ANA航空券の予約クラスとは?国内線の予約クラスの違いを紹介!
「マイルを使って旅行がしたい!」いつか無料で飛行機に乗れる特典航空券を手に入れることを夢見て、日々マイルためにいそしんでいる方は多いと思います。そんなマイラーの皆さんであれば、一気に大量のマイルを獲得できる場所がどこにあるかはもう常識のはず。そう、飛行機を利用するときです!でも、航空券でたまるマイルは一律ではありません。購入した航空券によっては、運賃の一部しかマイルの積算対象にならないことや、せっかく飛行機を利用しても全くマイルがたまらないこともあるんです。

その理由は、航空券ごとに指定されている「予約クラス」にあります。今回の記事では、しっかり理解している人は少ないけど、マイルをためるうえでとっても重要な国内線の予約クラスについて解説していきます。参考にして、効率よくマイルをためるためのヒントにしてください!

ANA国内線における予約クラスとは?

まずは「予約クラス」がどのようなものなのかを説明するために、一つの式を紹介します。

国内線フライトマイル = 搭乗の区間基本マイレージ × 運賃種別ごとの積算率

この式は、1回のフライトでどれだけのマイルがたまるのかを算出する、マイルの積算式です。ANAの公式サイトに掲載されているので、マイラーの皆さんにとってはおなじみかもしれません。

簡単に内容をおさらいしておくと、
1回のフライトでたまるマイル(国内線フライトマイル)は、搭乗区間ごとに設定されている基本マイレージ(ご搭乗の区間基本マイレージ)に所定の倍率(「運賃種別ごとの積算率」)を掛けることで算出される
ということ式です。

今回解説していく予約クラスというのは、この式の中にある「運賃種別ごとの積算率」と深い関係があります。航空運賃には航空券ごとに細かい運賃種別が設定されており、それぞれの運賃種別ごとに100%や75%といった積算率が振られています。そしてこの細かい運賃種別を指す言葉が、予約クラスなのです(予約クラスはマイルの積算率以外、航空券の払い戻しなどにも影響があります。詳しくは次章以降で説明していきます)。

「航空券ごとの運賃種別」というと、航空会社のシステムに慣れていない人は「ファーストクラスとかビジネスクラスみたいなこと?」と思われるかもしれません。

ANA国内線では、現在「プレミアムクラス」と「普通席」という2つの座席の種類が設定されています。プレミアムクラスは普通席に比べて価格は高くなるものの、機内食やアルコールを含んだ飲み物が無料で楽しめたり、空港で専用のラウンジや保安検査場が利用できたりと、飛行機での旅がより豊かで便利になるサービスが提供されるのが特徴です。

しかしこういった座席の種類と今回のテーマである予約クラスは、基本的に別物です。プレミアムクラスや普通席といった区分は「座席の種類ごとの種別」であるのに対し、予約クラスというのは「航空券ごとの種別」を意味しているからです。同じ普通席でも予約クラスが違うということはよくあります。「予約クラス=座席の区分」と勘違いされている方もいますが、効率よくマイルをためるためにはこの2つの違いをよく理解しておく必要があります。

ではいよいよ、ANA国内線の予約クラスについての解説に入ります。
現在のANA国内線では「ANA FLEX」「ANA VALUE」「ANA SUPER VALUE」「ANA SUPER VALUE EARLY」という4つの予約クラスが設定されています。基本的にANA FLEXから ANA SUPER VALUE EARLYに行くほど、運賃は安くなるように設定されています。

その分、例えばANA FLEXであれば搭乗日の当日まで航空券の購入ができるのに対し、 ANA SUPER VALUEでは、運賃が安い分、購入日やマイルの積算率、払い戻し料金などの面で様々な制約が発生するようになっています。

感覚的にはANA FLEXが通常の運賃で、そこから早めに予約しなければならないとか、予約の変更を不可にすることで料金を下げているという風に覚えておけば、理解しやすいと思います。

4つの予約クラスの中にもさらに細かい区分がある!

ANA国内線では4つの予約クラスが設定されていることは前章で説明しましたが、ANAのホームページを見てみると、この4つの予約クラスの中にもさらに細かい区分が設定されていることがわかります。以下にその一例をあげておきます。

ANA FLEX FLEXタイプA~FLEXタイプD
ANA VALUE VALUE3・VALUE1
ANA SUPER VALUE SUPAER VALUE75・SUPAER VALUE55・SUPAER VALUE45・SUPAER VALUE28・SUPAER VALUE21

これはANA FLEXの場合は航空機の予想予約状況によって、ANA VALUEやANA SUPER VALUEの場合は予約日によって、予約クラスがさらに分けられているからです。例えば同じANA SUPER VALUEでも、75日前に予約すればSUPAER VALUE75が適用され、21日前にSUPAER VALUE21で購入するよりも安い料金で飛行機を利用することができます。

ただし、マイルや払い戻しという観点から見ると、FLEXタイプAであろうがタイプDであろうが、またSUPAER VALUE75であろうと21であろうと変わりはありません。そのため、今回の記事では紹介程度にしておきます。

ここまで説明すると、なんだかとても面倒くさそうに思われるかもしれません。しかし今回取り上げていない国際線ではさらに多くの予約クラスが存在しており、また同じ予約クラス内でもマイルの積算率に違いがあったり、中には全くマイルが積算されない航空券があったりと、かなり複雑な仕様になっています。せっかく高いお金を払って飛行機に乗ったのにマイルがつかない、という非常にショッキングな事態も国際線では起こりえます。

こうした悲劇を避けるためにも、予約クラスの理解は不可欠です。まずは比較的単純な国内線の予約クラスをしっかりと理解し、それをもとに国際線の予約クラスへと挑んでいくようにしましょう。

