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飛行機の国内線に安く乗るには、格安航空券を利用するのがおすすめです。

しかし、飛行機に乗る機会があまりない方は、格安航空券をどうやって手に入れたらいいのか、よくわからないのではないでしょうか。

そこで、この記事では、国内格安航空券の見つけ方、探し方を、基本から応用まで徹底的に紹介いたします。

さらに、格安航空券を見つけるために今や欠かせないツールとなった「航空券比較サイト」についても詳しく解説し、評判のいい、おすすめ比較サイトを5つ紹介しています。

飛行機で国内旅行や出張にお出かけの際は、ぜひ本記事を最後まで読んで、参考にしてください。

国内格安航空券の基本的な見つけ方・探し方

国内の格安航空券は、どのようにしたら手に入れられるのでしょうか。

この項では、基本的な4つの方法を紹介します。

航空会社の早割を利用する

飛行機のチケットは、事前に予約しておくのが一般的で、予約が早ければ早いほど料金が安くなります。

各航空会社では、「早割(はやわり)」と呼ばれるチケットの早期割引サービスを実施しており、早割を利用することで、航空券を非常に安い値段で手に入れることができます。

早割は、搭乗の約2ヶ月~3週間前までに予約するのが一般的ですが、JALとANAの大手2社は、出発日の約1年前から予約ができるため、毎年必ず帰省する人など毎年決まった時期に飛行機を利用する人におすすめです。

早割の料金は、通常料金の最大8割引から3~4割引といったところで、予約するのが早い程、割引率が高くなっています。

例として、JALの早割を紹介しましょう。



路線:東京→札幌
利用日:2022年8月31日
人数:大人1人
普通運賃:43,850円

JAL早割 名称 何日前まで 運賃
ウルトラ先得 75日前まで 9.000円~
スーパー先得 55日前まで 13,700円~
先得タイプB 45日前まで 15,200円~
先得タイプA 28日前まで 16,900円~
特便割引21 21日前まで 26,600円~

早割は、通常運賃に比べ、圧倒的に安いことがわかります。

各航空会社の早割は、各社の公式サイトで販売されているため、格安航空券という言葉に抵抗感のある方でも安心して利用できます。

ただし、早割は販売数が少ないため、夏休みや年末年始など繁忙期のチケットはすぐに売り切れてしまいます。

また、早割で予約したチケットは変更ができず、どうしても変更したい場合は、予約したチケットをいったんキャンセルし、新たにチケットを予約し直さなければなりません。

しかも、キャンセルの手数料がかかります。

そのため、早割を利用する時は、日程や利用人数などをよく確認し、変更がないよう慎重に予約するようにしましょう。

学生なら学割を利用する

航空券にも学割の制度があり、搭乗者が学生なら、学割を利用することで飛行機に安く乗れます。

学割は、航空会社によっては、学生でなくても利用できます。

例えばJALのスカイメイトという学割は、満12歳以上26歳未満の人なら誰でも利用可能ですが、事前予約はできず、搭乗日当日に空席がある場合にのみ利用できます。

料金は、大人普通運賃の約6割引と、大変お得です。

例として、東京発那覇行きのフライト料金を、学割と普通運賃とで比較してみます。

JAL スカイメイト(学割)
利用日:2022年8月9日
路線:東京→那覇
大人普通運賃 スカイメイト料金
52,900円 22,200円

2022年6月現在、学割を実施している航空会社は、JAL、ANA、ソラシドエア、スターフライヤー、エアドゥの5社で、航空会社ごとに規定が異なりますので、下の表で確認してください。

航空会社 名称 対象年齢 事前予約
JAL スカイメイト 12歳以上26歳未満 不可。当日空席がある便のみ
ANA スマートU25 12歳以上25歳以下 不可。当日空席がある便のみ
ソラシドエア 予約ができるヤング割 12歳以上22歳未満の学生
スターフライヤー スターユース 12歳以上26歳未満
エアドゥ DOユース25 12歳以上25歳以下

JALとANAは、当日便に空席がある場合にのみ学割が利用できますが、ソラシドエア、スターフライヤー、エアドゥは、事前予約が可能ですので、日程が決まっている帰省や旅行に大いに活用できます。

