秋と言ったら温泉旅行のシーズンです。東京から日帰り旅行圏内にある山梨県には、全国屈指の温泉街石和温泉があります。しかし、山梨県には他にも沢山の温泉郷があって、秋の観光スポットが隣接している温泉地も少なくありません。また、旅行に行って温泉に浸かったら疲れがドッと出て、もう観光なんてしたくない!と思う方がいるかもしれません。そんな観光客のみなさんのために、山梨県内の温泉地から徒歩や車で数分で行ける秋の観光スポットを紹介します。
住所:〒144-0041 東京都大田区羽田空港
電話番号:03-5757-8111
公式HP:https://tokyo-haneda.com/index.html
羽田空港~甲府駅までバスで約3時間
羽田空港~甲府駅まで電車で約3時間30分
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芸術の秋を満喫!『山梨県立美術館』(甲府温泉)
山梨県の県庁所在地で山梨県最大の都市!甲府にある全国でも珍しい温泉が甲府温泉です。県庁所在地の繁華街の中心に源泉があるというのは全国でも珍しいそうです。明治12年に甲府城近くに開湯したのが甲府温泉始まりで、昭和初期に近隣でも新たな源泉が採掘されたのを機に次々と旅館やホテルが建てられ、甲府の繁華街が形成されていきました。
現在の源泉はホテル「談露館」の敷地内にあり、そこから周辺の旅館やホテルに配湯されています。山梨県最大の繁華街を擁する甲府の中心にあるので、ショッピングやナイトライフをアクティブに過ごす方にピッタリなのが甲府温泉です。
『山梨県立美術館』
芸術の秋を満喫する手段は多々ありますが、やはり王道は美術館での芸術鑑賞ではないでしょうか。甲府駅前の繁華街からバスや車で15分、芸術の森公園内にあるのが『山梨県立美術館』です。『落穂ひろい』で世界的に有名な19世紀のフランスの画家ジャン=フランソワ・ミレーの、もうひとつの代表作と言われる『種をまく人』が常設展示されています。
ミレー美術館として全国に知られる『山梨県立美術館』ですが、ミレー作品の他にもバルビゾン派画家の作品や横山大観、野口小蘋などの日本の近現代美術作品も多数展示されています。芸術の森公園内には『山梨県立文学館』もあり、紅葉に囲まれた秋の雰囲気が漂う中で読書も楽しめます。
■住所:山梨県甲府市貢川1-4-27
■電話番号:055-228-3322
■開館時間:9:00-17:00(入館は16:30まで)
■休館日:月曜日(祝日の場合はその翌日)
■観覧料:一般520円、大学生220円、シニア・高校生以下無料(コレクション展) ※特別展は別料金
■アクセス方法:甲府駅バスターミナル(南口)1番乗り場より約15分「山梨県立美術館」下車。
中央自動車道甲府昭和インターチェンジより約10分
山梨旅行のお土産に水晶を!『宝石庭園 信玄の里』(石和温泉)
全国屈指の温泉街である山梨県の石和温泉。新宿駅から特急で90分の石和温泉駅前にあるのが石和温泉です。武田氏が甲府に移る前の300年以上の間、武田氏の政治的・経済的中心地であったのが石和町です。秋には日本一の生産量を誇るぶどう狩りとりんご狩りも楽しめます。石和ではぶどうやリンゴの他にも、いちご、さくらんぼ、桃などのフリーツ狩りが一年を通して楽しめます。
『宝石庭園 信玄の里』
石和の温泉街の中心にあり旅館やホテルから徒歩で行けるのが『宝石庭園
信玄の里』です。この日本庭園には、パワーストーンとして使用されることが多いアメジスト、ローズクォーツ、タイガーアイ等の宝石が敷き詰められていて、秋になると宝石とともに紅葉狩りも楽しめます。山梨県は全国屈指の水晶の生産地と知られ、宝石の街山梨とも呼ばれています。水晶の採掘は、約千年前に山梨県北部御岳昇仙峡の奥地金峰山周辺から水晶原石が発見されたことから始まりました。山梨県の研磨宝飾産業は、長い歳月に培われた技術を元に、宝石の工芸品や、金やプラチナといった貴金属も製作するほどに成長し、ドイツのイーダー・オーバーシュタインに次ぐ世界の宝石研磨の中心地となっています。
このため、『宝石庭園信玄の里』の中には、今もなお山梨県を支え伝承され続ける水晶研磨の歴史的資料や水晶細工の他、世界各国から集めた珍しい宝石や鉱石などを展示した水晶研磨伝承館があります。また、ミュージアムショップでは、山梨県産の水晶のアメジスト(紫水晶)やローズクォーツ(紅水晶)、トルマリンを使ったパワーストーンブレスレットや、ダイヤモンド、ルビー、サファイヤなどの本格的なオリジナルジュエリーを山梨県のお土産として販売しています。
