飛行機

空の旅の準備で一番大切なのが、航空券の確保です。
路線や時期によっては、すぐに売り切れてしまうので、早めに準備することをおすすめします。

購入するタイミングによって格段にお得な格安航空券を買える場合もあるので、しっかり情報をチェックして旅費を節約しましょう。

この記事では、格安航空券を購入する方法、安く航空券を入手するための情報収集のコツについて詳しく紹介します。

いつからOK?航空券の予約と購入の違い

チェック

航空券を予約・購入できるタイミングは、国際線か国内線、あるいは航空会社によっても違いがあります。うっかり時期を逃すと、席が確保できなかったり、割高になったりする可能性も…。事前にしっかりチェックして、旅の準備をスムーズに進めましょう。

航空券の入手には席を確保する「予約」と、席の料金を支払う「購入」の二段階があります。

それぞれの手続きは「発売(予約)期間」と「購入期限」を基準に済ませなくてはなりません。

「予約」の期間

航空券の「予約」は、一時的に飛行機の座席を押さえておくシステムです。
お金を支払わなくてもできますが、あくまでも一時的な機能なので、期限内にチケット代を支払わなくてはなりません。

予約期間は販売期間とも言い換えられ、この期間内であれば予約可能な日付のチケットを押さえられます。

入金せずに購入期間を過ぎてしまうと予約がキャンセルになるので、特に理由がなければ予約後にすぐ購入する方が安心です。

特に大型連休などの旅行シーズンは、キャンセルが出るとすぐに他の人が予約してしまうので、座席が確保できなくなる可能性があります。

「購入」の期間

航空券の「購入」とは、予約した座席のチケットの支払いを済ませることです。

航空会社では予約してから入金するまでの期限を「購入期限」として定めています。
販売期間と異なり、購入期限は予約してから発生するもので、期限内の支払いが必須です。

飛行機のチケットは、購入して初めて正式に自分のものとなります。

とりあえず予約し旅行の内容を検討してから購入する場合は、必ず購入期限をチェックしておきましょう。

航空券の予約や購入はいつから・いつまでできる?

Airplane reservation

航空券を予約・購入できるタイミングは、航空会社によっても違いがあります。
うっかり時期を逃すと、席が確保できなかったり、割高になったりする可能性も…。

事前にしっかりチェックして、旅の準備をスムーズに進めましょう。

スカイマークは年3回に分けて販売

スカイマークは搭乗日の期間を分けて販売しています。
搭乗する日付の航空券がいつ発売されるのかを事前に調べておくと確実です。

2025年分の航空券の発売開始日程は下記の通りです。

搭乗する日付 発売開始の日程
2024年10月27日~2025年3月29日 2024年8月27日(火)午前7:00~(販売中)
2025年3月30日~2025年10月25日 2025年1月30日(木)午前7:00~
2025年10月26日以降 未定

2025年1月21日時点

スカイマークの購入期限は以下となっています。

購入タイミング 基本的な購入期限(公式サイトから購入の場合)
搭乗日の5日以上前 予約日を含め4日後の23:59まで
搭乗日の4日前~前日 搭乗日前日の23:59まで
搭乗日の当日

※一部支払い方法は不可

出発時刻の1時間前まで(空港カウンターで支払う場合は20分前まで)

2025年1月21日時点

購入期限は、厳密にはどこで予約したかによって異なります。
旅行代理店などを介した場合は代理店の営業時間に合わせなくてはなりません。

また搭乗日の当日になると、コンビニ払いや予約センターでの現金払いといった一部の支払い方法は選べないので注意しましょう。

LCCは予約期間の設定なし

ピーチやジェットスター、バニラエア、春秋航空日本などのLCC(格安航空会社)は予約・販売時期を定めていません

運行スケジュール発表日がチケット発売日になる可能性が高く、おおむね1月下旬に3月末~10月末のスケジュールが、8月下旬に10月末~3月末のスケジュールが発表されます。

