徳島県は、四国に属しています。
四国というと、本州からは飛行機か船でないとアクセスできないと思われがちですが、陸路で訪れることもでき、徳島県は本州から車で来る際の、四国の玄関口となっています。
特に、大阪や兵庫などの関西圏から徳島県へは、車で約2時間と気軽にアクセスできるため、日帰り旅行も可能です。
豊かな自然に恵まれた徳島県には数多くの観光スポットがあり、四季折々の表情を見せてくれます。
この記事では、冬に徳島県を旅行する方のために、おすすめの観光スポットを紹介していますので、ぜひ最後まで読んで参考にしてください。

1年中毎日見られる阿波おどり!「阿波おどり会館」

阿波踊り_徳島
阿波おどりは全国的にも有名な、徳島を代表する夏の風物詩です。
しかし、徳島県を旅行するなら、夏でなくても本場の阿波おどりを見てみたいですよね。
徳島市の「阿波おどり会館」は、季節を問わず、毎日阿波おどりの公演を行っていますので、夏以外に徳島を訪れた方にぜひおすすめしたい観光スポットです。

阿波おどり会館とは?

阿波おどり会館は、1年を通じて本場の阿波踊りが楽しめるおすすめの施設です。
阿波おどり会館には、阿波おどりが実演される「阿波おどりホール」、阿波おどりの歴史や文化が学べる「阿波おどりミュージアム」、徳島県の名産品を販売している徳島県物産観光交流プラザ「あるでよ徳島」などがあり、連日多くの観光客でにぎわっています。

阿波おどりホール

阿波おどりホールは、毎日阿波おどりが実演される阿波おどり専用のホールで、阿波おどり会館のメインスポットです。
昼は1回40分の公演が4回(11:00、14:00、15:00、16:00)、夜は20時から50分間の公演が1回開催されます。
昼の部は阿波おどり開館専属の「連」が踊り、夜の部は30以上ある有名な「連」が毎日交代で踊って見せてくれます。
「連」とは、阿波おどりの専門用語で、阿波おどりを踊るグループや団体のことを指しています。
夏の本場の阿波おどりでは、有名連のほか学生連、企業連など多種多様な連が踊り、周囲を熱狂の渦に巻き込みます。
「踊る阿呆に見る阿呆、同じ阿呆なら踊らにゃソンソン」の掛け声通り、公演中は連のメンバーの手ほどきで、誰もがステージに上がって一緒に踊れる体験コーナーが設けられていますので、徳島旅行の思い出に、ぜひいっしょに「踊る阿呆」になってみましょう。

阿波おどりミュージアム

阿波おどりミュージアムは、阿波おどりの歴史や文化などについて学べる施設です。
実際の衣装や小道具、昔の阿波おどりの様子を再現したミニチュア人形、阿波おどりの歴史の変遷を紹介したパネルなどが展示されています。
なかでもVRコーナーは、夏の阿波おどりの臨場感が味わえるとあって、人気を呼んでいます。

あるでよ徳島

阿波おどり会館1階にある「あるでよ徳島」は、徳島県の工芸品や特産品を販売しているショップで、徳島県物産協会が運営しています。
名物のスダチ、鳴門金時のお菓子などを販売しており、お土産を買うのに最適です。

・住所:徳島県徳島市新町橋2-20

・電話番号:088-611-1611
・営業時間:9:00〜21:00
・料金:昼の踊り 大人800円、小中学生400円
夜の踊り 大人1000円、小中学生500円
ミュージアム 一般300円、小中学生以下無料
・アクセス:JR徳島駅から徒歩10分

日本一のニセモノ美術館「大塚国際美術館」

徳島県鳴門市にある「大塚国際美術館」は、展示されている作品がすべて複製というユニークな美術館です。
ピカソの「ゲルニカ」、ゴッホの「ひまわり」など、世界の名画を複製した陶板画1,000点余りが展示されています。

大塚国際美術館とは?

大塚国際美術館は、徳島にある企業、大塚グループが、創立75周年記念事業として創設した美術館です。
展示されている作品はすべて、名画を特殊技術で陶器に焼きつけたレプリカです。
本来なら世界26か国の美術館に展示されている作品を、レプリカとはいえ1か所に集めて展示してあり、世界の美術館巡りをしなくてもここだけで世界的に有名な名画が鑑賞できる魅力的な美術館です。
しかも、個々の作品のクオリティーが非常に高く、後で述べますが、本物の美術作品を展示した美術館では絶対できないような体験ができるとあって、観光客に人気の高い施設となっています。
館内は1日でまわり切れないほど広く、効率よく見学したいならボランティアガイドによるガイドツアーに参加するのがおすすめです。

◇陶板画とは?

