飛行機の国内線に安く乗るには、格安航空券を利用するのがおすすめです。
しかし、飛行機に乗る機会があまりない方は、格安航空券をどうやって手に入れたらいいのかよくわからないのではないでしょうか。
そこでこの記事では、国内格安航空券の見つけ方・探し方を、基本から応用まで徹底的に紹介いたします。
格安航空券を見つけるために欠かせない「航空券比較サイト」についても詳しくまとめたので、国内旅行や出張にお出かけの際は、ぜひ参考にしてください。
国内格安航空券の基本的な見つけ方・探し方
国内の格安航空券は、どのようにしたら手に入れられるのでしょうか。
この項では、基本的な方法を紹介します。
航空会社の早割を利用する
飛行機のチケットは事前に予約しておくのが一般的で、予約が早ければ早いほど料金が安くなります。
各航空会社では「早割(はやわり)」と呼ばれるチケットの早期割引サービスを実施しており、早割を利用することで、航空券を非常に安い値段で手に入れることができます。
早割は搭乗の約2ヶ月~3週間前までに予約するのが一般的です。
早割の料金は、通常料金の最大8割引から3~4割引といったところで、予約するのが早い程、割引率が高くなっています。
例として、JALの早割を紹介しましょう。
予約日:2025年2月13日 予約内容:2026年2月2日発・東京→札幌 大人1人 |
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運賃プラン | 予約期限 | 料金 |
スペシャルセイバー | 28日前まで | 12,510円~ |
セイバー | 1日前まで | 34,400円~ |
フレックス(通常運賃) | 当日まで | 45,950円~ |
※2025年2月13日時点
早割は、通常運賃に比べて圧倒的に安いことがわかります。
早割は各社の公式サイトで販売されているため、格安航空券という言葉に抵抗感のある方でも安心して利用できます。
ただし、早割は販売数が少ないため、夏休みや年末年始など繁忙期のチケットはすぐに売り切れてしまいます。
また早割は変更ができないので、変えたい場合はキャンセル手数料を支払って予約し直すしかありません。
早割を利用する時は日程や利用人数などをよく確認し、変更がないよう慎重に予約しましょう。
代理店を利用する
格安航空券の入手方法として古くからあるのが、旅行代理店の利用です。
旅行代理店の窓口で搭乗日、搭乗人数、到着地などを告げれば、スタッフが最適なフライトを探してくれます。
代理店の窓口では、旅のプロであるスタッフに対面で相談ができるため、旅行初心者やインターネットの操作に不慣れな方にとっては、大きな安心材料となります。
デメリットはスタッフの人件費や店舗使用料などの経費が上乗せされる分、料金が高くなる点です。
店舗に直接出向いたり、営業日に合わせたりしなくてはならないので、できればインターネット上の代理店サービスを使いましょう。ネットサービスのほうが手数料が安く、格安航空券を求める方にはおすすめです。
格安航空券比較サイトを利用する
格安航空券を手に入れるのに最も手軽で簡単な方法が、航空券比較サイトの利用です。
航空券比較サイトは、数多くの航空会社や旅行会社で販売されている航空券の中から、条件に合った最安値のチケットを探し出してくれます。
航空券比較サイトはインターネット上にあるため、実店舗のように営業時間や定休日を気にすることなく、24時間いつでも検索できて大変便利です。
年齢割引を利用する
航空券には学割やシニア割といった、搭乗者の年齢に合わせた割引制度があります。
例えばJALの「スカイメイト」は、満12歳以上25歳以下の会員(JALカードまたはJMB)を対象に、大人普通運賃の約6〜7割引する大変お得なプランです。
プラン | 東京→札幌の料金例 |
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フレックス | 45,950円~ |
スカイメイト | 14,520円~ |
※2025/01/06~2025/02/28の期間に販売される料金で調査
学生や社会人になったばかりの若者にとって飛行機代はバカになりませんが、スカイメイトがあれば出費を大きく抑えられます。
下表は年齢割引を実施している航空会社と該当プランの一覧です。
スカイメイトのように年齢以外の条件が設定される場合もあるので、詳細は各サービスサイトから確認しましょう。
当日でないと使えないもの、前日から予約が可能なものなど、航空会社によってプランの概要も異なります。
早割同様、年齢割引のプランは変更がきかないことがあるので、キャンセルになった場合には手数料分が割高になる可能性を把握しておきましょう。
航空会社 | 年齢割引と対象年齢 |
---|---|
JAL | ・スカイメイト:12歳以上25歳以下
・当日シニア割引:65歳以上 |
ANA | ・スマートU25:12歳以上25歳以下
・スマートシニア空割:65歳以上 |
ソラシドエア | ・予約ができるヤング割:12歳以上21歳以下、または学生
・65歳からのシニア割:65歳以上 |
