日本国内でも屈指の人気を誇る観光地・大阪には、歴史ある建物や寒い冬に行きたい屋内観光スポットなど、見どころがたくさん!「ここに温泉があったの?」と驚くような、冬に行きたい温泉と大阪グルメが味わえるスポットも。今回は、クリスマスやお正月など旅行に行く機会が多い冬におすすめしたい、大阪の観光スポット5か所を紹介します。
300万球のライトが彩る!大阪城
JRや大阪メトロなど、7つの駅からアクセスできる「大阪城」は、日本国内屈指の観光地・大阪を代表する建物です。1583年に豊臣秀吉によって築かれてから、長い間大阪の街を見守ってきた大阪城には、どんな魅力があるのでしょうか。その歴史や冬のイルミネーションイベントについて紹介します。
大阪城ってどんなところ?
大阪城は1583年に豊臣秀吉によって築かれて以来、「錦城(きんじょう)」とか「太閤はんのお城」といった愛称で親しまれています。築城後は豊臣氏の居城となり栄華を極めましたが、徳川家康の時代になり、豊臣氏の存在が邪魔になった徳川家康が起こした大阪冬の陣・夏の陣によって大阪城は焼失、落城し、豊臣氏は滅亡してしまいます。
お城のほとんどが焼失してしまった大阪城が再建されたのは、江戸幕府2代将軍徳川秀忠の時代です。9年の歳月をかけて再建され、西日本支配の重要拠点となりましたが、江戸時代には落雷や幕末の動乱で城郭のほとんどが焼失してしまいました。現存する天守閣は、昭和初期の1931年に建てられたものです。
1931年に建てられた大阪城の天守閣は、博物館「大阪城天守閣」として使用されており、豊臣秀吉の生涯や、豊臣氏が滅亡した大坂冬の陣・夏の陣にまつわる資料が展示されています。貴重な資料を分かりやすい解説とともに展示しているので、歴史ファン以外の人でも楽しめますよ。
冬の大阪城を彩るイルミネーション
冬の大阪城で見逃せないのが、11月末から3月末まで行われるイルミネーション。約300万球のライトが、長年にわたって大阪の街を見守ってきた大阪城を照らします。甘酒やホットワイン、熱燗など温かい飲み物を販売するブースもあるので、イルミネーション鑑賞のお供にいかがでしょう。
また、イルミネーションされた大阪城をゆったりと眺めたい人には、ミライザ大阪内にある飲食店「ザブルーバーズルーフトップテラス」がおすすめです。こちらのお店は、夏季はビアガーデンやBBQを楽しめることで人気です。また、冬になるとこたつ席が登場し、暖かいこたつに入りながら、おでんや期間限定のスイーツなどが味わえます。お正月には餅つきや和太鼓の生演奏などのイベントが開催され、大阪城を眺めながらお正月らしいひと時を過ごせます。年末年始に大阪観光に出かける人はぜひ立ち寄ってみてください。
住所:大阪府大阪市中央区大阪城1-1
電話番号:06-6941-3044
営業時間:9:00~17:00
アクセス:
関西国際空港より車で約40分
JR森ノ宮駅、大阪城公園駅、大阪城北詰駅、大阪メトロ谷町4丁目駅、天満橋駅、森ノ宮駅、大阪ビジネスパーク駅より徒歩すぐ
イルミネーションの定番!なんばパークス
JR、地下鉄などの各線なんば駅から歩いてすぐの商業施設「なんばパークス」は、多くのファッションブランドショップや飲食店が入居する人気のショッピング施設です。ここでは、今や難波のシンボルともなっているなんばパークスの歴史や見どころ、冬のイルミネーションについて紹介します。
なんばパークスってどんなところ?
ファッションブランドショップや飲食店など、200を超えるお店が入居するなんばパークスは、南海鉄道、地下鉄御堂筋線、地下鉄千日前線のなんば駅から歩いてすぐの商業施設です。
なんばパークスがある場所には、もともと江戸幕府の災害救急用のお米を保存しておくための蔵がありました。明治時代には赤レンガ造りの倉庫が建てられ、約2,000人もの従業員が働いていたと言われています。第二次世界大戦後は野球場「大阪スタヂアム」が建てられ、プロ野球球団の「南海ホークス」や「近鉄パールス」の本拠地として使用され、数多くの物語が生まれました。
1998年には大阪スタヂアムが解体され、その跡地に建てられたのがなんばパークスです。なんばパークスは六本木ヒルズを手がけたアメリカ人建築士ジョン・ジャーディによって設計されたもので、建物全体は大峡谷をモチーフとしています。現在では、敷地内に併設された庭園「パークスガーデン」が都会のオアシスとなっているほか、多くのファッションブランドショップが入居していることから、流行や文化の発信地としても注目されています。
冬のイルミネーションは必見!
