暑さがやわらぎ過ごしやすい気候となる秋は、旅行をするのにぴったりの季節です。
びわ湖をはじめ自然が豊かな滋賀県では、紅葉スポットも多くほかでは見られない絶景を楽しむことができます。
こちらの記事では、滋賀県へ旅行を考えている方へ向けて、定番の観光地から秋ならではのスポットまで幅広く紹介します。
滋賀を楽しみつくす情報を満載していますので、旅行計画の参考にぜひご一読ください。

最寄りの空港:伊丹空港

住所:大阪府豊中市蛍池西町3-555
電話番号:06-6856-6781
公式HP:https://www.osaka-airport.co.jp/

伊丹空港~滋賀県(草津駅)までバス・電車で約1時間35分

伊丹空港の詳細はこちら⇒伊丹空港発着

山頂からのぞむ絶景「びわ湖バレイ」

滋賀県観光で絶対に外せないのが、びわ湖です。
「びわ湖バレイ」は、美しいパノラマと大自然の中でのアクティビティを楽しめるリゾート施設です。
施設のある山頂からは、水面が美しくキラキラと輝くびわ湖と、季節ごとに色づく豊かな森が眼下に広がっています。
山頂までは、山のふもとからロープウェイに乗り約5分でたどり着きます。
ロープウェイは121名も乗れる大型キャビンとなっており、360度ガラス張り仕様になっています。
ロープウェイからはびわ湖はもちろん、京都・大坂市内まで見渡すことができます。
秋から冬にかけては、早朝に雲海が見られることもあり、雲の中をつきぬける感覚はなんとも言えない神秘的な気分になります。
敷地内には「びわ湖テラス」と呼ばれるエリアには、びわ湖の眺望を楽しむ工夫がこらされた施設が2つあります。
一つめは「The Main」と言い、その名のとおりメインの機能をもった建物で、景観を楽しむウッドデッキやレストラン、カフェなど充実した施設が整っています。
ウッドデッキの色は涼しげなブルーと柔らかなブラウンを基調としており、余計な柵などをできる限り無くした開放的な空間にしてあります。
ウッドデッキは無料部分と先着制有料席「インフィニティラウンジ」に分かれており、インフィニティラウンジでは、落ち着いたソファ席でゆっくりと景色を眺めることができます。
二つめの施設は、The Mainからさらに20分ほど山を登った場所にある「Café 360」です。
びわ湖テラス
青々とした芝生に、ラウンド型のウッドデッキとカフェスタンドが置かれたシンプルな空間で、天候が良ければ南アルプスの山々まで見渡すことができます。
びわ湖バレイではアクティビティも豊富に取り揃えられています。
それぞれ違った景観を楽しめる全7コースの「ジップライン」、スリリングなアスレチックを体験できる「スカイウォーカー」、ソリや大きなブランコで遊べる「サマーランド」と充実の内容です。

びわ湖バレイ

■住所:滋賀県大津市木戸1547-1

■電話番号:077-592-1155

■時間:9:30~16:30(※季節によって変動あり)

■アクセス:JR京都駅から湖西線で約50分。志賀駅からバス約10分

どこまでも続く紅葉が圧巻「メタセコイア並木」

マキノ_メタセコイア並木_滋賀
高島市にあるメタセコイア並木は、絵画のように美しい並木道が全長約2.4kmにわたって続く魅力的なスポットです。
並木道には約500本ものメタセコイア(スギ科)が整列しており、季節ごとに表情を変えます。春は新緑、夏は深緑、秋は紅葉、冬は雪をかぶって白銀にと、どのシーズンに訪れても美しい風景を楽しめます。
その景観の美しさから「新・日本街路樹百景」に選ばれたこともあり、地元の人々、観光客を問わず人気スポットとなっています。
紅葉の見頃は11月下旬~12月上旬にかけてとなっており、赤茶に染まったメタセコイアの葉があたり一面を彩っています。
メタセコイア並木の色づいた赤茶色の葉は「レンガ色」とも表されており、時間帯や気象状況によってさまざまな表情を見せます。
特に、朝日に照らされたメタセコイアはまるで黄金のように輝き、並木道全体に神秘的な雰囲気が漂います。
紅葉が見頃となる滋賀県の晩秋は、気温が10度を下回ることも珍しくありません。
特に朝方は冷える日が多くなりますので、早朝にメタセコイア並木を訪れる場合はしっかりと防寒対策をして行くようにしましょう。


