島根県の観光地といえば出雲大社が有名です。
しかし、出雲大社以外の観光地となると、すぐには思いつかない方はいるのではないでしょうか。
島根県には出雲大社のほかにも魅力的な観光スポットが数多くあります。
この記事では冬に島根県を旅行するなら訪れたい、おすすめの観光スポットを5つ紹介しています。
今回は、あえて出雲大社を外していますので、それ以外の観光地を思いつかない方はぜひ最後まで読んで、旅行の参考にしてくださいね。

空港名:島根空港(出雲空港)

住所:〒699-0551 島根県出雲市斐川町沖洲2633-1
電話番号:0853-72-7500
公式HP:https://www.izumo-airport.co.jp/

出雲空港~JR大田市駅まで車まで約55分
出雲空港~畑電車出雲大社前駅まで約35分

出雲空港~バス(空港連絡バス)で出雲大社まで約40分
出雲空港~バス(空港連絡バス)でJR出雲市駅まで約30分

最寄り駅の荘原駅まで車で約10分

タクシー・レンタカーも利用可能

島根空港(出雲空港)の詳細はこちら⇒出雲空港

散策がおすすめ!山陰の小京都「津和野」

島根県の津和野町は、城下町の面影を残す美しい街で、「山陰の小京都」と呼ばれています。
四季折々の風情が感じられるため、散策に最適な観光スポットです。

津和野とは?

島根県西部、山口県との県境に位置する津和野は、城下町として400年の歴史があり、街には歴史的建造物が数多く残っています。
また、明治の文豪、森鴎外をはじめとする文化人を多数輩出している街でもあり、ゆかりのスポットを見て回るのもおすすめです。
日本情緒を感じられる街並みに溶け込んだおしゃれなカフェや土産物店などもあり、食べ歩きやショッピングをしつつそぞろ歩きが楽しめる、山陰地方屈指の人気観光地です。

おすすめの見どころ

津和野のおすすめの見どころを紹介しましょう。

殿町通り

島根(山陰の小京都)の津和野 殿町通り
街の中心にある殿町通りは、城下町時代の面影を残した津和野を代表するエリアです。
白と黒のコントラストが美しいなまこ壁の武家屋敷が通りに沿って立ち並び、道路の脇の掘割には錦鯉が優雅に泳いでいます。
雪が積もった冬の日はまた格別の風情が感じられ、多くの観光客を魅了しています。

・住所:島根県鹿足郡津和野町後田

・電話番号:0856-72-1771津和野町観光協会
・アクセス:JR山口線津和野駅から徒歩10分

藩校養老館

殿町通りにある藩校養老館は、江戸時代に建てられた武士のための学校で、森鴎外や哲学者の西周(にしあまね)もここで学びました。
藩校養老館前の掘割は、美しい錦鯉が集まるフォトスポットとして知られ、観光客の人気を集めています。

・住所:島根県鹿足郡津和野町後田ロ66

・電話番号:0856-72-0300(郷土館)
・営業時間:9:00~17:00
・料金:100円
・アクセス:JR山口線津和野駅から徒歩で10分

森鴎外旧宅

森鴎外は、津和野藩の藩医の家に生まれ、明治5年に11歳で上京しました。
森鴎外旧宅は、鴎外が上京するまで暮らした生家で、当時のまま保存されています。
隣には森鴎外記念館が建っており、鴎外の生涯が映像や写真パネルで紹介されています。旧宅と合わせて見学すれば、鴎外についての理解がさらに深まります。

・住所: 島根県鹿足郡津和野町町田イ230

・電話番号:0856-72-3210森鴎外記念館
・営業時間:9:00~17:00
・料金:100円
・アクセス:JR山口線津和野駅から石見交通バス鴎外旧居・津和野温泉行きで7分
バス停:鴎外旧居前下車、徒歩2分

津和野カトリック教会

津和野カトリック教会は、和の雰囲気が漂う殿町通りの中で異彩を放つ、ゴシック建築の教会です。
意外に思われるかもしれませんが、津和野は隠れキリシタン殉教の地です。
明治元年、長崎から送られてきた153人の隠れキリシタンは、津和野藩の改宗のすすめに応じず、殉教の道を選びました。
津和野カトリック教会は、昭和26年、ドイツから帰化した神父により、殉教した隠れキリシタンを称えるため建てられた教会です。
近くには殉教者の墓もあります。

・住所:島根県鹿足郡津和野町後田ロ66-7

・電話番号:0856-72-0251
・営業時間:8:00~17:00
・アクセス:JR津和野駅から徒歩10分

日本一の美肌の湯!「玉造温泉」

島根県松江市の玉造温泉は、古くから「神の湯」として称えられている名湯で、美肌効果が高いことでも知られています。
また、「玉造」という地名でもわかるように、ここは古代から勾玉の生産地であり、温泉街には勾玉にちなんだ観光スポットもあります。
冬の1日、島根県の玉造りの街で、玉のような肌になれる温泉に浸ってみませんか。

玉造温泉とは?