11月初旬から2月中旬までは、各線なんば駅周辺のなんばパークスや大阪高島屋、なんばスカイオなどの施設がライトアップされます。至る所でイルミネーションが見られますが、中でもおすすめなのがなんばパークス2階に登場する「光の滝」です。ブルーを基調としたライトが、まるで空から降り注ぐ滝ように、冬のなんばパークスを照らします。
また、なんばパークスから歩いて1分ほどのところにあるホテル「スイスホテル南海大阪」では、イルミネーションを一望できる客室を確約できる期間限定プランが企画されます。たくさんの光に照らされた難波の街並みはとっても幻想的です。クリスマスやバレンタインデーに大阪観光へ出かける際は、スイスホテル南海大阪に滞在してみてはいかがでしょう。
住所:大阪府大阪市浪速区難波中2-10-70
電話番号:06-6644-7100
営業時間:店舗によって異なる
アクセス:関西国際空港より車で約40分
南海鉄道、地下鉄御堂筋線、地下鉄千日前線なんば駅より徒歩すぐ
お風呂で世界旅行?!スパワールド
寒い冬は温泉に行きたい!と旅行を計画する人も多いのではないでしょうか。そんな人におすすめしたいのが、大阪の中心地にある「スパワールド」です。この温泉施設は世界各国の温泉をモチーフとしており、個性あふれる大浴場に浸かれば、日々の疲れも癒されます。大阪で世界旅行気分を味わってみませんか?
スパワールドってどんなところ?
大阪メトロ御堂筋線・堺筋線の動物園前駅、JR環状線新今宮駅から歩いてすぐのスパワールドは、24時間営業の入浴施設です。コンセプトは「美と健康の24時間快適空間」。コンセプト通り24時間営業していますので、時間を気にせず思う存分疲れを癒すことができます。
スパワールド自慢の温泉は、4階のヨーロッパゾーンと、6階のアジアゾーン。2つの地域をイメージしたエリアには、ギリシャやイタリア、日本やイスラムなどをモチーフとした浴場があり、どれも個性的です。また、訪日外国人向けのガイドブック「ミシュラングリーンガイドジャポン」にスパワールドが掲載されたことがあり、外国人観光客も多く訪れるので、まるで海外旅行をしているような気分が味わえます。お風呂はヨーロッパゾーンに7つ、アジアゾーンに7つあるので、時間をかけてじっくりと巡ってそれぞれの趣を楽しむといいでしょう。
スパワールドには、「天王寺世界の温泉」という天然温泉が使われています。泉質は単純温泉で刺激が少ない肌に優しいお湯です。疲労回復や冷え性緩和の効果が期待できます。また、温泉のほかにも5か所のサウナ、8つの岩盤浴があるので、こちらも合わせて利用すれば、観光で歩き疲れた体はもちろん、溜まった日々の疲れをより癒すことができますよ。
フードも充実!大阪グルメを味わって
スパワールドの楽しみは温泉だけではありません。館内には8か所の飲食ブースがあるので、入浴後にぜひ利用してみてください。
8か所ある飲食ブースの中で特におすすめしたいのが、3階にある「炉端焼き 大阪や」。野菜やお肉の炉端焼きのほか、大阪で人気のグルメ・串カツや、関西風の味付けをした〆料理などが味わえます。アルコールメニューも充実しているので、入浴後の一杯を楽しみたい時にもおすすめです。
また、各飲食ブースでは日本はもちろん、世界各国の郷土料理も提供しています。お風呂だけでなく、食でも世界旅行気分を味わいたい!という人は、ぜひこちらも味わってみてください。スパワールドは、心もお腹も満足する、そんな施設です。
住所:大阪府大阪市浪速区恵美須東3-4-24
電話番号:06-6631-0001
営業時間:24時間
アクセス:関西国際空港より車で約40分
大阪メトロ御堂筋線、堺筋線動物園前駅、JR環状線新今宮駅より徒歩すぐ
出来立てを味わって!アサヒビール吹田工場
近年メディアやSNSで話題の工場見学。20歳以上でお酒を飲める人は、大阪にある「アサヒビール吹田工場」へ出かけてみませんか?長い歴史を持つアサヒビールの歴史や、製造過程を見学した後に飲むビールは、いつもとは違った味わいを感じるかもしれません。
アサヒビール吹田工場ってどんなところ?