■住所:山梨県笛吹市石和町窪中島122-1
■電話番号:055-263-6884
■入園時間:8:00 ~ 17:00(入園16:30迄)
■休館日:年中無休
■入園料:大人 500円 子供 300円 団体 300円< ■アクセス方法:石和温泉駅より車で5分 新宿=中央高速(約1時間20分)=一宮・御坂I.C=国道20号(約5分)=石和温泉郷内 お近くのホテル・駅まで無料送迎あり
秋の富士を眺めながら温泉に浸かれる『富士山』(河口湖温泉)
富士五湖のひとつ河口湖にある温泉「河口湖温泉」は、家族連れを中心に、年間を通して人気の観光地になっています。河口湖温泉では、四季折々の彩りを見せる大自然と世界遺産である富士山が出迎えてくれます。河口湖周辺は、「ハーブの里」「ブルーベリーの里」としても知られ、五感すべてを使って秋の大自然を満喫できます。東日本屈指のアミューズメントパーク『富士急ハイランド』へも富士急河口湖駅から1駅3分でアクセス可能ですし、近隣に点在する美術館巡りで芸術の秋も堪能できます。
『富士山と河口湖』
富士山五合目までのメインルートである富士スバルラインの起点が河口湖です。河口湖の料金所から約40分で、標高2,305mの富士山五合目に到達します。アカマツ、ツガ、シラビソ等の森林帯を進むにしたがって、ダイナミックなパノラマが展開し、五合目では河口湖を含む富士五湖すべてを一望できます。また、視線を遠くに移すと、南アルプス、八ヶ岳、秩父山地の絶景が広がっています。まさに天と地の境と言われる別天地が眼前に現れます。世界屈指の絶景を堪能できる富士スバルラインで快適なドライブを楽しんでください。
富士山五合目から山頂に登山できるのは、例年7月初旬から9月初旬です。秋の富士登山を検討する方は、9月第2週までが登山可能の目安です。富士山へのドライブや登山の疲れを癒してくれるのが河口湖温泉です。秋の富士山を眺めながらゆったり温泉に浸かれます。河口湖温泉が湧き出したのは比較的最近の1994年。したがって古い温泉街にあるような寂れたイメージはありません。河口湖温泉は、富士山へのアクセス拠点として世界から観光客が訪れる日本有数の観光スポットです。
■住所:山梨県南都留郡富士河口湖町小立1204-1(山梨県道路公社 富士山有料道路管理事務所)
■電話番号:0555-72-5244
■営業時間:24時間(7~9月)
■通行料:普通車2,100円(全線)、軽自動車&バイク1,680円(全線)
■アクセス方法:東京から中央自動車道-高井戸IC-大月JCT-河口湖IC-R139-スバルライン河口湖料金所
電車&バス― JR大月駅 下車―富士急行 大月駅 -河口湖駅 下車
-富士急バス富士山五合目行き乗車
山梨県の秋の味覚と正しい温泉の入り方
山梨県の秋の味覚は沢山ありますが、イチオシのご当地グルメは山梨県産の山菜とキノコがたっぷり入ったほうとうです。ほうとうは山梨県を代表する郷土料理のひとつです。山間部の多い山梨県では秋になると早い段階で朝晩の冷え込みが厳しくなります。そこで温かい食べ物が欲しくなる訳ですが、小麦粉を使った麺類であるほうとうは、キノコと山菜をふんだんに入れて栄養バランスを取った、寒い季節の主食にピッタリです。
ここで閑話休題『正しい温泉の入り方!五か条』
- 入浴前後にミネラルウォーターを1杯飲む(アルコールは厳禁)
- 入浴前に十分なかけ湯をする(秋は身体が冷えています)
- 入浴中は濡れたタオルを頭にのせる(のぼせ防止に水で濡らしたタオルを使用)
- 一気の長湯は避け分割浴をする(10分以上の長湯より3分3回の方が心臓に負担が掛らない)
- 温泉入浴後の保湿は必須(温泉のぬめりはアルカリで肌の角質が溶けている状態!入浴後すぐ保湿)
日本一の渓谷美『昇仙峡』(神の湯温泉)
日本屈指の景勝地として知られる昇仙峡の入り口の街甲斐市龍地にあるのが、その名も神の湯温泉。神の湯温泉の一軒宿「ホテル神の湯温泉」の中にある天空の湯と呼ばれる露天風呂には、神様や天女が降りてきそうな神々しい雰囲気があります。また、露天風呂からの眺望は、甲府の夜景や富士山が眺められる絶景を独占できます!これが天空の湯とも言われ所以です。さらに、神の湯温泉の泉質は日本温泉協会認定を受けた上質な泉質で、飲むこともできます。冷え性、婦人病、皮膚病、神経痛、関節痛、打ち身など多くの効能が期待できます。
『昇仙峡』
