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リーズナブルな料金と、快適なサービスの提供を両立させている航空会社スカイマークには、「たす得」というが普通運賃よりもお得なチケットあります。
この記事では「たす得」の概要やメリットとデメリットをはじめ、チケットの変更やキャンセルの可否、もう1つの割引チケットである「いま得」との違いについてなどを徹底解説しています。
スカイマークをお得に利用したい方は、ぜひ最後まで読んで参考にしてください。

スカイマークのたす得とは?

スカイマークのたす得は、2018年3月からスタートした、最大6割引以上お得になる割引チケットです。
チケットの早期予約で料金が安くなる早割とは違い、便ごとの空席の予測数に応じて料金が変動するため、出発日近くに予約をしても、安い料金で飛行機に乗ることができます
また、たす得は出発前日まで予約ができるため、突然旅行を思い立ったり、急な出張が入ったりした時などにも利用できておすすめです。
しかも、たす得は予約の変更ができるので、チケット予約後に急なスケジュール変更が起きてもチケット代金を無駄にすることなく日程を変えられます。
さらに、出発時刻前までならキャンセルも可能です。
キャンセル手数料が発生するため全額返ってくるわけではありませんが、急な病気や怪我で旅行に行けなくなったとしても安心です。

たす得の変更には条件がある

一般的に、航空会社が提供する割引チケットは、運賃が安い代わりに予約の変更やキャンセルができません。
しかし、前に述べたように、スカイマークのたす得は割引運賃でありながら、予約を変更することが可能です。
ただし、変更するには次のような条件を満たしていなければなりません。

たす得からたす得への変更

たす得で予約した便を変更するには、希望する便にたす得の残席があることが条件です。
希望する便にたす得の座席が残っていなければ変更はできません。
たす得の座席数は便によって異なる上、希望する便にたす得の設定がなかったり、すでにたす得の座席が満席になっていたりする可能性があります。
希望する便にたす得がなければ変更できないため、どうしてもフライトを変えたい場合は、予約したチケットをいったんキャンセルし、改めて希望する便のチケットを普通運賃で予約し直す必要があります。

料金の差額分に対応

たす得は便ごとの空席予測数に応じて料金が変動するため、購入したたす得の料金と、変更したい便のたす得の料金との間で、差額が生じる場合があります。
希望する便のたす得の運賃が、購入したたす得の値段より高くなる場合は、不足分を支払わなければなりません。
反対に、希望する便のたす得の運賃が、購入したたす得の値段より安くなる場合は、差額分が返金されます。

同一区間の便への変更

たす得は、同一路線の同一区間でのみ変更ができます。
例えば羽田発福岡行きの便をたす得の料金で予約した場合、そのチケットを、羽田発那覇行きなど別の目的地に変更することはできません。
また、同一路線の便であっても、出発空港と到着空港を入れ換えることもできません。
例えば羽田発福岡行きの便は、福岡発羽田行きの便へ変更できません。
したがって、羽田発福岡行きの便をたす得で予約したら、同じ羽田発福岡行きの飛行機の予約した便とは異なる時間あるいは異なる日時の便への変更しかできない、ということになるので注意が必要です。
(例)羽田発福岡行きのたす得

  • 羽田発那覇行きのたす得へ変更 ×
  • 福岡発羽田行きのたす得へ変更 ×
  • 羽田発福岡行きのたす得の別日の便へ変更 ○
  • 羽田発福岡行きのたす得の同日の別の時間の便へ変更 ○

出発日当日は予約便より前の便への変更

たす得の出発日当日の変更は、予約便より前の便に空席が残っている場合にしかできず、予約便より後の便への変更はできません。
しかも出発日当日はたす得が適用されないため、空席があっても全て普通運賃となります。
出発日当日は、予約便より前の便を普通運賃との差額分を支払って変更することになるため、かえって割高となり、たす得を購入した意味がなくなります。
また、出発日当日の変更は、WEBでの手続きはできず全て空港のカウンターでの対応となります。
止むを得ない理由がない限り、出発日当日の変更はやめたほうがいいでしょう。

たす得のキャンセル手数料は?