メタセコイア並木

■住所:滋賀県高島市マキノ町蛭口~牧野

■電話番号:0740-33-7101

■アクセス:JRマキノ駅からコミュニティバス・マキノ高原線で約6分、「マキノピックランド」下車す

秋の大自然をドライブ「伊吹山ドライブウェイ」

伊吹山ドライブウェイは、大自然の美しいパノラマに心が癒されるドライブコースです。
伊吹山の入り口から終着である山頂までの約17kmを、高山植物や紅葉を眺めながらドライブすることができます。
山頂には軽食を食べられるフードコートやお土産屋さんがあり、伊吹山ならではの食とグッズが溢れています。
伊吹山はそば発祥の地とも言われており、揚げたてのかき揚げをのせた「伊吹そば」や、よもぎを麺に練りこんだ「伊吹よもぎうどん」がフードコートの名物です。
その他にも、23種の薬草を練りこんだソフトクリーム「伊吹薬草ソフト」は、薬草の宝庫として知られる伊吹山ならではのグルメもあります。
そして、伊吹山ドライブウェイには「恋人の聖地」と呼ばれ、多くのカップルが訪れるスポットがあります。
それは、山頂から登山道を1km登ったところにある伊吹山寺に祀られている、恋愛成就をつかさどる「恋愛観音像」です。。
観音像の足元には、恋愛成就のお守りの「ハートロックキー」と呼ばれるハート型の南京錠がズラリとかけられており、訪れたカップルの多さを物語っています。
伊吹山ドライブウェイには山頂のほか、入り口から12㎞地点にもう一つ駐車場があります。
12㎞地点の上平寺越駐車場の周辺にはたくさんの落葉樹が生い茂っており、紅葉の季節になると多くの人が訪れる紅葉観賞スポットです。
山の気温は低いため街中よりも木々の色づきがはやく、10月下旬~11月初旬にかけてが見頃の時期となっています。


伊吹山ドライブウェイ

■住所:滋賀県米原市上野

■電話番号:0584-43-1155

■道路営業時間:夏季3:00~21:00/春・秋8:00~20:00/冬8:00~19:00

■ショップ営業時間:夏季9:00~18:00/春・秋・冬10:00~16:00

■アクセス:名神高速関ヶ原インターから約2km、所要時間10分

人気のゆるキャラひこにゃんに会えるかも⁈「彦根城」

彦根城_滋賀
「彦根城」は、兵庫県の姫路城、長野県の松本城などとともに国宝に指定されています。
400年ほど前に建築された彦根城は、これまでに5回の大改修がおこなわれており、今なお堂々とした出で立ちで存在しています。
彦根城の周辺は特別史跡に指定されており、中堀の内側には15ヶ所の見どころがあります。
見どころの中でも絶対に外せないのは、彦根城をふくめ全国に12城しか現存しない築城当時の姿をとどめている天守です。
天守とは、戦国時代以降に建築された城の建築様式を総称した言葉であり、天守閣とも呼ばれています。
彦根城の天守の特徴は、「へ」の字形でつくられた8つの屋根で、みる角度により印象が変わります。
また、彦根城にはほかのお城にはない楽しみ方があります。
敷地内には、第1回ゆるキャラグランプリでみごと1位を獲得した「ひこにゃん」が頻繁に登場します。
ひこにゃんは、真っ白な毛並みとつぶらな瞳が愛らしい、真っ赤な兜をかぶった彦根市公式の猫型キャラクターです。
登場場所や時間帯はひこにゃん公式サイトで告知されますので、ひこにゃんに会いたい方は事前に確認してから訪れるのがオススメです。


彦根城

■住所:滋賀県彦根市金亀町1-1

■電話番号:0749-23-0001

■時間:8:30~17:00

■アクセス:JR彦根駅下車、彦根城まで徒歩約15分

湖に浮かぶ幻想的な鳥居!旅行者急増中の「白髭神社」

水上の鳥居と言え広島県の厳島神社が有名ですが、滋賀県にも同じくらい美しい白髭神社(しらひげじんじゃ)の湖上に浮かぶ鳥居があります。
白髭神社は延命長寿のご利益があるとされており、神社の名称となっている「白いヒゲ」をたくわえた御祭神が祀られています。
延命長寿以外にも、縁結び・子授け・開運招福・学業成就・交通安全・航海安全などのご利益があると言われている縁起のよい神社です。
シンボルとなっている湖に浮かぶ鳥居は、どのように造られたのか、由来には諸説ありますが、真相は不明です。
由来の一つに「天下変災を予期して一晩のうち急に現れた」との言い伝えもあり、ミステリアスな雰囲気に拍車をかけています。
また、湖上に浮かぶ鳥居はインスタ映えすると、観光客の人気を集めています。
見る時間によって表情が変わるため、どの時間帯に行っても美しい姿を見ることができます。
日中は、青空と透き通った湖に鳥居の朱色が映えてとても綺麗です。
夕暮れ時は、遠くに沈みかかった太陽を背にした鳥居の朱色が一層際立ちます。
夜は暗いため写真を撮るのは難しいかもしれませんが、ライトアップされていますので、ロマンチックな雰囲気に包まれています。