大塚国際美術館に展示されているレプリカ作品は、すべて陶板画です。
陶板(板状の陶器)に、特殊な技術を用いて原画を忠実に再現した絵を焼きつけています。
原寸大で製作されているため、原画と変わらない迫力と臨場感が伝わってきて、見る者を圧倒します。

◇陶板レプリカのメリット

陶板のレプリカ作品には、実際の名画にはないメリットがあります。

劣化しない

実際の名画はキャンバスに絵具で描かれているため、経年劣化が否めませんが、陶板画ならその心配は無用。
いつまでも美しさが変わりません。

触れる

本物の名画に触れることは絶対にできませんが、大塚国際美術館の陶板名画なら多少触っても大丈夫です。
絵具の重ね塗りなどが忠実に再現されており、触れることで作品を描いた画家のタッチを感じ取ることができます。

写真撮影OK

作品はすべて写真撮影ができるようになっています。
至近距離から名画をバックに自撮りも可能です。
SNSにアップすることもできるので、旅行の思い出になりますよ。

屋外展示

本物の名画は、風雨や日光によってダメージを受けてしまうため、戸外に展示することはできません。
しかし、風雨による影響を受けない陶板の名画なら屋外での展示が可能です。
印象派の画家モネが、美しい睡蓮の花が咲く池を描いた「大睡蓮」の陶板画は、屋外に展示されています。
作品の周りには睡蓮が浮かぶ池があり、6月~9月には本物の睡蓮の花が咲いて、作品とのコラボが楽しめます。これも、陶板名画だからこそできる利点です。
もともと「大睡蓮」は、モネが自然光のなかで鑑賞されることを願って描いた作品だといいます。
そのため本物の「大睡蓮」は、自然光をたっぷり採り入れた設計の室内で鑑賞されていますが、陶板レプリカなら大胆にも、屋外に設置して鑑賞できるのです。

◇特徴的な展示方法

大塚国際美術館では、屋外展示のほかにも独特な展示方法を採用しています。

空間まるごと展示

教会の壁画などは描かれた絵のみ展示するのではなく、絵が描かれた礼拝堂全体をまるごと陶板で再現し、立体的に展示しています。
天井画や壁画が美しいシスティーナ礼拝堂やスクロヴェーニ礼拝堂などは、まるで本物の礼拝堂のなかにいるような気分に浸れます。

西洋美術史の流れがわかる展示

古代から現代にいたるまでの西洋美術の歴史がわかるよう、系統立てて展示してあるため、美術に詳しくない人でも美術の変遷を理解しやすくなっています。

ショップ&レストラン

館内にはレストランと2つのカフェがあります。
見学は長丁場となるため、休憩や食事は必須です。
各食事処では、名画にちなんだオリジナルメニューや充実したスイーツ類が用意されています。
また、ミュージアムショップではオリジナルミニ陶板や、オリジナルのお菓子類を販売しており、お土産におすすめです。

・住所:徳島県鳴門市鳴門町鳴門公園内

・電話番号:088-687-3737
・営業時間:9:30~17:00
・定休日:月曜日
・料金:一般3,300円、大学生2,200円、小中高生550円
・アクセス:JR徳島駅から徳島バスで約52分、大塚国際美術館前下車

スリル満点の吊り橋!「祖谷のかずら橋」

かずら橋_徳島
徳島県三好市の「祖谷(いや)のかずら橋」は、橋の周辺に自生するシラクチカズラという植物を編んで作られた吊り橋で、国の重要有形民俗文化財に指定されています。
秘境・祖谷渓谷の自然との調和がとれた吊り橋ですが、一歩足を踏み出すたびユラユラと揺れるうえ、橋の下を流れる川が床板の隙間から見えてスリル満点です。

祖谷のかずら橋とは?

祖谷のかずら橋は、長さ45m、幅2mの吊り橋で、清流・祖谷(いや)川の水面から14m上に架けられており、かつては祖谷渓谷を渡る唯一の手段でした。
昔、平家の落人が追っ手に攻め込まれたら、すぐに切り落とせるように、山に自生するシラクチカズラを編んで作ったことから「かずら橋」と呼ばれるようになりました。
現在の橋は、6トンのシラクチカズラとワイヤーによって吊り下げられています。
しかも、3年ごとに新しい橋に架け替えられるため、安全上の問題はありません。
それでも一歩足を踏み出すたびにユラユラと揺れ、足元の床板は大人でもひるむほど隙間だらけなのでスリル満点です。
さらに、冬は寒さで滑りやすくなっているため、余計にスリルを感じられます。
自然豊かな徳島県のなかでも、祖谷のかずら橋はスリリングな体験ができる秘境スポットとして人気が高く、ゴールデンウィークや夏休みには橋を渡る人で大行列ができるほどです。
冬は他の季節に比べると観光客が少ないため、並ばずに渡れます。

