旅行業界では、夏休みを繁忙期扱いにしています。ですから、旅行代金も高額になりがちです。いかに夏休みの国内旅行を格安で、しかもお得感のあるパックツアーよりも快適に楽しむか、そのコツを特別にお教えします。今回りテーマは、まもなく訪れる2017年の夏休みに楽しむ、沖縄の青い海、大阪のUSJ観光、青森のねぶた祭体験です。
旅行繁忙期の夏休みを、格安だけども、最上の旅にする方法
ゴールデンウイークや、夏休み、年末年始の旅行はパックツアーの方が便利でお得というイメージがありますが、本当にそうでしょうか? 実際にパックツアーに参加した方の中には、申し込み時に思っていたイメージと違ってけっして安くなかった、ということもあるようです。というわけで、今回は、沖縄、大阪、青森の3つの人気ツアーの料金や内容と、個人で航空券やホテルなどを手配した場合のどちらがお得なのかを検証してみます。せっかくの夏休みですから、楽しめる旅行がいいですよね。では、さっそく検証を開始します。
夏の沖縄を、丸ごと楽しんじゃおう
夏の沖縄は、国内旅行で最も人気のあるスポットです。ある旅行会社のパックツアーを利用した場合、8月1日(火)~17日(木)までの期間の料金は、2名1室利用で2泊すると1人74,900円~96,900円(税込み)になります。2名で149,800円~193,880円の料金で、利用するホテルは沖縄ホテルや沖縄サンプラザホテルなどのビジネスホテル。食事は、初日はバーベキューの夕食。2日目と3日目は朝食のみです。観光はバスでの団体行動で、初日はビーチでの海水浴。2日目はパイナップル園、森のガラス館、沖縄美ら海水族館とビーチ。3日目は首里城公園、おきなわワールド観光。このように沖縄の主だった場所を観光できるプランになっています。
では、格安航空券を利用して、自分の行きたい観光スポットに絞った沖縄旅行のプランを練ってみましょう。
まずは、往復の航空券です。「格安航空券モール」にアクセスし、出発地と到着地、出発地を入力すれば、数秒でさまざまな航空会社の航空券の最安値が表示され、そのまま予約・購入ができますので、このサイトを使って調べてみました。
航空券の手配
東京(羽田発)ー沖縄(那覇行)の航空券
往路:8月5日(土)SKY519 普通席 いま得
羽田発15:35→那覇着18:20 16,950円(手数料、税込み)×2名
復路:8月7日(月)SKY514 普通席 いま得
那覇発13:20→羽田着15:50 16,950円(手数料、税込み)×2名
航空券の料金は、2名で往復67,800円となります。
次に、ホテルの料金です。ネット割引のあるサイトで、今回のパックツアーと
同じ沖縄ホテルを、同じ日程で検索したところ料金は以下のとおりでした。
ホテル
沖縄ホテル セミダブル朝食付 2泊3日 2名1室 24,200円(税込み)
次に沖縄での移動手段です。パックツアーでは貸切バスでの団体行動ですが、それと同じように自由に移動するためレンタカーを手配します。那覇空港に到着してから、帰りの飛行機に乗る前までの料金をネットで検索すると次のようになりました。
レンタカー
軽自動車 ムーヴ・ワゴンR 2泊3日 9,300円(免責保証・税込み)
航空機のチケット、ホテル、レンタカーの手配が終わりました。
これで、夏の沖縄旅行の基本準備はできました。
ここまでの費用の合計は101,300円です。パックツアーは149,800円~193,880円でした。
パックツアーには初日の夕食バイキングと観光施設の入園料が含まれていますが、その分をプラスしても、格安航空券を使った旅行の方が安いですし、何よりも自分たちだけの時間を自由に過ごせることが一番の魅力です。
いかがですか、夏休みの沖縄を楽しむなら、ほんのちょっとネットで検索して予約するだけで、パックツアーよりも安くて、快適で、自由な旅が楽しめます。
ポイントは、早めにスケジュールを決めて、予約することです。
最後に、夏の沖縄でのおすすめ観光スポットをご紹介します。
観光スポット
エメラルドビーチ
沖縄海洋博公園にある人気のビーチです。まるで海外のリゾート地のような美しい海です。海水の透明度も高く、沖縄ならではの海水浴場です。
万座毛
隆起サンゴの台地と、周囲の植物群は、まさに絶景です。
沖縄美ら海水族館
大きな水槽で泳ぐジンベイザメやマンタは必見です。16時から料金が安くなりますから、この時間を狙って訪れるのもありです。
首里城
世界遺産に登録されていて、沖縄で最も人気の観光スポットです。
沖縄には、この他にも魅力的な観光スポットが、たくさんあります。
2017年の夏休みを沖縄旅行で楽しんでください!