ただし、学割は予約の変更ができません。

変更したい場合は、予約便をキャンセルして新たに予約し直さなければならず、キャンセルに手数料がかかります。

学割を利用してソラシドエア、スターフライヤー、エアドゥの便を予約する場合は、変更がないよう、スケジュールを確認してから予約の手続きをしましょう。

代理店を利用する

格安航空券の最もオーソドックスな入手方法が、旅行代理店の利用です。

旅行代理店の窓口に赴き、搭乗日、搭乗人数、到着地などを告げれば、スタッフが最適なフライトを探してくれます。

代理店の窓口では、旅のプロであるスタッフに対面で相談ができるため、旅行初心者やインターネットの操作に不慣れな方にとっては、大きな安心材料となります。

しかし、スタッフの人件費や店舗使用料などの経費が上乗せされる分、料金が高くなります。

また、近くに旅行代理店がない場合は、遠くの店舗まで出かけなければならず、時間もお金もかかってしまいます。

さらに、代理店には定休日があり、営業時間も限られているため、忙しい方はなかなか店舗に行くことができません。

そのため、最近では、インターネットに出店する旅行代理店が増えています。

インターネットなら全国どこからでも24時間アクセスできるため、近くに代理店の店舗がない方や、忙しくて店舗に行く時間がない方には大変便利なシステムです。

また、インターネット上の代理店は、スタッフの人件費や店舗使用料などがかからないため、料金が安く、格安航空券を求める方にはおすすめです。

格安航空券比較サイトを利用する

現在、格安航空券を手に入れる最も人気の高い方法が、航空券比較サイトの利用です。

航空券比較サイトは、数多くの航空会社や旅行会社で販売されている航空券の中から、条件に合ったものを選び出し、最安値のチケットを探し出してくれます。

航空券比較サイトはインターネット上にあるため、実店舗のように営業時間や定休日を気にすることなく、24時間いつでも検索できて大変便利です。

おすすめの国内格安航空券の見つけ方・探し方

この項では、国内格安航空券をさらに安く手に入れるための裏ワザ的な手法を紹介します。

金券ショップで株主優待券を購入する

街の金券ショップには、商品券などのほかに航空券も販売されていますが、中でも株主優待券は、格安航空券を求める方に最もおすすめです。

航空会社の株主優待券は、ANA、JAL、エアドゥ、スターフライヤー、ソラシドエアの各社が発行しており、通常料金の約半額で航空券が購入できます。

シーズンに関係なく、いつでも利用でき、搭乗日当日の利用も可能です。

しかも、搭乗便の変更ができるため、早割よりも使い勝手のいいチケットといえます。

株主優待券は株主でなくても使えるので、ぜひ1度、街の金券ショップで探してみてください。

マイルを航空券に交換する

JAL、ANAでは、貯まったマイルを航空券に交換することができます。

普段あまり飛行機に乗らない方でも、JALやANAと提携したクレジットカードを普段使いのカードとして使うことで、簡単にマイルを貯められます。

格安航空券を「買う」のではなく、ポイントを航空券に「換える」だけなので、まるで飛行機にタダで乗れるような気分が味わえます。

LCCのセールを利用する

LCC(=Low-cost carrier)のチケットは、大手航空会社に比べて料金が格段に安い格安航空券です。

しかし、LCCが定期的に開催するセールを活用すれば、格安航空券をもっと安く手に入れることができます。

LCCのセールには、通常料金の半額から1,000円といった、およそ航空券とは思えないような価格のチケットまでありますが、すぐに売り切れてしまいます。

そのため、セール情報はいち早く入手する必要があります。

セールはアトランダムに開催されますが搭乗日の2ヶ月くらい前に開催されることが多いようです。

例えば、夏休み期間のチケットなら、5月のゴールデンウィーク過ぎから6月にかけてセールが開催されます。

LCCの公式サイトやSNSをこまめにチェックして、セール開催日を見逃さないようにしましょう。

忙しくてチェックする暇がない方は、セール開催期間を知らせてくれるメルマガに登録しておくのがおすすめです。

LCCの予約は2週間前までがおすすめ

LCCは、空席が多い便程、料金が安くなります。

そのため搭乗日が近づけば近づく程、空席が埋まるため、料金が高くなります。

格安航空券をさらに安く利用したいなら、遅くとも搭乗予定日の2週間前までに予約をするようにしましょう。

LCCの荷物は少なく

LCCの機内に持ち込める手荷物は、航空会社によって若干異なりますが、大体鞄2個まで、重さの合計は7㎏までと決まっています。

