旅行が決まったら最初に済ませておきたいのが、交通機関のチケット確保。交通費を節約できれば、その分食事や観光、宿などに費用を回せるので、できるだけ安いチケットを押さええましょう。
特に航空券の場合、早く予約すると電車やバスよりも割引率が高くなるので、早めに予約して格安航空券を確保したいところです。ですが、格安航空券は人気があり、人気路線やハイシーズンなど場合によっては発売直後に売り切れてしまうこともあります。
そこで活用したいのが、格安航空券を比較・予約できるアプリ。この記事では、おすすめのアプリや使用方法など詳しくご紹介します。
格安航空券ゲットにはアプリが必須?
格安航空券を確保するには、情報収集が非常に大切。しかも、各航空会社のセール情報や値段の相場、安く購入できる時期など、チェックすべき項目は多岐にわたります。安売り情報を知っているか否かで、数千円~数万円も料金が変わることは少なくありません。ですが、JALやANAをはじめとする大手航空会社やLCC各社など、すべての航空会社の情報を逐一チェックするのは、非常に大変です。また、どのタイミングで確認したらいいのかなど航空券を買い慣れていない人には、分かりにくいポイントがたくさんあります。
そこでおすすめなのが、航空券の予約・比較ができるアプリです。航空会社や旅行会社の情報をまとめて比較できるアプリや、各航空会社の公式アプリは、効率的に情報を集めるために非常に役立ちます。スマートフォンや携帯電話でいつでも手軽に情報を確認できますし、通知機能なども充実しているので、チェック漏れが防げます。
格安航空券を比較するアプリで幅広く情報のアンテナをはり、公式アプリで各航空会社の最新情報を手に入れるといったように、複数のアプリを使い分けるとよりスムーズに情報収集ができます。また、アプリによっては情報をチェックしてそのまま航空券を予約・購入できるものもあるので、非常に便利です。
航空券の比較・予約アプリについて
格安航空券を確保するためには航空券の比較・予約アプリの活用が不可欠ですが、非常に多くのアプリがあるため、どれを使ったらよいか分からない…という方も多いでしょう。似通った機能を持つアプリが多いので、自分に合った使い勝手のいいアプリを厳選してインストールすることが大切です。
そこでおすすめしたいのが、下記の3つのアプリです。
Momondo | 価格変動のパターンを知る |
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Hopper | 価格変動時に通知してくれる |
Skyscanner | 航空会社ごとの価格を比較しそのままチケットが購入できる |
この3つのアプリで格安航空券の価格の大枠を捉えつつ、各航空会社のアプリで個別の情報をチェックすると効率的に航空券を確保できます。
それぞれのアプリの特徴や活用方法など、詳しくご紹介します。
Momondo
例えば、「出発日の約2ヶ月前であれば早割航空券が手に入りやすい」とか、「週の半ばに発着する便は価格が安い」といったように、航空券の価格の変化には一定の法則性があります。
ですが、航空券の価格というのは水物で、時期的な要因以外で、価格が大きく変動する可能性もあります。
「Momondo」は、2006年にデンマークで設立された航空券比較アプリで、1000以上の航空会社や旅行サイトの情報を取り扱っています。格安航空券を探す機能もありますが、一番の強みはビッグデータを活用した情報分析力です。
「Flight Insight」という機能では、各都市を結ぶ便の料金が年にどのように推移しているか、グラフで確認することができます。また、シーズンごとの値動きだけでなく、航空券が安くなる曜日など、搭乗日を決めるために押さえておきたい情報が一度にチェックできます。
発着する都市名を入力すれば、
- 最も安い航空会社はどこか
- 最も安いシーズンはいつか
- いつまでにチケットを購入すればよいか
- おすすめの出発曜日
- どの空港を利用すべきか
- 時間帯はいつがいいか
これらの情報を一度に入手できます。特に航空券が安い時期に合わせて旅行をしたい方にとっては、非常に便利なアプリです。
ただし、LCCのキャンペーン情報などカバーしていない情報もあります。大枠を把握した後で、各航空会社のアプリや他の比較サイトもチェックするとより確実でしょう。
日本語版がないため、英語版を使用しますが、簡単な英語ですし、視覚的に把握できるので英語が堪能でなくても特に問題はありません。
Hopper