予約クラスが変わるとどう違う?~マイル編~

ここからはANA国内線に設定されている4つの予約クラスには具体的にどのような違いがあるのかを解説していきます。まずはマイラーの皆さんが一番気になるマイルの積算率から。

ANA FLEX 100%
ANA VALUE 75%
ANA SUPER VALUE 75%
ANA SUPER VALUE EARLY 75%

このように、国内線であれば少なくとも区間基本マイレージの75%はマイルが積算されるような仕組みになっています。というよりも、通常価格ではなく割引価格で航空券を購入した場合は積算率が75%になる、といった方が覚えやすいかもしれません。

さて先ほども少し触れましたが、ANA FLEXはその便がどれだけ混むかを予測し、その中で最安値の航空券を購入できるというサービスです。一方、ANA VALUEなどは予約のタイミングによって値段が変わるサービスです。実はANA FLEXとそれ以外の予約クラスでは価格の付け方の軸が異なっています。

そのため、路線の人気度合いや予約のタイミングによっては、ANA VALUEよりもANA FLEXの方が安く設定されていることもあります。基本的にマイルや予約の変更など、私たちにメリットが大きいのはANA FLEXですから、そのようなときには迷わずANA FLEXの航空券を購入するようにしましょう。

もちろん、ANA FLEXよりもANA VALUEの方が安く設定されていることがほとんどです。しかし、ANA FLEXとANA VALUEの積算率の差が25%であることを考えると、どちらがお得かを断言することはできません。マイルのたまりやすさや、臨機応変に予約の変更ができることに金額以上のメリットを感じるのであれば、多少費用が高くついてしまっても、ANA FLEXで購入するという選択肢はありなのではないでしょうか。

予約クラスが変わるとどう違う?~アップグレード編~

予約クラスは座席のアップグレードにも影響を与えます。
4つある予約クラスのうち、事前にプレミアムクラスにアップグレードできるのはANA FLEXのみです。ANA FLEX以外の予約クラスで航空券を購入した場合は、

ANAマイレージクラブの会員

→搭乗日の2日前の0時~搭乗20分前までにオンラインでプレミアムクラスにアップグレード可能

ANAマイレージクラブ非会員

当日、出発空港にてプレミアムクラスにアップグレード可能
となっています。

もちろん、アップグレードできるのはプレミアムクラスに空きがある状態であることが前提になります。搭乗日が近づけば近づくほど空席はなくなっていきますから、もしアップグレードの予定があるのであれば、あらかじめANA FLEXの航空券を購入しておいた方がよさそうです。

ちなみに、プレミアムクラスに座席をアップグレードすると、前章で紹介したマイルの積算率が一律50%アップします。つまり、ANA FLEXでプレミアムクラスにアップグレードすれば150%、それ以外の予約クラスでアップグレードすれば積算率は125%となります。

以前は国内線のアップグレードにかかる費用は距離にかかわらず9000円と設定されていましたが、現在では規約が改訂され、航行距離や人気度によってそれぞれアップグレード料金が定められるようになりました。この金額と、フライトの充実度、搭乗時間、マイルの積算率などを天秤にかけて、希望に添った選択をするようにしてください。

予約クラスが変わるとどう違う?~払い戻し編~

「旅行に行こうと思ってたけど、病気になってしまったからキャンセルしたい……」「飛行機に乗り遅れてしまった!」このように航空券をキャンセルする必要が出てきたとき、払い戻しにはいくら手数料がかかるは気になるところだと思います。これも予約クラスによって変わってきますので、解説していきます。

まずはANA FLEX~ANA SUPER VALUE EARLYまでの手数料を見ていきましょう。

搭乗予定便の出発前

ANA FLEX 払い戻し手数料440円のみ
ANA VALUE 払い戻し手数料+運賃額の約5%相当額
ANA SUPER VALUE 払い戻し手数料440円+運賃額の約30~60%相当額(搭乗日55日前までは払い戻し手数料440円のみ)
ANA SUPER VALUE EARLY 運賃額の約30~60%相当額(搭乗日55日前までは無料)

搭乗予定便の出発後

ANA FLEX 払い戻し手数料440円+運賃額の約20%相当額
ANA VALUE 払い戻し手数料+運賃の100%(旅客施設利用料は除く)
ANA SUPER VALUE 払い戻し手数料440円+運賃の100%(旅客施設利用料は除く)
ANA SUPER VALUE EARLY 運賃の100%(旅客施設利用料は除く)

この一覧を見てわかるように、やはりANA FLEXが一番融通が利きます。例えば「旅行の候補日が2つあって、一応どちらも押さえておきたい」「出張先のアポがまだ確定していない」という場合には、多少運賃は高くなってしまってもANA FLEXの航空券を予約した方が良いでしょう。

反対に、絶対に日にちがずれることはないことがわかっているのであれば、割引運賃の航空券を買った方がお得です。

予約クラスを確認する方法について

最後に、予約クラスを確認する方法を紹介しておきます。

航空券を予約するときに予約クラスを確認する方法はいたって簡単で、公式サイトで出発地と到着地を入力し、日付を選択して検索すると、便ごとに「フレックス」「スーパーバリュー」などと書いてある表が表示されます。

予約後であればeチケットで確認することができます。ANAのサイトから運賃種別コード一覧表が表示されますので、確認してみてください。

ANA

まとめ

今回はマイルを効率よくためるためには欠かせない、国内線の予約クラスについて解説してきました。購入する航空券は何のために予約するのか、予定が変更になる可能性があるのか、予定は早い段階で判明するのかなど、航空券を購入するに当たりそれぞれの都合があると思います。その都合に合わせた航空券購入の手助けになれば幸いです。