白髭神社

■住所:滋賀県高島市鵜川215

■電話番号:0740-36-1555

■拝観時間:9:00~17:00(社務所)

■アクセス:JR近江高島駅から約3km

過酷な修行をおこなうことで有名な「比叡山延暦寺」

京都と滋賀の県境にある比叡山(ひえいざん)には、天台宗の総本山「延暦寺」があります。
比叡山延暦寺は、これまで日本仏教の各宗派の祖師となる人物を多く輩出しており、「日本仏教の母山」と言われています。
比叡山延暦寺(天台宗)は、とても過酷な修行をおこなうことでも有名です。
もっとも過酷な修行を千日回峰行(せんにちかいほうぎょう)といい、7年かけて毎日30kmの回峰と礼拝をおこなうほか、断食・断水・不眠などの修行もおこないます。
あまりの厳しさから命を落とすこともあり、修行中は生死をかけた覚悟を表す白い装束を身にまといます。
修行の過酷さは話題を呼び、テレビでもたびたび取り上げられたことがあるほどです。
比叡山延暦寺の広い境内は、東西北の3つのエリアにおおきく分けられており、約100の堂宇が点在しています。
3エリアをすべてまわれる共通巡拝券(大人一人1,000円)が用意されています。
一番見どころが多いのは東エリアで、このエリアには国宝・重要文化財に指定されている国宝殿(拝観料別途500円)や、日帰りから修行体験可能な延暦寺会館などがあります。
すべてのエリアをまわる場合、東エリアから北エリアまでは5kmほどの距離があります。
比叡山内にはすべてのエリアをつなぐシャトルパスが巡回しているので、移動時間の短縮にバス利用がオススメです。


比叡山延暦寺

■住所:滋賀県大津市坂本本町4220

■電話番号:077-578-0001

■時間:9:00~16:00(受付)

■アクセス:JR琵琶湖線京都駅~ケーブル延暦寺駅下車後、徒歩約10分

関西屈指の紅葉名所!お猿さんにも会える「日吉大社」

全国に3,800あまり存在する“山王さん(日吉・日枝・山王神社)”の総本宮が「日吉大社(ひよしたいしゃ)」です。
魔除け・災難除けを中心としたご利益があるとされ、大社内には約40のお社が存在します。
日吉大社は延暦寺と同じ比叡山のふもとに位置し、延暦寺(天台宗)の護法神として崇め敬われています。
日吉大社においてサルは、神様の使い「神猿(まさる)」と呼ばれる神聖な存在です。
お社のある比叡山には昔からサルが多く生息しており、名前の由来には“魔が去る=神猿(まさる)”といった意味が込められています。
敷地内には神猿舎と呼ばれるサルの飼育スペースが設けられていて、お猿さんの姿を眺めることができます。
日吉大社のシンボルである神猿にちなんだグッズも人気で、魔除けや必勝祈願にご利益のあるサルのマスコット風お守りや、厄除け・金運を占う手乗りサル型のおみくじ、交通安全祈願の魔さるステッカーなどバラエティに富んでいます。
また、日吉大社は関西地方では紅葉名所として知られています。
敷地内には約3,000本のもみじの木が生い茂っており、赤や黄色の彩で参拝客を出迎えています。
紅葉の見頃は、例年11月中旬~12月上旬です。


日吉大社

■住所:滋賀県大津市坂本5-1-1

■電話番号:077-578-0009

■時間:9:00~16:30

■アクセス:京阪石山坂本線 坂本比叡山口駅より徒歩10分

食欲と収穫の秋を楽しむ「マキノ農業公園マキノピックランド」

ご当地グルメや果物狩りを楽しめるスポットとして人気なのが、「マキノ農業公園マキノピックランド」です。
マキノ農業公園マキノピックランドは、紅葉スポットとして有名なメタセコイア並木のすぐそばにあり、園内には広大な芝生エリアが設けられています。
マキノピックランドのレストランでは、山海の農魚産物をふんだんに使用したグルメを堪能できます。
なかでも「高島とんちゃん焼き」は滋賀県高島市のソウルフードとして親しまれており、ぜひ食べておきたい逸品です。
ほかにも、季節のフルーツがたっぷり入ったロールケーキや、お口直しに嬉しいさっぱりとしたジェラートなどスィーツも豊富に取り揃えられています。
マキノピックランドでは、季節にあわせて旬の果物・野菜の収穫体験を楽しむことができます。
秋は栗・りんご・さつまいもの収穫が可能で、地元の保育園児や小学生が訪れるなど、小さなお子さんの食育にも役立っています。
持ち帰りルールや料金は収穫するものによって異なりますので、希望する収穫体験の情報は各自でお調べください。


