近年の都道府県別魅力度ランキングで、最下位を記録し続けている茨城県。首都圏近郊にあるにもかかわらず、残念ながら旅行先の候補としてはいまいち名前が挙がりづらい、「残念な県」というイメージが定着しつつあります。

しかしこうしたイメージとは裏腹に、実は茨城県にはたくさんの観光スポットがあります。特に秋の行楽シーズンになると魅力を増すスポットがあるので、まずはそのすばらしさを知ってください!!
ということで今回は、秋こそおすすめしたい茨城県内の観光スポットを4つ紹介します。東京から数時間で行ける茨城県の魅力を感じてみてください。

空港名:茨城空港
住所:〒311-3416 茨城県小美玉市与沢1601番55号
電話番号:0299-37-2800

公式HP:https://www.ibaraki-airport.net/

水戸IC~茨城空港まで車で30分
つくば中央IC~茨城空港まで車で50分
JR水戸駅~茨城空港までバスで約40分(高速)

バス・レンタカー・タクシーが利用可能です。

茨城空港の詳細はこちら⇒茨城空港発着

秋といえば紅葉!竜神大吊橋で壮大な原生林を楽しむ

竜神大吊橋

まずは茨城県のおすすめ紅葉スポット、竜神大吊橋から紹介いたします!

常磐自動車道那珂インターチェンジから車で40分ほどの場所にある竜神大吊橋は、竜神峡にある竜神ダムにかかっている、とても大きな吊橋です。圧巻なのはその名前の通りの大きさ!長さが375mあり、歩行者専用橋としては日本最長を誇ります。湖面からの高さも100mもあり、橋を歩くとまるで空中散歩しているかのようです。

大自然をさらにダイナミックに感じてみたいという方は、橋の上にあるバンジージャンプもおすすめ。100mの高さから湖に向かうダイブは、「まるで自然と一つになったような気分になれる」と大評判になっています。国内外から毎年1万人以上が訪れていてチャレンジしているのも納得です。このスケールのバンジージャンプはなかなか体験することができないので、竜神大吊橋を訪れた際にはぜひ挑戦してみてください。

さて、なぜこの竜神大吊橋が紅葉のおすすめスポットになっているのかというと、それには2つの理由があります。

一つ目の理由は、竜神峡に茂る木々たちが古代から人の手がほとんど加えられていない原生林だということ。現代にあって古代の面影を感じられる、希少なスポットなんです。

そしてもう一つは、竜神峡の形の美しさ!竜神峡は、龍神川によって侵食された渓谷がきれいなVの字を描いていることから、「関東の耶馬渓」と称されています。その渓谷を秋の紅葉シーズンに吊橋から眺めると、V字型に鋭く切り立った岸壁が紅く色づき、その間を青く澄んだ川が流れるという、なんとも幻想的な光景が視界に飛び込んできます。

古の時代を思い起こさせる風景を、現代の技術の結晶ともいえる大吊橋から眺めるのは、なかなか情緒があり、おすすめですよ。
紅葉のハイシーズンを迎える11月には、名産の新そばとコラボしたスタンプラリーなどが楽しめる「竜神峡 紅葉まつり」も開催されるので、それにあわせて行ってみてはいかがでしょうか?

住所 茨城県常陸太田市天下野町2133-6
TEL 0294-87-0375
交通手段 常磐自動車道那珂インターチェンジから車で約40分
上野駅からJR線と路線バスを乗り継いで約100分

ハイキングにピッタリ!由緒正しい筑波山神社にお参りしよう

筑波山神社

茨城には県民が心のよりどころとする大きな山があります。それが、次に紹介する筑波山です。筑波山はシルエットがとってもきれいで、「西の富士、東の筑波」とも言われているんですよ。

そんな筑波山のおすすめの楽しみ方は、やっぱりハイキング!裾野がなだらかなで標高が高くないから、気軽に登山が楽しめます。難易度別に登山コースが設定されているので、自身のレベルにあったコースを選んでチャレンジしましょう。

ハイキングが苦手という方は、ケーブルカーやロープウェイもあるのでご安心を。自然豊かな筑波山をより手軽に楽しむことができます。
登山に疲れたら、筑波山頂駅のすぐ側にある「コマ展望台」で一休みしてはいかがでしょう。1階は売店、2階が展望レストラン、3階が屋上展望台となっています。中でもおすすめは、2階の展望レストラン!360度の大パノラマを眺めながらいただく食事はひと味違います!!

