中華街にみなとみらい、さらに自然豊かな箱根など、神奈川県には全国的に有名な観光スポットがたくさんあります。そんな魅力的な神奈川県に、今年の秋は家族みんなで訪れてみませんか?今回は、数ある観光スポットの中から秋の神奈川県でおすすめしたい観光スポットを8ヶ所選んで紹介します。
眼下に広がる絶景!箱根ロープウェイ
神奈川県でも屈指の人気を誇る観光地・箱根。箱根湯本温泉のほか、塔ノ沢や仙石原、強羅など、有名な温泉街を有する地域です。最初に紹介するのは、そんな箱根を横断する「箱根ロープウェイ」。その魅力や見どころを見ていきましょう。
箱根ロープウェイってどんなもの?どことどこを結んでいるの?
箱根ロープウェイは、芦ノ湖畔の「桃源台駅」から、箱根登山ケーブルカーの乗り換え駅「早雲山駅」までの4つの駅をつなぐロープウェイです。開業したのは昭和中頃の1959年のことで、当時は大涌谷駅から早雲山駅までをつなぐものでした。翌年には桃源台駅から早雲山駅までの全線が開通し、多くの観光客が訪れるようになります。
2000年頃のゴンドラの定員が現在のものより少なかったため、観光客の増加によって乗車までに1、2時間待たされることもあったそうです。2008年度には乗車数が201万人を超えました。その人数はゴンドラ・リフト部門で世界一ということで、2009年にギネス世界記録に認定されています。
その後何度かゴンドラを新型に変え、現在では1時間に1,440人を運ぶことができるようになりました。最新型のゴンドラは、1台に18人を乗せることができます。また、ゴンドラ内の椅子は折り畳みが可能で、車椅子のまま乗車できるのも改良されたポイントです。車椅子のままゴンドラに乗る際は、ゴンドラを一時停止させてくれるので、焦らなくても大丈夫です。各駅には授乳室もありますので、小さなお子さま連れの親子三世代で空中散歩を楽しむのもおすすめです。
沿線の見どころを紹介!紅葉の見頃は?
箱根ロープウェイの見どころはいくつかありますが、その中でも特におすすめしたいのが大涌谷の「地獄谷」です。大涌谷は3,000年ほど前に起きた箱根火山の爆発によってできた爆裂跡で、今でも白い噴気がモクモクと立ち込めています。その姿は名前の通り地獄のよう!その姿を楽しんだ後は、大涌谷の温泉の蒸気でつくった「黒たまご」を味わってみてください。ひとつ食べると7年寿命が延びると言われています。大涌谷駅では、黒たまごやご当地カレーが味わえるレストランや、お土産を販売する売店もあるので、地獄谷見学の際に併せて立ち寄ってみてはいかがでしょう。
また、大涌谷駅から桃源台駅までの道中には、富士山や芦ノ湖が見渡せるポイントがあるのも魅力のひとつです。秋には鮮やかに色づいた木々が湖面に映り込む、美しい芦ノ湖の姿が楽しめます。箱根の紅葉は10月下旬から11月中旬にかけてです。箱根ロープウェイ沿線にはハイキングコースも整備されているので、歩きながらの散策も楽しんでみてください。ただし、箱根の火山活動の状況によっては、ハイキングコースに立ち入ることができない場合があるので、事前に調べておくことをおすすめします。
■住所:神奈川県足柄下郡箱根町早雲山駅~桃源台駅
■電話番号:平日 0465-32-2205
土日祝 0460-85-8439
■営業時間:2月~11月 9:00~17:00
12月~1月 9:00~16:15
■アクセス:羽田空港より車で約1時間30分
秋の代名詞!すすき広がる仙石原高原
箱根は、箱根湯本、強羅、など大きく8つのエリアに分けられます。そのエリアのひとつ仙石原エリアにある「仙石原高原」に、毎年秋になるととある秋の風物詩を見物に、多くの観光客が足を運びます。
仙石原高原ってどんなところ?見どころは?