「Momondo」を使えば、格安航空券のおおよその価格の動きは把握できますが、知ることができるのはあくまで傾向です。航空券の価格は水物。ちょっとした要因で、価格が大きく変動するケースも少なくありません。航空券の購入に慣れていない場合、買い時がいつなのか判断しきれません。安く買うチャンスだと思って購入しても、直後に値段が大幅に下がってしまうと、残念な気持ちになってしまいますよね。ですが「Hopper」というアプリを使えば、買い時を逃さずにお得な価格で購入できます。
「Hopper」は、AIが1日20億のものぼる膨大なデータを分析し、最適な購入タイミングをユーザーに教えてくれます。日本語対応はしていませんが、簡単な英語が使われていますし、出発地と目的地を入力すれば、すぐに結果が見られるので、使い勝手はバッチリです。細かい条件を入力する必要がないので、手軽に確認できるのも大きな魅力の一つ。画面は数字や色を上手に活用しているので、英語が苦手でも直感的に買い時が把握できます。
さらに、通知機能を設定しておけば、「今買っても値下がりする」などアドバイスを通知してくれます。情報をチェックする手間を大幅に削減できるので、ぜひ活用したいアプリです。
Skyscanner
航空券の価格推移の傾向と買い時を把握したら、次は実際に航空券を予約・購入しましょう。先ほど紹介した「Momondo」と「Hopper」でも予約・購入はできますが、日本語版がリリースされていないのでやや不便です。誤って購入するのを防ぐためにも、日本語版のあるアプリを推奨します。今現在常用しているアプリがないのであれな、「Skyscanner」の利用をおすすめします。
1200社以上の航空会社や旅行会社のサイトを比較できる「Skyscanner」は、数ある航空券アプリのなかでも人気が高く、世界で月間約8000万人が利用しています。気に入ったチケットがあれば、ワンクリックで各社のサイトに遷移し購入できます。チケットは値段順に表示されますが、基本的に空席があるものだけを表示してくれるので、格安航空券を発見して予約しようとしたら売り切れていた…といった事態に陥ることがほとんどありません。
取り扱う会社数が多く、日本語版があり、検索しやすいので、万人向けのアプリです。初めて航空券アプリを使う方にも、自信を持っておすすめできます。
便利な「Skyscanner」ですが、デメリットもいくつかあります。
キャンペーン価格が反映されていないことがある
多くの航空会社や旅行会社の情報を網羅していますが、LCCのキャンペーン情報など、細かい情報については各社のサイトの方で確認する必要がありますが。
最終的には別サイトでの予約になる
チケットを購入する際は各航空会社や旅行会社での予約になるので、クレジット決済手数料などの費用が、「Skyscanner」での表示と異なる場合もあります。
これらのデメリットをカバーするには、各航空会社の公式アプリも併用するのがベストです。どちらがお得かしっかり比較して、賢く購入しましょう。その方法については次の章で詳しく紹介します。
各航空会社の公式アプリについて
JALやANAなどの大手やLCCなどの各航空会社の公式アプリにも、格安航空券を探すうえで見逃せない情報がたくさんあります。特にキャンペーンやお得なセールといった情報や正確な金額は、公式アプリでチェックするのが一番確実です。
航空券の比較アプリで航空会社や搭乗時期などの目星をつけたら、各航空会社の公式アプリで詳細な情報を収集して、値段や条件などを再度比較して予約・購入する、という流れにすれば、高い確率で格安航空券が手に入るでしょう。
初めて航空会社の公式アプリを使用するという方のために、日本を代表する大手航空会社JALとANAの公式アプリの特徴と使い方をご紹介します。
JALアプリの特徴と使い方
JALを利用する場合は、JAL公式アプリをダウンロードしておきましょう。主な機能を下記にまとめてみました。
- 空席照会(航空券の予約購入)
- 予約確認や変更
- 発着状況の確認(リアルタイム)
- 機内Wi-Fi
- 富士山チェック(国内線限定/通常の飛行ルートで富士山がどちら側に見えるかを案内)など
予約サイトとして、スタンダードなサービスは揃っています。
また、「JALタッチ&ゴーサービス」が利用できる便であれば、チェックインカウンターに立ち寄らなくても、おサイフケータイ付きの端末、または二次元バーコードを搭乗口の機械にかざすだけで搭乗手続きが終わります。チケットレスで楽に旅ができるのは大きな魅力です。
また、おすすめ情報やキャンペーンなどのチェックが容易で、最安値を検索することも可能なので、効率的な情報収集ができます。
アプリの使い方
まずはホーム画面の「空席紹介・予約」をタップすると、情報入力画面に遷移します。この時、画面上の「すべての運賃」を「最安値をチェック!先得」に切り替えると、最安値を確認できます。格安航空券を予約・購入する場合は、通常の検索よりも便利です。