突発的に発売されることや、半年前にイベント的に発売されるケースもあるので、しっかりWEBサイトをチェックしましょう。

LCC各社の購入期限は以下の通りです。

LCC 基本的な購入期限(公式サイトから購入の場合)
ピーチ クレジットカード・バーコード決済・ピーチポイント:予約時

コンビニ・ATM・ネットバンキング:予約後24時間以内

ジェットスター ウェルネット決済:予約後の翌日23時59分まで

その他:予約時

スプリングジャパン クレジットカード・バーコード決済・:予約後2時間以内

コンビニ・Pay-easy:予約後6時間以内

2025年1月21日時点

運賃種や購入場所により、上記とは購入期限が異なる場合があります。

購入タイミング次第では選べない支払い方法もあるので、詳細は各公式サイトを確認しましょう。

JAL・ANAの大手は約1年前から販売

JALやANAといった大手航空会社は、国内線・国際線ともに約1年前から販売を開始するため、LCCよりも期間に余裕があります。

具体的には以下の期間です。

社名 販売(予約)期間 購入期限
JAL 搭乗日の360日前の午前0時から 予約後24時間以内~72時間以内(国内線)

※予約タイミング、運賃種によって異なる

ANA 搭乗日の355日前の午前9時30分から

※乗り継ぎ運賃は以下の期間に分けて販売

夏ダイヤ:1月下旬頃から

冬ダイヤ:8月下旬頃から

予約日当日~予約日含め3日以内

※予約タイミング、運賃種によって異なる

2025年1月21日時点

例えばJALで2026年1月20日に搭乗する航空券を予約したい場合は、2025年1月25日の午前0時から予約がスタートします。

ANAのほうが余裕期間が5日短いですが、大手の航空会社ではいずれも1年ほど前から飛行機の予約・購入が可能です。

購入期限は予約した日や選んだ運賃種によって変わりますが、概ね予約日を含めて数日以内が期限です。

国際線では事情が変わる場合があるので、予約画面で詳細を確認してください

【LCC・大手共通】格安航空券をお得に買う方法

タイミング

格安航空券の予約・購入に役立つLCCは、もともとのチケット代がリーズナブルな上、一層安くなるセールやキャンペーンを行うこともあります。

JALやANAといった大手航空会社でも、早割などでお得に購入することは可能です。

どちらを使うにしても、大切なのは予約・購入するタイミングと情報収集です。
この章では、航空券をお得に買う裏ワザをご紹介します!

早期割引を利用する

航空券は早めに予約することで早期割引が適用され、安く購入できます。
ほとんどの航空会社で早期割引のサービスを展開しており、LCCも例外ではありません。

各航空会社で設定している早期割引にはそれぞれ特徴があるので、事前に確認しておきましょう。
各航空会社の早期割引の一例を紹介するので、参考にしてみてください。

2025年5月1日発・羽田 – 福岡便 ※一部航空会社は条件が異なる
航空会社 割引名称(予約期日) 割引運賃 普通運賃
ANA スーパーバリュー75(75日前) 16,770円 50,280円
スーパーバリュー55(55日前) 23,870円
スーパーバリュー45(45日前) 25,560円
スーパーバリュー28(28日前) 29,650円
スーパーバリュー21(21日前) 31,280円
JAL スペシャルセイバー(28日前) 16,210円 50,200円
セイバー(前日) 31,280円
スカイマーク
※3/29発
いま得(3日前) 14,580円 40,980円
たす得(前日) 15,980円
ピーチ

※成田発

ミニマム(2日前) 7,490円
スターフライヤー
※3/29発
そら旅55(55日前) 23,480円 52,480円
そら旅45(45日前) 24,480円
そら旅28(28日前) 26,580円
そら旅21(21日前) 29,680円
STAR7(7日前) 41,380円
エアドゥ

※3/29発・羽田-新千歳便

AIR DOスペシャル55(55日前) 11,870円 37,540円

(DOバリュー1)

AIR DOスペシャル45(45日前) 14,210円
AIR DOスペシャル28(28日前) 16,450円
AIR DOスペシャル21(21日前) 21,770円

※航空会社により取り扱い航路、販売期間が異なるため、一律に同じ条件で比べることはできませんが、参考の一助としてください(2025年1月21日時点)

各社とも、早期割引での料金は通常料金の3割~7割引であることが多く、早めに予約することで航空券を安く購入できます。

ピーチには早割の設定はないものの、もっとも安い「ミニマム」は2日前までに予約が必要なので、どのみち早期に決めるのがおすすめです。

早期割引を利用して安く航空券を手に入れたい人は、搭乗する日が決まったらできるだけ早く航空券を確保しましょう。

超お得な特別セールを使う

LCCでよく行われている「○○周年セール」や「ハロウィンセール」など、会社のアニバーサリーやイベントに合わせた特別セールは、非常にお得です。
なんと数円~数百円で航空券が購入できる場合もあります。

