「甲斐の虎」と呼ばれた武田信玄が治めた、歴史ある地・山梨県。日本人の文化や自然観に大きく影響を及ぼしている世界遺産・富士山をはじめ、かの文豪も愛した温泉地など、山梨県には魅力がたくさん!今回は、冬の山梨県で見られる絶景や、おすすめの温泉、グルメなど5つを紹介します。

最寄り空港名:羽田空港
住所:〒144-0041 東京都大田区羽田空港
電話番号:03-5757-8111
公式HP:https://tokyo-haneda.com/index.html

羽田空港~甲府駅までバスで約3時間
羽田空港~甲府駅まで電車で約3時間30分

羽田空港の詳細はこちら⇒羽田空港発着

霊峰を学ぶ!富士山世界遺産センター

山梨県の観光スポットから外すことのできない日本の誇り・富士山には、世界遺産に登録されたことにより、これまで以上に国内外問わずから多くの観光客がやってきます。山梨県にある「富士山世界遺産センター」は、2016年にリニューアルした富士山の観光拠点です。その見どころを紹介します。

富士山世界遺産センターってどんなところ?

山梨県にある富士山世界遺産センターは、富士スバルライン沿いにある施設です。富士山の観光案内所である北館と、富士山にまつわる資料・文献等を分かりやすく展示してある南館に分かれています。
富士山世界遺産センターは、もともとお土産屋さんや観光案内所のある「富士ビジターセンター」として営業しており、富士山に訪れる観光客がまず最初に立ち寄る施設でした。現在の北館は富士ビジターセンターの役割を受け継いでいますが、2016年に新設された南館は、最先端技術を用いて、富士山を様々な切り口で学ぶことができます。

2016年に新設!南館の魅力とは

2016年に新設された南館は、富士山の歴史や自然を、映像などの最先端技術を用いて学べる施設です。その南館の目玉と言えるのが、1000分の1スケールの富士山の模型「富嶽三六〇」。富士山の1日の流れを、照明で再現する展示物です。日中には山頂の雪が見えたり、夕方にはシルエットがくっきりと浮かび上がったりと、富士山の1日をじっくり観察しているような体験ができます。このほか、富士登山を疑似体験できる展示や、富士山の長い歴史を映像で学べる展示など、見どころ満載です。大人から子供まで、霊峰・富士山の知られざる姿を楽しみながら学べます。
南館の展示をより面白くしてくれるのが、アプリ「ふじめぐり」です。お手持ちのスマートフォンにアプリをインストールし、展示品に近づくと、画面に解説が表示されます。日本語の音声ガイドつきなので、富士山について詳しく知りたい!という方はぜひ利用してみてください。
南館で富士山について学んだ後は、展望室のある北館でリラックスしましょう。北館に併設されたカフェのメニューは、一部テイクアウトも可能です。温かいドリンクを飲みながら、雄大な富士山をじっくり鑑賞してはいかがでしょう。

■住所:山梨県南都留郡富士河口湖町船津6663-1

■電話番号:0555-72-0259
■営業時間:
3月~6月・9月~11月 9:00~17:00
7月・8月 8:30~18:00
12月~2月 9:00~16:00
■アクセス:河口湖ICより車で約3分

富士山の絶景を眺めるならここ!富士本栖湖リゾート

富士山周辺のドライブにぴったりな「道の駅
あさぎり高原」や、人気観光スポットの「鳴沢氷穴」など、国道139号線の沿道にはたくさんの見どころがあります。そんな国道139号線沿いにある「富士本栖湖リゾート」は、春と冬にたくさんの観光客が訪れます。なぜ春と冬に多くの観光客が集まるのでしょうか?

富士本栖湖リゾートってどんなところ?

国道139号線の沿道にある富士本栖湖リゾートは、春に「芝桜まつり」が開催される人気のスポットです。3ヘクタールの広大な敷地に、約80万株の芝桜が咲き誇るこのイベントは、芝桜の鑑賞イベントとしては首都圏最大級!開催期間中には、例年50万人を超える見物客が、芝桜と富士山の共演を楽しみます。
富士本栖湖リゾートには、竜神池という小さな池があり、風のない穏やかな日には、その水面に富士山が映り込み「逆さ富士」が見られます。竜神池は面積が小さく、波が立ちにくいことに加え、冬には放水が行われるので、水面が凍結しにくくなっています。そのため、清らかな水に映り込む富士山が見えるという訳です。逆さ富士は竜神池以外にも、富士五湖などで見ることができます。何か所か巡って見比べてみるのもおすすめです。

ダブルダイヤモンド富士は見逃せない!