仙石原高原は、箱根火山カルデラ内にある地域で、湿原や草原が広がっています。これはかつてここがカルデラ湖だった名残で、箱根の自然が生み出した独特の景観と言えるでしょう。現在は、仙石原温泉のある場所として知られ、多くの旅館やゴルフ場、別荘地などが建てられています。
そんな仙石原エリアで特に人気なのが、台ヶ岳北西の麓一帯に広がるすすきの草原です。すすきと言えば、中秋の名月をイメージされる方が多いように、秋の風物詩として定着しています。
この地域にすすきが植えられたのは、江戸時代から明治時代にかけてのことです。当時、仙石原を開墾するために、現在の山梨県から多くの人々が仙石原へ入植しましたが、湿地であることから農作物は上手く育ちませんでした。そこで注目されたのがすすきです。
昔の日本家屋の屋根は茅葺屋根が一般的で、その屋根に葺かれたのが茅、つまりすすきでした。すすきは荒れた土地でも育つ植物です。湿地である仙石原でもすすきは育ち、仙石原の大きな産業になりました。すすきがその役目を終えた今では、仙石原を代表する観光スポットになっています。
すすきの草原の最大の見どころは、草原の中央をまっすぐ伸びる散策路。長さは700mほどなので、気軽に散策が楽しめます。初秋には日光に照らされキラキラと輝く姿、晩秋には風に吹かれてたなびく風情ある風景と、同じ秋でも時期によって違った眺めが見られるのも魅力です。
見頃を迎える10月上旬から11月上旬にかけて「仙石すすきバス」が運行されます。通常なら箱根湯本駅に戻ってバスに乗り換えなければなりませんが、仙石すすきバスは強羅駅と桃源台駅から出発するので、アクセスしやすくなります。すすきの草原を観光の際は、こちらもぜひ利用してみてください。
併せて立ち寄ってみて!仙石原のおすすめスポット
仙石原エリアは、温泉街であるとともに、美術館の集まるアートなエリアとしても知られています。特に、ヴェネチアングラスの専門美術館「箱根ガラスの森美術館」や、星の王子様の世界に入り込める「星の王子さまミュージアム」が人気です。美術品を鑑賞できるほか、アクセサリー作成体験など、美術館ごとに子どもも参加できるイベントを開催しているので、親子一緒に楽しめます。
また、仙石原温泉には宿泊はもちろん、日帰り入浴が可能な宿もたくさんあります。すすきの草原や美術館を巡った後に入浴して、疲れを癒してみてはいかがでしょう。箱根は東京都や横浜市など都心部からのアクセスが良いので、日帰り旅行先として足を運ぶのもおすすめです。
■住所:神奈川県足柄下郡箱根町仙石原
■電話番号:0460-85-5700(箱根町総合観光案内所)
■アクセス:羽田空港より車で約1時間30分
赤黄色に色づく!箱根美術館
先ほど紹介した箱根ロープウェイの早雲山駅で箱根登山ケーブルカーに乗り換えて約8分のところにある強羅は、箱根湯本や仙石原と並び、箱根を代表する温泉地です。そんな強羅エリアにある「箱根美術館」の魅力を、強羅の歴史と共に紹介します。
強羅と箱根美術館ってどんなところ?
箱根を代表する観光地である強羅ですが、初めてその名前を見た方の中には、「きょうら」と誤読した、という方が多いかもしれません。強羅(ごうら)という地名は、大きな石が転がっている様子の「ゴロゴロ」が訛ったとか、梵語で「石の地獄」を意味する「ゴーラ」からつけられた、など様々な説がありますが、どれも地盤が固く、大きな岩が転がっていることを表しています。
整備が進む前は地名の由来のように、大きな岩が転がる荒れた場所でした。明治時代には、交通網や別荘地が整備されます。強羅に別荘を持った人は、ほとんどが富裕層。当時の大企業の取締役や、宮家の人々が強羅の土地を所有しました。その中の一人が、政財界の大物である藤山雷太です。
昭和になり、藤山雷太が所有していた土地は宗教家の岡田茂吉が所有することになりました。その土地に、1952年に開館したのが箱根美術館です。岡田茂吉は美術品の収集家として知られ、館内には岡田茂吉のコレクションや、縄文土器などが展示されています。
箱根美術館の庭園・神仙郷は必見!
館内のコレクションはもちろんですが、秋の箱根美術館に行ったら庭園「神仙郷」は見逃せません。この庭園は開館の翌年、1953年に完成したもので、苔庭や竹庭など、いくつかのエリアに分かれています。それらエリアで最も人気なのが、美術館入口からすぐにある苔庭です。秋には青々と生い茂る苔と、赤黄色に色づいた木々の美しいコントラストが楽しめます。苔庭の紅葉の見頃は11月です。また、苔庭に面した茶室「真和亭」では、抹茶と和菓子が味わえます。苔庭を眺めながらの一杯で、心を癒すひと時を過ごしてみませんか?
