身も凍るような寒さで鬱々した気分になる冬。
そんな冬には、大分県へ旅行してみるというのはいかがでしょうか?
大分県は温泉が有名で、冬の観光にもってこいの場所です。
その上、大分県の魅力は温泉だけではありません。
今回は、冬の大分県の旅行におすすめの観光スポットを、9つ紹介します。
冬だけ特別な光景が見られる「金鱗湖」
はじめに紹介する金鱗湖(きんりんこ)は、大分県由布市の代表的な観光スポットです。
金鱗湖の名前の由来は、湖に住んでいる魚の鱗が夕日に照らされ、金色に輝いていたことから名付けられたと言われています。
冬の金鱗湖は水面から湯気が立ち、幻想的な光景を見せてくれます。
金鱗湖から湯気が出る理由は、湖底から温泉が湧き出ているからで、それが非日常的な光景を見せてくれるのです。
そして、冬の金鱗湖を見るなら、湯気が多く出る早朝に行くのがベストです。
他では見られない幻想的な風景を見ることができ、一生の思い出になるはずです。
【住所】大分県由布市湯布院町川上
【電話番号】0997-84-3111
【営業時間】24時間営業
【大分空港からのアクセス】
・「由布院駅前バスセンター停留所行」のバスに乗り「由布院駅バスセンター停留所」下車(約55分)⇒由布院駅から車で約10分
冬でも温かい天然洞窟「稲積水中鍾乳洞」
稲積水中鍾乳洞(いなづみすいちゅうしょうにゅうどう)は、3億年前に形成された天然の洞窟で、30万年前に阿蘇山の噴火で水没して、今の姿になりました。
世界的に見ても珍しい水中鍾乳洞で、現在は観光地として整備され、誰でも安全に洞窟内を探索できるようになりました。
冬の大分県旅行で稲積水中鍾乳洞をおすすめする理由は、洞窟内はおよそ16℃に保たれていて、冬でも温かいからです。
ただし、冬は外気の影響で体感温度が少し下がるので、必ずジャケットやコートを着用してください。
アクセスが悪く、車のない方は電車を乗り換えないと行けない場所ですが、稲積水中鍾乳洞の神秘性に興味をもたれた方は、行ってみることをおすすめします。
無数の鍾乳石と湧き出る清流が幻想的な世界を演出していて、非日常的な雰囲気が漂っています。
【住所】大分県豊後大野市三重町中津留300
【電話番号】0974-26-2468
【営業時間】9:00~17:00(年中無休)
【大分空港からのアクセス】
・「由布院駅前バスセンター停留所行」のバスに乗り「由布院駅バスセンター停留所」下車(約55分)⇒由布院駅前バスセンターから「亀の井バス 志高湖経由湯布院線
別府駅西口行」に乗り「別府駅西口」下車(約57分)⇒JR別府駅から「JR日豊本線
臼杵行」に乗り「大分駅」下車(約13分)⇒大分駅から「JR豊肥本線 豊後竹田行」に乗り「三重町」下車(約46分)⇒三重町からレンタカーで約20分
雄大な景色を見たいなら「九重”夢”大吊橋」
長さ390メートル、高さ173メートル、幅1.5メートルの九重”夢”大吊橋(ここのえゆめおおつりはし)は、歩道用としては日本一の長さの吊橋です。
日本一の吊橋がどのようなものなのか、一度でいいから見てみたいという方には、おすすめの観光スポットです。
大自然に囲まれた九重”夢”大吊橋からは、日本の滝百選に選ばれた「震動の滝・雄滝」や「雌滝」を望むことができ、四季折々の風景を楽しめます。
冬は一面雪景色になるので、白く染まった美しい世界に心を奪われるでしょう。
高所が苦手な方には向いていない場所ですが、吊橋から見える風景は絶景なので、高所が怖くない方は、カメラをもっていくと良いでしょう。
また、九重”夢”大吊橋では、1月下旬か2月上旬にかけて「氷フェスタ」という催し物が行われる年があります。
氷のフェスタでは、大小さまざまな氷の彫刻を観賞することができ、夕方には氷の彫刻がライトアップされて一層幻想的になるので、氷フェスタにタイミングを合わせた旅行計画を立てるのもいいでしょう。
【住所】大分県玖珠郡九重町大字田野
【電話番号】0970-73-3800
【営業時間】8:00~17:00(入場券の販売は16:30まで)
【大分空港からのアクセス】
・「由布院駅前バスセンター停留所行」のバスに乗り「由布院駅バスセンター停留所」下車(約55分)⇒由布院駅前バスセンターから「牧ノ戸峠行」のバスに乗り「九重”夢”大吊橋」
下車(約50分)
雪景色が印象的な「鶴見岳」
鶴見岳(つるみだけ)は、大分県別府市にある標高1375メートルの活火山です。