スターフライヤー | ・スターユース:12歳以上25歳以下
・スターシニア:65歳以上 |
AIR DO | ・DOユース25:65歳以上
・DOシニア65:12歳以上25歳以下 |
セールを利用する
航空会社によっては、定期や不定期でセールを開催しています。
時間限定の「タイムセール」、会社の記念を祝う「感謝祭セール」などさまざまなセールがあり、格安で航空券を入手するチャンスです。
なかでもLCCはもともとの価格が安い上に、セールでさらにリーズナブルになります。
セールは基本的にランダムですが、期限の2ヶ月前の開催が多いようです。
例えば夏休み期間のチケットなら、5月中旬から6月にかけての開催となります。
大手でもLCCでも、セールで格安航空券を買うなら、情報をいち早く入手するのが重要です。
各社のメルマガに登録したり、SNSをフォローしたりし、セール情報の発信を見逃さないようにしましょう。
金券ショップで株主優待券を購入する
金券ショップにて、飛行機の「株主優待券」を購入すれば、格安の航空券が手に入ります。
株主優待券はANA、JAL、エアドゥ、スターフライヤー、ソラシドエアの各社が発行しており、価格は通常料金の約半額です。
シーズンに関係なくいつでも利用でき、搭乗日当日の利用もできる上、搭乗便の変更にも対応しているので、早割よりも使い勝手のいいチケットといえます。
株主優待券は株主でなくても使えるので、街やネットの金券ショップで探してみてください。
格安航空券をさらに安く探すには?裏ワザ公開
この項では、国内格安航空券をさらに安く手に入れるための裏ワザ的な手法を紹介します。
深夜便・早朝便を利用する
格安航空券をさらに安く購入したいなら、深夜便や早朝便を利用するといいでしょう。
人気のある時間帯はチケット代が高くなりやすいため、敢えて不人気な深夜や早朝の便を選ぶことで費用を抑えられます。
注意点は、目的地に着く時間を考慮して、ホテルの予約や市街地へ向かう交通手段を確保しておくことです。
地方では深夜・早朝だと到着地で暇をもてあます恐れもあるので、計画的に利用しましょう。
LCCは2週間前までに予約する
LCCは空席が多いほど料金が安くなる仕組みです。
そのため搭乗日が近づけば近づくほど空席が埋まり、料金が高くなってしまいます。
格安航空券をさらに安く利用したいなら、遅くとも搭乗予定日の2週間前までに予約しましょう。
LCCには早割や年齢割引といった特別な割引は原則ないため、空席が多いうちに予約するのが基本です。
マイルを航空券に交換する
貯まったマイルを航空券に交換すれば、飛行機にお得に乗れます。
普段あまり飛行機に乗らない方でも、JALやANAと提携したクレジットカードを普段使いのカードとして使うことで、普段の買い物でマイルを貯められます。
同じ買い物をするなら、現金よりもマイルが貯まるカードを使うのが断然お得です。
格安航空券を「買う」のではなく、マイルを航空券に「換える」だけなので、まるで飛行機にタダで乗れるような気分が味わえます。
荷物は少なくして乗る
特にLCCを利用する場合、格安で済ませたいなら荷物は少なめにすべきです。
航空会社によって若干異なりますが、LCCの荷物制限は大体かばん2個まで、重さの合計は7㎏までが目安となります。
それ以上の荷物は預かってもらうことになり、オプション料金がかかってしまうのです。
LCCの飛行機に乗る時は荷物をできるだけ少なくし、どうしても必要なものがあればチケットの予約時に申し込んでおくのがポイントです。
あとから預け入れオプションを追加すると高額になりやすいため、ネットからチケットを申し込んだ際につけておきましょう。
事前に荷物の重量を細かくチェックするほか、宅配便のほうが安いなら別途でで送るのも一手です。
どこがいい?格安航空券を探せる「良質な比較サイト」とは
国内の格安航空券を探すなら「比較サイト」を利用するのがおすすめです。
しかし、インターネット上には数多くの比較サイトがあるため、どこがいいか迷ってしまいます。
そこでこの項では、良質な比較サイトの見つけ方を紹介します。
「安さ」か「使い勝手」か
徹底して「安さ」にこだわりたいか、サイトの「使い勝手」も欲しいのかで、どの比較サイトを使うべきかが変わります。
格安航空券の比較サイトには、チケットの検索から予約まで一貫して手続きができる「比較予約サイト」と、複数の比較予約サイトの中から最安値のチケットを検索する「比較まとめサイト」があります。
比較項目 | 比較まとめサイト(安さ重視) | 予約比較サイト(使い勝手重視) |
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特徴 | チケットの検索、比較が幅広く行える | チケットの検索、比較、予約まで一貫してできる |
メリット | 比較サイトの情報も網羅しているので、最安値が見つかりやすい | 予約まで行えるため別のサイトに切り替える必要がない |
デメリット | チケットの予約はできない | 手数料が加算される |
代表的なサイト | トラベルコ、Skyscannerなど | 格安航空券モール、エアトリ、Expediaなど |
