格安で飛行機チケットが取れるとして人気の「ピーチ航空」ですが、より旅を快適にしたいならおすすめの座席を知っておくのが得策です。
どの座席がいいか迷った時は、この記事のおすすめ座席をぜひ参考にしてください。
料金や他社との比較情報まで、まるっと解説します。
ピーチの機体別座席表
ピーチの航空機は「AIRBUS A320」「AIRBUS A320neo」「AIRBUS A321LR」の3種類の機体を使用しています。機体によって席数やシートの配置が異なるので、1つずつ解説していきます。
AIRBUS A320
出典:Peach Aviation「使用機材/シートマップ」
AIRBUS A320は180席で、ピーチの航空機の中では最もオーソドックスな機体です。
機体前方が指定席、後方がスタンダードシートとなっています。
一部機材にて、背もたれがあらかじめ倒れた仕様になっているプレリクライニングシートを採用するモデルです。
AIRBUS A320neo
出典:Peach Aviation「使用機材/シートマップ」
AIRBUS A320neoは188席を有しており、大きさはA320とそれほど変わりません。
AIRBUS A320と同じく、すべての座席にプレリクライニングシートを使用しています。
AIRBUS A321LR
出典:Peach Aviation「使用機材/シートマップ」
AIRBUS A321LRは、ピーチが使用している機体の中では最も座席数が多いタイプの機体です。
上記2機体に比べて座席の前後間隔が広い点が特徴で、従来機の約71センチのシートピッチに対して、AIRBUS A321LRは約77センチに設定されています。
ピーチの4種類の座席を紹介!おすすめはどれ?
ピーチには4種類のシートタイプがあり、最前列から順に、ファストシート・スマートシート・プレジャーシート・スタンダードシートに分かれています。
4種類のシートのメリットとデメリットと、それぞれのシートが適している人を紹介していきます。
ファストシート
ファストシートは最前列の6席(1列目)のみが対象で、足元が広くゆったりと座れるのが特徴です。
機体前方の乗降口に近いことから、乗り降りがすぐにできる、トイレが近くて便利といったメリットもあります。
また手荷物を預けた場合、他の搭乗者より早く受け取れるサービスもあるため、ストレスフリーで移動したい人におすすめです。
ただしピーチ航空のファストシートは、ひじ掛けを上げることができない仕様なので、隣に座っている連れの人との距離を縮めようとして無理に持ち上げないよう注意しましょう。
スマートシート
ピーチのスマートシートは、2列目から5列目と非常口座席が対象の座席です。
2列目から5列目の場合はファストシートに次ぐ前方側のシートのため、乗り降りがしやすくなります。
またファストシートよりも指定料金が安く、家族連れから1人旅まで多くの人におすすめです。
前方側以外のスマートシートは、機材によって12・13列目、または18・27列目に配置されています。
非常口付近のシートは足元が広いのがメリットですが、満15歳以上・緊急時の援助ができる方など利用条件を満たしていないと利用できないので注意しましょう。
プレジャーシート
プレジャーシートは、6列目から11列目と、非常口座席を除く12列目以降の窓側の席です。
6~11列目の座席は機体の後方よりも揺れを感じにくく、乗りやすくなっています。
ただし、AIRBUS A320については11列目のみ非常口の1つ前の座席のため、リクライニングができません。
また、窓側の席は景色がよく見えるという特徴がありますが、14~20列目は翼が視界に入り景色が見えにくい上、トイレが若干遠くなるので気になる方は避けましょう。
21列目以降であれば翼が気にならず後方のトイレが近いので、空からの景色を楽しみたい人におすすめです。
スタンダードシート
スタンダードシートは、ファストシート・スマートシート・プレジャーシートを除く、すべての座席が対象です。
具体的には、12列目または14列目以降の真ん中か通路側の座席のどちらかになります。
景色は見えませんが、ピーチが提供する4種類のシートの中では指定料金が最も安い座席です。
スタンダードシートは他のシートに比べて座席が残っていることが多く、友人や家族で隣り合わせの席に座りたい人にもおすすめできます。
ただし、後方の席は比較的揺れを感じやすいほか、中央の席は両側に人が座ると圧迫感を覚えがちです。
