冬の新潟県を旅行したいと思っている皆さん。
冬の新潟は大雪で観光できないと思っていませんか。
確かに、新潟県は国内屈指の豪雪地帯ですが、背丈を超えるような積雪があるのは県内の山間部やその周辺地域に限られ、県庁所在地の新潟市などの積雪は、それほどではありません。
また、冷凍庫の中にいるような、強烈に寒いイメージがありますが、気温も東京より2~3℃低い程度です。
そんな新潟県には、雪国だからこそ楽しめる、冬のアウトドアスポットや、冬でも暖かく快適に過ごせるインドアスポットがたくさんあり、冬の旅行や観光におすすめです。
その中からこの記事では5つの観光スポットを取り上げ、紹介しています。
ぜひ最後まで読んで、冬の新潟県旅行の参考にしてくださいね。

空港名:新潟空港
住所:新潟県新潟市東区松浜町
電話番号:025-275-2633
公式HP:https://www.niigata-airport.gr.jp/

新潟空港~新潟駅までバスで約30分
観光地に直行できる空港直行ライナーあり

高速バス・リムジンバス・レンタカー利用可能

新潟空港の詳細はこちら⇒新潟空港発着

ランタンが幻想的!「津南雪まつり」

新潟県の中でも有数の豪雪地帯である、津南町で開催される冬の一大イベントが「津南雪まつり」です。
無病息災を願って夜空に打ち上げられる、2,000個のスカイランタンが幻想的な光景を描き出しています。

雪まつりの目玉!スカイランタン打ち上げ

津南雪まつりは、津南町のスキー場において、前夜祭も含め2日間にわたって開催される冬の一大イベントです。
最終日の夜には2,000個のスカイランタンが一斉に打ち上げられ、祭りは最高潮に達します。

スカイランタンとは?

スカイランタンとは、タイや中国のお祭りで用いられている熱気球型の小さなランタンのこと。
無病息災を願い、空に打ち上げる習わしがあるそうです。
2010年から始まった津南雪まつりでは、2011年の東日本大震災で亡くなった方の鎮魂と復興を願い、スカイランタンの打ち上げを行うようになりました。

スカイランタン+花火で盛り上がる

漆黒の夜空に舞い上がった2,000個のスカイランタンはオレンジ色に輝き、その光景はまるで映画の1シーンのようにフォトジェニックです。
終盤は花火が打ち上がり、祭りは最高潮に。
祭りの参加者は、夜空を彩る花火とランタンの競演に酔いしれます。

スノーボードのジャンプ大会と共催

津南雪まつりでは、スノーボードのジャンプ大会であるSNOW WAVEも開催され、一流選手のダイナミックなパフォーマンスが見られます。
競技の合間には、起伏の激しいコースをスノーモービルで走るイベントが行われ、見学者の人気を集めています。

楽しい雪上イベントが盛りだくさん

津南雪まつりでは、このほかにも雪中宝探しゲームや雪上自転車体験、ライブステージといった催し物があり、1日中楽しめます。
スキー場内のゲレンデが会場となっているため、防寒対策をしっかり行った上で参加してください。

■住所:
新潟県中魚沼郡津南町秋成12300

ニュー・グリーンピア津南会場、大割野特設会場
■電話番号:025-765-5585(津南町観光協会)
■営業時間:11:00~20:00
■料金:入場無料(スカイランタンは有料)
■アクセス:関越自動車道 塩沢石打ICより約80分

冬の渡り鳥の飛来地!「瓢湖」

瓢湖_白鳥_新潟
新潟県阿賀野市にある「瓢湖(ひょうこ)」は、白鳥の飛来地。
毎年5,000~6,000羽の白鳥がここで冬を過ごします。
ここに飛来する白鳥は、野生では珍しく餌付けされていて、見学者も餌やりすることができます。

瓢湖は天然記念物&ラムサール条約登録湿地

瓢湖への白鳥の飛来は、冬の新潟県の風物詩になっています。
毎年10月上旬から3月下旬にかけて飛来し越冬する白鳥は、ピーク時の11月下旬には5,000~6,000羽にもなり、訪れる人たちに優美な姿を見せています。
瓢湖はもともと江戸時代に作られた農業用水池でした。
1950年に初めて白鳥の飛来が確認されて以来、国内でも有数の白鳥飛来地となり、国の天然記念物に指定されました。
また、2008年には水鳥の生息地として世界的に重要な湿地であると、ラムサール条約の登録湿地に指定され、現在は多くの人が白鳥を見に訪れる観光スポットとなっています。