玉造温泉は奈良時代に開湯したといわれており、1300年以上の歴史がある日本最古の温泉の1つです。「出雲国風土記」には「1度入ると美しくなり、再び入ると万病が治る神の湯」と記されています。
特に美肌効果は古くから認知されており、平安時代には清少納言が枕草子で「湯は七栗の湯(現在の榊原温泉)、有馬の湯、玉造の湯」と記して称えています。
玉湯川の両岸に桜並木とともに温泉旅館や日帰り温泉施設が立ち並ぶ玉造温泉街は、歴史ある落ち着いた雰囲気が漂い歓楽街の趣がないため、安心して過ごせます。
そのため美肌を目指す若い女性にも人気のある温泉地となっています。

高級化粧水並みの泉質

玉造温泉の泉質は、製薬会社の調査でも美肌効果が高いことが実証されています。
玉造温泉のお湯を8週間使った調査が行われ、その結果、肌の水分量が165%アップし、キメが整ってくすみが減り、日本人がきれいと感じる肌色に改善されたそうです。
2016年温泉総選挙では、うる肌部門で第1位に輝いています。
冬の島根県を旅行するなら、玉造温泉でほっこり温まり、美肌を手に入れてみてはいかがでしょうか。

玉造温泉おすすめスポット

玉造温泉には、温泉旅館のほかに日帰り温泉施設や足湯もあり、観光客が気軽に訪れるのにおすすめです。

玉造温泉ゆ~ゆ

玉造温泉ゆ~ゆは玉造温泉の日帰り温泉複合施設です。
休憩所や卓球場、産直果物などの販売コーナーのほか、島根名物安来節が上演されるイベントなどがあり、観光客の人気を集めています。

・住所:島根県松江市玉湯町玉造255

・電話番号:0852-62-1000
・営業時間:11:00~21:00
・料金:大人(中学生以上)500円、小人(3歳以上)250円
・定休日:月曜日
・アクセス:JR玉造温泉駅より車で5分 

足湯

勾玉橋のすぐ横に1か所、玉造温泉ゆ~ゆ前に2か所の足湯があり、いずれも無料です。
3か所とも玉湯川ののどかな川原にあり、自然豊かな景観を眺めながらのんびりと足を浸けられます。

・住所:島根県松江市玉湯町玉造

・電話番号:0852-62-3300 松江観光協会 玉造温泉支部
・アクセス:出雲縁結び空港からタクシーで玉造温泉街へ30分
JR玉造温泉駅から一畑バス(玉造温泉行き)で玉造温泉下車10分
松江玉造ICからR9経由出雲方面へ車で7分

玉造湯神社

温泉街の端にある玉造湯神社は、勾玉と温泉の神様が祀られた神社です。
境内にある「願い石」は、触れると願いが叶うとされ、パワースポットとして人気があります。

・住所:島根県松江市玉湯町玉造508

・電話番号:0852-62-0006
・アクセス:JR玉造温泉駅からタクシーで5分

日本一美しい庭園!足立美術館

島根県安来市の「足立美術館」は、日本庭園ランキングで毎年第1位を獲得する、見事な庭園がある美術館です。
四季折々の表情を見せる5万坪の日本庭園は、まるで一幅の絵画のように美しく、訪れる人たちを魅了します。
島根県を旅行するならぜひ訪れたい、おすすめの観光スポットです。

足立美術館とは?

