国内旅行で飛行機を使う場合、航空券を安く買えたら、余ったお金をホテル代や飲食代に使えて、少し豪華な旅行にすることができます。
ここでは、安い飛行機チケットの取り方について、利用の注意点も含めてわかりやすく解説します。
誰でも簡単にできる方法から、出張などで飛行機を頻繁に利用する方におすすめの方法まで、幅広くまとめました。
裏ワザとして知っておいて損はない買い方についても紹介しますので、ぜひ参考にしてください。
航空会社のお得な割引運賃を購入する
航空券を安く買う最も基本的な方法は、割引運賃が適用されるタイミングで購入することです。
航空会社は普通運賃に対し、早く購入すると安く買える早期割引運賃(早割)を設定しています。すでに旅行のスケジュールが決まっている場合は、この早割を購入することをおすすめします。
日本航空(JAL)の割引運賃
JALには次のような割引運賃があります。
普通運賃(フレックス)と比べると、いずれも安い料金で予約が可能です。
割引運賃 | 特徴 |
---|---|
セイバー | ・1日前の予約から使える
・フレックスに比べて約15%の割引率になる |
スペシャルセイバー | ・28日前の予約から使える
・フレックスに比べて約60%以上の割引率になる |
往復セイバー | ・1日前の予約から使える
・片道予約よりも約5%の割引率になる |
割引率は調査時点(2024年11月27日)での数値
JALの割引運賃は、1日前の予約から使える「セイバー」、28日前の予約で大きく値引きされる「スペシャルセイバー」が基本です。
復路の日程が決まっているなら「往復セイバー」を選ぶことで、片道予約よりも5%かそれ以上に安くなります。
デメリットはいずれの運賃も変更ができないことです。
予約の取り消しにかかる手数料も、フレックスより高く設定されており、出発後にキャンセルする場合は税抜運賃額の100%がかかります。
特にスペシャルセイバーは割引率の高さから人気が高いため、早期に売り切れることも少なくありません。
予定が決まっているなら早めに予約しましょう。
全日空(ANA)の割引運賃
ANAには次のような割引運賃があります。
通常運賃(ANA FLEX)と比べて安く、割引になるタイミングがJALよりも細かく設定されているのが特徴です。
割引運賃 | 特徴 |
---|---|
ANAバリュー 1/3/7 | ・1/3/7日前の予約から使え、早いほど割引率が高くなる
・ANAフレックスに比べて約15%の割引率になる |
ANAスーパーバリュー 21/28/45/55/75 |
・21/28/45/55/75日前の予約から使え、早いほど割引率が高くなる
・ANAフレックスに比べて約13~70%の割引率になる |
ANA往復バリュー / ANA往復スーパーバリュー |
・ANAバリューまたはANAスーパーバリューで往復予約する場合に選べる
・片道予約よりも約5%の割引率になる |
ANAスーパーバリューセール | ・不定期で開催される |
割引率は調査時点(2024年11月28日)での数値
ANAバリューは遅くても1日前、ANAスーパーバリューは21日前からの予約に対応する割引運賃です。
早めに予約するほど安く購入でき、割引率は最大80%まで高くなることもあります。
ANAバリューおよびANAスーパーバリューを往復予約した場合には、さらに5%の割引も適用されるので、予定が確定していれば選択しましょう。
ANAバリューとANAスーパーバリューは、予約の変更ができません。
取消手数料は運賃額に対する割合で決まり、ANAバリューで約5%、ANAスーパーバリューだと約30〜60%もかかってしまいます。
出発後のキャンセルはいずれも100%の手数料が発生するので、予定の変更には十分注意してください。
JALとANAの割引運賃を比較してみた
少しでも航空券を安く買うためには、比較が欠かせません。
JALとANAの割引運賃を比べ、どれくらいの差があるのか調査しました。
羽田ー福岡便の場合 | ||
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出発日 | JAL | ANA |
