「急遽都合が悪くなり飛行機に乗れなくなってしまった」
「体調を崩してしまい旅行をキャンセルしなければいけない」
飛行機のチケットを取っても、何かしらの理由でどうしてもキャンセルせざるを得ない状況になってしまうことは少なくありません。
本記事では、リーズナブルな価格で利用できるスカイマークの、キャンセルの方法やキャンセル時の手数料、払い戻しの有効期限などについて詳しくお伝えします。
キャンセル時は「取り消し手数料」「払い戻し手数料」の支払いが必須
まずはキャンセルの際に必要な手数料について紹介します。
スカイマークは予約をしてから4日以内に運賃を支払わなければ、自動的にキャンセル扱いとなります。
しかし、代金の支払いが完了した後にキャンセルすると、「取り消し手数料」と「払い戻し手数料」の2種類の手数料を支払わなければなりません。
たとえば10,000円のチケット代金をキャンセルしたら、10,000円がそのまま返金されるのではなく、この2つの手数料を引いて残った金額が返金されます。
取り消し手数料について
どのチケットでも全て同じ手数料というわけではありませんので、それぞれの金額について正しく理解しておきましょう。
スカイマークの取り消し手数料をまとめました。下記の表を確認してください。
運賃種別 | 手数料 |
---|---|
普通運賃 | 取り消し手数料不要 |
障がい者割引運賃 | |
SKYビジネス | |
乗り継ぎ運賃 | |
島民専用割引 | |
いま得 | 4,000(購入日から30日前まで) 5,000円(29日前から出発時刻前まで) |
たす得 | 2,500円 |
SKYセール | 払い戻し不可 |
地域スペシャル | キャンペーンの内容により異なる。要確認 |
シニアメイト1 | 5,000円 |
ここで紹介している手数料は、キャンセルのタイミングがチケットに記載されている出発日時より前に行う場合です。
出発日時を過ぎてしまうと、普通運賃は5,000円の取り消し手数料で、島民専用割引は1,500円の取り消し手数料でキャンセルできますが、それ以外のチケットは、払い戻しそのものが不可能となるため注意しておかなければいけません。
出発時刻を過ぎてしまったら、払い戻しができなくなったり、手数料が発生してしまったりするので、忘れないように早めに手続きを済ませておくようにしましょう。
特に気を付けなければならないのは、SKYセールです。
SKYセールとは、搭乗対象日が設定されている不定期に開催されるスカイマークのセールで、このセールで購入したチケットは、出発日時に関係なく払い戻しができません。
このチケットを購入する際は、このデメリットをふまえたうえで購入するようにしてください。
払い戻し手数料について
払い戻しすると、SKYビジネスのチケット以外どのチケットでも一律1区間500円の手数料が発生します。
SKYビジネスのチケットなら払い戻し手数料は必要ありませんが、出発日時以降キャンセルした場合は払い戻し手数料が発生します。従って、SKYビジネスのチケットであっても、キャンセルが決まったらすぐに手続きを済ませておきましょう。
実際の払い戻し金額はいくらになる?