アサヒビール吹田工場は、JR京都線、阪急千里線の吹田駅から歩いて10分ほどの場所にあります。近年では無料で工場見学ができることから、お酒好きの人の人気を集めています。
大手ビール会社アサヒビールの発祥がこの吹田工場であることをご存知ですか?1889年にこの地に誕生した「吹田村醸造所」が、現在のアサヒビールの前身です。吹田は水が綺麗であることと、鉄道が開通しており、日本全国に吹田村醸造所でつくられたビールを発送しやすいということから、工場建設地に吹田が選ばれたと言われています。
吹田で生まれたビールは、販売と同時に品薄になるほどの人気を博したそうです。アサヒビール吹田工場の工場見学では、吹田村醸造所の歴史や、ビールの製造過程を見学できるほか、できたてのビールを試飲することができます。悪天候になることが多い冬は、天候に左右されることない工場見学はおすすめです。
アサヒビール吹田工場の工場見学を紹介!
アサヒビール吹田工場の工場見学は、吹田工場の歴史にまつわる資料が展示されているスタートホールからスタートします。1989年に解体された吹田村醸造所の赤レンガの壁の一部や、かつて販売されていたレトロなビールのラベルなどを見学できます。
スタートホールを見学した後は、どうやってビールができているのか、その製造過程を見学します。ここでは、ビールの原料となるホップや大麦についての説明があります。製造過程を見学した後は、お待ちかねのビールの試飲です!スーパードライやドライブラックなど、人気の銘柄を試飲することができます。できたてのビールのおいしさは格別です。歴史や製造過程を学んだ後に飲むビールは、普段よりも一層おいしく感じられるでしょう。
住所:大阪府吹田市西の庄1-45
電話番号:06-6388-1943
営業時間:9:30~15:00
アクセス:関西国際空港より車で約1時間
JR京都線、阪急千里線吹田駅より徒歩すぐ
夜はデートにぴったり!海遊館
大阪屈指の人気デートスポットと言えば、国内有数の規模を誇る水族館「海遊館」です。大阪メトロ中央線大阪港駅から歩いて5分とアクセスも良く、年間を通して多くの観光客が訪れます。そんな海遊館の魅力や、冬にしか見られない演出について紹介します。
海遊館ってどんなところ?
海遊館は、大阪メトロ中央線大阪港駅から歩いて5分ほどの場所にある水族館です。天保山ハーバービレッジの中心施設として、1990年に開館しました。開館以来年間を通して多くの来場客が訪れ、その来場者数は水族館としては国内でもトップ3に入るほどと言われています。
海遊館の常設展示は18のエリアに分かれており、抜群の見ごたえがあります。その面積や水槽などは世界でも片手に入るほどの規模を誇っています。18に分かれた常設展示で、特に人気なのが太平洋のエリアです。この水槽では海遊館のシンボルとも言えるジンベエザメが飼育されています。展示をはじめた当時、ジンベエザメを飼育する水族館は海遊館だけだったそうです。
常設展示のほか、企画展や餌やりなどの特別イベントも頻繁に開催されています。特に人気なのが、飼育員さんと海遊館を巡るガイドツアー。普段は見られない海遊館の裏側を、生き物たちを熟知した飼育員さんの解説を聞きながら一緒に見学することができます。ここでしか見られない、生き物たちの意外な生態を知ることができるかもしれません。
デートには冬がおすすめ!
年間を通して多くの来場者で賑わう海遊館ですが、11月初旬から3月初旬にかけては、海遊館全体が光に包まれるイルミネーションが行われ、多くのカップルが訪れます。海遊館入口のシンボルでもあるジンベエザメのオブジェもライトアップされて、館内に入る前からワクワクしてきます。
また、毎日夕方5時から行われるナイトアクアリウム「夜の海遊館」はデートには持ってこいです。館内のBGMや照明が変わり、日中よりも幻想的な海遊館が楽しめます。夜の海遊館では、日中は優雅に泳いでいた生き物たちがかわいい寝顔を見せてくれたり、逆に、日中よりも活発に活動している生き物がいたりと、昼間とは雰囲気がガラっと変わった様子が見られるので、日中の海遊館しか見学したことがない人にもおすすめです。
住所:大阪府大阪市港区海岸通1-1-10
電話番号:06-6576-5501
営業時間:季節によって異なる
アクセス:関西国際空港より車で約40分
大阪メトロ中央線大阪港駅より徒歩約5分
冬だけの楽しみ方!今年の冬は大阪デートに出かけてみては
冬の大阪でおすすめしたい観光スポットを、5か所紹介しました。大阪のシンボル・大阪城をはじめ、なんばパークスや海遊館など、大阪を代表する人気スポットも、冬にはロマンチックに輝くイルミネーションが行われます。また、アサヒビール吹田工場やスパワールドは屋内で楽しめるので、寒い冬にはぴったり。冬には、ほかの季節とは違った楽しみ方があるので、今年の冬は大切な人と、大阪観光に出かけてみてはいかがでしょう