たす得をキャンセルすると、手数料が発生します。
出発時刻前までにキャンセルをすれば、手数料は一律2,500円です。
なお、料金の払い戻しには、一律500円の払い戻し手数料がかかります。
したがって、出発時刻前までにキャンセルをした場合、支払ったたす得の料金から、取り消し手数料の2,500円と払い戻し手数料の500円を引いた残りの金額が払い戻されることになります。
出発時刻を過ぎてしまうとキャンセル不可となり、支払った料金の払い戻しができなくなるため、どうしてもチケットをキャンセルしたい方は、必ず出発時刻前までに手続きをするようにしてください。
ただし、出発時刻を過ぎた後のキャンセルで払い戻しができなくなったとしても、空港使用料は返金されます。
空港使用料とは、新千歳空港、仙台空港、茨城空港、羽田空港、中部空港、福岡空港、那覇空港、下地島空港の各空港を利用する便のチケットを購入する際、一緒に徴収される料金で、最も高い下地島空港は550円、最も安い茨城空港は100円、羽田や新千歳空港は370円となっています。

キャンセルチケットの払い戻し期限

チケットをキャンセルした際の払い戻しに関しては、期限が設けられています。
たす得のチケットは1年間(365日)が有効期間となっており、払い戻しの手続きは、この1年間の有効期間の間に行うか、遅くとも有効期間を過ぎてから10日以内に行えばいいことになっています。
この期限を過ぎると払い戻しができなくなるので、キャンセルを決めた方は早めに手続きを済ませましょう。

たす得の予約・変更・キャンセルなどはいつまでにすればいい?

たす得のチケットはいつまで予約可能で、料金の支払いはいつまでにすればいいのか、またチケットの変更やキャンセル、払い戻しの手続きは、いつまでに行えばいいのかを表にまとめましたので参考にしてください。

変更事項 いつまで可能か
予約 出発日の1日前まで
料金の支払い
  • 予約後4日以内に入金
  • 出発日の3日前~1日前までに予約した場合は、出発日の1日前までに入金
変更 *原則出発の1日前まで
キャンセル 出発時刻前まで
払い戻し期間 チケット有効期間内(1年間)あるいはその10日後まで

*出発日当日の変更は予約便より前の便のみ可能となり、料金が普通運賃になるため

たす得のメリット

スカイマークのたす得には、どのようなメリットがあるのかを解説します。

前日まで予約できる

たす得の最大のメリットは、なんといっても出発日前日まで予約ができることでしょう。
一般的に飛行機の格安チケットは、出発日よりかなり前に予約しなければ安くなりません。
しかしスカイマークのたす得は、格安な運賃でありながら出発日の1日前まで予約ができるため、急な休みが入った時や思いつきで旅行に行こうとする時、大いに重宝します

日時の変更ができる

たす得は、チケットの購入後に出発日時を変更できます。
休暇の日程が決まったら、とりあえず行きたかった目的地への飛行機を予約しておけば、後で急遽仕事のスケジュールに変更が生じたとしても、手数料なしで予約便の変更ができるので安心です。
また、予約した便の日に悪天候が予想されたとしても、別の日の便に変えられるため、楽しみにしていた旅行を取りやめずに済みます。

出発時刻前までならキャンセル可能

出発時刻前までならキャンセルができるのもメリットです。
キャンセル手数料は発生しますが、急な病気や怪我で旅行に行けなくなったとしても、支払ったチケット代の全てが戻ってこないよりはましです。

スカイマーク公式サイト以外からでも購入できる

早割などの割引チケットは、一般的に航空会社の公式サイトからでしか購入できませんが、スカイマークのたす得は、スカイマークの公式サイトのほか、旅行代理店やスカイマーク予約センター、空港カウンターからでも予約が可能です。
インターネットの扱いに不慣れな人でも、地域の旅行代理店の窓口で申し込んだり、予約センターに電話して申し込んだりができるので、安心して購入することができます。

出発間際でも安いチケットが購入できる

スカイマークのたす得は、便ごとの空席予測数に応じて運賃が変動するため、出発間際であっても座席が多数残っていれば、お得な料金でチケットを購入することができます。

たす得のデメリット

スカイマークのたす得はメリットだけではなく、デメリットもあるようです。
乗客から見てデメリットと感じることを紹介します。

たす得からたす得への変更しかできない

たす得で予約したチケットを変更する場合、希望する便にたす得がなかったり、すでに売り切れていたりすると変更できません。
スケジュールの都合でどうしても変更したい場合は、いったんキャンセルして新たにチケットを予約するしかないので、割安なチケットを購入した意味がなくなりかえって割高になってしまいます。