白鳥観察は早朝か夕方に

白鳥は昼間、食糧を求めて周辺の田んぼに出かけてしまうため、瓢湖に残っている白鳥はわずかです。
白鳥がたくさんいるところを見たいなら、早朝か夕方に訪れるのがおすすめです。
特に早朝、日が昇る頃、朝日に染まった山々を背景に、たくさんの白鳥が一斉に飛び立つ光景は圧巻の一言です。

暖かい観察舎から見学

寒さが厳しいときや天候の悪いときは、暖房のある暖かい瓢湖観察舎から見学するのがおすすめです。
コーヒーやスイーツもあって、休憩にもピッタリ。
白鳥の姿をかたどったお饅頭「姿白鳥」や、「白鳥最中」がおいしいと評判です。

白鳥資料館「白鳥の里」

白鳥のことをもっと知りたければ、瓢湖の隣の白鳥資料館「白鳥の里」へ出かけてみませんか。
瓢湖における白鳥飛来の歴史や、白鳥の生態などについて学べます。

楽しい餌やりができる

白鳥は警戒心の強い鳥で、人間からのエサは食べないといわれていますが、瓢湖では餌やり体験ができます。

白鳥おじさん

瓢湖には白鳥に餌付けをするスタッフがいて、親しみを込めて「白鳥おじさん」と呼ばれています。
現在の白鳥おじさんである齋藤功さんは、3代目の白鳥おじさんです。
初代の白鳥おじさんの故吉川重三郎さんが、1954年に日本で初めて野生の白鳥の餌付けに成功しました。以来、瓢湖では代々餌付けを行う白鳥おじさんが就任し、観光客のガイド役も担っています。

子供も喜ぶ餌やり体験

瓢湖に来たら、売店で1袋100円のエサを買い、エサやり体験をしてみましょう。
ポン菓子のようなエサを撒くと、鳥たちがやってきてバシャバシャと大騒ぎ。
子供も大喜びする体験です。

白鳥以外の鳥は?

瓢湖には白鳥のほかに、サギやカモなどの鳥も見られます。

■住所:新潟県阿賀野市水原313-1

■電話番号:0250-62-2510(阿賀野市商工観光課)
■営業時間:8:30~16:20(観察舎)
■料金:無料(エサは100円)
■アクセス:
JR羽越本線 水原駅より徒歩約30分、または車、タクシーで約5分
磐越自動車道 新津ICより約15分

新潟県随一のパワースポット!「彌彦神社」

弥彦山の麓に建つ「彌彦神社(やひこじんじゃ)」は、創建2400年以上の歴史を持つ由緒ある神社です。
古くから地元の人々の信仰を集め、初詣には新潟県内外から20万人以上もの参拝者が訪れます。
広く荘厳な境内は凛とした空気に満ち、冬は雪に覆われ厳粛な雰囲気が一層増します。

「おやひこさま」は越後一宮

万葉集に謳われているほど歴史の古い彌彦神社は、越後の国(=新潟県)で最も格式の高い「一宮」の称号が与えられている神社で、地元の人からは親しみを込めて「おやひこさま」と呼ばれています。
ご神体は弥彦山、ご祭神は天照大神のひ孫である天香山命(あめのかごやまのみこと)です。
天香山命は、越後の国を開拓した神様で、人々の魂や生命に活力を授けてくれます。
妃と一緒に祀られているため、彌彦神社は縁結びのパワースポットとして知られており、良縁を願う多くの参拝客が訪れています。

見どころを散策しよう

樹木が生い茂った広い境内には、見どころがたくさんあります。

重軽の石

持ったときの重量感で吉凶が占える石です。
願い事を念じつつ石を持ち上げ、軽いと感じたら願望は成就、重いと感じたら成就しないといわれています。
火の玉石ともいわれる人気スポットです。

玉の橋

神様が通る橋といわれています。
人は通れませんが、眺めているだけでも心が洗われるような感じがします。

拝殿

現在の本殿は、大正5年(1915年)に再建されたものです。
弥彦山を背景に建ち、荘厳で重厚な佇まいをしています。
お参りするときは「2礼2拍手1礼」ではなく、「2礼4拍手1礼」するのが他の神社とは違うところ。
通常より拍手の回数が多いのは、より丁寧に参拝する気持ちを表した作法だそうです。