足立美術館は、島根県安来市出身の実業家、足立全康(あだちぜんこう)が昭和45年に設立した近代日本画の美術館です。
横山大観の作品群と広大な日本庭園が有名で、特に庭園の美しさは海外にも広く知られており、年間50万人もの観光客が国内外から訪れています。

ランキング連続17年第1位

足立美術館の庭園は、アメリカの日本庭園雑誌「ジャーナル・オブ・ジャパニーズ・ガーデン」が実施している「日本庭園ランキング」で17年連続第1位を獲得しています。
このランキングは庭園の知名度や規模、歴史的価値を基準とはせず、「いま現在鑑賞できる日本庭園としていかに優れているか」をもとに選出されます。
足立美術館は、庭園の質の高さと、そのクオリティを維持するため環境保全に努めている点が評価されているそうです。

山陰地方で唯一の三つ星

また、足立美術館は、フランスの旅行ガイドブック「ミシュラン・グリーンガイド・ジャポン」で最高評価である三つ星を、山陰地方で唯一獲得しています。
三つ星は「わざわざ旅行する価値がある」レベルを意味しており、外国からも大勢の観光客が訪れています。

クオリティの高さを維持する秘訣は?

足立美術館の庭園の美しさの秘訣は、徹底した維持管理にあります。
たとえば苔は、雨のしずくで穴が開いてダメージを受けてしまうことを防ぐため、あらかじめ土に炭が埋め込まれています。
赤松の剪定は、古葉を手作業で摘み落として形を整え、赤松の鮮やかな幹が現れるよう仕上げに竹ぼうきで幹をこすって古皮を剥がしています。
また、状態が悪くなった赤松はすぐに交換できるよう、別の場所に400本ものスペアが用意されているといいます。
スペアは赤松にとどまらず、ほかの植物にも用意されており、先に述べた苔にもスペアがあるというのですから驚くほかありません。
こうした徹底した姿勢は庭園だけではなく、美術館全体に貫かれています。
毎日開館前に全職員が1時間かけて掃除をするのもその姿勢の表れで、雨の日にはカッパを着て掃除をする徹底ぶりです。
こうした毎日の細やかな作業の積み重ねが、高評価を維持する秘訣になっているようです。

創設者・足立全康とは?

足立全康は貧農の生まれで、事業に成功してからは、日本画のコレクションに情熱を傾けるようになりました。
特に、横山大観に深い感銘を受けており、足立美術館の大観のコレクションは130点に及びます。
また、「庭園もまた一幅の絵画である」ことをモットーに、日本画同様、日本庭園にも大変な情熱を傾けました。
足立美術館は、足立全康の生涯にわたる思いが込められた、彼の「作品」といえるのかもしれません。

・住所:島根県安来市古川町320

・電話番号:0854-28-7111
・営業時間:[10月~3月] 9:00~17:00
・料金:[大人]2,300円、 [大学生]1,800円、 [高校生]1,000円、
[小中学生]500円※土曜日は小中高生無料(要学生証提示)
・休館日:年中無休
・アクセス:(電車)JR安来駅より無料シャトルバスで約20分
(車)山陰道安来ICより約10分

世界一大きな砂時計がある!「仁摩サンドミュージアム」

ガラス張りのピラミッド型の外観が目を惹く「仁摩サンドミュージアム」は、世界一大きな砂時計がある、全国でも珍しい砂の博物館です。

仁摩サンドミュージアムとは?

島根県大田市仁摩町にある仁摩サンドミュージアムは、「鳴り砂」で有名な仁摩町の「琴が浜」にちなんで建てられた、砂の博物館です。
地元仁摩町出身の世界的建築家、高松伸氏が設計した建物は、総ガラス張りの大小6つのピラミッドで構成されています。
エジプトのクフ王のピラミッドの中に入っていた砂が、「琴が浜」の砂のような「鳴り砂」であったことから、ピラミッド型の外観になったそうです。
館内には、1年かけて砂が落ちる世界最大の砂時計や、砂のオブジェ、世界の砂などが展示されています。また、隣接する「ふれあい交流館」では、ガラス工芸体験やグッズ販売などが行われています。

鳴り砂とは?

鳴り砂とは、丸みを帯びた石英が65%以上含まれ、外部から力を加えられたときに音が鳴る砂のことをいいます。
砂の粒が均一で、砂浜が汚れていないなど、複数の条件が重ならないと鳴り砂にはならないといわれており、全国でも数えるほどしか確認されていません。
仁摩町の「琴が浜」は、日本を代表する鳴り砂海岸として知られています。