※航空券・ホテル・レンタカーにつきましては2017年6月6日時点での情報です。
大阪でUSJや「真田丸」の聖地を楽しんじゃおう
夏休みの大阪旅行で人気があるのは、なんといってもユニバーサル・スタジオ・ジャパンです。ある旅行会社のパックツアーを利用した場合、8月1日(火)~17日(木)までの期間の料金は、1人40,300円~57,200円。2名合計で80,600円~114,400円。ただし、これにはホテルプラザ神戸の2名1室利用1泊分と、ユニバーサル・スタジオ・ジャパンのハリーポッターTMエリア入場確約券が付いています。2泊目のホテル手配は自分で行って、別料金です。また、ユニバーサル・スタジオ・ジャパンのチケット料金は含まれていません。現地での移動に必要な交通費もすべて自己負担です。パックツアーなのに、いろいろと面倒なことが多いですね。
2泊目のホテルを梅田周辺で探すと、2名1室で25,000円ほどかかりますので、2名合計で104,600円~138,400円となります。
では、格安航空券を利用して、2泊3日の大阪旅行を計画するとどうでしょうか?
航空券の手配
東京(羽田発)ー大阪(伊丹行)の航空券
往路:8月5日(土)JAL117(767) 普通席 スーパー先得
羽田発12:30→伊丹着13:30 8,770円(手数料、税込み)×2名
復路:8月7日(月)JAL120(767) 普通席 スーパー先得
伊丹発14:30→羽田着15:40 8,770円(手数料、税込み)×2名
航空券の料金は、2名で往復35,080円となります。
次に、ホテルの料金です。ネット割引のあるサイトで大阪市内のホテルを検索しました。
ホテル
ホテルモントレ大阪 禁煙セミダブル 2名1室 2泊3日 49,000円
ここまでで、2名で2泊3日の大阪旅行は84,080円になります。
パックツアーでは、2泊目のホテルを自分で手配する手間と費用が加算されて、2名合計で104,600円~138,400円です。これならユニバーサル・スタジオ・ジャパンと大阪観光を楽しむなら、航空券もホテルも、ユニバーサル・スタジオ・ジャパンのチケットも最初から自分で手配した方が楽ですし、何よりも金額的に、かなりお得です。
これに加えて、伊丹空港到着から帰りの空港までの移動のレンタカーを手配しましょう。レンタカーを使えば、USJにも楽々行けますし、大阪だけできなく、京都や奈良まで観光できますよ。
レンタカー
軽自動車 ムーヴ 2泊3日 10,800円(免責保証・税込み)
レンタカーの費用を加えても、94,800円です。パックツアーの104,600円~138,400円には、伊丹空港到着ら3日間の交通費は一切含まれていません。ユニバーサル・スタジオ・ジャパンのチケットにしても、個人で手配可能ですから、思ったよりもパックツアーは便利でもなく、安くもないようです。
最後に、ユニバーサル・スタジオ・ジャパンの情報と、昨年の大河ドラマ「真田丸」で人気を集めた観光スポットをご紹介します。
観光スポット
ユニバーサル・スタジオ・ジャパン
ハリーポッターエリアは必見です。ハリーポッターファンでなくても楽しめます。
大阪城天守閣
大阪に来たら、やはり一度は訪れる価値があります。階段だけではなく、エレベーターでも上がれます。天守閣からの眺めは最高です。
茶臼山(天王寺公園)
大阪冬の陣では、徳川家康の本陣だった場所で、大阪夏の陣では真田幸村が本陣をおきました。「真田丸」ファンの聖地の1つです。
安居神社
大坂夏の陣で戦死した、真田幸村の最期の地といわれていて、記念碑が建っています。まさに、真田幸村の聖地です。
もちろん、大阪の観光地はこれだけではありません。
2017年の夏休みは大阪旅行で、自由に楽しんできてください!