国内線だけではなく、国際線の便もセールをしているので、格安で海外旅行をするビックチャンスです。
いままでのセール時期から売り出し時期を予測して準備をし、格安航空券を手に入れましょう。

ただし、格安航空券のなかでも特にお得な航空券なので、競争率が非常に高く、売り出してから数分で完売してしまうことも少なくありません。

例えば、ジェットスター・ジャパンが過去に行った、国内全線が片道6円から利用できる「6周年記念セール」は、あまりに人気が高く、販売開始から数分で売り切れました。

激しい争奪戦に打ち勝つためには、こまめにセール情報をチェックするのはもちろん、事前のシミュレーションが必須。
予約方法を確認し、売り出し前に何度か練習することで、スムーズに操作ができます。

また、会員登録は事前に済ませておきましょう。
登録してなければ個人情報を入力している間に、チケットと争奪戦に乗り遅れてしまいます。

安さを追求するならオフシーズンを狙う

格安航空券を手に入れるなら、飛行機が安くなるオフシーズンを狙いましょう。

一般的にオフシーズンにあたる飛行機が安くなる時期は下記の通りです。

  • お正月後~2月中旬
  • 4月中旬〜ゴールデンウィークの前まで
  • ゴールデンウィーク終了後〜6月末まで
  • 10~11月末まで

国際線を利用する場合は、海外の観光シーズンをチェックしておくと良いでしょう。
例えば、ヨーロッパ路線は10月から2月は寒さが厳しい季節なため、観光需要が落ち着くとともに料金も安くなります。

また、1月のお正月終了後から2月中旬の時期の中国路線は、春節という中国のお正月休みに入るので、料金が高くなる可能性も。
その国特有の行事や気候を事前にチェックして旅行のスケジュールを立てると良いでしょう。

反対に、多くの人が飛行機を利用するハイシーズンは航空券の値段が高騰し、割引率も低くなります。

お盆や夏休みを含む7~8月、年末年始にあたる12月、卒業旅行シーズンの3~4月、ゴールデンウィークなどです。

この時期は格安航空券が出回りにくいので、可能であれば時期をずらしましょう。

平日や搭乗日の直前を狙う

格安航空券を入手するには、平日や搭乗日の直前を狙う手もあります。

特にハイシーズンに買いたい場合は、平日の昼に出発する便がおすすめです。
金曜日の夜や土曜日の朝に比べて、リーズナブルな価格で購入できます。

席があまり埋まっていない便は、搭乗日直前に値下げされる可能性があるので、早割を逃した場合は直前まで待つのも一つの方法です。

発着する空港を変えてみる

航空券を購入する際に、家や目的地から一番近い空港を発着地に選ぶことが多いと思います。
ですが、少しだけ離れた空港にすることで、料金が大幅に安くなるケースもあります。

例えば東京から出発する場合、成田発の便と羽田発の便で料金に大幅な差がある可能性があるのです。
予約・購入する前に、一度近くの空港との料金差をチェックしてみましょう。

また、国際線では海外の空港を出発地にした航空券を購入する方法もおすすめです。

観光のハイシーズンにあたるゴールデンウィークにヨーロッパへ旅行する場合、日本からヨーロッパへの直行便の航空券はかなり高くなることが予想されます。

しかし、韓国を経由する便にすることで航空券代を安くできる可能性があるのです。

日本のゴールデンウィークにあたる時期は、韓国は大型連休ではありません。
したがって韓国〜ヨーロッパの航空券はさほど高くならないのです。

目的地に着くまでの所要時間は直行便に比べると長くなりますが、航空券代を節約できるチャンスなので、選択肢の一つとして検討してみるのも良いでしょう。

パックツアーを使ってみる

旅行会社が購入する団体用の航空券は、個人用の航空券よりも値段が安く設定されています。
そのため「航空券+ホテル」のパックツアーを使うと、個人で航空券とホテルを予約するより安いこともあります。