ダブルダイヤモンド富士_山梨
逆さ富士と並び、富士本栖湖リゾートで見逃せないのが「ダイヤモンド富士」です。ダイヤモンド富士は、富士山の東側では日没時、富士山の西側では日の出時に、気象条件が合った日にのみ見ることができる風景です。
ダイヤモンド富士が竜神池に映り込む「ダブルダイヤモンド富士」は、富士本栖湖リゾートの代名詞とも言える景色です。ダブルダイヤモンド富士は、ダイヤモンド富士よりも見られる可能性が低いので、ダイヤモンド富士が現れた日に必ず見られるとは限りません。しかし、ダブルダイヤモンド富士を心待ちにした大勢の見物客やカメラマンが、毎年冬になると富士本栖湖リゾートに訪れます。
富士本栖湖リゾートでは、ダイヤモンド富士・ダブルダイヤモンド富士が見られる期間に合わせて、12月上旬から中旬と12月下旬から1月中旬の早朝、特別開園しています。池のそばという立地柄、朝方はとても冷え込むので、防寒対策をしっかりして、幻想的な風景を楽しんでください。

■住所:山梨県南都留郡富士河口湖町本栖212

■電話番号:0555-89-2127
■営業時間:例年12月上旬~中旬、12月下旬~1月中旬 7:00~9:00
■アクセス:河口湖ICより車で約25分

逆さ花火を楽しんで!河口湖

富士山は、2013年に「富士山
ー信仰の対象と芸術の源泉ー」として世界遺産に登録されました。富士山信仰にまつわる寺院や、三保の松原、そして「河口湖」なども、構成遺産として世界遺産に登録されました。ここでは、河口湖の歴史や、冬の見どころを紹介します。

河口湖ってどんなところ?

河口湖は、富士山の北側に位置する湖です。富士山の噴火によってできた堰止湖で、本栖湖、精進湖、西湖、山中湖とともに「富士五湖」のひとつに数えられています。
富士山周辺の観光の定番となっている富士五湖の中で、河口湖は最も早く観光開発が進んだ湖です。平成になってからは温泉が掘削され、湖の東側は「富士河口湖温泉郷」として、温泉街が形成されています。富士山を間近に見ながら入浴ができると、山梨旅行の拠点としても人気です。
これまで、多くの小説や絵画などに富士山と富士五湖は描かれていますが、このうち河口湖が描かれている作品の中で有名なのが、谷崎潤一郎が1946年から1948年にかけて執筆した「細雪」です。登場人物が河口湖畔に滞在する様子が描かれており、この小説を読むと当時の様子を知ることができます。また、谷崎潤一郎自身も富士河口湖町に滞在し、妻と湖畔をよく散歩したそうです。河口湖には遊歩道があるので、かの文豪に思いを馳せながら、河口湖を散策してみてはいかがでしょう。

逆さ花火が見られるのはここだけ!冬花火を楽しんで

逆さ花火_河口湖_山梨
河口湖の冬の風物詩と言われているのが、1月中旬から2月下旬の土日に開催される「冬花火」です。花火と言ったら夏が定番ですが、冬は空気が澄んでいるので、夏よりも美しい花火が見られます。また、湖面に波が立ちにくい風のない日には、河口湖に花火と富士山が映り込む「逆さ花火」が見られます。湖面に映り込んだ花火と富士山が見られるのは河口湖だけです。
花火は、河口湖畔の3か所から打ち上げられます。それら全てを一度に見たい方は、「富士山パノラマロープウェイ」から花火を見るのがおすすめです。ゴンドラが花火より高い位置に登るので、花火を上から見下ろす貴重な体験ができます。冬花火開催日は時間を延長して営業していますが、昼間の運行時間とは異なるので、事前に確認しておきましょう。

■住所:山梨県南都留郡富士河口湖町船津6713-2

■電話番号:0555-72-3168(富士河口湖町観光連盟)
■アクセス:河口湖ICより車で約10分

文豪好き必見!あの作家も訪れた湯村温泉

戦国時代には、傷を癒すための療養目的で温泉を利用した武将が多かったと言われています。その中でひと際温泉を愛したと言われるのが、「甲斐の虎」で知られる武田信玄です。ここでは、彼の隠し湯だったという伝説の残る「湯村温泉」について紹介します。

湯村温泉ってどんなところ?