「出発地」と「目的地」を入力し、「検索する」をタップすると運賃の動きをグラフ化した「先得カレンダー」が表示されます。視覚的にパッと安い搭乗日が分かるので、スムーズに格安航空券を確保できます。グラフが見にくい場合は、拡大も可能です。
希望日をタップすると、人数選択画面になるので人数を入力して、「空席照会」をタップします。すると、その便の料金の一覧が出てきます。この時、最安をタップすると、一番安い航空券が予約できます。
その後、顧客情報を入力。JMB会員であれば、「お得意様番号」と「パスワード」を入力します。会員以外は、「ゲストとして次へ」を選んで、名前や年齢などを入力。入力が終わったら予約は完了です。
続けて購入したい場合は、下にスクロールして「座席指定と購入」をタップします。ちなみに、支払い期日までに支払いを終えないと、予約した航空券はキャンセルされます。格安航空券は人気があるので、一度キャンセルしてしまうとすぐに他の人に購入されてしまう可能性があるので、その場で購入手続きも済ませることをおすすめします。
座席表には空席が緑色で、指定済みの席が灰色で表示されています。席を指定したら「確定」をタップ。続けて、クレジットカード・eJALポイント・現金・の3つから決済方法を選択します。あとは画面の案内に従って決済すれば、購入完了です。
操作中にブラウザや端末の戻るボタンを押してしまうと、予約情報が消えて、価格グラフの画面に戻ってしまうので注意してください。
ANAアプリの特徴と使い方
ANAの公式アプリもJAL同様、基本的な機能はしっかり揃っています。主なものを以下にまとめています。
- 空席照会(航空券の予約購入)
- 予約確認や変更
- 運行情報の通知
- 機内Wi-Fi
- 座席番号や搭乗口、保安検査場の位置などの情報確認
- 保安検査場締め切り時間のカウントダウン など
また、JALと同様おサイフケータイ対応の端末やeチケットを機械にかざせば、チケットがなくても搭乗できるのも利便性が高く大きなメリットです。
保安検査場締め切り時間がカウントダウン形式で表示される機能は、「何分後に家を出ればいいのか」など目安時間が分かりやすく非常に便利です。
アプリの使い方
ANAアプリのトップ画面にて、ANA会員は「ログイン」を、それ以外の人は「ログインせずに使う」をタップします。遷移先の画面で「航空券予約」を選択。出発空港と到着空港を入力して、搭乗日や人数、搭乗クラスを選びます。往復で検索したい場合は、画面上の「往復で検索」をタップします。
空席のある便が表示されるので、希望する便を選択します。ちなみに「普通席」のタブの横にある「プレミアムクラス」は、普通席よりもシートにゆとりがある、空港内のラウンジが使える、搭乗便によっては機内食が出る、といったサービスがある座席です。また、機内でWi-Fiが使える便にはWi-Fiマークがついています。
次に予約メニューを選択します。一番安い航空券を希望するなら「指定日最安」の表示があるものを、予定が確定していなければ「変更可」の表示があるものを選びましょう。選び終わったらスクロールして、下の方にある「確認画面へ」をタップします。
お客様情報入力画面が現れたら、案内に従って名前や電話番号などの情報を入力していきます。すべての入力が終わり、「ご予約ありがとうございました」と表示が出れば、予約はOKです。ただし、まだ料金の支払いは終わっていないので、支払い期限までに支払っておきましょう。支払いが完了していないと予約がキャンセルされてしまいますし、座席もこの時点では指定されていません。できるだけ、予約したらその場で座席指定と支払いを済ませるようにしましょう。
先ほどの予約完了画面で「座席指定」をタップすると、座席表が出てきます。指定可能な座席は青く表示されているので、空席のなかから希望の座席を選択し、同じ画面の下部にある「指定する」をタップして座席指定を完了させます。
続いて支払いですが、現金での支払いはできません。クレジットカードまたは「ANA SKYコイン」での支払いになります。また、ANA SKYコインで支払う場合は、購入続きよりも前にマイルからANA SKYコインへ交換しておく必要があります。
もし、クレジットカードやANA SKYコインでの支払いができない場合は、ANAウェブサイトで予約すれば、ネット振込が可能です。ただし、事前に対象金融機関のインターネットバンキングの登録が必要ですし、スマートフォンやタブレット端末からの利用はできません。
この記事では5つの航空券予約アプリを紹介いたしました。格安航空券の確保は、まさに情報戦。賢くアプリを活用して、効率よく情報を集め、お得に空の旅を楽しみましょう。