわけではありません。
例えば到着空港の近くで人気アイドルのコンサートなどが予定されていると、出発日よりかなり前に予約しても料金が高い可能性があります。
アイドルのコンサートが決定した時点で、飛行機の混雑が予想されるからです。
スカイマークのたす得は、便ごとに乗客の込み具合を予測し、座席に余裕があればあるほど料金が安くなる仕組みとなっています。
そのため、出発間際でも空いていれば格安で予約が可能です。
いつも利用できるとは限らない
たす得は、全便に用意されているわけではない上、たす得が設定されている便であっても座席数は限られています。
そのためハイシーズンにおける人気路線などでは、利用できない可能性があります。
スカイマークでたす得の予約を変更するには
一般的に、航空会社が提供する割引チケットは、運賃が安い代わりに予約の変更やキャンセルができません。
しかし、スカイマークのたす得は割引運賃でありながら、予約を変更することが可能です。
変更するにはどうすればいいのか、基本的なルールを知っておきましょう。
同一区間のたす得を選ぶ
たす得で予約した便を変更するには、同一区間であること、同じたす得の運賃であることが条件です。
同一区間のたす得に変えるのであれば日時を変更できますが、希望する便にたす得の座席が残っていなければ変更はできません。
逆区間への変更や、発着空港を別の場所に変えることもできないので注意しましょう。
スカイマークのたす得は便によって座席数が異なる上、希望する便にたす得の設定がなかったり、すでに満席になっていたりする可能性があります。
料金の差額分は支払いor返金される
たす得は便ごとの空席予測数に応じて料金が変動するため、変更前のたす得の料金と、変更後のたす得の料金との間で、差額が生じる場合があります。
希望する便のたす得の運賃が、変更前のたす得の値段より高くなる場合は、不足分を支払わなければなりません。
反対に、希望する便のたす得の運賃が変更前よりも安くなる場合は、差額分が返金されます。
変更期限までに手続きする
スカイマークのたす得には変更期限があります。
今の予約よりも早い便(前の便)にするのか、遅い便(あとの便)にするのかで期限が異なるので、把握しておきましょう。
- 今の予約より早い便に変更する:変更希望便が出発する前日まで
- 今の予約より遅い便に変更する:今の予約の出発時刻前まで
たす得の予約期限は前日までなので、今の予約よりも早い便を希望する場合は、おのずと希望便の前日が変更期限となります。
遅い便への変更は出発時刻前までとなっていますが、出発日当日になると遅い便への変更ができません。
したがって前日までには手続きをしておく必要があります。
スカイマークのたす得をキャンセルするには?
スカイマークのたす得は予約の変更ができるので、飛行機に乗ることを取り消す「キャンセル」も可能です。
キャンセルには手数料が発生するほか、期限もあるので注意してください。
キャンセルと払い戻しにかかる手数料
たす得のキャンセル手数料は一律2,500円です。
さらに料金の払い戻しには、一律500円の払い戻し手数料がかかります。
したがって、出発時刻前までにキャンセルをした場合、支払ったたす得の料金から3,000円を引いた残りの金額が払い戻されることになります。
キャンセル期限
たす得のキャンセル期限は出発時刻までです。
出発時刻を過ぎてしまうとキャンセル不可となり、支払った料金の払い戻しができなくなります。
どうしてもチケットをキャンセルしたい方は、必ず出発時刻前までに手続きをするようにしてください。
ただし、出発時刻を過ぎた後でも空港使用料は返金されます。
空港使用料とは、新千歳空港、仙台空港、茨城空港、羽田空港、中部空港、福岡空港、那覇空港、下地島空港を利用する際に徴収される料金で、最も高い下地島空港は550円、最も安い茨城空港は100円、羽田や新千歳空港は370円となっています。
キャンセルチケットの払い戻し期限
スカイマークでは、チケットをキャンセルした際の払い戻しに期限が設けられています。
払い戻し期限は基本的にチケットの有効期間となり、たす得の場合は1年間(365日)です。
たす得を払い戻すときは、1年間の有効期間内に行うか、遅くとも有効期間を過ぎてから10日以内に行えばいいことになっています。
期限を過ぎると払い戻しができなくなるので、キャンセルを決めた方は早めに手続きを済ませましょう。
スカイマークのいま得って何?
スカイマークのお得な割引チケットには、たす得のほかに「いま得」があります。
いま得もたす得と同じく、便ごとの空席予測数に応じて料金が変動しますが、いま得は、たす得と異なる点があります。
いま得はたす得より安い
スカイマークのいま得は、たす得より安く、最大8割引にもなる格安なチケットです。
その代わり、チケットの変更はできず、予約は出発の3日前までと、たす得より条件が厳しくなっています。
キャンセル時の取消手数料もたす得より高いため、払い戻し金額は、たす得チケットをキャンセルした時より低くなります。
とにかく安いチケットが欲しいならいま得を、使い勝手が良くて安いチケットを望むなら、たす得を選ぶといいでしょう。
スカイマークのいま得のメリット、デメリット
いま得にはどんなメリットとデメリットがあるでしょうか。
いま得のメリット:とにかく安い
いま得は、たす得より1,000円~3,000円ほど安く、羽田~新千歳、羽田~鹿児島のチケットが1万円を切る価格で購入できます。
格安な料金のチケットを求めるなら、たす得よりいま得のほうがおすすめです。
いま得のデメリット:変更不可、キャンセル料が割高
いま得は、たす得と違い、チケット購入後の変更ができません。
出発時刻前までならキャンセルはできますが、たす得の取消手数料よりも高く5,000円がかかります。
払い戻し手数料も加算すると5,500円です。
仮にいま得のチケットを5,000円で購入し、キャンセルと払い戻しをするとなると、手数料のほうがチケット代金を上回ります。
手数料のほうが運賃より高くなってしまう場合、払戻金はなくなりますが、差額を支払う必要はありません。
チケットの料金が格安でお得ないま得ですが、変更が自由にできず、キャンセルするとチケット代の払い戻しが消失する可能性があるのがデメリットといえるでしょう。
スカイマークのたす得といま得の違いは?
スカイマークの2大割引チケットである、たす得といま得の違いを一覧表にまとめました。
たす得 | いま得 | |
---|---|---|
予約期限 | 出発日の1日前まで | 出発日の3日前まで |
割引率 | 最大6割引以上 | 最大8割引以上 |
支払い期限 |
|
|
座席状況 | 座席数や料金は一定ではない | 座席数や料金は一定ではない |
変更 | *日時のみ変更可能 | 変更不可 |
有効期限 | 1年間(365日) | 予約便のみ |
キャンセル | 出発時刻前までキャンセル可能 出発時刻以降のキャンセル不可 |
出発時刻前までキャンセル可能 出発時刻以降のキャンセル不可 |
取り消し手数料 |
|
|
払い戻し期限 | チケット有効期間内及び有効期限翌日から10日以内 | 予約便出発日の翌日から10日以内 |
払い戻し手数料 | 500円 | 500円 |
スカイマークのたす得・いま得でお得な旅を
スカイマークの割引チケット「たす得」の魅力や「いま得」との違いについて、解説しました。
とにかく安く航空券を購入したいならいま得が有利ですが、出発3日前までの予約で日程の変更ができず、キャンセル手数料が割高になります。
スケジュールが確定していない方や、急に飛行機に乗らなければならなくなった方などは、前日までの予約や日程の変更ができるたす得のほうがおすすめです。
上手に使い分けて、お得に旅を楽しみましょう。