さて、ここで筑波山を語る上で絶対に欠かせない観光スポット「筑波山神社」について触れておきましょう。筑波山神社はとても歴史のある由緒正しい神社で、創建は今から3000年以上前だといわれています。筑波山は、男体山と女体山からなる双峰です。その山の様子を国産み神話で有名な「いざなぎのみこと」と「いざなみのみこと」になぞらえ、男体山には筑波男大神(いざなぎのみこと)が、女体山には筑波女大神(いざなみのみこと)が祀られています。
御祭神が日本神話で最初の夫婦神ということで、夫婦円満や縁結びにご利益がある神社として有名です。
日本全国を見回してみても、3000年の歴史を持つ神社は存在しません。また、筑波山神社では山そのものがご神体になっており、今ではあまり見られない「物そのものを信仰する」形態を残している神社でもあります。

筑波山には筑波山神社のほかにも、「ガマ石」や「弁慶七戻」、「国割り岩」といった謂れのある奇岩などたくさんの観光スポットがあります。紅葉も見事で、茨城県内の紅葉スポット1位に選ばれているほどです。都市部からのアクセスもいいので、ドライブがてら気軽に行ってみるのもおすすめです。

住所 茨城県つくば市筑波
交通手段 常磐自動車道「土浦北I.C」から車で約40分
北関東自動車道「桜川筑西I.C」から車で約40分
秋葉原駅からつくばエクスプレスとシャトルバスを乗り継いで約80分

秋の海は美味しさが違う!大洗港で海の幸を満喫!

大洗港

ここまで竜神大吊橋、筑波山と紹介してきましたが、ここからはちょっとテイストを変えて、「秋の味覚」に触れてみようと思います。

秋の味覚というと、きのこや山菜といった「山の幸」を思い浮かべる方が多いのではないでしょうか?茨城県内にも山の幸が有名なスポットがたくさんあるのですが、今回は秋にこそ味わって欲しい「海の幸」が楽しめる、近年アニメの舞台にもなっている、有名な「大洗港」をご紹介いたします!

大洗港は茨城県東茨城郡大洗町にある港で、年間を通して大量の魚介類が水揚げされています。「秋の味覚といえば山菜」「海のシーズンといえば夏」というのが一般的ですが、大洗港は「秋に海の味覚」を楽しむことができる観光スポットです。

一押しは名産のアンコウ!茨城県でとれるアンコウは餌場の関係から特に味がいいとされ、江戸時代には幕府への献上品になったほどでした。「西のふぐ、東のアンコウ」とも言われています。そのシーズンが、秋から冬にかけてやってきます!秋の大洗は、アンコウを楽しむことができるスポットなんです。

アンコウ料理といえば、寒い日に身にしみる「アンコウ鍋」に、海のフォアグラと呼ばれる「あん肝」、淡白な白身にこってりした衣を纏った「アンコウのから揚げ」などが有名ですが、せっかく大洗に行くのですから、普段はなかなかお目にかかれない「どぶ鍋」という料理を食べてみてください!
「どぶ鍋」はもともとは地元の漁師飯で、普通のアンコウ鍋とは違い、最初に鍋であん肝を煎ってから具材や汁を投入していきます。そのため、溶けたあん肝の油で鍋全体が黄色く色づいているのが特徴です。素朴な味わいながらコクがあり、とてもおいしいですよ。

そんなあんこうの魅力をもっと発信しようとはじめられたのが「大洗あんこう祭り」です。2019年は11月17日(日)に行われるとのことですので、日程をあわせて旅行の計画を立ててみてはいかがでしょうか?あんこう鍋をはじめとするあんこう料理がお手頃価格で食べられたり、「吊るし切り」の実演を見たりすることができます。