日時の変更ができるだけで、そのほかの変更はできない

スカイマークの公式サイトを見ると、たす得は変更が可能な割引チケットと記載されていますが、どんな変更でもできるわけではなく、日時の変更しかできません。
到着空港や出発空港の変更はできず、同一区間の、同日のほかの便か日時の変更しかできません。
そのためチケットの変更が利用できるのは、仕事、天候、体調などが原因で、スケジュールを急遽変えなければならなくなった時に限定されるでしょう。
例えば、羽田から福岡行きの11月7日の便を予約したが、体調不良のため1週間後の11月14日の便に変更したいとか、11月7日の午前の便を予約したが、仕事のスケジュールの都合で、その日の夜の便に変更したいとかいった時にしか利用できないといえます。

出発当日の変更はかえって割高になる

たす得は、出発日当日に変更しようとすると、予約便の前の便に空席が残っている場合にしか変更できず、予約便より後の便への変更ができません。
しかも出発日当日のため、たす得は設定されておらず、空席は全て普通運賃扱いとなり、差額分を支払わなければなりません。
出発日当日に変更しようとすると、かえって割高となってしまいます。
たす得のチケットを変更するなら、遅くとも出発日前日までに手続きをしましょう。

キャンセル時の払い戻し金額に不満

たす得は、出発時刻前までならキャンセルが可能です。
その際、1人一律2,500円の取り消し手数料が発生します。
さらに、払い戻し時には払い戻し手数料として1人一律500円の払い戻し手数料がかかります。
つまり、出発時刻前までにキャンセルすると、支払ったチケット料金から取り消し手数料の2,500円と払い戻し手数料の500円を差し引いた、残りの金額が払い戻されることになります。
たす得の料金は、同一路線であっても空席予測数に応じて変動するため一定ではありません。
しかし手数料は、支払ったチケット代に関わらず一律料金になっているため、払い戻される金額に差が生じます。
例えば、羽田発那覇行きの便をたす得で購入後、キャンセルしたとします。
スカイマークの2022年3月27日~2022年10月29日搭乗分の各種運賃一覧表を見ると、羽田発那覇行きのたす得の料金は20種類あり、最安値が9,300円、最高値が34,000円です。
支払ったチケット代が1人34,000円だった場合、34,000円-2,500円-500円=31,000円が払い戻されることになります。
一方、支払ったチケット代が9,300円だった場合、9,300-2,500円-500円=6,300円が払い戻されることになります。
チケット代が34,000円なら手数料の割合は1割以下ですが、チケット代が9,300円なら手数料の割合は3割以上にもなってしまいます。
払い戻しが一切ないことに比べれば、いくらかでも払い戻されるのはうれしいことではありますが、たす得チケットの金額によって、手数料として差し引かれる金額の割合が1割~3割以上と大きく変わってしまうのは、不公平に感じてしまいます。

早期に予約しても料金が安くないことがある

たす得は早割のように予約が早ければ早い程料金が安くなる仕組みではなく、便ごとに乗客の込み具合を予測し、座席に余裕があればあるほど料金が安くなる仕組みとなっています。
そのため、前に述べたように、出発間際でも空いていれば料金が安くなることがあります。例えば到着空港付近のスタジアムで人気アイドルのコンサートなどが予定されていると、出発日よりかなり前に予約しても料金が高い可能性があります。
なぜならアイドルのコンサートが決定した時点で、すぐに飛行機の混雑が予想されるからです。
たす得は、予約するのが早いほど安いと、一概に言い切れないのがデメリットです。

たす得はいつも利用できるとは限らない

たす得は、全便に用意されているわけではない上、たす得が設定されている便であっても座席数は限られています。
そのためハイシーズンにおける人気路線などでは、利用できない可能性があります。

スカイマークのいま得って何?