御神廟(ごしんびょう)

彌彦神社の背後にそびえるご神体、弥彦山の山頂には、ご祭神である天香山命とその妃が祀られています。
縁結びにご利益があるとされ、良縁を祈願する方はぜひ訪れたいスポットです。
行き方は、山頂までロープウェイに乗り、山頂駅から自然の畏敬を感じながら登山道を上っていくと、御神廟には15分程度で到着します。
弥彦山は新潟県で最初に陽が当たる山といわれており、山全体に厳かな雰囲気が漂っています。
御神廟をお参りしたら、目の前に開ける越後平野の大パノラマを見てください。
山を登ってきた達成感も手伝い、清々しい気分に浸れるでしょう。

■住所:新潟県西蒲原郡弥彦村弥彦2887-2

■電話番号:0256-94-2001
■営業時間:8:30~16:00
■料金:弥彦山ロープウェイ大人 片道 800円、往復 1,500円
子供 片道 400円、往復 750円
■アクセス:
JR弥彦線「弥彦駅」から徒歩で約15分
北陸自動車道三条燕ICより30分

冬空に舞う色鮮やかな気球!「おぢや風船一揆」

おぢや風船一揆_新潟
新潟県有数の豪雪地である小千谷市の「おぢや風船一揆」は、2日間にわたって開催される熱気球のフェスティバルです。
一面の白銀の世界から色とりどりの気球が浮かび上がっていく光景は、とてもフォトジェニック。
全国の気球ファンはもちろん大勢の観光客が訪れる、冬の小千谷の一大イベントです。

熱気球競技大会の開催に合わせたイベント

おぢや風船一揆は、日本海カップクロスカントリー選手権という熱気球の競技大会の一環として開催される賑わいイベントです。

熱気球の競技って?

日本海カップクロスカントリー選手権では、通称「ウサギ狩り」と呼ばれる競技が行われます。
先行して離陸した主催者の気球を競技者の気球が追いかけるのですが、主催者側はわざと高いところを飛んだりしながら、追いつきにくい飛び方をします。
主催者の気球は30分飛行したら着地し、ターゲットと呼ばれる目標点を設置します。
競技者は、ターゲットに向けてマーカーと呼ばれる目印を投下し、ターゲットとマーカーの距離が近いほど高得点になるという競技です。
どこにターゲットが設置されるかわからないのが、この競技のミソ。
そのため競技者はできるだけ主催者の気球に近づきたいのですが、主催者の巧みな操縦でかわされてしまう、その様子がウサギを狩るときの光景に似ていることからウサギ狩りと呼ばれているようです。
日本海カップクロスカントリー選手権は、小千谷市中心部から少し離れた西中地区の水田上で行われます。
冬の水田は一面雪で覆われ、障害のない広大な雪原となるため、熱気球の大会の会場としてもってこいの場所です。

雪原まつりを楽しもう

おぢや風船一揆は、2か所の会場で開かれます。
日本海カップクロスカントリー選手権が開かれる西中会場と、もう1カ所、平沢地区の会場です。
平沢会場では一般向けの楽しい催し物が行われます。

熱気球試乗体験

いちばん人気がある催し物が、熱気球の試乗体験です。
バーナーの轟音とともに、乗り込んだゴンドラがふわりと浮かび上がる瞬間は、これまでに経験したことにない感覚を味わえます。
ロープにつながれているため大空をグングン飛んでいくことはできませんが、地上15mの高さから地上を見下ろすことができます。

ぼこ上げ

「ぼこ」とは、小千谷地方の伝統的な紙熱気球のこと。
袋状の紙気球の中に熱風を送り込むと、外気温との差で、ふわりふわりと浮かび上がります。
地元の小学生らが手作りしたぼこで、凧揚げならぬぼこ上げをして楽しみます。

小千谷縮雪さらし

小千谷縮雪さらし(おぢやちぢみゆきさらし)とは、小千谷の名産品である麻織物「小千谷縮」の製造工程の1つで、反物を雪原上に敷いて日光にさらす伝統的な作業です。
真っ白い雪の上に色鮮やかな小千谷縮の反物が並んだ光景はとても美しく、観光客に人気のあるイベントとなっています。