湯村温泉は、甲府市にあるレトロな温泉地です。その歴史は古く、808年に弘法大師によって発見されたと言われています。1500年代には武田信玄に愛され、彼の隠し湯として「志摩の湯」と呼ばれていました。彼は戦いの後湯村温泉を訪れ、30日間の湯治をしたそうです。
明治時代以降の湯村温泉は、文人墨客に愛されました。中でも「山椒魚」で有名な井伏鱒二が足しげく通い、彼と交友のあった太宰治に逗留を勧めるほどだったそうです。太宰は甲府に住んでいたこともあり、何度も湯村温泉を訪れ、原稿の執筆に励んだと言われています。
2011年、温泉街の中心部にある湯村温泉旅館協同組合の隣には、これまで湯村温泉に訪れた文豪の資料を展示する「湯村温泉郷ゆかりの人物資料館」がオープンしました。井伏鱒二や太宰治、松本清張など、今でもファンの多い作家の写真や秘話など、貴重な資料が展示されています。文豪ファンは必見です。

太宰治が宿泊した!「旅館 明治」

湯村温泉郷ゆかりの人物資料館から歩いて2分。「旅館 明治」は、今時の大型ホテルにはない昔懐かしい風情が漂う、1897年創業の老舗旅館です。
湯村温泉に何度も足を運んだ太宰治は、この宿で「右大臣実朝」や「正義と微笑」などを執筆しました。当時の宿の主人は、太宰治が有名な作家であることを知らなかったそうですが、最近では、太宰治ゆかりの宿であることがテレビに取り上げられ、多くのファンが訪れるようになりました。館内には、太宰治の作品や写真などが展示されているので、ファンは要チェックです!彼が原稿を執筆した客室を見学することもできます。
自慢の温泉は源泉かけ流しですが、浴場はそれほど大きくはありません。その大きさが奏功して、ほかの宿泊客と自然と会話が弾むかもしれません。太宰治も執筆途中に疲れた体を癒したであろうお湯に浸かってみてはいかがでしょう。

■住所:山梨県甲府市湯村

■電話番号:055-252-2261(湯村温泉旅館協同組合)
■アクセス:JR甲府駅より車で約10分

ここが飲食店?!驚く外観のほうとう不動 東恋路店

山梨県の郷土料理と聞いたら、何を思い浮かべますか?寒い冬に食べたくなる、野菜たっぷりのほうとうをイメージした方が多いかもしれません。国道139号線を車で走っていると、突如不思議な外観をしたお店が出現します。そのお店こそ「ほうとう不動
東恋路店」です。ここでは、「ほうとう不動 東恋路店」について紹介します。

ほうとうってどんな食べ物?

ほうとう不動 東恋路店について紹介する前に、ほうとうがどんなものなのかを説明します。今や「山梨県の郷土料理と言ったらこれ!」と口にする人が多いほうとうは、「甲斐の虎」で知られる武田信玄が、野戦食として食べていたと言われる料理です。
ほうとうは、見た目はうどんに似ていますが、うどんよりも麺の幅が広いのが特徴です。コシのもとであるグルテンが形成される前に茹でるので、うどんよりも柔らかく、子供やお年寄りでも安心して食べられます。また、その柔らかさから煮崩れしやすく、粉をはたかないで茹でるので、汁にとろみがつきやすいのも特徴になっています。とろみのついた汁は冷めにくく、食べ終わるまでアツアツです。寒い冬にぴったりの食べ物と言えます。

ほうとう不動 東恋路店の魅力とは

国道139号線沿いを通っていると、突如現れる雲のような建物。一見美術館かと思うような、近代的なフォルムをした建物こそが、ほうとう不動
東恋路店です。店内は広く、団体の旅行客や家族連れ、グループでも食事しやすいように300席備わっています。
こちらのお店のほうとうは、富士山麓で育ったかぼちゃや山菜など、野菜がたっぷり入ったボリューミーな一杯となっています。素材の旨味がぎゅっと詰まった、味噌仕立ての汁は、最後まで飲み干したくなる優しい味です。テーブルに置かれた薬味をかければ、また違った味が楽しめます。
ほうとうのほかにも、山梨名物の馬刺しなどのサイドメニューも充実しています。ほうとうはとってもボリューミーなので、サイドメニューはシェアして食べるのがいいでしょう。
ほうとう不動は山梨県内にいくつか店舗を構えていますが、その独特の見た目から東恋路店は一番人気!休日になると観光客が大勢訪れます。お昼時には行列をつくることも少なくないので、時間に余裕を持って行くようにしてください。

■住所:山梨県南都留郡富士河口湖町船津東恋路2458

■電話番号:0555-72-8511
■営業時間:11:00~20:00
■アクセス:河口湖ICより車で約5分

定番からコアなファンまで楽しめる山梨県

世界遺産に登録され、今や国内外から多くの観光客が訪れる富士山は、まさに日本のシンボル。富士山からは、様々な信仰や芸術が生まれました。富士山のおひざ元山梨県には、富士山の隠れた歴史を学べる施設や、富士山の貴重な姿を見られるスポットなどがたくさんあります。今年の冬、予定が決まっていない方は、山梨県が描かれた小説を持って、山梨県へ訪れてみてはいかがでしょう。