それ以上の荷物は、機内の荷物預け室に預かってもらうことになり、オプション料金がかかります。

LCCの飛行機に乗る時は、荷物はできるだけ少なくするのが、料金を安く抑えるポイントです。

荷造りをする段階で、個数や重量オーバーがわかったら、宅配便で送ってしまうといいでしょう。

荷物をどうしても一緒に持って行きたいなら、インターネットで飛行機を予約する際に、一緒に荷物預けの手続きもしておくことをおすすめします。

搭乗日当日、空港カウンターで荷物預け入れの手続きをすると、インターネットで手続きをするより料金が2倍かかってしまいます。

LCCは、人件費を抑えてコストを下げているため、何事もスタッフの手を煩わせることにはお金がかかります。

インターネットで事前に手続きを済ませておくのが、LCCを安く利用するコツです。

深夜便・早朝便を利用する

格安航空券をさらに安く購入したいなら、深夜便や早朝便を利用するといいでしょう。

ただし、地域によっては、ホテルや市街地へ向かう交通手段の確保が難しい場合があるため、これは現地に家族など知り合いがいる方におすすめの方法です。

どこがいい?おすすめの国内格安航空券比較サイトの見つけ方

国内格安航空券を探すなら、格安航空券比較サイトを利用するのがおすすめです。

しかし、インターネット上には数多くの比較サイトがあるため、どこがいいか迷ってしまいます。

そこで、この項では、比較サイトの上手な見つけ方を紹介します。

安さを求めるなら比較まとめサイト、使い勝手を求めるなら比較予約サイト

格安航空券比較サイトには、チケットの検索から予約まで一貫して手続きができる「比較予約サイト」と、複数の比較予約サイトの中から最安値のチケットを検索する「比較まとめサイト」があります。

比較予約サイトは、全ての手続きがサイト内で完結できるため大変便利ですが、料金に手配手数料や事務手数料などが上乗せされるため、比較まとめサイトより若干高くなる傾向があります。

格安航空券モール」や「格安航空券センター」、その他「エアトリ」、「エクスペディア」などが比較予約サイトの代表格です。

一方、比較まとめサイトは、上記のような複数の比較予約サイトを、さらに比較して最安値を検索する、メタサーチ型の比較サイトです。

格安航空券をできるだけ安く求めたいなら、比較まとめサイトの利用をおすすめします。

「トラベルコ」「スカイスキャナー」などが比較まとめサイトの代表格です。

ただし、比較まとめサイトは、最安値の検索はできても、チケットの予約の手続きはできません。

予約の手続きは、航空会社等のサイトへ移動して行わなければならず、その手間が面倒に感じる方は、比較予約サイトを利用した方がいいでしょう。

航空券+ホテルのセット販売がある

旅行や出張の際には、国内格安航空券を手配するだけでなく、ホテルなどの宿泊施設も一緒に予約できた方が便利です。

比較サイトの中には、国内格安航空券と宿泊施設とを自由に組み合わせて、お得な価格で予約できる商品を販売しているところもあります。

宿泊施設には、一般的なシティホテルから高級リゾートホテル、和風旅館、ペンション、ドミトリーまでさまざまなタイプが取り揃えられ、値段もエコノミーからハイグレードに至るまで数多く用意されています。

そのため、「最安値の格安航空券+ドミトリー」でとにかく安い旅行をしたい方から、「最安値の航空券+高級ホテル」で交通費を抑えて優雅なステイを楽しみたい方まで、さまざまな旅行のニーズに対応できます。

特に、出発までの時間がない方は、航空券とホテルをセットで予約できる比較サイトの利用がおすすめです。

多くの航空会社と提携している

比較サイトは、LCCも含んだ多くの航空会社と提携しているところがおすすめです。

数多くのサイトの中から最も安いチケットを検索してくれます。

各比較サイトには、提携している航空会社が一覧表示されているので、チェックしてみましょう。

空港を指定できる

比較サイトは、検索画面に出発地と目的地、日付、利用人数を入力すると、最安値の航空券が検索できるようになっています。

例えば出発地を東京にすると、東京エリアには羽田空港と成田空港の2つの空港があるため、最安値として検索された結果が、LCCの就航が多い成田空港発の便になることがよくあります。

しかし、成田空港は羽田空港に比べ都心からのアクセスが悪く、早朝便の場合などは前泊する必要があり、格安航空券を利用したとしても旅行全体の費用がかさんでしまいます。

大都市圏では東京に限らず、例えば大阪には関空と伊丹が、札幌には新千歳と丘珠が、といったように空港が2つあることが多く、それぞれ就航している航空会社や市街地からのアクセスに違いがあります。