安くてもできるだけくつろぎたい場合は、通路側の席を確保するとゆったりと座ることができます。
ピーチの座席は狭い?他社航空機シートと違いを比較してみた
格安航空会社であるピーチは、座席が狭いというイメージを抱いている人は多いでしょう。そこで、ピーチと国内線を運航している5社とでシートピッチ(座席の前後間隔)を比較してみました。
航空会社 | シートピッチ | 座席数 |
---|---|---|
ピーチ(A320neo) | 約71㎝ | 188席 |
ジェットスター(A320) | 約74㎝ | 180席 |
ANA(A321neo、エコノミークラス) | 約78~81㎝ | 194席 |
ソラシドエア(BOEING737-800) | 約81㎝ | 174~176席 |
スターフライヤー(A320neo) | 約68~88㎝ | 162席 |
JAL(A350-900、クラスJ) | 約97㎝ | 369~391席 |
ピーチの機材「A320neo」のシートピッチ71㎝は、ほかの航空会社に比べると狭く感じますが、この大きさは身長が180㎝までの方なら窮屈に感じない間隔です。
シートピッチで劣る分座席数が多く、席が取りやすいと言えるでしょう。
ピーチの座席指定の料金と方法
ピーチの座席指定には料金と手続きが必要です。国内線と国際線では料金が違うので、それぞれ紹介していきます。
【国内線】座席指定にかかる料金一覧
座席指定の料金は航空券のクラス・指定する座席の種類・申し込みをする方法によって変動します。
航空券を購入する時に指定するか、購入後に指定するかでも料金が違うため、注意してください。
料金は以下の一覧表の通りです(※価格は税込表記)。
ウェブサイトから申し込んだ場合 | |||
---|---|---|---|
座席の種類/プラン | ミニマム | スタンダート | スタンダードプラス |
スタンダート | 航空券購入時: 790円 航空券購入後: 930円 |
無料 | 無料 |
プレジャー | 航空券購入時: 840円 航空券購入後: 980円 |
無料 | 無料 |
スマート | 航空券購入時: 1,090円 航空券購入後: 1,230円 |
無料 | 無料 |
ファスト | 指定不可 | 指定不可 | 航空券購入時: 1,590円 航空券購入後: 1,730円 |
コンタクトセンター・空港カウンターから申し込んだ場合 | |||
---|---|---|---|
座席の種類/プラン | ミニマム | スタンダート | スタンダードプラス |
スタンダート | 航空券購入時、購入後: 1,200円 |
無料 | 無料 |
プレジャー | 航空券購入時、購入後: 1,300円 |
無料 | 無料 |
スマート | 航空券購入時、購入後: 1,500円 |
無料 | 無料 |
ファスト | 指定不可 | 指定不可 | 航空券購入時、購入後: 2,000円 |
航空券のクラスは、安い順にミニマム・スタンダート・スタンダードプラスに分かれています。
例えば一番高額なスタンダードプラスなら、ファストシートを除く3種類の座席の指定料金が無料です。
クラスが高くなると手荷物を預ける料金が無料になるというメリットもあります。
また、座席のグレードによっても指定料金は変わり、安い順にスタンダードシート・プレジャーシート・スマートシート・ファストシートとなっています。
【国際線】座席指定にかかる料金一覧
国際線の場合も、申し込みの方法やタイミングによってピーチの座席指定料金は変わります。
料金は以下の通りです(※価格は税込表記)。
ウェブサイトから申し込んだ場合(ZoneA、B、C、Dの料金幅) | |||
---|---|---|---|
座席の種類/プラン | ミニマム | スタンダート | スタンダードプラス |
スタンダート | 航空券購入時: 790~1,790円 航空券購入後: 960~2,530円 |
無料 | 無料 |
プレジャー | 航空券購入時: 940~2,090円 航空券購入後: 1,110~2,830円 |
無料 | 無料 |
スマート | 航空券購入時: 1,400~2,820円 航空券購入後: 1,570~3,560円 |
無料 | 無料 |
ファスト | 指定不可 | 指定不可 | 航空券購入時: 2,500~5,790円 航空券購入後: 2,670~6,530円 |
コンタクトセンター・空港カウンターから申し込んだ場合(ZoneA、B、C、Dの料金幅) | |||