冬の鶴見岳は雪化粧が施され、木々は霧氷に覆われ、辺り一面、美しい銀白色の世界になります。
ただし、冬は氷点下になる日が多いので、山頂に向かう際は、必ずダウンジャケットなどで防寒対策をしてください。
鶴見岳は登山道が整備されていますが、冬は安全と防寒対策を兼ねて、ロープウェイを利用することをおすすめします。
冬の鶴見岳ロープウェイから見渡せる風景は幻想的で、都市部では決して見ることができない雪景色を楽しめます。
また、1月下旬頃には「べっぷ鶴見岳大寒がまん大会」という催し物が行われます。この催し物では、ふんどし一枚でかき氷を食べたり、そーめんを早食いしたりする面白いイベントが開催されます。興味がある方は参加してみてはいかがでしょう。
【住所】大分県別府市大字南立石
【電話番号】(別府ロープウェイ)0977-22-2278
【営業時間】(別府ロープウェイ)9:00~17:00(冬季)
【大分空港からのアクセス】(大分空港から別府ロープウェイまでのアクセス)
・「由布院駅前バスセンター停留所行」のバスに乗り「由布院駅バスセンター停留所」下車(約55分)⇒亀の井バスで約30分
世界農業遺産で知られる「田染荘」
田染荘(たしぶのしょう)は、1200年前の平安・鎌倉時代の水田や集落の位置をほとんど変えずに、当時のままの姿を残している貴重な荘園跡です。
2011年12月にユネスコ未来遺産に認定されたのち、2013年5月に、世界で36地域しかない世界農業遺産に認定されました。
千年前と変わらない美しい田園風景を残す田染荘は、見るだけでノスタルジックな気分になれる場所です。
古き良き日本の風景が好きな方には、これ以上の観光スポットはないでしょう。
また、毎年11月から翌年の1月か2月までの間、田染荘では「千年のきらめき」というイルミネーションイベントが開催されます。
この時期の夜の田染荘は、美しくライトアップされ、普段とは違うロマンチックな姿を見せてくれます。
冬の田染荘は、昼に行っても夜に行っても楽しめるのが魅力なので、「千年のきらめき」が開催されている時期に田染荘に行くのが最もおすすめです。
【住所】大分県豊後高田市田染真中142-1
【電話番号】0978-26-2008
【営業時間】9:00~19:00
【大分空港からのアクセス】
・「由布院駅前バスセンター停留所行」のバスに乗り「由布院駅バスセンター停留所」下車(約55分)⇒「JR久大本線
由布院駅」より「大分駅行」に乗り「大分駅」下車(約65分)⇒大分駅より「ソニック・にちりん
博多行」に乗り「宇佐駅」下車(特急か各駅停車かにより所要時間は変わりますが、およそ1時間前後を目処にするといいでしょう)
初日の出を見るならココ「豊後二見ヶ浦」
豊後二見ヶ浦(ぶんごふたみがうら)は、大分県佐伯市の日豊海岸国定公園にある海岸です。
豊後二見ヶ浦には、高さ17メートルの男岩と、高さ10メートルの女岩が、長さ65メートル、直径75センチメートル程の大しめ繩で結ばれている夫婦岩があります。
ちなみに、しめ縄の長さは日本一で、ギネスブックにも搭載されています。
日の出が美しい豊後二見ヶ浦は、見に行くなら早朝がおすすめです。
夫婦岩をバックに昇る太陽の迫力は凄まじく、見る者に凄烈な感動を与えます。
豊後二見ヶ浦に行くなら、初日の出を拝みたいところですが、それ以外の時期でも美しい日の出は見ることができます。
豊後二見ヶ浦の近くに泊まった際には、ぜひとも早起きして、日の出を見に行くことをおすすめします。
なお、夫婦岩は年末から年始にかけてライトアップされるので、年末年始に見に行くのがおすすめです。
【住所】大分県佐伯市上浦大字浅海井浦
【電話番号】0972-32-3111
【営業時間】24時間営業
【大分空港からのアクセス】
・「由布院駅前バスセンター停留所行」のバスに乗り「由布院駅バスセンター停留所」下車(約55分)⇒「JR久大本線
由布院駅」より「大分駅行」に乗り「大分駅」下車(約65分)⇒「JR日豊本線」各停 佐伯行に乗り「浅海井駅」下車(約74分)
大分県の旅行で外せない観光スポット「宇佐神宮」
宇佐神宮(うさじんぐう)は、全国に4万社ほどある八幡様の総本宮です。
伊勢神宮に次ぐ第二の宗廟(そうびょう)で、岩清水八幡宮(いわしみずはちまんぐう)と、筥崎宮(はこざきぐう)と共に、三大八幡宮と言われています。
宇佐神宮には全国から多くの人々が集まり、初詣には、40万人以上の参拝客が訪れると言われています。
