航空機を利用する際、悪天候や故障などによる遅延・欠航の可能性に備えておくと安心です。
ジェットスター航空でも、まれに遅延や欠航が生じることがあります。
万が一、予約した便が欠航・遅延する場合はどのような手順で対応したらいいか、確認しておきましょう。
ここでは、ジェットスターの飛行機が遅延・欠航した場合の予約変更や払い戻しについて紹介します。
ジェットスターの欠航理由とフライト状況の確認方法
ジェットスター航空に限らず、何らかの原因によるフライトの遅延・欠航は避けることができません。
国内に航空会社は12社ありますが、実はジェットスターの欠航率は他の航空会社に比べると高めで、およそ100便のうち1~2便の割合で欠航するといわれています。
この割合を多いと感じるか、それとも少ないと感じるかは人それぞれですが、遅延・欠航の発生は決して珍しいことではないということです。
主な遅延・欠航理由は悪天候か機材の不具合
ジェットスターの飛行機が遅延あるいは欠航する主な理由は、悪天候か機材の不具合です。
その他に、パイロットの不在が原因になることがあります。
・台風…風速何m以上で欠航になるかは各航空会社で基準が異なります。
台風の進路を見ながら飛行ルートを変更する場合もあり、台風の接近が必ずしも欠航につながるわけではありません。
・雷…雷による欠航は極めてまれです。
雷雲の移動状況を見ながら欠航するか、出発時間を遅らせるか決めるので、欠航よりも遅延の可能性が高くなります。
・雪…離着陸が認められる滑走路の状況の基準は、国土交通省により定められています。
そのため、雪による欠航は全ての航空会社が同じ基準で判断します。
基本的には、滑走路や機体に雪が積もらないように対策されていますが、除雪が間に合わないような積雪状況であれば欠航になる可能性もあるでしょう。
・視界不良…霧、雨、火山灰によって視界不良が生じます。
欠航になるかどうかの判断は航空会社ごとの基準によって決まりますが、空港に濃霧が発生している場合は欠航になる可能性大です。
・風…機体に対して強い横風が吹いている場合、機体が傾いて翼が地面に着くつく可能性があります。
機体の安定性が保てないほどの強風が吹いている時は欠航となることもあります。
・機材の不具合…機材トラブルによって整備に時間がかかる時や、システム・ネットワークの障害などがこれにあたります。
・パイロットの不在…パイロットが急病などで搭乗できない場合、本来ならば他のパイロットが代わりますが、人員に余裕がなく代わりのパイロットを手配できない時は、欠航することがあります。
フライト情報の確認方法
ジェットスターで遅延や欠航が発生した時は、以下の方法で情報提供されます。
- 公式サイトの「運航状況」
- 予約時に登録したアドレスへのEメール
- 公式アプリのプッシュ通知
- 空港内のモニター、アナウンス
まだ空港に到着していない時に運航状況を確認したい場合は、公式サイトがおすすめです。
「運航状況」のメニューを開くと、最新の情報を確認できます。
予約時にメールアドレスを登録した人には、遅延や欠航が発生したらメールで「お知らせ」が届きます。
ただし、旅行会社や提携の航空会社経由でジェットスターを予約した場合は、原則メールは届きません。
ジェットスターアプリをインストール済みで、プッシュ通知をオンにしている人には、アプリからのプッシュ通知が届きます。
既に空港に到着している段階であれば、空港内に設置してあるモニターや館内アナウンスで確認するのが便利で確実です。
ジェットスターの遅延・欠航で受けられる補償
ジェットスターで予約した便が遅延や欠航のトラブルを起こした場合、どんな補償が受けられるのでしょうか。
ホテル代など、飛行機での旅行に付随する料金はどうなるのかも解説します。
便の振り替えまたは払い戻しを受けられる
ジェットスターが大幅な遅延や欠航を起こした場合、後続のジェットスター便への振り替え、もしくはチケット代の払い戻しを受けられます。
これらの手続きは公式サイト、コンタクトセンター(ライブチャット)、空港カウンターからできますが、公式サイトから行うのが最も手軽で便利です。
旅行会社や提携航空会社で予約した場合は、予約先で行うこととなります。
なお、空港カウンターでの手続きは、後続便への予約変更のみ受け付けているため、払い戻しを希望する方は公式サイト、もしくはコンタクトセンターで行いましょう。
欠航や遅延になったらホテル代は補償されるの?