2024年
11月29日(金) |
セイバー:42,280円~
往復セイバー:40,190円~(復路便40,190円~) |
ANAバリュー1:42,280円~
ANA往復バリュー1:40,190円~(復路便40,190円~) |
2024年
12月27日(金) |
セイバー: 20,610円~ 往復セイバー: 16,782円~ (復路便16,468円~) スペシャルセイバー: 17,640円~ |
ANAバリュー7: 38,680円~ ANA往復バリュー7: 36,770円~ (復路便26,710円~) ANAスーパーバリュー28: |
2025年
5月3日(土) |
スペシャルセイバー: 16,210円~ 往復セイバー: 23,783円~ (復路便15,423円~) |
ANAスーパーバリュー75: 16,210円~ ANA往復スーパーバリュー75: 15,420円~ (復路便15,420円~) |
2024年11月28日時点
12月26日発の便についてはJALとANAで大きな差がありますが、調査時点でANA SUPER VALUE28のほとんどは満席だったため、安い座席は売り切れてしまった可能性があります。
ゴールデンウィーク時期の5月3日は価格が高騰するので、早めの予約が肝心です。
比べると、75日前という長期の事前予約割引を設定しているANAに分があることがわかります。
航空券の価格は時期や状況によって変化するので、こまめにチェックしてみてください。
旅行代理店でホテルとセットで購入する
急に旅行が決まり、その時点ですでに航空会社の早割運賃が売り切れてしまっていた場合、旅行会社で航空券とホテルのセットを購入する方法がおすすめです。
旅行会社は、その時期確実に売れる人気路線の航空券を大量に押さえています。
特にホテルとセットで申し込めば、別々で予約するよりもトータルで見てかなり安い値段で利用できます。
利用上の注意点
- 実家への帰省など、宿泊先手配が不要の場合は利用できません。
- 長期休暇の時期の予約は早く埋まってしまうので、なるべく早く申し込みましょう。
片道ずつ安い航空券を購入する
往復で航空券を買うより、場合によっては片道ずつ申し込んだほうが安くなる場合があります。
一般的には片道ずつよりも往復割引を適用したほうがお得ですが、予約時期や時間帯次第ではこの限りではありません。
スケジュールによっては、行きと帰りの航空会社を変えて予約したほうが安くなることもあります。
往復で満足できる割引航空券が見つからない場合は、片道ずつ予約するといくらかなど、いろいろなケースを想定して確認してみることをおすすめします。
利用上の注意点
- 格安航空券比較サイトで検索すれば、その時点で一番安い運賃と航空会社がわかります。
- マイレージを貯めている方は、他社を使うとマイルは貯まりません。
いつもの航空会社を利用してマイルを貯めるのと、総合的にどちらが得かを考えて利用しましょう。
金券ショップで株主優待券を購入する
金券ショップで航空会社の株主優待券を購入し、株主優待運賃で予約すると、安い運賃で飛行機に搭乗できます。
株主優待券を利用すれば、フライト当日でもピークシーズンでも、普通運賃の半額程度で搭乗可能です。
株主優待券はJAL、ANA、スターフライヤーなどで発行しています。
利用上の注意点
- 株主優待券は、金券ショップで1枚1,000〜5,000円ほどで購入できます(有効期限により金額が異なります)。
- 予約便の出発前であれば、予約のキャンセルや変更が無料でできます。
- 株主優待券には有効期限があるので、必ず確認してから購入しましょう。
マイルを貯めて利用する
マイレージプログラムを提供している航空会社を利用するなら、マイルを貯めて特典航空券に交換することでお得に搭乗できます。
マイルは飛行機に乗ると付与されるため、飛行機に乗る回数が少ない方は関係ないと思われるかもしれません。
しかし、航空会社提携のクレジットカードを持っていれば、日常生活の買い物でもマイルを貯めることができます。
利用上の注意点
