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日本のLCC(=Low Cost Carrier)の草分け的存在であるスカイマークは、格安な運賃でありながら、大手航空会社に引けを取らない機内サービスを用意している、評判の良い航空会社です。
2022年9月現在、新型コロナウイルスの影響により国際線は運休していますが、国内線は全路線とも通常通り運航しており、短い空の旅を快適に過ごせるよう、さまざまな機内サービスが提供されています。
この記事では、スカイマークの機内サービスについて、飲食物やオリジナルグッズの機内販売、wi-fi対応など詳しく解説しています。
スカイマーク便の利用を考えている方は、ぜひ参考にしてください。
スカイマークは無料の機内サービスがある
LCCはコストの削減を徹底して実施していて、原則として機内サービスは全て有料となっています。
しかし、スカイマークの機内サービスには一部無料のものもあり、利用者から好評を得ています。
「ネスカフェ」と「キットカット」の無料機内サービス
スカイマークは、2016年にネスレ日本とパートナー契約を結び、全路線の搭乗者にスカイマーク限定デザインの「キットカット」を無料で提供しています。
また、下記路線の搭乗者には、無料で「ネスカフェ」もサービスしています。
【ネスカフェ無料提供路線】
- 羽田-札幌(新千歳)線、羽田-福岡線、羽田-鹿児島線、羽田-那覇線、羽田-宮古(下地島)線
- 茨城-福岡線、茨城-那覇線
- 名古屋(中部)-札幌(新千歳)線、名古屋(中部)-那覇線
- 神戸-札幌(新千歳)線、神戸-仙台線、神戸-那覇線、神戸-宮古(下地島)線・福岡-札幌(新千歳)線、福岡-那覇線
コーヒーとチョコレートの機内サービスで、ホッと一息つけますね。
無料のキャンディーは役に立つ!
また、飛行機が上昇したり下降したりする時、気圧が変化するため、耳がキーンと痛くなったり詰まったように感じたりすることがあります。
そんな時は、キャンディーをなめると治まることが多いので、遠慮なく客室乗務員に申し付けるといいでしょう。
2016年以降は、キャンディーに加えキットカットも無料提供され、さらに一部路線ではネスカフェの無料サービスもあり、快適な空の旅が楽しめます。
スカイマークはブランケットの貸出が無料
機内は快適な温度に調整されているものの、高度1万メートル前後の上空を飛行する機内では、寒いと感じる人が多いようです。
各航空会社では、寒さを感じる人のためにブランケットを用意していますが、新型コロナウイルスの感染状況が拡大している現在、感染予防のため大手航空会社ではブランケットの貸出を中止しています。
一方多くのLCCでは、コロナ禍であってもブランケットの貸出を有料で行っています。
そんな中、スカイマークは無料でブランケットを貸し出していますので、寒い時は遠慮なく客室乗務員に申し出るといいでしょう。
また、座席の上には送風口があるので、体感温度に合わせて調節してみてください。
スカイマークの機内食とドリンクサービス
スカイマークでの機内食の提供は国際線のみとなっていますが、現在国際線は運休中です。
スカイマークは、国内線での機内食サービスを実施していません。
ドリンクサービスは、一部路線でのネスカフェの無料提供のほかは全て有料販売となっています。
飲み物の機内販売
スカイマークの機内では、就航地のおすすめドリンクをはじめ、次のような飲み物を販売しています。
いずれの品物も税込価格100円と、良心的な値段ですから、のどが渇いたら迷わず購入するといいでしょう。
料金は全て現金払いです。
お釣りのやり取りを極力減らすため、小銭か1,000円札を用意しておきましょう。
商品名 | 料金 | |
---|---|---|
冷たい飲み物 | 1日分の野菜(200ml) | 100円 |
お~いお茶(280ml) | 100円 | |
コカ・コーラ(300ml) | 100円 | |
※スカイマークオリジナル ナチュラルミネラルウォーター(300ml) |
100円 | |
温かい飲み物 | うづ志ほ名産店 玉ねぎスープ |
100円 |
ネスカフェ ゴールドブレンドコク深め |
100円 |
※スカイマーク就航地である鹿児島県の霧島で育まれたミネラル豊富な天然水です。
軽食の機内販売
スカイマークでは、次のようなお菓子とおつまみの機内販売も行っています。
小腹が減った時、飲み物と一緒に購入するといいでしょう。
こちらも値段は税込価格100円です。
商品名 | 価格 |
---|---|
プリッツ(サラダ味) | 100円 |
※まめぼっくり ※就航地である奄美大島の名産品。 ピーナッツに黒糖をからめた素朴なお菓子です。 |
100円 |
飲み物の機内持ち込みがおすすめ
スカイマークでは、ネスカフェの無料サービスがある一部の路線を除き、ドリンクの無料サービスがありません。
機内でのどが乾いた時のために、飲み物を持参することをおすすめします。
スカイマークでは、保安検査を通過したものであれば、ペットボトル飲料の機内持ち込みが可能です。
飲みかけであってもかまいません。
また、アルコール度数が24%以下であれば、お酒も制限なく持ち込めます。
アルコール度数が70%以下のお酒は、一人5リットルまで持ち込み可能です。
アルコール度数70%以上のものは、持ち込みも預け入れもできません。
機内に食べ物を持ち込める?