ジェットスターの運送約款では、理由に関わらず遅延・欠航に伴って発生した費用は負担されないこととなっています。
悪天候で欠航し、ホテル等への宿泊や帰宅が必要になったとしても、法律上の要求がない限りジェットスターから交通費や宿泊費は補償されません。
整備不良などのジェットスター航空側の都合で欠航となってしまった場合は例外で、ホテル代等が支給されるケースがあります。
しかし、運送約款にはそのような補償についての記載がないため、はっきりとしたことは分かりません。
もし、ジェットスター航空側の都合で欠航や大幅な遅延が生じ、当日中の利用が困難になった時は、その時の案内に従ってください。
ジェットスターの遅延・欠航による払い戻し手続きの方法
ジェットスターで遅延・欠航が起こり、チケット代を払い戻してもらう場合は、遅延・欠航の理由や支払方法によって対応が異なります。
まず、共通となるジェットスターの払い戻しの手順をご紹介します。
- 公式サイトのトップページ上部にある「予約の確認/変更」を選択
- マイアカウント画面にログイン
- 予約管理画面で「代替便/他の選択肢を確認する」を選択
- 「他の選択肢を確認する(払い戻しなど)」を選択
- 「払い戻し請求をする」を選択
- 払い戻しを希望するフライトにチェックを入れて「払い戻し」を選択
- 画面の内容を確認して「確定する」を押して完了
共通の払い戻し手順がわかったら、チケット代の支払方法ごとに異なる払い戻し形態の違いも押さえておきましょう。
支払方法と遅延・欠航の理由によって、以下のように異なります。
クレジットカード・デビットカードで支払った場合のチケットの払い戻し
カード払いであれば、遅延・欠航の理由によって以下のように払い戻し形態が選べます。
- ジェットスターの都合で遅延・欠航した場合→支払ったカードに払い戻し
- 天候などジェットスターの都合ではない遅延・欠航の場合→支払ったカードに払い戻し、または支払金額相当のジェットスターで使えるフライトバウチャーでの払い戻し
フライトバウチャーで支払ったチケットの払い戻し
フライトバウチャーを使ってチケットを買った場合は、遅延・欠航の理由に関係なく、支払った金額相当のフライトバウチャーが発行されます。
キャリア決済やウェルネットで支払ったチケットの払い戻し
キャリア決済やウェルネットを使っている場合の払い戻しには、ジェットスターのライブチャットでの問い合わせが必要です。
トラブルの理由により、以下の形態で払い戻されます。
- ジェットスター航空の都合で遅延・欠航した場合→銀行口座へ振り込み
- 天候などジェットスターの都合ではない遅延・欠航の場合→銀行口座への振り込み、または支払金額相当のフライトバウチャーでの払い戻し
旅行会社や提携航空会社で予約した場合の払い戻し
ジェットスターの公式サービス以外から予約した場合は、予約した旅行会社や提携航空会社に問い合わせる必要があります。
遅延や欠航の理由によらず、まずは各社に連絡しましょう。
状況によってはオンラインでの手続きが可能です。
遅延・欠航でジェットスターの後続便に振り返る場合
欠航や大幅な遅延が原因で後続の便に変更する場合は、オンラインでの振り替え手続きが便利です。
PCやスマホからジェットスターの公式サイトにアクセスし、以下の手順で進めていきましょう。
- 公式サイトのトップページ上部にある「予約の確認/変更」を選択
- マイアカウント画面にログイン
- 予約管理画面で「代替便/他の選択肢を確認する」を選択
- 「代替のフライトを検索する(無料)」を選択し、希望の日を入力
- 希望のフライトを選んで「確定」を押す
- 「フライトが更新されました」の画面が出て完了
メールまたはアプリから遅延や欠航の案内を受けた場合は、その通知からアクセスすることでさらに簡単に変更できます。
オンライン手続きしている途中で分からなくなったり、ログインできなかったりして困った時は、ライブチャットに切り替えることも可能です。
ジェットスターの欠航に備えて「航空便遅延保険」を検討しよう
クレジットカードには、航空便遅延保険として、航空便の遅延や欠航に対する補償がついているものもあります。
カードの種類や補償会社によって利用範囲は決められていますが、ジェットスターなど飛行機をよく利用する方は持っておくと便利です。
一般的な航空便遅延保険で受けられる補償を紹介します。
乗継遅延費用
飛行機の乗り継ぎ地点までの飛行機が遅延し、乗り継ぐ予定だった飛行機に搭乗できなかった場合に一定金額が補償されます。
乗り継ぎ地点の到着時刻から4時間以内に代替便に搭乗できなかった場合など、補償会社によって条件がありますが、宿泊費や食費を保険でカバーできます。
出航遅延・欠航・搭乗不能費用
搭乗する予定だった飛行機が遅延や欠航し、出発する予定だった時刻から一定時間経っても代替便に搭乗できなかった場合の補償です。
食事代やホテル代、交通費など、補償会社が設定している範囲内で費用を補償してもらえます。
ジェットスターではホテル代などの補償は原則ないため、入っておくと安心です。
手荷物遅延費用
飛行機の出発や到着が時間通りでも、手荷物が遅れてしまうケースは少なくありません。
手荷物遅延費用の補償では、目的地に到着して一定時間が経過しても手荷物が届かなかった場合に、衣類や生活必需品の購入にかかる費用が補償されます。
一般的には6時間以上経過しても手荷物が届かない際に補償され、荷物の購入費やレンタル費が対象例です。
手荷物紛失費用
手荷物紛失費用の補償は、目的地に到着して一定時間経っても手荷物が届かず紛失となった場合に適用されます。
対象となる代表的なものは、目的地で購入した衣類や生活必需品の費用です。
補償が適用される目安は、到着後48時間以内に荷物が届かなかったときで、購入したタイミングにも適用範囲が設定されます。
紛失して困る貴重品などはできるだけジェットスター機内に持ち込みましょう。
ジェットスターで遅延や欠航が起こったら速やかに手続きを
ジェットスターの遅延や欠航は、たびたび起こるわけではありませんが、悪天候など避けられない理由によって起こることがあります。
万が一の事態に備え、事前に欠航・遅延が発生した時の対処法を知っておきましょう。
遅延・欠航時にはオンラインでの手続きが便利です。
搭乗前にアプリのダウンロードなどを済ませておき、時間に余裕を持って準備することをおすすめします。