マキノ農業公園マキノピックランド

■住所:滋賀県高島市マキノ町寺久保835-1

■電話番号:0740-27-1811

■時間:9:00~16:00

■アクセス:JR湖西線マキノ駅下車、市バスマキノ高原線マキノピックランド下車す

ガラス細工体験ができる!レトロな風景が素敵な「黒壁スクエア」

明治・大正・昭和のおもむきを残す、レトロな街並みが魅力の「黒壁(くろかべ)スクエア」では、ガラス細工の体験ができます。
黒壁スクエア一帯には、ガラス工房のほかお土産屋さんやギャラリー、レストランなど観光にぴったりのお店が集まっています。
黒壁スクエアのお土産として人気なのが、ガラス細工の小物やグラスですが、できたものを買うだけでなく、制作体験をして作ったものをお土産として持ち帰ることもできます。
体験できるのは火を使ってガラスを加工していく本格的な制作から、あらかじめでき上がっているグラスにデコレーションする手軽な体験まで、全部で7種類のコースが用意されています。
また、ガラス細工以外に陶芸体験をすることもできます。
スタッフの方が横について教えてくれますので、初心者でも安心して取り組むことができます。
お茶碗などを作りたい場合は制作時間が60~90分かかりますが、時間に余裕がない人向けに30分程度で小さなぐい呑みを作るお手軽コースも用意されています。


黒壁スクエア

■住所:滋賀県長浜市元浜町12番38号

■電話番号:0749-65-2330

■アクセス:JR北陸線米原駅~長浜駅下車、徒歩約5分

ファミリーでもカップルでも楽しめる体験型スポット「甲賀流忍術屋敷」

江戸時代からある本物の忍術屋敷を修繕し、当時の状態をできる限り忠実に再現したのが「甲賀流忍術屋敷」です。
屋敷内には敵襲に備えたからくりが数多く設けられており、実際に操作したり、動かしている様子を見学したりできるようになっています。
忍術屋敷のイメージそのものの回転する扉や、およそ3メートルの深さがある落とし穴、3階から1階まで一気に降りることができる縄ばしごなどたくさんの見どころがあります。
資料室には奥義を記した書物や巻物など展示されており、忍者の存在にロマンを感じずにはいられません。
幼少期に折り紙で手裏剣を作って遊んだ経験がある方は多いと思いますが、忍術屋敷では本物の忍者さながら鉄製の手裏剣投げを体験できます。
忍者衣装を身につけて写真を撮ることも可能ですので、旅行の思い出づくりにはぴったりです。
入館料は大人一人600円とお手軽な料金となっています。
また、入場された方には、忍者用の薬草茶として長い歴史をもつ、建保茶の試飲サービスがもれなくついてきます。

甲賀流忍術屋敷

■住所:滋賀県甲賀市甲南町竜法師2331

■電話番号:0748-86-2179

■時間:9:30~17:00 (入館は16:30まで)

■アクセス:JR草津駅よりJR草津線甲南駅下車、約2km

滋賀名物の焼きたてバームクーヘンが人気「ラコリーナ近江八幡」

「ラコリーナ近江八幡」は、滋賀県近江八幡市に本社を置く和洋菓子の老舗「たねや」が営む自然と食の融合施設です。
ショップやカフェの入っている建物は、屋根全体が緑の芝生で覆われており、周囲の風景とよく馴染んでいます。
たねやでは多種多様な和洋菓子を製造しており、その中でも人気なのがふんわりしっとりした食感が魅力のバームクーヘンです。
ラコリーナ近江八幡ではこのバームクーヘンを焼きたてで提供しており、木のぬくもりを感じられる併設のカフェで食べることができます。
敷地内にはフードガレージと呼ばれる半円形の大きな倉庫があり、その中にギフトショップが設けられています。
倉庫内にはレトロな2階建てロンドンバスがどっかりと置かれ、おしゃれな空間が演出されています。
ギフトショップでは、ここでしか買えない限定パッケージのスイーツがお土産に人気です。


ラコリーナ近江八幡

■住所:滋賀県近江八幡市北之庄町615-1

■電話番号:0748-33-6666

■時間:9:00~18:00

■アクセス:JR近江八幡駅北口6番乗り場乗り換え、バスにて10分

まとめ

今回は、秋の滋賀旅行にオススメの観光スポットを11ヶ所紹介しました。
紅葉を楽しめる自然のスポットから、体験型アクティビティや美味しいグルメなど魅力満載の滋賀県。
恋人・友人・家族と、ぜひ秋の滋賀を心ゆくまで満喫してください。