関東からのアクセスが抜群に良い静岡県。日本屈指の温泉地・熱海温泉や、富士山が綺麗に見えるスポット、それに加え穴場な観光スポットなど、静岡県は見どころ満載です。今回は、クリスマスやお正月など、イベントの多い冬におすすめしたい静岡県の観光スポットを5か所紹介します。

空港名:静岡空港(富士山静岡空港)
住所:〒421-0411 静岡県牧之原市坂口3336番地4
電話番号:0548-29-2000
公式HP:http://www.mtfuji-shizuokaairport.jp/

静岡市~静岡空港まで車で約40分
浜松市~静岡空港まで車で約50分

静岡駅~静岡空港までバスで約50分

高速フェリー・タクシー・レンタカー・電車が利用可能。

静岡空港の詳細はこちら⇒静岡空港発着

アクセス抜群!レトロな街並み広がる熱海温泉

和歌山県の白浜温泉、大分県の別府温泉とならび、日本三大温泉のひとつに数えられる「熱海温泉」。関東からのアクセスが良いことから、年間300万人を超える宿泊客が訪れます。全国的にも有名な熱海温泉の隠れた歴史や、熱海に行ったら訪れたい観光スポットについて紹介します。

熱海温泉ってどんなところ?

相模湾の海岸沿いに、大型ホテルや旅館の立ち並ぶ日本屈指のリゾート地・熱海温泉は、今から1500年前に海の中から熱湯が湧き出し、魚が死んでしまうような「熱い海」だったことから、「熱海」という名前がついたと言われています。発見後は湯治場として賑わい、江戸時代には徳川家御用達の温泉として栄えました。
江戸時代が終わり、庶民の間でも旅行が盛んになった明治以降には、多くの文豪が訪れ、熱海を舞台にした作品を執筆しました。熱海が舞台となった作品の中で最も有名なのが、尾崎紅葉の代表作「金色夜叉」です。海岸沿いを走る国道135号線には、金色夜叉の登場人物・貫一とお宮の像があり、熱海の定番撮影スポットになっています。
また、熱海温泉のある伊豆半島は1年を通して温暖な地域です。冬でも天気を気にせず行けること、関東や名古屋方面からのアクセスが良いことなどから、年間300万人を超える宿泊客が訪れます。冬でもリゾート気分を味わいたい方は、ぜひ訪れてみてはいかがでしょう。

熱海温泉に行ったら訪れたい!起雲閣とは

先ほど紹介したように、明治以降は多くの文豪たちに愛された熱海温泉には、文豪なじみの喫茶店や滞在した宿など、文学好き必見のスポットがたくさんあります。中でも有名なのが、1919年に別荘として建てられた「起雲閣」です。
持ち主が変わった1947年に旅館に生まれ変わり、志賀直哉や谷崎潤一郎など、現代にもその名を残す文豪たちが滞在しました。特に太宰治は、後に心中を図る山崎富栄とともに滞在し、名作「人間失格」を執筆したと言われています。
現在の起雲閣は観光施設として一般公開されており、華やかな装飾が施された洋間や大広間などを見学することができます。かつてこの地に訪れた文豪たちは、どのような気持ちで滞在していたのでしょう。彼らの思いを想像しながら見学してみてください。

■住所:静岡県熱海市

■電話番号:0557-85-2222(熱海市観光協会)
■アクセス:厚木ICより車で約1時間
      東海道本線熱海駅周辺

初日の出を見るならここから!日本平

静岡_日本平
「富士山―信仰の対象と芸術の源泉―」として、2013年に世界遺産に登録された富士山は、日本を代表する霊峰として、多くの登山客が山頂を目指します。静岡県内に数ある富士山のビュースポットの中でも、「日本平」からの眺めは抜群と評判です。ここでは、日本平の魅力について詳しく説明します。

日本平ってどんなところ?

富士山のお膝元・静岡県には、富士山が美しく見えるビュースポットがたくさんあります。中でも有名なのが、駿河湾沿岸に位置する景勝地・日本平です。
日本平という名前は、ヤマトタケルが東征の際に立ち寄り、山頂からの眺望を楽しんだということから名づけられたと言われています。日本平は1950年に毎日新聞社主催の観光地百選において1位を獲得し、その9年後には国の名勝に指定されました。
2018年に日本平の観光拠点として「日本平夢テラス」がオープンし、併設されているカフェでほっと一息ついたり、展望デッキから富士山を眺めたりできるようになりました。館内には、日本平の歴史を学べる展示もあるので、初めて日本平を訪れた方はぜひご覧ください。新しくできた富士山のビュースポットから日本一の景色を堪能してください。

日本平で初日の出を見よう!