かずら橋の渡り方

かずら橋は一歩通行です。
川の下流側から見て、左岸に料金所が設けられており、ここで通行料を払ってから橋を渡ります。
冬はあたり一面雪で覆われているため、いっそう秘境感が増しています。
床板の隙間から吹き上がる冷たい川風に、高所恐怖症の方なら足がすくんでしまうかもしれません。
ハイヒールやサンダルではなく、できるだけ歩きやすい靴で渡りましょう。

かずら橋ライトアップ

かずら橋は、夜間通行できませんが、毎晩7時から9時まではライトアップされます。
秘境感あふれる夜の渓谷に橋だけが明るく浮かび上がり、幻想的な雰囲気が漂う光景を見ることができます。

琵琶の滝

琵琶の滝は、かずら橋を渡り切った先にある、おすすめの穴場スポットです。
落差50mの滝は水量が豊富で、見ごたえがあります。
昔、平家の落人が、ここで京の都を思い出して琵琶を奏でたことから、「琵琶の滝」と呼ばれるようになりました。
冬は雪が降り積もることもあり、森閑とした景観に心が洗われるような思いがすることでしょう。

・住所:三好市西祖谷山村善徳162-2

・電話番号:0120-404-344(三好市観光案内所)
・営業時間:日の出~日没(年中無休)、毎晩19:00~21:00ライトアップ
・料金:大人(中学生以上)550円、小人350円
・アクセス:(車)徳島自動車道の井川池田インターから、国道32号と県道32号で
1時間20分。
(バス)JR大歩危駅より四国交通バス(かずら橋又は久保行き)で
かずら橋バス停もしくはかずら橋夢舞台バス停下車、徒歩5分

圧巻の渓谷美!大歩危・小歩危(おおぼけ・こぼけ)

徳島県三好市の「大歩危・小歩危(おおぼけ・こぼけ)」は、四季折々の渓谷美が楽しめる国指定の名勝です。
冬は雪化粧をほどこした景観が美しさに拍車を掛け、多くの観光客を魅了しています。

大歩危・小歩危とは?

大歩危・小歩危とは、吉野川の激流が2億年の時間を掛けて、四国山地の山肌を削り取った渓谷で、8kmにわたり続いています。
そそり立つような岩石と吉野川の清流が美しい景観を生み出している、徳島県を代表する絶景スポットです。

大歩危・小歩危の名前の由来

大歩危・小歩危という名前は、「大股で歩くと危ないから大歩危」、「小股で歩いても危ないから小歩危」といわれたことに由来しています。
「おおぼけ・こぼけ」の「ぼけ」という独特な読み方は、断崖を意味する古語である「ほき(ほけ)」に由来しているそうです。
「大歩危小歩危」と書いて「おおぼけこぼけ」と読むのは、「大股で歩いても小股で歩いても危険な断崖」であるからで、まさに言いえて妙ですね。

大歩危・小歩危
・住所:徳島県三好市山城町重実~上名
・電話番号:0120-404-344(三好市観光協会) 
・アクセス:(電車)JR大歩危駅から大歩危峡まで徒歩約30分、
小歩危峡まで徒歩約1時間または車で5~15分
(車)井川池田ICから国道32号で高知方面へ

大歩危峡遊覧船

大歩危・小歩危の渓谷美を間近に見るなら、吉野川を遊覧する大歩危峡観光遊覧船に乗るのが一番です。
渓谷沿いのレストラン「大歩危峡まんなか」から乗船する往復30分のクルーズで、100年以上の歴史があります。
昔、冬季はこたつが設置された「こたつ船」があったことで人気を博していました。
現在は足に負担を掛けないよう、椅子に着席する形式での乗船となり、こたつの代わりにひざ掛けが配られます。
ベテランガイドの説明を聞きながら、目の前に迫る絶壁や奇岩の景観が堪能できる、観光客に人気の高い遊覧船です。

・住所:徳島県三好市山城町西宇 1520

・電話番号:0883-84-1211(レストラン大歩危峡まんなか)
・営業時間:9:00~16:30
・料金:大人1,200円、小人600円
・アクセス:(電車)JR大歩危駅から四国交通バスで約5分
(車)井川池田ICから車で35分