---|---|---|---|
座席の種類/プラン | ミニマム | スタンダート | スタンダードプラス |
スタンダート | 航空券購入時、購入後: 1,400~2,700円 |
無料 | 無料 |
プレジャー | 航空券購入時、購入後: 1,600~3,000円 |
無料 | 無料 |
スマート | 航空券購入時、購入後: 2,000~3,700円 |
無料 | 無料 |
ファスト | 指定不可 | 指定不可 | 航空券購入時、購入後: 3,100~6,700円 |
国際線も一番指定料金が安いのは、ウェブサイトからの申し込みです。
国内線と違う点は、行き先によってABCDの4つの区画に分かれており、区画ごとに料金差があります。
もっとも高額な傾向なのはZoneDで、大阪(関西)とバンコクやシンガポールを結ぶ区画です。
座席指定の手続き方法
座席指定はウェブサイト・コンタクトセンター(電話)・空港カウンターから申し込めます。
申し込み方法によって料金は変動し、ウェブからの申し込みが最も安くておすすめです。
最安で座席指定をしたいなら最安で座席指定をしたいなら、航空券の購入と同時にオプションとして追加購入するようにしましょう。
ウェブサイトで座席指定する時の流れは、以下の通りです。
- 座席指定のボタンを押す
- 空席の中から好みのシートを選ぶ
- 座席確定ボタンを押す
座席指定画面で人型のシルエットが書いてある席は、すでに埋まっています。
座席指定は出発3時間前までであれば可能ですが、前方のプレジャーシートや窓際のスマートシートは埋まるのが早いので、確実に座りたい人は早めに指定しておくことをおすすめします。
指定した座席を変更する方法
ピーチでは、一度指定した座席の変更が可能です。
ピーチの公式サイトから購入時の情報でログインすれば「予約確認・変更」のページから変更手続きができます。
ただし、座席指定したあとで座席を変更する時は、もう1回指定料金を支払う必要があります。
一度払った料金は戻ってこないので、注意が必要です。
ピーチの座席指定で気になる質問
ここまでピーチの座席の特徴や手続きについて解説してきましたが、座席指定にまつわるほかの事情が気になる人もいるでしょう。
そこで、ピーチの座席指定に関してQ&A形式で紹介していきます。
Q:座席指定なしだと席が離れる?
A:座席を指定しなければ、空き状況に応じてランダムに決められるので、2人以上で申し込むと座席が離れてしまう可能性があります。
座席指定をせずにランダムに任せる場合は、シートのランクもスタンダードシートやプレジャーシートなどの空いている席から選ばれます。
仮に指定料金が必要な席になったとしても、追加で料金が発生することはありません。
そのため、最安プランのシンプルピーチで航空券を取って追加料金を払わずにプレジャーシートやスマートシートに座れるケースもあります。
注意しなければならないのは2人以上で申し込む場合です。
複数人で航空券を申し込んで座席指定をしなければ、バラバラの席になる可能性が高くなります。
友人同士など並んで座りたい場合は、事前に座席指定をするのがおすすめです。
Q:座席指定は航空券を購入したあとからでもできる?
A:座席指定は航空券の購入後もできます。
ピーチの座席指定は航空券を「購入する時」または「購入したあと」のどちらかのタイミングで可能です。
購入する時に一緒に指定したほうが、あとから指定するよりも安くなります。
申し込みははウェブサイト・コンタクトセンター(電話)・空港カウンターからできますが、一番安いのはウェブからの申し込みです。
スタンダードやスタンダードプラスのクラスを購入した場合は、航空券購入後であっても一部の席は無料で指定できます。
まとめ:ピーチのおすすめ座席を確保して旅を楽しもう!
今回はピーチ航空の座席の特徴や、座席指定に必要な料金・手続きなどを紹介しました。
ピーチは格安航空ですが、よほど大きな人でない限り窮屈さを感じずに乗れるでしょう。
ゆったりと乗りたいのであれば、ファストシートかスマートシートの非常口座席がおすすめです。
景色を楽しみたいのなら、プレジャーシートの6~10列目か21列目以降の座席が乗り心地も良く、翼も邪魔をしません。
座席よりも値段にこだわる人であれば、あえて座席指定をせずにランダムに任せると費用を抑えられます。
それぞれの席にはメリットとデメリットがあるので、自分の条件に合う座席を選ぶようにしましょう。