- マイルを貯める場合、割引航空券などはマイルが100%付与されない場合もありますので注意しましょう。
- 貯まったマイルは特典航空券の交換や座席のアップグレードには使えますが、特典航空券以外の運賃の割引に使えるわけではありません。
LCCを利用する
国内線には、ピーチ・アビエーション、スカイマーク、スターフライヤー、ソラシドエア、ジェットスター・ジャパン、スプリング・ジャパンなどのLCC (格安航空会社)があり、JAL・ANAなどの大手航空会社よりお得な航空運賃を設定しています。
また、一定の期間を設けてセールも実施しているので、その期間に購入するとさらにお得な運賃で利用できます。
利用上の注意点
- 運賃が安い分、キャンセル不可の場合がありますので、よく検討してから購入しましょう。
- 機内持込みの手荷物の個数や重さに制限があったり、預け手荷物や機内サービスが有料だったりするため、大手航空会社のサービスには劣ります。
【裏ワザ】格安航空券比較サイトを利用する
格安航空券比較サイトを利用すると、希望日時の各航空会社の運賃を比較して、その時点で一番安い航空会社と運賃価格を簡単に調べることができます。
航空会社を1社1社調べる必要がないので、急いで旅行の手配をしなければならないときでも迅速に予約ができます。
各航空会社が用意する早割運賃のチケットも購入可能です。
当サイト『格安航空券モール』でも格安航空券を販売しています
次の条件の最安値運賃を『格安航空券モール』で調べてみましょう。
調査日 | 2024年11月28日 |
---|---|
路線 | 羽田→福岡/片道 |
出発日 | 2025年2月3日 |
運賃 | スカイマーク:10,780円〜 スターフライヤー:15,180円〜 JAL:13,570円円〜 |
以上のように、スカイマークが一番安いことがわかります。
『格安航空券モール』は、ネットで予約しても入金・発券前はキャンセル料が一切かかりません。
取り急ぎ航空券だけ押さえておきたい場合にも大変便利です。
利用上の注意点
- 購入手続きに進むとシステムで自動発券されるため、購入後のキャンセルにはキャンセル料がかかります。
- 予約を変更する際は航空会社の規定に準ずるため、早期割引航空券など変更不可なものもあります。
航空券を安く買う方法Q&A
航空券を安く買う方法はさまざまあり、疑問や悩みも異なります。
自分に最適な方法を選ぶためにも、航空券の購入方法にまつわる主な疑問を解消しておきましょう。
Q1.確実に航空券を早く安く買う方法は?
格安航空券比較サイトで検索すれば、一つひとつ比較するよりも航空券を素早く購入できます。
すべての航空会社の航空券の中から、今購入できる航空券が一覧表示されるので便利です。
表示された航空券から最安値の運賃を選べばいいので、格安航空券が簡単に購入できます。
当サイト『格安航空券モール』でも多くの航空券から最安値をスピーディーに検索できるので、是非試してみてください。
Q2.格安航空券サイトを利用する際、お得な方法はありますか?
日程が決まっていない場合は、日付を選択せず発着空港だけを入力して最安値検索をすると、最安値料金カレンダーが表示されます。
旅行の日程を最安値航空券に合わせて計画すれば、お得に旅行ができます。
Q3.出発直前にチケットを購入する場合の裏ワザを教えてください。
2人分のチケットを取る場合も、2人で検索するより1人ずつ検索するほうが安いチケットが予約できる可能性が高くなります。
座席は離れてしまいますが、とにかく安さを最優先したい方にはおすすめです。
まとめ:航空券を安く買う方法を押さえてお得に旅行しよう
格安航空券を購入するさまざまな方法を紹介しました。
国内航空会社にはJAL、ANAの大手航空会社2社のほか、LCC (格安航空会社)が参入しています。
その中から1一つひとつの航空会社のサイトを開いて格安運賃を調べていくのはかなり面倒です。
その点、格安航空券比較サイトを利用すれば、検索時間を大幅に短縮できます。
各航空会社の購入可能なチケットと一番安い運賃が一度の検索で表示されるので、大変便利です。
航空券を安く手に入れ、お得な旅行計画を立ててみてはいかがでしょうか。