クリスマスやお正月、バレンタインデーなど、恋人と過ごしたいイベントが多い冬。どこに行くか決まっていない方は、日本列島の真ん中・愛知県を訪れてみませんか?愛知県には、恋人の聖地に認定されたスポットや、ロマンチックなステイが楽しめる宿など、大切な人と一緒に行きたいスポットが満載です。今回は、冬の愛知県へのデートにおすすめしたい観光スポットを5ヶ所紹介します。

リゾートホテルに宿泊も?!恋人の聖地・伊良湖岬

愛知県の東南端から、西南西に向かってのびる渥美半島は、伊勢湾、三河湾、太平洋と、3つの海に囲まれた、自然豊かな地域です。「伊良湖(いらご)岬」は、その先端部に位置する、愛知県内屈指の観光スポット。ここでは、伊良湖岬のシンボルでもある「伊良湖岬灯台」や、周辺のおすすめホテルについて紹介します。

伊良湖岬ってどんなところ?

伊良湖岬は、三方を海に囲まれた渥美半島の先端に位置する岬です。視界を遮るものがないため、大パノラマが目の前に広がる愛知県内屈指のビュースポットになっています。
時間によって違った表情を見せてくれるのも、伊良湖岬の魅力のひとつ。日中は太陽に照らされて光り輝く海を、夕方は辺りがオレンジ色に包まれ、空と海が一体化したような景色を見られます。特に、ロマンチックな雰囲気に包まれる夕方はデートにぴったりです。
伊良湖岬の魅力は、大パノラマの絶景だけではありません。伊良湖岬の波打ち際にある、1923年に初点灯した白亜の灯台「伊良湖岬灯台」は、海の難所として知られる伊良湖水道を見守るという、重要な役割を担っています。目の前に広がる海の青と、灯台の白のコントラストが美しく、1998年には「日本の灯台50選」に、2006年には恋人の聖地に選ばれました。
また、伊良湖岬灯台からは、三島由紀夫の名作「潮騒」の舞台となった「神島」がよく見えます。伊良湖岬灯台から神島に向かって恋の願い事をすると叶うと言われているので、カップルで訪れる方は、恋人との幸せな未来を願ってみてはいかがでしょう。

伊良湖岬に泊まるなら伊良湖ビューホテルがおすすめ!

伊良湖岬をはじめとした渥美半島への旅行には、伊勢湾と太平洋に囲まれたリゾートホテル「伊良湖ビューホテル」への宿泊がおすすめです。客室は全室オーシャンビューで、太平洋側の客室からは朝日が、伊勢湾側の客室からは夕焼けが見られます。
伊良湖ビューホテルの最大の魅力が、岐阜県のいけだゆげ温泉から直送されるお湯を使用した大浴場と露天風呂。露天風呂は海抜100mに位置しており、まるで海と空と体が一体化しているような気分で湯浴みが楽しめます。美しく湾曲した砂浜や神島、時間によって表情を変える風景を眺めながら入浴すれば、体も心も癒されることでしょう。

住所:愛知県田原市伊良湖町古山

電話番号:0531-23-3516(渥美半島観光ビューロー)
アクセス:東名高速豊川ICより車で約1時間30分

永遠の愛を誓う!デートにもぴったりな恋路ヶ浜

伊良湖岬灯台に隣接する「恋路ヶ浜(こいじがはま)」は、2006年に恋人の聖地に認定された愛知県田原市の定番デートスポットです。先ほど紹介した伊良湖岬灯台とは遊歩道で繋がっているので、恋人と風景を眺めながらお散歩するのもおすすめ。ここでは、恋路ヶ浜の魅力や、この地に伝わる悲しい恋の物語などを紹介します。

恋路ヶ浜ってどんなところ?

恋路ヶ浜_愛知
恋路ヶ浜は、先ほど紹介した伊良湖岬灯台から「日出の石門」までの約1㎞続く砂浜です。太平洋に面し緩やかに湾曲した砂浜が美しいことから「日本の渚百選」に選ばれています。
「恋路ヶ浜」という名前は、この地に残る悲話に由来しています。今から数百年以上も昔、許されぬ恋をして、都を追われた高貴な身分の男女がいました。女性は恋路ヶ浜に、男性は裏浜に人目を避けるように移り住みましたが、2人は病に倒れ、遂には逢瀬も叶わぬまま、お互いの名前を呼びながら亡くなりました。そして、女性の心は女貝に、男性の心はミル貝になったと言われています。この悲しい恋の話は、江戸時代の和歌にも詠まれました。
都を追われた男女の悲話を聞いてから見る恋路ヶ浜は、一味違う姿に見えるかもしれません。特に日没時は辺り一面が薄紫色に染まり、訪れる人々を、物悲しくも幻想的な世界へと誘います。日没時は比較的観光客が少ないので、ゆったりと景色を眺めたい方にもおすすめです。

2人の永遠の愛を誓って鐘を鳴らそう!