スカイマークには機内食がありませんので、お弁当やサンドイッチなど軽食を持ち込むことができます。
ただし、加熱式容器に入ったお弁当は、持ち込みも預け入れもできませんので注意してください。
スカイマークの機内販売グッズ
スカイマークでは飲み物やお菓子のほか、スカイマークオリジナルグッズや、オリジナルコラボレーショングッズの機内販売も行っています。
ただし期間限定であったり、一部の路線でのみ扱われていたりすることがあるため、搭乗後、客室乗務員に機内販売している商品をたずねてみることをおすすめします。
スカイマークオリジナルグッズでコロナ対策
コロナ禍の現在、「メディコム高機能マスク7枚入り(スカイマークオリジナルマスクケース付き)500円」は、おすすめの機内販売グッズです。
おしゃれなスカイマークオリジナルマスクケース付きですので、このマスクを使い切った後も別のマスクを入れるケースとして長く使えるので、実用的でお得なグッズです。
子供に人気のピカチュウコラボグッズ
スカイマークでは、子供たちに大人気のアニメ「ポケモン」のキャラクターのひとつである「ピカチュウ」とコラボレーションした「そらとぶピカチュウプロジェクト」を展開中です。
沖縄発着便を中心に、機体にかわいいピカチュウが描かれたピカチュウジェットが就航しています。
ピカチュウジェットの機内では、かわいいピカチュウがデザインされた「ピカチュウジェット搭乗記念メダル 1,000円」や、カラフルな「ピカチュウジェットミニポーチ 1,000円」といったオリジナルピカチュウジェットグッズが販売されています。
ただし、ピカチュウジェットグッズ関連の機内販売は、運航状況により予告なく中止になる場合があります。
機内販売が実施されているなら値段も手頃ですので、記念に購入することをおすすめします。
また、ピカチュウジェットに搭乗した子供には、搭乗者しか手に入れることのできないノベルティグッズ、カラフルなピカチュウジェットがデザインされたスポンジキーホルダーが配られています。
小さな子供が握ってもけがをしないように、柔らかくてぷっくりとしたキーホルダーです。
しかし、数に限りがあるためサービスが提供されない場合もありますので、ピカチュウジェットに搭乗してノベルティグッズがもらえたらラッキーと思っていいでしょう。
子供連れの乗客への機内サービス
スカイマークは、子供連れの乗客への機内サービスが充実しています。
優先搭乗
子供連れの乗客は、搭乗時に待たされて子供がぐずらないよう、優先的に搭乗させてもらえます。
ベビーカーの無料貸出
乗客のベビーカーは、原則チェックイン時に預け入れなければなりません(ただし、ベビーカーを折りたたんだ時のサイズが55cm×40cm×25cm以内で、3辺の合計が115cm以内であれば機内に持ち込むことができます)。
チェックイン後、搭乗口まで利用できるベビーカーを無料で貸し出してくれるため、空港内で不自由を感じることはありません。
機内で赤ちゃん用ミルクが作れる
スカイマークの機内では、赤ちゃん用のミルクを作ることができます。
粉ミルクを持参すれば、お湯を提供してくれたり、客室乗務員が作ってくれたりするので、気軽に声をかけてみましょう。
機内でおむつ交換ができる
赤ちゃんのおむつ交換ができるトイレが前方と後方に1か所ずつありますので、機内で問題なくおむつ交換ができます。
絵本やぬり絵のセットの無料貸出
機内には子供用の絵本や、ぬり絵のセットが用意されているので、希望の方は客室乗務員に気軽に声をかけてみましょう。
授乳カーテン席
機内にはカーテンで覆うことができる席があるので、授乳を希望する方は客室乗務員に声をかけてください。
持参したチャイルドシートの利用
スカイマークではチャイルドシートの貸出は行っていませんが、乗客が持参したチャイルドシートを利用することができます。
ただし、チャイルドシートの利用に関しては、安全上さまざまな基準が設けられており、その基準に合致したチャイルドシートでなければ使用できません。
また、チャイルドシートを利用する場合は座席を確保するため、子供の年齢に関わらず小児運賃が必要です。
チャイルドシートの利用を考えている方は、事前にスカイマークのカウンターまたは予約センターに連絡してください。