同じ強羅エリアでは、箱根美術館に隣接する「箱根強羅公園」の紅葉も美しいと評判です。こちらでは子どもも参加できる陶芸やアクセサリーづくりなど、親子一緒に楽しめる体験教室も開催されているので、併せて立ち寄ってみてはいかがでしょう。
また、箱根観光の際は、鉄道やバス、観光スポットの料金などが割引される「箱根フリーパス」の購入がおすすめです。箱根フリーパスを購入すると、箱根美術館は大人200円割引、中学生以下は無料になります。このパスを持っていれば、電車やバスに乗る際にわざわざ切符を買う必要がなくなりますし、観光スポットがお得で利用できるので、箱根の色々な場所を巡りたい!という方にはぴったりです。料金は出発駅によって変わるので、購入を検討される方は、旅行経路に合わせて確認してください。
■住所:神奈川県足柄下郡箱根町強羅1300
■電話番号:0460-82-2623
■営業時間:4月~11月 9:30~16:30
12月~3月 9:30~16:00
■アクセス:羽田空港より車で約1時間30分
箱根登山鉄道強羅駅より徒歩約8分
紅葉や天体観測を楽しんで!芦ノ湖キャンプ村
芦ノ湖は、神奈川県と静岡県の県境に位置する湖です。芦ノ湖とその湖上に浮かぶ箱根海賊船の姿は、箱根の観光ポスターにも使われており、箱根と言ったらこの風景をイメージする方が多いのではないでしょうか。「芦ノ湖キャンプ村」は、そんな芦ノ湖の湖畔にあるキャンプ場です。
芦ノ湖キャンプ村ってどんなところ?
芦ノ湖は、箱根火山の噴火によって、カルデラ内に流れていた早川が堰き止められてできた湖です。このように、箱根という地域は芦ノ湖をはじめ、先ほど紹介した大涌谷の地獄谷や仙石原高原など、箱根火山が生んだ独特の景観や地形を有しています。箱根一帯は火山の国・日本を代表する場所として、1936年に「富士箱根伊豆国立公園」に指定されました。
芦ノ湖キャンプ村は、その富士箱根伊豆国立公園内に位置するキャンプ場です。芦ノ湖の風景はもちろん、都会では味わえない自然を満喫できると、毎年多くのキャンパーが訪れます。人気の理由のひとつが、オートキャンプサイトやテントキャンプサイトがあるだけでなく、コテージが利用できること。コテージは独立型、連立型の2タイプあり、どちらも家具・家電が揃っています。本格的なキャンプをしようとすると、テントをはじめ色々なキャンプグッズが必要になりますが、コテージを利用すれば、手ぶらでもキャンプを楽しめます。初めてキャンプをする方でも安心して、芦ノ湖畔でゆったりとしたひと時を過ごせます。
湖面が夕日と同じ色に染まる夕方、目が眩むほど光り輝く朝など、刻一刻と移り変わる芦ノ湖の様子を間近で楽しめるのは、芦ノ湖の湖畔にあるからこそ!秋にはぜひ湖面をよく見てみてください。紅葉した周辺の木々が湖面に映り込み、風の揺らぎと共にゆらゆらと揺れる、そんな風情ある光景を見ることができます。
芦ノ湖キャンプ村でバーベキューを楽しんで!
芦ノ湖キャンプ村では、宿泊する方はもちろん、日帰りの方でも手ぶらでバーベキューが楽しめます。予約できるバーベキューメニューは4種類あり、利用人数やシーンによって選択できるので、ぜひ公式サイトで確認してください。おなかいっぱい食べたい方は、箱根のご当地牛「足柄牛」串焼きが入ったプレミアムコースが、子ども連れの方には通常よりも量が少なめなライトコースがおすすめです。また、バーベキューの食材は、利用する日の3日前までの予約が必要なので注意してください。
バーベキュー会場は、芦ノ湖が目の前に広がるバーベキューガーデンになります。こちらは屋根がついていませんが、雨天時には屋根付きのバーベキューハウスが利用できるので、雨の日でも安心です。また、コテージに宿泊の方のみ、コテージの専用テラスでバーベキューが楽しめます。自然に囲まれながら、大切な人とする食事は、いつもより一層美味しく感じられるでしょう。
■住所:神奈川県足柄下郡箱根元箱根164
■電話番号:0460-84-8279
■アクセス:羽田空港より車で約1時間40分
箱根ロープウェイ桃源台駅より徒歩約8分
親子一緒に!塔ノ沢温泉
神奈川県内でも人気の観光地・箱根には、現在20もの温泉地があります。そのうちのひとつ「塔ノ沢温泉」は、箱根の街中を流れる早川沿いにあり、箱根湯本や強羅と並び、箱根を代表する温泉街です。その歴史や成り立ち、おすすめの宿を紹介します。
塔ノ沢温泉ってどんなところ?