あんこう以外にも、秋にシーズンを迎えるシラスや貝類なども大洗では有名です。「アクアワールド茨城県大洗水族館」もあるので、小さなお子様連れでも十分に楽しめるはずです。

釣りが好きな方は、大洗港で釣りにチャレンジしてみるのもいいかもしれません。安全な堤防にも釣果良好なポイントがたくさん!さびきからルアー、泳がせまで、多様な釣りを楽しむことができますよ。

住所 茨城県東茨城郡大洗町
TEL 029-266-0788(大洗観光協会)
交通手段 常磐自動車道友部インターチェンジから車で約30分
上野駅からJR線と鹿島臨海鉄道大洗鹿島線を乗り継いで約85分

観光も歴史もショッピングも!車で30分圏内に多くの観光スポットが集まる「牛久市」!

牛久市

最後に紹介するのは、「牛久市」です。30分圏内におすすめの観光スポットが集まった、利便性抜群の観光エリアです!

まず紹介したいのが、茨城を代表するワインの醸造所「牛久シャトー」です。その歴史は古く、「電気ブラン」や「日本最初のバー」で有名な浅草・神谷バーを開業した神谷伝兵衛が、シャトーの建造をはじめた1901年にまでさかのぼります。

牛久シャトーは、太平洋戦争など紆余曲折を経て、近年では経営不振による事業の縮小も経験しました。その影響で、かつてあったレストランやバーベキュー場といった施設は現在閉鎖されています。しかし、その歴史を今に伝える建物や庭園などは現存しており、日本初の本格的ワイン醸造所として誕生し、茨城の発展に一役買った牛久シャトーの盛衰を見学することができます。

そんな牛久シャトーから車で15分ほどの場所にあるのが、ブロンズ立像として世界最大の高さを誇る牛久大仏です。全高はなんと120メートルもあるので、遠くからでも見ることができます。なんと、あの奈良の大仏様が手のひらに乗ってしまうほどの大きさとのこと!

5階+展望台と胎内の高さも半端ではなく、そこら辺のビルならすっぽりと収まってしまうくらいの高さがあります。大きいだけでなく施設も充実していて、正月に書初め体験ができる「念仏の間」や仏舎利が安置されている「霊鷲山の間」、約3,400体の胎内仏が安置されている「蓮華蔵世界」など、見所は満載。普通、胎内めぐりというとぐるっと中を一周するだけですが、牛久大仏はスケールが違います。
ほかにも仏教世界をイメージして作られたという庭園や、食事やお土産の購入ができるエリアもありますので、家族で行っても十分楽しめる施設です。

最後に紹介するのは、牛久大仏から車で10分弱の「あみプレミアムアウトレット」です。正確には牛久市ではなく、お隣の稲敷郡阿見町になるのですが、すぐ近くなのであわせて紹介しておきます。
三菱地所が運営するアウトレットモールの一つである「あみプレミアムアウトレット」。アメリカ西海岸を意識したという緑豊かなデザインが特徴です。ショッピングから散策、食事までできてしまうので、もしかしたら滞在時間が長くなりすぎてしまうかもしれません。

普段はなかなか手が出ないブランド品がアウトレット価格で手に入る「あみプレミアムアウトレット」。お財布の紐を少し緩めて、自分や大切な人へのプレゼントを買ってみてはいかがでしょうか?

牛久シャトー

営業時間 10:00 ~ 16:00
住所 茨城県牛久市中央3-20-1
TEL 03-3575-2611(運営会社)
交通手段 常磐自動車道つくば牛久インターチェンジから車で約15分
JR常磐線牛久駅から徒歩で約8分

牛久大仏

営業時間 9:30~16:30
住所 茨城県牛久市久野町2083
TEL 029-889-2931
交通手段 圏央道阿見東インターチェンジから車で3分
JR常磐線牛久駅からバスで約20分

あみプレミアムアウトレット

営業時間 10:00~20:00
住所 茨城県稲敷郡阿見町よしわら4-1-1
TEL 029-829-5770
交通手段 圏央道阿見東インターチェンジすぐ
JR荒川沖駅からバスで約20分
牛久大仏からバスで約5分