ジェットスターにはいくつかの運賃タイプがあります。
タイプによって料金は大幅に変わり、キャンセルできないタイプもあるので注意が必要です。
この記事では、ジェットスターの運賃について詳しく紹介します。
チケットを安く購入するための方法についてもまとめていますので、ジェットスターを利用する際の参考にしてください。
ジェットスターの料金体系は大きく2種類
ジェットスターの料金体系は「エコノミークラス」と「ビジネスクラス」の2種類の運賃タイプに分けられます。
2種類の運賃タイプの中に詳細なプランがあり、プランごとに料金や付属するサービスが異なるのです。
それぞれの運賃タイプに含まれるプランについて、特徴を紹介します。
ジェットスターの「エコノミークラス」の運賃
エコノミークラスの運賃には4つのプランがあり、付加されるオプションの数によって料金が変化します。
運賃プラン
(料金昇順) |
荷物の無料範囲 | 座席指定の無料範囲 | キャンセルと払い戻し |
---|---|---|---|
Starter | 持ち込み:7kgまで
受託:すべて有料 |
有料 | 不可 |
Starter Plus | 持ち込み:7kgまで
受託:20kgまで無料 |
スタンダードシート | 不可 |
Starter Flex | 持ち込み:7kgまで
受託:すべて有料 |
スタンダードシート、アップフロント・シート | フライトバウチャーで払い戻し可能 |
Starter Flex Plus | 持ち込み:7kgまで
受託:20kgまで無料 |
すべての座席タイプ | フライトバウチャーで払い戻し可能 |
Starter
Starterは、エコノミークラス運賃の基本となる料金タイプです。
ジェットスターでは、手荷物の預け入れや座席指定などのオプションを自由に追加できるシステムを導入していますが、追加すればするだけ料金は高くなります。
Starterには、オプションが一切付いていません。
料金に含まれているのは搭乗料のみの一番お手頃な価格設定なので、できるだけ料金を抑えたい人におすすめです。
Starter Plus
Starter Plusは基本料金(=Starter)の1つ上のプランで、最低限のオプション料金をプラスした運賃です。
「20kgまでの受託手荷物」「機内販売に使えるバウチャー」「スタンダードシート」などが無料で提供されます。
航路 | 基本料金(Starter)との差額目安 |
---|---|
国内線 | 2,000〜3,000円 |
短距離国際線 | 5,000円 |
長距離国際線 | 10,000~12,000円 |
Starter Flex
Starter Flexは、Starter Plusのオプション内容をさらに充実させたプランです。
指定できる座席に「アップフロント・シート」が追加されるほか、日時の変更やフライトバウチャーでの払い戻しが手数料なしで行えます。
Starter Plusよりもワンランク上のサービスが魅力です。
航路 | 基本料金(Starter)との差額目安 |
---|---|
国内線 | 3,500円 |
短距離国際線 | 5,500円 |
長距離国際線 | 15,000円 |
Starter FlexBiz
Starter Flex Plusは、オプションを一通り網羅した、エコノミークラスで最も高額なプランです。
Starter PlusとStarter Flexについているオプションがすべて付与されます。
さらに予約便の出発地や到着地を変更できるのは、エコノミークラスでStarter Flex Plusだけです。
航路 | 基本料金(Starter)との差額目安 |
---|---|
国内線 | 4,000円 |
短距離国際線 | 7,000~8,000円 |
長距離国際線 | 18,000円 |
ジェットスターの「ビジネスクラス」の運賃
ビジネスクラスの運賃には、安い順に「Business」「Business Max」の2種類があります。
ジェットスターの場合、国内線で選べるのはエコノミークラスのみで、ビジネスクラスは国際線の予約で選択可能です。
特に長距離国際線では、サービスの充実したビジネスクラスを選んだほうが快適な旅にできます。
運賃プラン
(料金昇順) |
荷物の無料範囲 | 座席指定の無料範囲 | キャンセルと払い戻し |
---|---|---|---|
Business | 持ち込み:14kgまで
受託:30kgまで |
専用の革張りシート | 不可 |
Business Max | 持ち込み:14kgまで
受託:30kgまで |
専用の革張りシート | 手数料を払えば可能 |
Business
Businessは、ビジネスクラスの基本となる運賃です。
座席はビジネスクラス専用のシートで、一部を除いた基本的なオプションがついています。
エコノミークラスでは飲食物代がフライトバウチャーとして含まれますが、長距離国際線には2回分の食事自体が含まれるのも特徴です。
Business Max
Business Maxは、Businessにないオプションもすべて付与したプランです。
具体的には「ラウンジ利用」「出発地と到着地の変更」「運賃と追加料金の払い戻し」が含まれています。
唯一現金での払い戻しが受けられるプランですが、払い戻し手数料が必要です。
航路 | 基本料金(Starter)との差額目安 |
---|---|
国内線 | 4,000円 |
短距離国際線 | 7,000~8,000円 |
長距離国際線 | 18,000円 |
料金節約!ジェットスターの運賃を安くするコツ
ジェットスターは「安さ」を売りにしている航空会社ですが、少しでも費用を抑えたいと思っている人のために、ここでは運賃を安くするコツを紹介します。
基本は「Starter」を選ぶ
ジェットスターには6種類の運賃タイプがあり、最も安いのが「Starter」です。
最低限のサービスしか提供されませんが、費用を抑えることを最優先に考えている方には、一番おすすめの運賃タイプとなります。