どこがいい?どこが安い?国内格安航空券比較サイトの上手な使い方

比較サイトは航空券の最安値を検索してくれますが、サイトによって料金に違いがあります。

そこでこの項では、格安航空券をできるだけ安く手に入れるための、比較サイトの上手な使い方を紹介します。

複数の比較サイトで検索する

まずは、同じ便のチケットであっても、比較サイトにより料金が異なります。

とにかく安いチケットを求めるなら、面倒でも複数の比較サイトで同一フライトの料金を検索してみることをおすすめします。

希望の便に近い時間帯の便も探す

同一フライトの料金を検索するだけでは足りません。

例えば、利用便の時間を少し変えるだけで、料金がグッと安くなります。

お気に入りの比較サイトでチケットを予約したい方は、時間帯を少し変えた便も検索対象に加えることをすすめします。

片道ずつ最安値の購入も検討する

一般的に、航空券は往復で予約した方が料金は安くなります。

しかし、LCCの航空券はもともとの料金が非常に安いため、片道ずつ最安値のチケットを購入した方が、往復で買うより安くなる場合があります。

ただし、必ずしも片道ずつの料金の方が安くなるとは限らず、往復料金と片道ずつの料金の合計が同じであったり、片道ずつの料金の合計の方が高くなったりする場合もあります。

しかし、とにかく安さを求めるなら、1度、片道ずつ予約した場合の料金と、往復予約での料金とを比較してみることをおすすめします。

どこが安い?評判のいい国内格安航空券比較サイト

数ある格安航空券比較サイトの中から、評判のいいおすすめの比較サイトを紹介します。

格安航空券センター

スカイ・シーが運営している国内線専門の格安航空券比較予約サイトです。

エアトリやエクスペディアなどに比べると、知名度はいまひとつですが、国内航空会社12社と提携しており、最安値が見つかりやすいサイトです。

検索欄がシンプルで使いやすく、検索結果が非常にわかりやすいため、初心者やシニアの方におすすめです。

支払方法がクレジットカードのほか、銀行振込、コンビニ払い、ペイジー決済、アマゾンペイから選べるので、ポイントを貯めたい方などにもおすすめです。

ただし、航空券しか扱っておらず、ホテルやレンタカーの予約はできません。

航空券と一緒にホテルの予約もしたい方は、別のサイトを利用した方がいいでしょう。

スカイ・シー格安航空券モール

スカイ・シーが運営している国内線専門の格安航空券比較予約サイトで、格安航空券センターの姉妹サイトです。

姉妹サイトといっても、コールセンターの番号は異なり、顧客情報は共有されていませんので、問い合わせの際は、コールセンターの番号を間違えないようにしましょう。

スカイ・シー格安航空券モールも格安航空券センター同様、知名度はいまひとつですが、国内航空会社13社と、多くの航空会社と提携しているため、チケットは非常に安いです。

とにかく安いチケットを探している方は、利用することをおすすめします。

サイトはシンプルで使いやすく、会員登録をせずにチケットを予約できるため、面倒なパスワードの設定など必要ありません。

国内格安航空券が欲しい時に、いつでも気軽に利用することができます。

スカイ・シー格安航空券モールのサイトは、検索欄に出発地、到着地、出発日を入力するだけでチケットの最安値が検索できますが、各航空会社やエリアごとのページが設けられているため、利用航空会社や目的地からも最安値の検索ができて、とても便利です。

例えば、九州を旅行してみたいけれど、九州のどこへ行くか決めていない方は、まず、九州エリアのページを開いてみるといいでしょう。

九州の島嶼部も含めた全空港が地図に掲載されていて、気になる空港をクリックすると、その空港に就航している路線の、現時点での格安航空券が表示されます。

例えば、天草空港をクリックすると、就航しているのはJALと天草エアラインの2社、路線は天草~福岡、天草~熊本の2つで、それぞれの路線の現時点での最安値が表示されます。

出発日を検索欄に入力すれば、その日の最安値のフライトを検索してくれますから、旅のおおよその費用が計算できます。

このように、スカイ・シー格安航空券モールは、旅行の行先がまだ決まっていない人でも利用することができます。

反対に、毎年帰省する方で、利用する航空会社が決まっているなら、航空会社のページから最安値の検索をするといいでしょう。

例えば天草に実家があり、天草エアラインの利用が決まっている方なら、天草エアラインのページから最安値の情報を調べるのが近道です。

スカイ・シー格安航空券モールは、格安航空券を使って国内を自由に旅したい方に、特におすすめします。

モールで格安航空券を検索

国内格安航空券の見つけ方をいろいろ試そう

国内線の格安航空券の見つけ方を紹介しました。

今回紹介した見つけ方や探し方をいろいろ試し、自分に合った方法を見つけることが大事です。

まずはいろいろなサイトを利用してみることをおすすめします。

お気に入りの方法を見つけて快適な空の旅へ出発しましょう。