静岡県内の初日の出スポットと言えば三保の松原が有名ですが、定番スポットなだけあって、毎年混雑していて、駐車場を探すのも一苦労。そこでおすすめなのが日本平です。日本平は駐車場が広いので、車が停められない!という心配がありません。先ほど紹介した日本平夢テラスは、展望回廊に終日立ち入りできるほか、大晦日の19時から22時まで、元日の6時30分から7時30分まで、3階展望デッキの特別開館を行います。
初日の出は例年6時50分頃。富士山と周辺の空がどんどん赤く染まっていく幻想的な景色を拝むことができます。展望回廊はペットの連れ込みOKなので、家族の一員である愛犬と一緒に初日の出を眺めてみてはいかがでしょう。
初日の出を見た後は、日本平山頂から麓までを結ぶ日本平ロープウェイに乗って、「久能山(くのうざん)東照宮」へ初詣に出かけてみてはいかがでしょう。久能山東照宮は徳川家康ゆかりの神社で、元日限定のお守りや破魔矢などを授かることができます。

■住所:静岡県静岡市清水区草薙

■電話番号:054-335-1134(日本平観光協会)
■アクセス:日本平久能山ICより車で約20分

冬でも暖かい!自然が生み出した造形美・竜ヶ岩洞

冬は寒くて出不精になってしまう、という人は多いのではないでしょうか。そんな人におすすめしたいのが、浜松市にある「竜ヶ岩洞(りゅうがしどう)」です。竜ヶ岩洞は東海地方最大級の鍾乳洞で、年間の平均気温が18度!冬でも暖かい竜ヶ岩洞の魅力や見どころを紹介します。

竜ヶ岩洞ってどんなところ?

新東名高速道路の浜松いなさICから車で約10分。浜松市にある竜ヶ岩洞は、標高359mの竜ヶ石山にある、東海地方最大級の鍾乳洞です。
竜ヶ岩洞が形成されたのは、今から約2億5000年前のこと。昭和初期には存在が確認されていましたが、本格的な調査が開始されたのは1970年代になってからでした。1981年に観光施設としての整備が始まり、1983年に一般公開されてからは、多くの観光客が訪れるようになりました。
竜ヶ岩洞の全長は約1㎞で、一般公開されているのはそのうちの400mです。30分ほどで巡れるので、気軽に冒険気分が味わえますよ。また、鍾乳洞内の年間平均気温は18度と一定しており、夏は涼しく、冬は暖かいのが特徴です。ただし、見学コースの中には大人ひとりがやっと通れる場所や、滑りやすい場所もあります。歩きやすい服装で出かけましょう。

竜ヶ岩洞の見どころとは

虹がモチーフになった入場ゲートを通って、竜ヶ岩洞探索をスタートしましょう!400mの見学コースには、約50の見どころがありますが、中でも見逃せないのが「黄金の大滝」です。落差30mの地底の滝で、天井から勢いよく水が流れ落ちてきます。水音が洞内にこだまするほどの大迫力の滝を、ぜひ実際に足を運んで見てみてください。
また、鍾乳洞の中をオレンジ色のライトで照らすとっても幻想的な演出が施されています。果てしない年月をかけて形成された鍾乳石が、より一層神秘的なものに見えます。カメラの持ち込みはもちろんOKなので、自然が生み出した造形美をカメラに収めましょう。
400mの見学コースを見終わってもお楽しみはまだ続きます。出口のすく近くにある「洞窟資料館」は、日本初の洞窟に特化した資料館です。鍾乳石のでき方や、洞窟内に生息する生き物について学べます。分かりやすく展示してありますので、子供連れの方にもおすすめです。家族みんなで地底探検を楽しんでみませんか?

■住所:静岡県浜松市北区引佐町田畑193

■電話番号:053-543-0108
■営業時間:9:00~17:00
■アクセス:浜松いなさICより車で約10分

伊東市のシンボル!大室山

伊豆半島屈指の観光都市・伊東市は、温泉に入るかわいらしいカピバラが人気の伊豆シャボテン公園など、大人から子供まで楽しめる人気の観光スポットがたくさんある観光の街です。その伊東市のシンボルとも言えるのが、独特の形をした「大室山(おおむろやま)」。ここでは、大室山の見どころや早春に開催されるイベントについて紹介します。

大室山ってどんなところ?

大室山は、富士箱根伊豆国立公園に指定されている標高580mの火山です。特徴的なお椀を伏せたような形をしており、伊東市のシンボルとして古くから市民に親しまれています。
独特の形をした大室山が形成されたのは、伊豆東部火山群が噴火した約4000年前のこと。ここまで整った形をした火山は珍しいため、2010年に国の天然記念物に指定されました。近年では、人気アニメ映画「君の名は。」に登場する、宮水神社のご神体が祀られている場所に似ていると話題になり、主人公の瀧と三葉が出会う、作中のシーンを再現する観光客もいるそうです。
大室山は、山の保全のため徒歩による登山を禁止しています。山頂へ向かう際は、北麓の起点から大室山リフトに乗りましょう。起点から山頂までは、6分ほどしかかかりません。山頂には歩道が整備されていて、火口の周りを散策する「お鉢巡り」が楽しめます。山頂は風が強く吹いていて寒いので、防寒対策をしっかりしてお鉢巡りを楽しんでください。

早春の伝統行事!山焼きって?