予約を変更する恐れがない、飛行機に特別なサービスを求めないなど、追加オプションの必要性がない方はStarterを選んで料金を抑えましょう。
予約や支払いの方法を変える
ジェットスターで航空券を買う際、予約や支払いの方法によって手数料に差があります。
例えばインターネットから予約すれば手数料はかかりませんが、コンタクトセンターや空港カウンターで予約すると、手数料として3,500円がかかってしまうのです。
またカード払いだと690円、ほかのデジタル決済やウェルネット決済だと740円の支払手数料がかかることも把握しておきましょう。
これらはいずれも国内線の場合の手数料です。
インターネットからカード決済するのが、手数料をもっとも抑える方法といえます。
平日に利用する
ジェットスターは、平日に乗ったほうがお得になるチャンスが増えます。
これは「空席連動性」を導入しているためで、空席が多いほど料金が安くなるからです。
週末や夏休み、お正月などは利用客が増え、空席が少なくなるため料金も高くなります。
できるだけ利用客の少ない時期の平日を狙って利用しましょう。
他社と比較する
どこで予約するにしても、航空券は他社も含めて比較するのが重要です。
中でもジェットスターは「最低価格保証制度」を設けているので、比較がより大事になります。
最低価格保証制度とは、他社が販売している価格とジェットスターの価格を比較し、ジェットスターのほうが高い場合は、他社の価格から10%引きの価格で販売するシステムです。
制度の対象価格である場合に限られるほか、国内線の場合は差額相当のバウチャーが発行されます。
運賃をネットで検索してみて、ジェットスターよりも安い価格を見つけたら、問い合わせサービスに連絡してみましょう。
荷物を極力減らす
ジェットスターの最安値プランである「Starter」には、荷物の預け入れ料金が含まれません。
そのため荷物を極力減らすことが、費用を抑える基本の対策です。
荷物を預け入れたい場合はオプションとなり、追加料金がかかります。
機内に持ち込めるだけの量に減らしたり、宅配便で送ったりしておけば、追加料金を払わずに済みます。
ジェットスターのキャンセル時はここに注意!
ジェットスターの航空券をキャンセルする場合は、いくつか注意すべき点があります。
キャンセルできない運賃タイプがある
ジェットスターでは、全ての運賃タイプがキャンセルの対象になっているわけではありません。
最初からキャンセルできる運賃は限られており、キャンセル可能オプションを追加するには料金がかかります。
払い戻しはフライトバウチャーで行われる
一般的に航空券をキャンセルすると現金で払い戻しされるイメージですが、ジェットスターでは、現金でなく「フライトバウチャー」という電子クーポンで払い戻しされます。
あとから追加できるキャンセル可能オプションも、フライトバウチャーでの払い戻しです。
Business Maxは現金の返金だが手数料がかかる
ビジネスクラスの「Business Max」は、フライトバウチャーではなく現金での払い戻しが可能です。
ただし払戻手数料3,000円(国内線の場合)がかかり、チケット代から差し引かれます。
ジェットスターの手数料は他の航空会社より高額です。
そのため、返金された金額を見てがっかりするかもしれません。
一部料金は例外的に払い戻される
キャンセルの対象外になっている運賃タイプでも、空港施設使用料と諸税は払い戻しされます。
ただし、払い戻しには事務手数料3,000円が発生するので注意してください。
オプションのみのキャンセルはできない
キャンセル可能となっている運賃タイプでも、「受託手荷物のみをキャンセルする」など、オプションのみをキャンセルすることはできません。
「Starter」以外についているオプションサービスはチケット代に含まれており、フライト料金と切り離して扱うことができないのです。
オプションのみのキャンセルはできないため、不要な場合は最初からオプションがついていない「Starter」を選択しましょう。
乗り遅れても返金されない
飛行機に乗り遅れた場合は、どの運賃タイプでも払い戻しの対象外です。
ジェットスターのチェックイン締め切り時間は、国内線が出発時刻の30分前、国際線が45分前と決められています。
チェックインしてから搭乗するまでには、荷物を預けたり、保安検査を受けたりといった時間を要する手続きがあるので、できるだけ早めにチェックインを済ませておきしょう。
手続きをしないと払い戻されない
ジェットスターでは、キャンセルを申し出ないと払い戻しを受けることができません。
予約した運賃プランによって、申請手続きを受け付けてもらえる時間が異なります。
申請の期限内に手続きを完了させないと払い戻しを受けられないので、事前に確認しておきましょう。
ジェットスターのキャンセル・払い戻し方法
ジェットスターで飛行機の予約をキャンセルし、払い戻しを受ける場合は手続きが必要です。
払い戻し方法には、ジェットスターの公式サイト・専用アプリ・コンタクトセンターの3つがあります。
公式サイトまたは専用アプリを利用する場合は「予約の確認/変更」から手続き可能です。
電話で受け付けてくれるコンタクトセンターは日本語と英語に対応しており、日本語の場合は9時~21時まで、英語の場合は24時間受け付けています。
ジェットスターのキャンセルについて詳しくは以下の記事で解説しています。
ジェットスターのキャンセルまとめ!払い戻しやキャンセル料、乗り遅れた際の返金の有無など徹底解説!
まとめ:ジェットスターの料金の仕組みを押さえておこう
ジェットスターの運賃は、オプションを追加することで料金が上がります。
不必要なオプションを付けてしまうと、「格安」航空会社を利用する意味がありません。
また、予約や支払いの方法によって手数料が違ったり、キャンセル可否が異なったりもします。
特別なサービスがいらない人は最安値の「Starter」を選び、少しでも航空運賃を抑えましょう。