明治時代に執筆された、詩人・島崎藤村の抒情詩「椰子の実」は、伊良湖岬や恋路ヶ浜を舞台にした作品です。椰子の実の作中には「名も知らぬ 遠き島より 流れ寄る 椰子の実一つ」という一節があり、これを再現するため、田原市では1988年から、沖縄の石垣島から目印をつけたヤシの実を投流し、伊良湖岬にたどり着くかどうか試すイベントを行っています。
イベント開始から13年経った2001年にはじめて、目印をつけたヤシの実が伊良湖岬に流れ着きました。これを記念して建てられたのが、恋路ヶ浜の駐車場横にある「願いがかなう鐘」です。2006年に恋路ヶ浜が恋人の聖地に認定されたこともあり、多くのカップルが幸せを願って鐘を鳴らします。カップルで恋路ヶ浜に訪れた際は、ぜひ2人の永遠の愛を願って、鐘を鳴らしてみてください。

住所:愛知県田原市伊良湖町恋路浦

電話番号:0531-23-3516(渥美半島観光ビューロー)
アクセス:東名高速豊川ICより車で約1時間30分

SNSで話題の可愛い絵馬!三光稲荷神社

愛知県の北端に位置する犬山市は江戸時代、犬山城の城下町として栄えました。犬山城は織田信長の叔父・織田信康が築城したもので、築城当時のまま現存している天守は国宝に指定されています。多くの観光客が訪れる犬山城の南にある登城入口には、築城主の信康からの篤い信仰を集めた「三光稲荷神社」があります。

三光稲荷神社ってどんなところ?

日本にはいくつものお城がありますが、築城当時のまま天守が残っているお城は、全国に12ヵ所しかありません。そのうちのひとつが、愛知県の北端・犬山市にある犬山城です。犬山城は室町時代の1537年に織田信長の叔父・信康によって築かれたもので、国宝に指定されています。
犬山城は、築城から500年ほど経った今でも、小高い山の上から犬山市を見守っています。三光稲荷神社は、そんな犬山城の麓、南登城入口にある神社です。もともとは犬山城の南西の丘にありましたが、1964年に現在の場所に移築されました。その創建は不明ですが、古くから歴代犬山城主の篤い信仰を集めていたようです。
三光稲荷神社は五穀豊穣や商売繁盛のほか、縁結びのご利益があることから、女性やカップルが多く訪れます。と犬山城は道が繋がっていて、行き来することができるので、犬山城と併せて訪れてみてはいかがでしょう。特に、犬山城から三光稲荷神社へ向かう参道には鳥居がずらりと並んでおり、フォトスポットとしても人気です。まるで異世界に迷い込んでしまったかのような体験ができますよ。

SNSで話題!可愛らしい絵馬に願いを託して

ハートの絵馬_三光稲荷神社_愛知
SNSで「縁」と書かれたハート形の絵馬が話題となった三光稲荷神社。柵にずらりと並んだハート形の絵馬はとっても可愛らしく、大勢の参拝客が写真に収めています。恋の願い事を、可愛らしい絵馬に託してみませんか?
また、恋の運試しには、女の子がデザインされた恋みくじがおすすめです。表情や着物の柄など、ひとつひとつデザインが異なるので、好きなデザインを探してみてください。恋みくじには、恋愛を占うおみくじというだけあって、相性の良い血液型や星座、年齢差などが事細かく書かれています。恋人と一緒におみくじを引けば、会話が弾むこと間違いなしです。引いた後のおみくじはお守りにもなるので、財布やポーチに入れて大切に保管しましょう。

住所:愛知県犬山市犬山北古券41-1

電話番号:0568-61-0702
アクセス:中部国際空港より車で約1時間

満天の星空を楽しんで!休暇村茶臼山高原

冬にはスキーやスノーボードにでかける方も多いですよね。愛知県と長野県の県境にある茶臼山には、愛知県唯一のスキー場「茶臼山高原スキー場」があります。愛知県でウィンタースポーツを満喫した後には、「休暇村茶臼山高原」で温かいお風呂に入って、天体観測を楽しんでみませんか?

茶臼山高原ってどんなところ?

茶臼山高原は、愛知県と長野県の県境にある茶臼山と萩太郎山の間にあり、南アルプスが見渡せる高原です。高原全域は天竜奥三河国定公園に指定されています。
季節によって、佇まいを変えるのが茶臼山高原の魅力のひとつ。春には萩太郎山の山頂で芝桜が見頃を迎え、ピンクや水色、白など色とりどりの花のじゅうたんが山一面に広がります。また、夏には避暑地として、秋には紅葉の名所としても有名です。
雪化粧した冬の茶臼山高原では、愛知県唯一のスキー場「茶臼山高原スキー場」がオープンし、例年12月下旬から3月下旬まで、スキーやスノーボードが楽しめます。初心者向けのコースや、大人も利用できるそり滑り専用のコースがあるので、スキーが初めてという人や、運動が苦手という人でも安心です。スキーセットやスキーウェアのレンタルもできるので、気軽に立ち寄ってみてはいかがでしょう。南アルプスの絶景を眺めながらのウィンタースポーツは格別です。