ラフティング

大歩危・小歩危は、年間4万人がラフティングをしに訪れる、国内有数のラフティングスポットです。
吉野川の激流と、川底まで見通せる透明度の高さや渓谷美が、多くのラフティング愛好者を魅了しています。
初心者でも安心して参加できるツアーがあるので、旅行の思い出に体験してみてはいかがでしょうか。

山城大歩危妖怪村

大歩危・小歩危のある徳島県三好市山城町は、古くから伝わる妖怪伝説を生かした町おこしを行っています。
平成20年(2008年)には、世界妖怪協会(会長は故・水木しげる氏)から「怪」遺産認定されました。
町には平地がほとんどなく、険しい山道が多い自然環境の厳しいエリアのため、妖怪の話をすることで自然に対する畏敬の念を醸成させるとともに、危険な場所に立ち入らないようにさせていたのではないかといわれています。
町には妖怪にちなんだスポットがいろいろあり、観光客の人気を集めています。

道の駅大歩危

道の駅大歩危には妖怪屋敷と、大歩危峡について学べる石の博物館があり、子供から大人まで楽しく過ごせます。
石のアクセサリーや妖怪グッズなども販売されており、お土産としておすすめです。

・住所:徳島県三好市山城町上名1553-1

・電話番号:0883-84-1489
・営業時間:9:00~17:00(祝日の際は翌日休)
・定休日:3月~11月無休、12月~2月火曜休館
・料金:妖怪屋敷と石の博物館がセットで大人500円、小人300円
・アクセス:(電車)JR大歩危駅から徒歩約20分
(車)大豊ICから約30分

冬こそおすすめ!徳島ラーメン

「徳島ラーメン」は、冬に徳島県を訪れるならぜひ味わいたい、徳島県を代表するご当地グルメです。

徳島ラーメンとは?

徳島ラーメンは、濃厚でやや甘みのある醤油味のラーメンで、タレで煮た薄切りの豚バラ肉と生卵がトッピングされているのが特徴です。
スープの色合いによって「茶系」、「黄系」、「白系」と3系統に分かれ、スープのベースは豚骨、鶏ガラ、魚介などお店によって異なります。
徳島県ではこってりした徳島ラーメンを「おかず」としてご飯を食べることが多く、ガッツリ食べたい観光客にもおすすめしたい食べ方です。

徳島ラーメンのおすすめのお店

おすすめの徳島ラーメンのお店を紹介します。

中華そば いのたに本店

「中華そば いのたに」は、徳島ラーメンの知名度を全国区に押し上げた、徳島ラーメンの代名詞ともいえるお店です。
壁に張られた数多くの有名人のサイン色紙が人気の高さを物語っています。
徳島ラーメンはスープ3系統のうち「茶系」が王道とされていて、このお店のスープは茶色っぽい色合いの「茶系」で、豚骨をベースにした濃厚な醤油味です。
徳島ラーメンを全国に知らしめた王道の味わいが存分に楽しめます。

・住所:徳島県徳島市西大工町4-25

・電話番号:088-653-1482
・営業時間:10:30~17:00売り切れ次第終了
・定休日:月曜日(祝日の場合は営業、翌日休み)
・アクセス:徳島ICより車で約10分

支那そば 三八 田宮店

「支那そば
三八」は、徳島ラーメンのスープ3系統の「黄系」の代表的お店です。鶏ガラと野菜をベースに薄口醤油で味を整えた黄色っぽいスープが特徴で、麺のうえに青ネギやチャーシューなどをトッピングした、濃厚でありながらあっさりとした味のラーメンです。

・住所:徳島県徳島市北田宮2-467

・電話番号:088-633-8938
・営業時間:10:30~21:00売り切れ次第終了
・定休日:火曜、第1月曜
・アクセス:徳島ICより車で約15分

岡本中華

岡本中華は、徳島ラーメンの「白系」を代表する、創業昭和26年の老舗ラーメン店です。「白系」は徳島ラーメンのルーツとされ、豚骨醤油味でありながら乳白色をしている秘伝スープには、多くの固定ファンがいます。

・住所:徳島県小松島市中田町字奥林60-1

・電話番号:0885-32-0653
・営業時間:11:00~20:00売り切れ次第終了
・定休日:木曜日
・アクセス:徳島ICより車で約25分

まとめ

冬の徳島県で阿波おどりが楽しめる施設と美術館のインドアスポット2か所と、吊り橋と渓谷のアウトドアスポット2か所、そして徳島のご当地グルメであるラーメンを紹介しました。
この記事を参考にして、冬の徳島県で思い出に残る旅行を楽しんでくださいね。