うまいもの広場

雪で冷えた体を温める、さまざまな地元グルメが並んでいます。
熱気球競技に参加する選手も楽しみにしているほど、人気のあるコーナーです。

グローバルーンフェスティバル

1日目の18:00からスタートする「グローバルーンフェスティバル」は、光と音のファンタジーショー。おぢや風船一揆最大の見どころです。
夜空を背景に色とりどりの気球が並び、音楽に合わせて点滅します。終盤には花火が打ち上がり、華やかな花火と気球のコラボレーションに観客は大盛り上がりします。

■住所:新潟県小千谷市

■電話番号:0258-83-3512 おぢや風船一揆実行委員会事務局(小千谷観光協会内)
■営業時間:競技フライト8:00離陸、その他イベントは9:30~
■料金:熱気球試乗体験:高校生以上1,000円、小中学生500円、未就学児無料
■アクセス:
イベント開催中はJR上越線「小千谷駅」よりシャトルバスの運行を予定
関越自動車道「小千谷IC」より車で約10分

米どころ新潟県のせんべいテーマパーク「新潟せんべい王国」

「新潟せんべい王国」は、米菓「ばかうけ」でお馴染みの栗山米菓が運営するせんべいのテーマパーク。
工場見学やせんべい焼き体験ができるなど、子供も大人も楽しめる人気観光スポットです。

選べる5つの体験コース

せんべいを作る体験ができるコースは5つあり、好みのコースが選べます。

超特大お絵かきせんべい焼き体験

直径約25cmの超特大せんべいに好きな絵をかいて焼く、いちばん人気のある体験コースです。
せんべいには丸型とハート型があり、好みで選べます。

小さなお絵かきせんべい焼き体験

直径約18cmのせんべいに絵をかいて焼く体験です。
せんべいには丸型と星型があり、好みで選べます。

ばかうけ手焼き体験

長さ約25cmの大きな「ばかうけ」を手焼きする体験です。
お絵かき体験ではないので、絵をかくのが苦手な方におすすめです。

プリントせんべい手焼き体験

スマホの画像写真やイラストを、せんべいにプリントして焼く体験です。
食用インクでプリントするので、出来上がったせんべいは食べられます。

ばかうけ味付け体験

人気商品ばかうけの味付けをする体験です。
好みの味のパウダーをせんべいにかけてシャカシャカと振るだけなので、小さな子供でも体験できます。

工場と資料コーナーの見学

せんべい工場の窓越しに、ばかうけの製造工程が見学できます。
平日の午前中は、限定ばかうけを焼いているところが見られます。
資料コーナーでは、米どころ新潟県におけるせんべいの歴史などが、イラストや模型を用いてわかりやすく紹介されています。

ばかうけコロッケがおすすめ

飲食コーナーには、ここでしか売られていないユニークなメニューがあります。
サラダせんべいにソフトクリームを載せ、醤油をかけたオリジナルせんべいソフトは人気ナンバーワンメニュー。
ばかうけの形をしたスパイシーなコロッケは、小腹が減ったときにおすすめです。
米粉カレーパンは、新潟県産コシヒカリの米粉で作られたパンを使用しています。
新潟県ならではの贅沢なカレーパンです。

お土産は限定品がおすすめ

お土産コーナーには、ここでしか売られていない限定品がズラリと並んでいます。
お馴染みのばかうけにも、「鮭とば風味」「イカ七味マヨネーズ風味」などの新潟せんべい王国限定品が売られており、お土産として友達や会社の同僚に配るのにピッタリです。
子供にはノートや下敷き、Tシャツなどばかうけグッズもおすすめです。

■住所:新潟県新潟市北区新崎2661

■電話番号:025-259-0161
■営業時間:9:30~17:00
■料金:入場料無料
超特大せんべい1枚1,500円、ばかうけ味付け体験 15枚1セット 1,200円
■アクセス:JR白新線「新崎駅」より車で約10分
新潟バイパス「濁川IC」より車で2分

まとめ

冬の新潟県を旅行する際、ぜひ訪れたいおすすめの観光スポットを紹介しました。
新潟県は東京都心からのアクセスが良い、首都圏からお出かけしやすい地域です。
今回取り上げたところを参考に、冬の新潟県旅行を楽しんでくださいね