冬の大室山で見逃せないのが、700年前から行われている伝統行事「山焼き」です。なぜ長年にわたって山焼きが行われているのでしょう。そこには、2つの理由が隠されています。
かつての大室山は、かつて建築資材として使われていたカヤが採れる萱場(かやば)でした。山焼きには、害虫を減らし、カヤの新芽を出やすくする効果があります。当初の大室山の山焼きは、良質なカヤを採るために行われ、大室山で採れた良質なカヤは茅葺屋根に使用されました。茅葺屋根の家屋が少なくなった現在は、山の景観を保つために山焼きが行われています。
大室山の山焼きが行われるのは、例年2月中旬頃。毎年数万人の見物客が訪れます。大室山の麓にあるさくらの里からは、山一面が勢いよく燃え盛る大迫力の様子を間近で見られますよ。また、先着順で山焼きの着火に参加できるので、興味のある方はぜひ足を運んでください。

■住所:静岡県伊東市

■電話番号:0557-51-0258(大室山登山リフト)
■アクセス:伊豆急行伊豆高原駅より車で約10分

山に囲まれた秘湯!寸又峡温泉

静岡県の温泉地と言うと、最初に紹介した熱海温泉を思い浮かべる人がほとんどなのではないでしょうか。実は、静岡県には秘湯とも言われる自然豊かな温泉地があります。それが、静岡県の中部に位置する「寸又峡(すまたきょう)温泉」。ここでは、寸又峡温泉と、そばにある人気スポットについて紹介します。

寸又峡温泉ってどんなところ?

静岡県にある穴場な温泉地・寸又峡温泉は、機関車トーマスが走る路線で人気の大井川鉄道アプトいちしろ駅から車で10分ほどの場所にあります。南アルプスの山々に囲まれ、川のせせらぎや鳥のさえずりしか聞こえない、そんな環境の中にある寸又峡温泉は、まさに秘湯そのもの!都会の喧騒から離れて、日々の疲れを癒したい、という人にはうってつけの場所です。
寸又峡温泉には、7軒の宿泊施設と1軒の共同浴場が、山間の里にひっそりと佇むように建っています。先ほど紹介した熱海温泉のような大型ホテルや歓楽街はありませんが、寸又峡温泉には昭和レトロな雰囲気が漂っています。まるでふるさとに帰ってきたかのような雰囲気が、寸又峡温泉の魅力です。
また、寸又峡温泉の泉質は美人の湯としても知られる単純硫黄泉。肌になじむ柔らかなお湯で、温泉からあがった後もしっとりとした肌触りが続きます。泉質はもちろんですが、温泉を取り囲む自然豊かな環境も魅力的です。爽やかな風が吹く満天の星空の下で入浴すれば、体も心も癒されます。

コバルトブルーの川面が美しい寸又峡にも立ち寄ってみて!

寸又峡_静岡
寸又峡温泉を訪れたら、大井川の支流・寸又川にある「寸又峡」にも立ち寄ってみませんか?寸又峡は、川の流れや風に削られてできた、ごつごつとした岸壁が約16㎞にもわたって連なる峡谷です。冬にはうっすらと雪化粧し、より神秘的な光景が楽しめます。
寸又峡のシンボルとも言えるのが、寸又川に架かる長さ90m、高さ8mの「夢の吊り橋」です。足場は板を2枚並べた簡易的なつくりになっていて、足場の板の間からコバルトブルーの川面が見えます。一度に渡れる定員は10人まで。ぐらぐら揺れる夢の吊り橋から見下ろす寸又峡はスリル満点です。また、夢の吊り橋の真ん中で恋の成就を願うと、その願いが叶うと言われています。高所恐怖症の人でなくても立ち止まるのには勇気が要りますが、想い人を想像して、2人の素敵な未来を願ってみてはいかがでしょう。

■住所:静岡県榛原郡川根本町

■電話番号:0547-59-2746(川根本町まちづくり観光協会)
■アクセス:大井川鉄道アプトいちしろ駅より車で約10分

アクセス抜群!今年の冬は静岡県で決まり!

日本三大温泉のひとつ熱海温泉や、伊東市のシンボル大室山、富士山の絶景が楽しめる日本平など、静岡県の定番スポットから、自然の神秘が見られる竜ヶ岩洞や寸又峡温泉といった穴場なスポットまで、5か所のおすすめ観光スポットを紹介しました。定番スポットでも、雪の積もった景色や初日の出、冬限定のイベントなど、冬しか見られない景色が楽しめます。関東からのアクセスが抜群に良い静岡県へ、今年の冬は出かけてみませんか?