「安さ」にこだわりたいなら比較まとめサイト、「使い勝手」も求めるなら予約比較サイトがおすすめです。
比較まとめサイトは予約比較サイトも含めた網羅的な検索ができますが、予約するには別サイトを使う必要があります。
予約比較サイトは検索から比較、予約まで一貫して行えるため便利ですが、手数料として数千円が加算される点に注意しましょう。
航空券+ホテルのセット販売があるか
旅行や出張の際には、飛行機の格安航空券だけでなく、ホテルなどの宿泊施設も一緒に予約できた方が便利です。
比較サイトの中には航空券と宿泊施設とを組み合わせて、お得な価格で予約できるところもあります。
航空券とホテルをセットで予約できる比較サイトを使うことで、別々に検索する時間を短縮可能です。
多くの宿泊施設を扱っているサイトなら、「最安値の格安航空券+ドミトリー」でとにかく安い旅行をしたい方から、「最安値の航空券+高級ホテル」で交通費を抑えて優雅なステイを楽しみたい方まで、さまざまな旅行のニーズに対応できます。
多くの航空会社と提携しているか
比較サイトは、LCCも含んだ多くの航空会社と提携しているところがおすすめです。
数多くのサイトの中から最も安いチケットを検索してくれます。
各比較サイトには、提携している航空会社が一覧表示されているので、チェックしてみましょう。
空港を指定できるか
空港を指定できる比較サイトなら、旅行の総費用を抑えることが可能です。
例えば出発地を東京にすると、羽田空港と成田空港の2つの空港があるため、LCCの就航が多い成田空港発の便が検索結果に出ることがよくあります。
しかし、成田空港は羽田空港に比べ都心からのアクセスが悪く、早朝便の場合などは前泊する必要があり、格安航空券を利用したとしても旅行全体の費用がかさみがちです。
アクセスの良い空港を指定したほうが、全体の交通費を抑えられる可能性が高まります。
空港が複数あるエリアの航空券を探すなら、空港指定の機能がある比較サイトを積極的に活用しましょう。
格安航空券探しを極める「比較サイトの使い方」
比較サイトは航空券の最安値を検索してくれますが、サイトによって料金に違いがあります。
そこでこの項では、格安航空券をできるだけ安く手に入れるための、比較サイトの上手な使い方を紹介します。
複数の比較サイトで検索する
同じ便のチケットであっても、比較サイトにより料金が異なります。
とにかく安いチケットを求めるなら、面倒でも複数の比較サイトで同一フライトの料金を検索してみることをおすすめします。
希望の便に近い時間帯の便も探す
希望する時間帯の便だけでなく、希望便の時間帯に近い便も候補に加えましょう。
時間を少し変えるだけで、料金がグッと安くなります。
お気に入りの比較サイトでチケットを予約したい方は、時間帯を少し変えた便も検索対象に加えることをおすすめします。
片道ずつの購入も検討する
一般的に、航空券は往復で予約した方が料金は安くなります。
しかし、LCCの航空券はもともとの料金が非常に安いため、片道ずつ最安値のチケットを購入した方が、往復で買うより安くなる場合があります。
予約時期や予約場所によっても価格が変わるので、片道ずつ予約した場合の料金と、往復予約での料金とを比較してみるのがおすすめです。
【実例】比較サイトを使った格安航空券の探し方
スカイ・シー格安航空券モールを使って、実際に格安航空券を探してみましょう。
具体的な探し方を解説します。
検索したい情報を入力する
格安航空券モールのトップページにある検索窓に「出発地」「到着地」「出発日」を入力します。
あとは「最安値検索」のボタンを押すだけで、入力した情報に該当する格安航空券を探してくれますよ。
【ポイント】並びや表示を変えて探す
航空券探しのポイントは、希望に応じて並び替えや表示変更の機能を使うことです。
検索結果は、初期状態だと価格が安い順に並んでいますが、格安航空券モールでは「出発時間が早い順」「出発時間が遅い順」にも並び替えができます。
上位クラスの料金や変更の可不可の表示にも対応するため、最安値の中でも良い席に座りたい、節約しつつ念のため変更がきくプランにしたい、といった希望を満たすことも可能です。
特定の航空会社を使いたい場合は「検索する国内線航空会社」から不要な会社のチェックを外して再検索しましょう。
特定の会社でマイルやポイントを貯めている人は要チェックです。
チケット選んで予約する
希望のチケットを選択後、申込者情報を入力して予約に進みます。
会員登録をしておけば、このタイミングでログインすることで入力をスキップ可能です。
料金は税込で表示されるほか、取扱手数料2,200円を含んだ総額が表示されます。
入金前ならいつでも無料でキャンセルできるので安心です。
国内格安航空券の見つけ方をいろいろ試そう
国内線の格安航空券の見つけ方を紹介しました。
今回紹介した見つけ方や探し方をいろいろ試し、自分に合った方法を見つけることが大事です。
まずはいろいろなサイトを利用してみることをおすすめします。
お気に入りの方法を見つけて快適な空の旅へ出発しましょう。