チケット代10,000円の普通運賃を例に挙げて、キャンセルするといくら返ってくるのか説明します。
普通運賃であれば、先ほどお伝えしたように出発日時よりも前ならば取り消し手数料はいりません。
必ず支払わなければいけない手数料は、払い戻し手数料だけなので、10,000円から500円を引いた「9,500円」が返金されます。
しかし、「キャンセル手続きを忘れてしまっていた」「忙しくて都合がつかずなかなかキャンセルできなかった」といった理由で、出発時刻以降に手続きした場合は、普通運賃には5,000円の取り消し手数料がかかります。
そのため、返金される金額は、10,000円-5,000円-500円の4,500円ということになります。
また、乗り継ぎがある場合は、2区間分をキャンセルするかたちとなるため、1,000円の払い戻し手数料がかかると思ってしまいますが、この場合は500円でOKです。
地域スペシャルはキャンペーン内容によって手数料の金額が異なりますので、必ず確認してから購入するようにしてください。
国際線の取り消し手数料と払い戻し手数料について
スカイマークの国際線をキャンセルする場合、払い戻し手数料は不要で、取り消し手数料を支払うだけでOKです。
国際線の取り消し手数料は下表の通りです。
運賃種別 | 取り消し手数料 |
---|---|
普通運賃 | 不要 |
たす得 | 購入チケットの運賃の30% |
いま得 | 購入チケットの運賃の50% |
サイパンスペシャル | 払い戻し不可 |
国内線・国際線のキャンセル方法
チケットをキャンセルする際の手続きの方法は、国内線と国際線では若干異なります。
まず国内線のキャンセル方法から説明します。搭乗予定の時刻までであれば、空港のカウンター、Webサイトでキャンセルの手続きが可能です。
国際線の場合は、搭乗3時間前までならばWebサイトで、それ以降は国際線予約センター、もしくは国際線空港カウンターでキャンセル手続きすることになります。
それぞれのキャンセルの仕方について詳しくみていきましょう。
ネットで行うキャンセルの手続きについて
ネットでキャンセルする場合の手順
- スカイマークHP上の【確認・購入・変更】から【予約確認・購入】もしくは【変更・追加・取消(払戻)】をクリック
- 予約確認ページを表示
- 「予約番号から確認」「照会番号から確認」「予約内容をメールで確認」のいずれかを選択し必要事項を入力
- 【予約確認】クリックして予約確認ページを表示
- 内容を確認し、問題がなければ【ご予約の取消】をクリック
- 表示された画面に必要事項を入力し【次へ】をクリック
- 表示内容を確認し間違いがなければ【取消完了】をクリック
- 予約取り消しが完了したという一文が表示され、その後取り消し内容が記載されたメールが届けば取り消し手続き完了
コンビニ支払いをした場合、【ご予約の取消】が表示された際にどのように払い戻しをするかを選べるようになっています
選べる方法は3種類ありますので、希望の方法を選択してください。
それぞれの内容については後ほど詳しく紹介します。
上記の流れはPC上での作業になりますが、スマートフォンで操作しても大きな違いはないので、簡単に説明しておきます。
スマートフォンの場合、スカイマークのHPで予約確認ページを表示し、【全取り消し】をタップします。
取り消し確認の内容が表示されますので、問題なければ【取り消し確定】をタップして操作は終了となります。
PC同様に、取り消し内容が記載されたメールが届くので、必ず確認しておきましょう。
予約センターで行うキャンセルの手続きについて
PCやスマホの操作が苦手、PCで操作したけど上手く完了できなかった、などといった場合におすすめなのが、予約センターでのキャンセルです。
何か分からないことがあっても、オペレーターが手続きをサポートしてくれるため、確実にキャンセルすることができます。失敗しないようにキャンセルしたい場合は予約センターで手続きしてください。
また、出発時刻を過ぎてしまってからのキャンセルはネットでは手続きができないため、予約センターかは空港センターでしか手続きすることができません。
払い戻しの有効期限と返金方法
払い戻しの有効期限は、購入したチケットの出発日から原則で10日以内です。
期限内に手続きをしておかなければ、払い戻しが不可能となってしまうため、必ず忘れないうちに手続きをしておきましょう。
しかし、普通運賃や障がい者割引運賃など予約変更ができるチケットと、天気の都合によってフライトが取り消された場合や予約便が欠航となってしまった場合のチケットは、払い戻しまでの有効期限が120日となります。