泊まるホテルを決めていない時などは、パックツアーを利用するのも安く旅行する方法の一つ。
ネットから申し込めるので、手間もかかりません。

ただ、1名での利用ができなかったり、利用できる期間や便が限られていたりするため、注意が必要です。

LCCは特に注意!格安航空券の意外な落とし穴

ショック

お得に飛行機に乗れる格安航空券ですが、実はいくつか注意点があります。

特にLCCを利用するなら、格安航空券特有の事情を把握しておかないと、ちょっとしたミスや予定の変更で数万円が無駄になることも…。

損をしないために、あらかじめチェックしておきましょう。

予約変更ができない

早期割引などを含めた格安航空券は、原則として便の変更ができません
もし予定が変わって、別の便に乗りたい場合は、キャンセルをして購入し直す必要があります。

通常、大手の航空会社よりもLCCのほうが予約の変更やキャンセルに制約が多いため、一層注意が必要です。

せっかく安く購入したのに、キャンセル料を含めると、結果的に割高になってしまう恐れがあります。

キャンセル料が高い

航空会社やチケットの種類によって異なりますが、格安航空券のキャンセル料は普通運賃の航空券に比べて高めに設定されています。

一般的には、国内線で数千円、国際線では数万円ほどといわれています。

特にLCCにおけるキャンセル料は高額な傾向にあるため、チケット代が安くてもキャンセルすればかえって高くなりかねません。

また、旅行会社で申し込んだ場合のキャンセル料の目安は、ツアー料金の2割から5割ほどです。

いずれにしても、安くはない金額がかかるので、なるべく予定変更しないように気をつけましょう。
万が一の時のために、事前にキャンセル料を確認しておくと安心です。

乗り遅れると無効になる

航空券によっては予定していた便に乗り遅れても、出発前に電話で連絡すれば他の便に変更可能な場合があります。
ですが格安航空券の場合は、原則として変更できず無効となります。

手数料を払えばある程度返金されるケースもありますが、返金の申し出には有効期限があるので要注意です。

寝坊や渋滞が原因で遅刻して、数万円が水の泡…といった事態が起こるかもしれません。
格安航空券を利用する時は、通常運賃で利用する時以上に、時間に余裕を持って行動しましょう。

早期割引にはデメリットがある

格安航空券の代表的な種類である早期割引ですが、あまりに早いタイミングでの予約は売り出し時期が来ていない場合があります。

搭乗日までの期間が長すぎると予定が変わってしまう可能性もあり、やむを得ずキャンセルする場合に高額な手数料を支払わなくてはなりません。

節約のために早期購入したのに、キャンセル料が高くなってしまうのは避けたいものです。

格安航空券の予約情報はここでチェック!

チェック

格安航空券を確保するコツは、しっかり情報収集をしてタイミングよく購入することです。
どこをチェックすれば効率よく情報を手に入れられるのか、詳しくご紹介します。

各航空会社のWEBサイト

格安航空券を探す上で外せないのが、JALやANA、LCC各航空会社の公式WEBサイトです。

最新の情報が常にアップされていますし、キャンセル料などさまざまなルールが確認できるので、必ずチェックしましょう。

早割の売り出し時期、割引率などをチェックしておくと、おおまかな料金を把握できるので、格安航空券探しがしやすくなります。

常に複数のWEBサイトを調べるのは大変なので、次の3つのタイミングでチェックすると効率的です。

  • 運行スケジュール発表期間
  • 航空会社のアニバーサリー
  • 季節のイベントの時期

通常、3月末~10月末のスケジュールは1月下旬に、10月末~3月末のスケジュールは8月下旬に発表されます。

航空会社ごとの○周年セール、ハロウィンやクリスマスといった季節のイベントに合わせたセールの可能性もあるので、該当時期にチェックしてみましょう。

各航空会社のメルマガやSNS

メルマガに登録したり、SNSをフォローしたりしておくと、手軽に格安航空券の情報が手に入ります。

一度登録すれば、自動的にセール情報が送られてきますので、いちいちWEBサイトをチェックしなくて済みます。
格安航空券を確保する上で、心強い味方です。

航空券の予約サイト

航空券の比較サイトでも、格安航空券の情報をチェック可能です。

複数の航空券の中から一番安い航空券を確認できるので、自分で航空会社ごとの航空券代をチェックする手間が省けます。

まずは比較サイトで安い航空券を探して、いくつか候補を絞った上で各航空会社もしくは旅行会社のホームページを確認してみるのがおすすめです。

こういった便利なサイトを利用して、効率の良い航空券探しをしましょう。

まとめ:格安航空券はいつ予約・購入するかが大事!

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飛行機の航空券は高いイメージがありますが、購入するタイミングや搭乗する時期を工夫することで想像以上に安く購入できます。

なかでもLCCの格安航空券は非常に安く、セールも活用すればよりお得に予約が可能です。

格安航空券モールでもお得な航空券をチェックできるので、ぜひ活用してください。