大小合わせて150近くの祭典が年間を通して行われる宇佐神宮は、月に一度、必ず恒例祭が行われるので、そのタイミングに合わせて参拝に行くのもいいでしょう。
大晦日には、大祓いや除夜祭が開催されるので、年末年始に行くのもおすすめです。
また、真冬の宇佐神宮は積雪することがあり、運がよければ雪化粧を施した社殿を拝むことができます。
雪に包まれた社殿は、赤と白の美しいコントラストを見せるので、写真好きにはたまらないでしょう。
【住所】大分県宇佐市南宇佐2859
【電話番号】0978-37-0001
【営業時間】6:00~21:00
【大分空港からのアクセス】
・「中津 宇佐 豊後高田方面 大分空港リムジンバス」に乗車して「宇佐八幡バス停」下車(60分強)
大分と言えば温泉!人気の「湯布院温泉」
大分県は、源泉数と湧出量がともに日本一ということで有名です。
そして、その大分県の中でも特に人気の観光スポットが、湯の里と呼ばれる湯布院温泉です。
湯布院温泉は、周囲を森と山、そして田園に囲まれ、のんびりとした気分にさせてくれる観光地です。
冬の寒さで冷え切った心と身体を癒すには、湯布院温泉に一泊して、ゆっくり温泉に浸かると良いでしょう。
ちなみに、湯布院温泉の多くは単純温泉もしくはアルカリ性単純温泉ですが、稀に塩化物泉や炭酸水素塩泉もあります。
単純温泉は身体に受ける刺激が少ないので、老若男女問わず浸かれておすすめです。
疲労回復をはじめ、自律神経失調症や不眠症、うつ病にも効果があるので、身体の疲労だけではなく、精神的な疾患に悩まされている方は、入浴して心身を休ませると良いでしょう。
美容にも効果があるので、肌のトラブルに悩まされている女性にもおすすめです。
せっかく大分に行くなら、一度は行きたい湯布院温泉。
日常の面倒から離れて、ゆったりと温泉に浸ってみてはいかがでしょうか。
【住所】大分県由布市湯布院町
【電話番号】・各施設により異なる
・湯布院温泉観光協会⇒0977-85-4468
・由布院温泉旅行組合⇒0977-85-7667
【営業時間】各施設により異なる
【大分空港からのアクセス】
・「由布院駅前バスセンター停留所行」のバスに乗り「由布院駅バスセンター停留所」下車(約55分)
伝説の島と呼ばれる不思議な「姫島」
姫島は大分県の北東部にある離島で、瀬戸内海に囲まれている人口1700人程度の島です。
島へはフェリーで行くことができ、船に乗ってから20分ほどで着きます。
船酔いしやすい方は、酔い止め薬を持参することが推奨されているので、日頃から乗り物酔いしやすいと自覚している方は、必ず船に乗る前に酔い止め薬を服用しましょう。
姫島は不思議な言い伝えが残されている島で、その名の通り、お姫様にまつわる伝説が数多く残されています。
また、姫島の近くには浮洲(うきす)と呼ばれる姫島より小さな離れ小島があり、その浮洲に建てられている鳥居は、不思議なことに高潮でも決して海水に浸かることがありません。
この他浮洲には、千人堂と呼ばれる小さなお堂があり、そのお堂は、鬼に追われた善人を千人かくまうことができると言い伝えられています。
このように、姫島には不思議な伝説が多く残されているので、ファンタジーな世界観が好きな方は、とても楽しめるでしょう。
グルメでは、冬の姫島は名物のひじきが大量に採れるので、新鮮で美味しいひじきを食べたり、購入したりすることができます。
姫乃家という海鮮料理のお店もあるので、海鮮を食べたい方は立ち寄ってみるといいでしょう。
どの食材も新鮮で美味しいのですが、特に車えびは絶品なので、何を注文して良いか迷ったら、車えびを食べることをおすすめします。
【住所】大分県東国東郡
【電話番号】船舶課⇒0978-87-2012
【大分空港からのアクセス】
・「大分交通バス 大分空港」に乗り「国東」下車(約30分)⇒国東よりバスに乗り「伊美」下車(約40分)⇒「姫島村営フェリー
国見町伊美港」から約20分
まとめ
冬の大分県を旅行するのに、おすすめの観光スポットを9つ紹介しました。
大分県は温泉が有名な県ですが、温泉以外にも、日本最大級の鍾乳洞があったり、日本一長い吊橋があったり、日本一長いしめ縄があったりと、多くの日本一があります。
さまざまな魅力がある大分ですが、それでもやはり湯布院温泉は外せないでしょう。
湯布院温泉を中心に観光しながら、気になった場所へ行ってみることをおすすめします。