スカイキッズサービス
スカイマークでは、子供の年齢が8歳以上であるなら、子供一人で飛行機に乗ることができます。
子供の年齢が5歳以下の場合は、子供単独で飛行機に乗ることはできません。
必ず保護者の同伴が必要です。
6歳と7歳の子供は、出発から到着までスカイマークのスタッフがサポートしてくれる「スカイキッズサービス」を利用すれば、子供一人で飛行機に乗ることができます。
スカイキッズサービスを利用する際は、出発当日に申込書(同意書)を提出しなければなりません。
申込書(同意書)は、スカイマーク公式サイトからダウンロードできますので、事前に記入し、署名しておきます。
また、出発空港ではチェックインから搭乗まで見送りの大人が付き添い、到着空港では出迎える大人が待機しておく必要があります。
子供は、チェックイン時に渡されるスカイキッズサービス専用のオリジナルストラップホルダーを首から下げることで目印となり、一人で飛行機に乗っている間も客室乗務員から声をかけてもらえます。
飛行機が目的空港に到着したら、機内から到着ロビーまでスカイマークのスタッフが子供に付き添い、出迎えの大人にサインしてもらってから子供を引き渡しますので、安心して任せられます。
音楽を提供する機内サービスはない?
飛行機に乗る楽しみのひとつに、座席で無料の音楽サービスを聴くことという方も多いでしょう。
しかし、スカイマークにはオーディオの機内サービスはありません。
LCCはコスト削減のため、別の航空会社の中古機体を使っていることがあり、機体によっては座席にオーディオサービスを聴くためのイヤホンジャックが付いていることがあります。
しかし、イヤホンの貸出サービスはありませんし、そのイヤホンジャックに持参したイヤホンを差し込んだとしても音楽は聴けません。
飛行中に音楽を聴きたいなら、iPadなどを持参して聴くのがおすすめです。
ただし、機内での電子機器の使用に関しては制約があります。この件に関しては、次の項で解説します。
機内でのwi-fiサービスはない
2022年現在、スカイマークの機内でwi-fiは使えません。
スカイマークでは2014年8月より機内でのWi-Fiサービスが開始しましたが、機種が変更されたため、現在はWi-fiが使用できなくなっています。
飛行機が離陸して着陸するまでの間は、インターネットを利用できません。
航空機外との接触がない、電子機器同士のBluetooth接続やwi-fi接続なら利用できます。
飛行機に搭乗後、通信機器の利用について機内アナウンスで案内がありますので従うようにしましょう。
機内モードで音楽や映像を楽しもう
電波を発する電子機器は運航に影響を与えるため、飛行機が飛んでいる間、機内での使用が禁じられています。
ただし、機内モードに設定すれば電波を発しないため、飛行中も使用できます。
スマートフォンやタブレットなどにお気に入りの音楽や映像、ゲームなどを入れておけば、飛行中も退屈せずに過ごせます。
座席下の電源を利用
スマートフォンで動画などを視聴していると、すぐにバッテリーがなくなってしまいますよね。
各座席の下にコンセントがありますので、機内にモバイルバッテリーを持ち込めば通信機器に充電できます(一部コンセントが付いていない機体もあります)。
正常に接続できていれば緑のライトが点灯し、接触不良の場合は赤のライトが点灯しますので、ライトの色を確認してから使ってください。
モバイルバッテリーは、預け入れる荷物の中に入れると発火の危険性があるため、預け入れができません。
間違って預け入れ荷物の中に入れてしまうと、荷物検査で引っかかってしまいます。
搭乗する際は、機内モードに設定したスマートフォンなどのモバイル機器と一緒に、必ずモバイルバッテリーも機内に持ち込むようにしましょう。
快適な機内サービスで楽しい空の旅を
スカイマークは、LCCでありながら大手航空会社並みの機内サービスを用意しているため、快適に過ごすことができます。
しかし、新型コロナウイルスの影響で不要な接触は避けられています。
上着や飲み物、退屈しのぎの音楽や映像など、必要なものは自分で用意して機内に持ち込むようにしましょう。