休暇村茶臼山高原で思い出に残るステイを

スキーやスノーボードで冷えた体を温めるには、茶臼山高原スキー場から歩いて10分ほどの「休暇村茶臼山高原」がおすすめです。休暇村茶臼山高原は、高原の自然に抱かれたリゾートホテルで、南アルプスや茶臼山を望む客室のほか、独立型のコテージもあります。コテージでは、バーベキューや寒い冬にぴったりの寄せ鍋やすき焼きを味わうことができるので、雪景色を眺めながら食事をしたい人はぜひ利用してみてください。
館内にある大浴場のお湯には、地元の段戸鉱山で採れた段戸鉱石が入っています。段戸鉱石とは、シリカとアルミナを主成分とする石英片岩の一種でナチュラルセラミックスとも言われており、遠赤外線、波動効果を発揮する天然鉱石で、その効果によって、体の芯までポカポカになります。宿泊客が利用できるのはもちろん、15時から20時までは日帰り入浴も可能です。
また、休暇村茶臼山高原では、月に一度、天体観測イベントを開催しています。ガイドさんの解説を聞きながら、ロマンチックなひと時をお過ごしください。空気が澄んだ冬は、ほかの季節よりも星が綺麗に見えますよ。

住所:愛知県北設楽郡豊根村

電話番号:0536-87-2345
アクセス:中部国際空港より車で約2時間

名古屋の初詣はここ!熱田神宮

お正月に初詣に行くという人必見の「熱田神宮」は、名古屋駅からのアクセスが良いことから、年間700万人もの参拝客が訪れる人気の神社です。熱田神宮は都会の真ん中にあるとは思えないほど自然が豊かで、境内を散策するだけでもエネルギーが湧いてきそう!ここでは、熱田神宮の歴史や初詣に行く際の注意点について紹介します。

熱田神宮ってどんなところ?

名鉄名古屋駅から電車で6分ほどの神宮前駅を下車すると、ここが都会の真ん中であることを一瞬忘れてしまうほどの大きな森が広がっています。「熱田の森」とも呼ばれる木々の中に鎮座するのが、1900年以上の歴史を持つ熱田神宮です。

今から1900年以上も昔の第12代景行天皇の時代、日本武尊(やまとたけるのみこと)が三種の神器のひとつ「草薙剣(くさなぎのつるぎ)」を名古屋に置いたまま三重県で亡くなりました。その後、日本武尊の妃である宮簀媛命(みやすひめのみこと)が、草薙剣を熱田の地に祀ったのが熱田神宮の始まりです。以来、熱田神宮は伊勢神宮に次ぐ由緒正しい神社として、国家的な崇拝を受けており、今でも年間700万人もの参拝客が訪れます。

熱田神宮には3つの入口がありますが、定番の参拝口は地下鉄名城線の伝馬町駅近くの南門です。江戸時代にはその大きさから道行く人を驚かせたと言われる、一の鳥居をくぐって境内に入ります。境内は鬱蒼とした木々に覆われ、厳かな雰囲気が漂っています。ぴりっとした空気に包まれた境内は、散策しているだけで身の引き締まる思いがします。

熱田神宮で初詣!注意点は?

年間700万人の参拝客が訪れる熱田神宮ですが、そのうち230万人は三が日に訪れる初詣客だと言われています。その初詣客数は全国でトップ10に入るほどの愛知県の定番初詣スポットになっているため、大晦日の夜から多くの初詣客が訪れます。

大混雑する三が日でも比較的人が少ないのが、午前中の朝早い時間帯。地下鉄名城線の神宮西駅に近い西門は穴場で、スムーズに境内へ入れます。初詣期間中の熱田神宮の周辺には屋台が並び、活気あるお祭りのような雰囲気になっています。温かい飲み物を販売する屋台もあるので、初詣の寒さしのぎにいかがでしょう。

また、熱田神宮には、学問の神様として有名な菅原道真を祀る社や、縁結びのご利益がある社など、本宮を含め45の別宮や末社があります。初詣の際は、本宮だけでなく境内にある別宮や末社への参拝も忘れずに!

住所:愛知県名古屋市熱田区神宮1-1-1

電話番号:052-671-4151
アクセス:名鉄名古屋本線神宮前駅より徒歩約3分 中部国際空港より車で約40分

大切な人と過ごす愛知県での旅

愛知県は関東や関西からのアクセスが良く、宿泊はもちろん日帰りにもおすすめの旅行先です。愛知県には、恋人の聖地に認定されている伊良湖岬や恋路ヶ浜、2人の永遠の愛を願うのにぴったりな三光稲荷神社、アクティビティが楽しめる茶臼山高原、初詣におすすめの熱田神宮など、恋人と一緒に訪れたいスポットがたくさんあります。クリスマスやお正月、バレンタインデーなどイベントの多い冬は、大切な人と一緒に愛知県へ旅行にでかけてみませんか?