前割運賃は購入日から270日が有効期限です。
払い戻しの有効期限は、【航空券の有効期限】を基準に10日以内となるため、予約変更可能チケットの場合は120日の有効期限に10日加算され130日に、前割運賃は280日となります。
少しややこしく感じてしまうかもしれませんが、欠航などにイレギュラーが発生しない限りは10日以内が払い戻しの有効期限と思っておくと間違いがないでしょう。
コンビニ払いによる返金方法
先ほどお伝えしたように、コンビニ決済をした場合は払い戻しの方法を選べます。
コンビニ決済した際の返金方法は3つの中から選べます。下表でそれぞれの返金方法を説明していますので、正しく理解し都合のいい方法で返金してもらいましょう。
返金方法 | 返金手続き |
---|---|
空港カウンターでの返金 | 最寄りの空港を選び空港カウンターの営業時間内にカウンターへ行き手続きします。 確実に現金を受け取りたい方におすすめです。 |
銀行振り込み | 銀行の口座情報を入力することで5日以内に指定の口座に振り込まれます。 振り込み手数料が220円かかるので注意してください。 |
ローソンでの返金 | 返金に必要な情報が記載されたメールが届くので、メールに記載されている内容に従ってLoppiを操作します。 その場で返金されるので、ローソンで手続きする方におすすめです。 |
ローソンでの返金手続きする場合は条件があり、返金される金額が10,000円以上の場合は利用することができません。
手数料を引いて、10,000以下となっているかどうかチェックしてから選ぶようにしましょう。
また、10日以内に行わなければ返金してもらえなくなってしまうため、なるべく早めに手続きをしてください。
スカイマークのキャンセルについてよくある質問
スカイマークでキャンセルする場合のよくある質問をまとめました。
疑問点を解消し、正確に返金手続きできるようにしておきましょう。
複数名で予約したチケットの1名分だけキャンセルはできる?
グループで予約をしてあっても、その中の1名だけキャンセルすることは可能です。
キャンセルの手続きは予約センター、ネットのどちらでもできます。ネットでする場合は先ほど紹介した手順に従ってすすめて、【搭乗者の取り消し】が出てきたら、そこをクリックし搭乗を取りやめるメンバーを指定し取り消します。
キャンセル理由が病気やケガの場合はどうする?
病気、怪我などの身体的な理由によってキャンセルする場合は、医師の診断書を提示することで手数料を取られずに全額払い戻ししてもらえます。
診断書は出発時刻前に出す必要がありますので、早めに作成してもらってください。
もしも家族で予約していたら、該当者1名だけでなく家族全員の払い戻しも可能です。
キャンセルせずに違う人が搭乗するのはあり?
「チケットがもったいないからとほかの人に譲る」「名義変更をして違う人が搭乗する」ということは一切できません。
例え家族であっても、航空券に記載されている方以外がそのチケットを使って搭乗することは法律で禁止されています。
キャンセルする人に代わってほかの人が乗る場合は、一度キャンセル手続きを行い、新しくチケットを取り直す必要があります。
キャンセルではなく変更はできる?
キャンセルをするのではなく、日付や便の変更は可能ですが、下記の運賃種別は変更できません。
- ダッシュいま得
- いま得
- SKYセール
- URL直前割
- シニアメイト1
これらのチケットは、支払いが完了した時点で一切の変更が不可となります。
変更する場合は、一度キャンセル手続きをして新しいチケットを取り直してください。
まとめ
- スカイマークの航空券をキャンセルする場合、「取り消し手数料」と「払い戻し手数料」の2つの手数料が発生します。
- 払い戻し手数料は一律で1区間500円ですが、取り消し手数料は運賃種別によって異なります。
- 払い戻し方法、キャンセルの仕方はチケットの種類によって異なりますので、それぞれのやり方を正しく理解し適切な方法で行ってください。
格安LCCの場合、キャンセルできなかったり、手数料が高額になったりするケースが少なくありません。
しかしスカイマークには、キャンセルすることになったとしても、手数料が不要、もしくは安い手数料で払い戻しできるという大きな特長があります。
チケットを購入する際には、こうしたキャンセルする際の手数料の違いにも配慮して、チケットを選ぶ必要があります。
もしもキャンセルするようなことになったら、本記事でお伝えした内容を思い出して落ち着いて手続きしてください。