日本一の渓谷美と謳われる『昇仙峡』は、清流と水晶の秘境として知られています。全国観光地百選の渓谷の部第1位に選ばれたこともある素晴らしい渓谷美が、甲府駅から車で20分足らずの場所に存在することは驚きです。秋は多くの観光客が紅葉を愛でるため川沿いの遊歩道を歩きます。もみじ、けやき、ならなどの紅葉樹が植えられています。
山梨県にきたら一度は訪れたい観光スポット『昇仙峡』の中にあって、絶景が楽しめるのが昇仙峡ロープウェイです。ロープウェイ山頂駅からは、日本の高峰の富士山、2位の北岳、3位の間ノ岳(あいのだけ)のBEST3を一望できます。ロープウェイ山頂駅は、パノラマビューとパワースポットの宝庫で、山梨県に観光旅行で来たなら昇仙峡ロープウェイは欠かせないアイテムです。
■住所:山梨県甲府市猪狩町441
■電話番号:055-287-2111< ■開館時間:4月1日~11月30日上り始発(9:00)・上り終発(17:10)・下り終発(17:30) 12月1日~3月31日上り始発(9:00)・上り終発(16:10)・下り終発(16:30) ■休館日:年中無休 ■観覧料:大人(中学生以上) 往復1,300円片道700円 小人(小学生以下4才まで) 往復650円片道350円 ※3才以下は無料 ■アクセス方法:中央自動車道・韮崎ICから40分 甲府昭和ICから40分 甲府南ICから50分 一宮・御坂ICから60分 JR中央本線甲府駅を下車し、甲府駅南口バスターミナル(3番のりば)で 「終点 昇仙峡滝上」のバスにご乗車下さい。
秋の味覚ワインの里『勝沼ワイナリー』(塩山温泉)
塩山(えんざん)温泉は、ワインの里として知られる勝沼と同じ山梨県甲州市にあります。塩山は、『古今和歌集』にもその名が登場する宮廷歌人憧れの地でした。山全体が貴重な天然のアカマツで覆われ、散策コースが整備されているので、秋のハイキングにおすすめです。周辺には「向嶽寺」や「恵林寺」「菅田天神社」など、古くから山梨県の方々の信仰を集めてきた歴史ある神社・仏閣が残っています。また、「塩山駅」近くに建つ「旧高野家住宅」は、江戸時代、幕府に薬用植物の甘草(かんぞう)を納めていた名家の住居跡で、歴史ロマン溢れる塩山のシンボルです。
『勝沼ワイナリー』
秋の味覚を味合うのに欠かせないのがワイン!山梨県勝沼は、ぶどう生産量日本一を誇り、大手酒造メーカーのワイナリーが集中する日本屈指のワイナリーエリアです。山梨県内地元企業の中小ワイナリーから大手酒造会社のワイナリーまで、80以上のワイナリーが勝沼に集中しています。中には創業100年を超えるワイナリーもいくつかあります。山梨県産のぶどう「甲州」は、生食とワイン醸造兼用の品種で山梨県の広い範囲で栽培されています。「甲州」を使ったワインは、グレープフルーツやレモンなどの柑橘の爽やかな香りと穏やかな酸味が特徴で、アルコール度数が比較的低い軽やかなワインです。
ぶどう「甲州」自体は、6~7世紀頃にシルクロードを通って中央アジアから中国にもたらされ、奈良時代に、仏教とともに中国から日本に伝来しました。日本の風土に適応し、主に生食用に栽培されていましたが、ワインブームの続く現在、日本で最も多くワインに使用されるぶどう品種になりました。勝沼のワナリーの多くは工場見学や試飲ができるようになっており、ワイナリーを回遊するための「やまなしワインタクシー」が運行しています。また、『勝沼ぶどうの丘』には、甲州市内ワイン造り140有余年の歴史を誇る芳醇なワイン200種類を貯蔵している日本一のワインカーヴ(貯蔵庫)があり、ここなら一箇所で甲州ワインの殆どを試飲できます。
■住所:山梨県甲州市勝沼町菱山5093
■電話番号:0553-44-2111
■営業時間:9:00〜17:30(最終受付17:00)
■休館日:年中無休
■料金:1,520円(約200種類のワインがすべて試飲できます)
■アクセス方法:中央自動車道勝沼ICで降りて10分
秋の観光シーズンには特急が「勝沼ぶどう郷駅」に臨時停車します
まとめ
秋の観光旅行は山梨県内の温泉に浸かって秋の味覚を味合いませんか?ワインが好きな方なら、温泉旅館やホテルなどに宿泊して、ゆっくり温泉に浸かって身体を休めながらワインを味わう、と言うのも山梨の温泉旅行の楽しみ方です。今回紹介した観光スポットなら徒歩やタクシーで数分の距離にあるところばかりなので、慌ただしく観光スポットを回る必要がありません。秋はゆっくり山梨県への旅行に出掛けてみてはいかがでしょうか。