スカイマークのお得な割引チケットには、たす得のほかに「いま得」という割引チケットがあります。
いま得もたす得と同じく、便ごとの空席予測数に応じて料金が変動しますが、いま得は、たす得と異なる点があります。

いま得はたす得より安い

スカイマークのいま得は、たす得より安く、最大8割引にもなる格安なチケットです。
その代わり、チケットの変更はできず、予約は出発の3日前までと、たす得より条件が厳しくなっています。
キャンセル時の取り消し手数料もたす得より高いため、払い戻し金額は、たす得チケットをキャンセルした時より低くなります。
とにかく安いチケットが欲しいならいま得を、使い勝手が良くて安いチケットを望むなら、たす得を選ぶといいでしょう。

いま得のメリット、デメリット

いま得にはどんなメリットとデメリットがあるでしょうか。

いま得のメリットは、とても安いこと

いま得は、たす得より1,000円~3,000円ほど安く、羽田~新千歳、羽田~鹿児島のチケットが5,000円台で購入できます。
格安な料金のチケットを求めるなら、たす得よりいま得のほうがおすすめです。

いま得のデメリットは変更ができないこと

いま得は、たす得と違い、チケット購入後の変更ができません。
日程や目的地を変更する可能性がないかよく確かめてから、購入するようにしましょう。

いま得はキャンセルで払戻金がなくなる可能性がある

キャンセルは、たす得同様、出発時刻前までに手続きすれば、手数料はかかりますが払い戻しが受けられます。
ただし、いま得の手数料はたす得より高く、チケット購入後から出発日の30日前までのキャンセルで4,000円、出発日の29日前~出発時刻前までのキャンセルで5,000円かかります。
さらに、たす得同様、払い戻しの際には、一律500円の払い戻し手数料が発生します。
スカイマークの2022年3月27日~2022年10月29日搭乗分の各種運賃一覧表を見ると、例えば神戸発那覇行きのいま得のチケットの料金は16段階あり、最安値は4,300円です。
神戸発那覇行きのいま得チケットを最安値の4,300円で購入し、出発日の50日前にキャンセルしたとします。
この場合のキャンセル手数料は4,000円、払い戻し手数料は500円です。
4,300円のチケット代金から、キャンセル手数料の4,000円と払い戻し手数料の500円を引くと-200円となり、手数料がチケット代金を上回ってしまいます。
このように手数料のほうが運賃より高くなってしまう場合は、支払ったチケット代は、そのまま手数料に充てられ払戻金はなくなりますが、差額を支払う必要はありません
チケットの料金が格安でお得ないま得ですが、キャンセルするとチケット代の払い戻しが消失する可能性があるのがデメリットといえるでしょう。

たす得といま得の違いは?

スカイマークの2大割引チケットである、たす得といま得の違いを一覧表にまとめました。

たす得 いま得
予約期限 出発日の1日前まで 出発日の3日前まで
割引率 最大6割引以上 最大8割引以上
支払い期限
  • 予約日含め4日以内
  • 予約日が出発日の3日前~1日前なら1日前までに支払い
  • 予約日含め4日以内
  • 予約日が出発日の5日前~3日前なら3日前までに支払い
座席状況 座席数や料金は一定ではない 座席数や料金は一定ではない
変更 *日時のみ変更可能 変更不可
有効期限 1年間(365日) 予約便のみ
キャンセル 出発時刻前までキャンセル可能
出発時刻以降のキャンセル不可
出発時刻前までキャンセル可能
出発時刻以降のキャンセル不可
取り消し手数料
  • チケット購入後~出発時刻迄2,500円
  • チケット購入後~出発30日前迄4,000円
  • 出発29日前~出発時刻迄5,000円
払い戻し期限 チケット有効期間内及び有効期限翌日から10日以内 予約便出発日の翌日から10日以内
払い戻し手数料 500円 500円

スカイマークのたす得・いま得でお得な旅を

スカイマークの割引チケット「たす得」「いま得」について、解説しました。
とにかく安く航空券を購入したいなら、いま得がおすすめですが、出発3日前までの予約で日程の変更ができず、キャンセルしても払戻金がなくなる可能性があります。
スケジュールが確定していない方や、急に飛行機に乗らなければならなくなった方などは、前日まで予約でき、日程の変更もできる、たす得のほうがおすすめです。
上手に使い分けて、お得に旅を楽しみましょう。