世界最大砂時計「砂暦」

仁摩サンドミュージアムの世界最大の砂時計「砂暦」は、琴が浜の鳴り砂の環境保全を願って設置されたものです。
高さ5.2m、直径1mの容器の中に1tの砂が入っており、この砂が直径わずか0.84㎜のノズルを伝って1秒間に0.032g、1時間に114g、1日に2,740g落ちていきます。
コンピュータ制御で着実に砂が落ちるようになっており、大みそかには抽選で選ばれた男女108人が綱を引いて砂暦を反転させ、新しい1年をスタートさせます。
大みそかにはこのほかビンゴ大会やステージショーなどが開催され、午前0時になると約1,000発の花火が打ち上げられる冬の仁摩町を代表するイベントとなっています。

コミック「砂時計」コーナー

仁摩町は、芦原妃名子氏のマンガ「砂時計」の舞台となったことで有名になり、その後の映画やドラマのロケでも使われています。
館内にはロケ地マップや出演者のサインなどが展示された特設コーナーがあります。

ミュージアムグッズ

隣接する「ふれあい交流館」では、手作り砂時計をはじめ、さまざまなミュージアムグッズが販売されています。
砂時計のドラマで出てきた1分間砂時計などもあり、お土産におすすめです。

ガラス工芸体験

ふれあい交流館では、コップやお皿を使ったサンドブラストなどのガラス工芸体験ができます。
旅行の想い出に挑戦してみてはいかがでしょうか。

・住所:島根県大田市仁摩町天河内975

・電話番号:0854-88-3776
・営業時間:9:00~17:00
・料金:大人730円 高校730円 中学360円 小学360円
・休館日:水曜日
・アクセス:(電車)JR山陰本線・仁万駅から徒歩10分 バス停「仁万駅口」から徒歩約5分
(車)山陰自動車道・仁摩石見銀山ICから約2分、大田中央三瓶山ICから約17分

冬の山陰グルメの王者!「松葉ガニ」

松葉ガニ_島根
山陰の冬の味覚の王者である「松葉ガニ」は、冬の島根県を旅行するなら、ぜひとも食べておきたい食材の1つです。
冬季限定でほとんどの旅館やホテルで提供されますから、ぜひ、たっぷりと味わいましょう。

松葉ガニとは?

松葉ガニとは、山陰沖でとれる成長したオスのズワイガニのことで、上品な甘みのある引き締まった身と濃厚な蟹味噌が楽しめます。
カラが硬く、ハサミが大きくて身がたっぷり詰まったずっしりと重いものほど高品質とされています。
新鮮なものはお刺身でも食べられ、ほのかな甘みとトロリとした食感は絶品です。

おすすめのお店

松葉ガニがいただけるお店を紹介しましょう。

かに小屋

冬季限定で営業される「かに小屋」は、松江の冬の風物詩になっています。
松葉ガニをはじめ、島根の海の幸を各自がテーブルのコンロで焼いていただきます。
12月から2月にかけての営業期間中は、県内外から1万人が来店するほどの大変人気のあるお店です。
週末の夜などは予約しておくことをおすすめします。

・住所:島根県松江市東朝日町150-7(松江港管理所1F)

・電話番号:090-4100-6942 予約可
・営業時間:11:00~21:00
・営業期間:12月~2月
・アクセス:JR松江駅より、タクシーで3分、徒歩15分(宍道湖遊覧船 はくちょう号
のりば近く)

海鮮問屋 博多

松江市内の繁華街、伊勢宮町の「海鮮問屋 博多」は、リーズナブルな値段で松葉ガニがいただけるお店として人気があります。
なかでも蟹クリームコロッケはおいしいと評判です。

・住所:島根県松江市伊勢宮町517番地 ビックボーイビル1階

・電話番号:0852-28-7000
・営業時間:11:30~14:00、17:00~23:00
・定休日:年末年始12/31〜1/2 不定休
・アクセス:JR松江駅北口から徒歩約5分

日本料理 松江 和らく

「日本料理 松江 和らく」は、週末には行列ができる人気店です。
松葉ガニをいただくなら、お刺身、カニしゃぶ、カニ天ぷらなど松葉ガニづくしのコース料理がおすすめです。

・住所:島根県松江市御手船場町565

・電話番号:0852-21-0029
・営業時間:11:30~15:00、17:30~23:00
・定休日:不定休
・アクセス:JR松江駅北口から徒歩3分

まとめ

冬の島根県でおすすめの散策スポット、温泉、庭園美術館、砂の博物館、冬の味覚を紹介しました。
ほかにも島根県には魅力的な観光スポットがたくさんありますので、冬の島根県旅行で、お気に入りのスポットを見つけてくださいね。