※航空券・ホテル・レンタカーにつきましては2017年6月6日時点での情報です。
夏の青森で「ねぶた祭」と、涼しさを満喫しよう
夏の青森といえば「ねぶた祭」です。ある旅行会社のパックツアーにも「ねぶた祭」を絡めたものがあります。2名1室の2泊3日の旅行で1人69,000円(税込み)です。2人で138,000円です。出発は8月1日(火)、新幹線を使い初日は盛岡に宿泊して、さんさ踊りを鑑賞します。初日の食事は付きません。2日目はバスで青森県に入ります。十和田と奥入瀬渓流観光した後、青森ねぶた祭鑑賞です。終了後はバスで弘前市のホテルに移動して宿泊。食事はホテルでの朝食と、夕食はお弁当となります。3日目は弘前城を観光して、バスで八幡平観光。盛岡から新幹線で帰ります。食事は朝食付です。バスでの団体行動ですから、いろんな制約があります。
では、格安航空券を利用して、2泊3日の青森旅行プランを練ってみましょう。
まずは、往復の航空券です。「格安航空券モール」に、出発地と到着地、出発地を入力し航空券の最安値を検索してみました。
航空券の手配
東京(羽田発)ー青森(青森空港行)の航空券
往路:8月1日(火)JAL141 普通席
羽田発07:40→青森着8:55 19,870円(手数料、税込み)×2名
復路:8月3日(水)JAL150 普通席
青森発20:30→羽田着21:45 17,870円(手数料、税込み)×2名
航空券の料金は、2名で往復75,480円となります。
次に、ホテルの料金です。
ホテル
湖四季の宿 弁慶 和室 2名1室 2泊3日 素泊まり 16,416円(税込み)
ねぶた祭の期間中は、青森県内の主要なホテルはほぼ満室となります。むつ市や十和田湖のホテルや旅館が穴場なので、景色のきれいな十和田湖のホテルがおすすめです。
ここでは、十和田湖畔のホテルを利用することにしました。
料金はネットで予約した場合のものです。
移動は青森空港に到着してから、帰りの飛行機に乗る前までレンタカーを使いましょう。青森空港にある店舗で借りますから、移動はすべてレンタカーでできます。
レンタカー
軽自動車 2泊3日 フィットもしくはスイフト 22,032円(税込み)
航空機のチケット、ホテル、レンタカーの手配が終わりました。これで、夏の青森旅行の基本準備はできました。ここまでの費用の合計は113,928円です。パックツアーは2人で138,000円でした。青森県には弘前に1泊だけということを考えれば、やはり、自分で手配した方がお得で自由な旅になります。パックツアーではねぶた祭は見ることしかできませんが、せっかくだからハネトとして祭に参加してみませんか?衣装はレンタルもできます。こちらからネットで予約もできます。http://www.nebuta.jp/join/wear.html
最後に、夏の青森のおすすめ観光スポットをご紹介します。
観光スポット
ねぶたの家 ワ・ラッセ
ねぶた祭の雰囲気を1年中楽しめる施設です。ねぶたの展示や実演があります。
龍飛崎
津軽半島の最北端の岬です。灯台、階段国道、津軽海峡冬景色歌謡碑が有名です。夏でも寒い日があります。ここからは天気が良ければ北海道が見えます。
奥入瀬渓流
十和田湖の子ノ口から焼山まで、約14kmの美しい渓流です。四季折々の自然の美が楽しめます。遊歩道も整備されていて、さまざまな景観の滝も楽しめます。
もちろん、青森の観光地はこれだけではありません。
2017年夏休みの青森旅行を、自由に楽しんできてください!
※航空券・ホテル・レンタカーにつきましては2017年6月6日時点での情報です。
格安旅行のポイントは、航空券にあり!
パックツアーと比較してみると、格安航空券サイトの早期割引と、ホテルや旅館などの早期予約を組合せれば、安い費用で自由気ままな旅行が楽しめることがわかります。早ければ早いほど、お得になるのです。それが、観光シーズンに、お得で、楽しい旅をするためのテクニックです。航空券もホテルも、人気の観光名所も、ネットを駆使すれば、パックツアーでは体験できない自分たちだけの特別な旅を演出できます。
まずは、航空チケット販売サイトにアクセスし、夏休みの旅行の出発地と到着地を入力してみましょう。数秒で、航空券の最安値が表示されます。
いかがでしたか?
2017年の夏休みの国内旅行は、格安航空券とホテルの早期予約割引の組合せで、自分たちだけのフリーツアーを満喫しましょう。きっと、思い出に残るステキな旅になりますよ。