塔ノ沢温泉は、箱根登山鉄道塔ノ沢駅周辺に広がる温泉街です。「塔ノ沢」という地名は、温泉街近くにある阿弥陀寺で、小塔に収められた仏舎利が発見されたことに由来しています。
塔ノ沢温泉が開湯したのは、江戸時代初期の1604年。箱根連山の一角で修行をしていた弾誓上人が休養のために山を下りた際、早川の河原から温泉が湧いているのを発見しました。江戸時代の箱根は東海道の重要な宿場町として栄えました。海道沿いにある塔ノ沢温泉も、箱根湯本や宮ノ下と共に栄え、「箱根七湯」のひとつに数えられるようになります。
旅行客が増え始めたのは、交通網が整備された明治時代になってからのことです。明治時代の塔ノ沢温泉は、箱根七湯の中で最も人気のある温泉街だったと言われています。現在でもその人気は衰えてはおらず、長期休暇や秋の紅葉シーズンには、全国各地から多くの観光客が訪れています。
開湯から400年以上の歴史を持つ塔ノ沢温泉には、多くの偉人や文化人が宿泊しました。そのひとりが、日本の初代内閣総理大臣・伊藤博文です。彼は塔ノ沢温泉にある「環翠楼」を定宿としており、何度も訪れました。この環翠楼という屋号も、彼が贈ったものだと言われています。
伊藤博文のほか、江戸時代末期、皇女・和宮は塔ノ沢温泉へ療養のため訪れ、この地で亡くなりました。和宮は、江戸幕府14代将軍徳川家茂の妻です。実は、1644年から1706年までの間、箱根の湯を樽に入れて江戸城まで運ばせる慣習がありました。その頃から、箱根と将軍家との関りがあったことは、記録にも残っています。和宮は療養の最中、村人たちを宿に招き、お菓子などを振舞ったそうです。
このほかにも、夏目漱石や菊池寛、東郷平八郎など、塔ノ沢温泉には多くの偉人が訪れました。この地に訪れた偉人たちに思いを馳せながら、川のせせらぎをBGMに、ゆったりとしたひと時を過ごしてみませんか?
子ども連れの方必見!おすすめ宿を紹介!
塔ノ沢温泉にはいくつもの宿が存在しますが、子ども連れの方におすすめしたいのが、塔ノ沢駅から歩いて6分ほどの場所にある「紫雲荘」です。紫雲荘では、子ども連れだとお得に利用できる充実した宿泊プランを用意していますし、ベビーグッズの無料貸し出しも行っています。お食い初め膳などの注文も予約可能なので、子どものお祝い事などに利用してみてはいかがでしょう。
また、紫雲荘の温泉はサラサラとした肌触りが特徴の弱アルカリ性です。小さな子ども連れだと温泉は敬遠しがちですが、弱アルカリ性のお湯は赤ちゃんにも、お母さんにも優しい泉質だと言われています。紫雲荘は、子どもの温泉デビューにもおすすめしたい宿です。
■住所:神奈川県足柄下郡箱根町塔ノ沢
■電話番号:0460-85-5700(箱根町総合観光案内所)
■営業時間:
■アクセス:羽田空港より車で約1時間20分
箱根登山鉄道塔ノ沢駅より徒歩す
見どころたくさん!宮ヶ瀬ダム
神奈川県の北部に位置する相模原市は、県内では横浜市、川崎市に次いで3番目に人口の多い街です。新宿駅までは電車で約30分と都内へのアクセスも良く、近年では東京のベッドタウンとして人気があります。「宮ヶ瀬ダム」は、そんな相模原市の緑区と、愛甲郡清川村、愛川町にまたいで建設されたダムです。
宮ヶ瀬ダムってどんなところ?その役割は?
宮ヶ瀬ダムは、相模川水系の中津川上流にある特定多目的ダムです。宮ヶ瀬ダムができる前、相模川流域にはすでにいくつかダムがありましたが、周辺の人口増加に伴い、稼働中のダムだけでは上水道や工業用水の供給が追いつかない状態に陥ってしまいました。また、相模川流域は過去に何度か氾濫を起こしています。1960年に相模川流域沿いに高速道路や新幹線が開通したことで、より一層の治水対策が求められるようになりました。そんな中で計画されたのが、宮ヶ瀬ダムの建設です。宮ヶ瀬ダムは1971年に建設が計画され、2000年に竣工しました。
現在の宮ヶ瀬ダムは、神奈川県内の上水道を支える水源として、重要な役割を担っています。また、宮ヶ瀬ダムの建設によって生まれたダム湖「宮ヶ瀬湖」は、豊かな自然環境があり、横浜や川崎、東京都内からのアクセスも良いことから、観光スポットとしても人気です。宮ヶ瀬ダム周辺には、ダムの働きを学べる学習施設、遊具が整備された公園があるので、週末には子ども連れの観光客で賑わいます。
観光客に人気なのが、4月から11月の毎週水曜日、第2日曜日、第2第4金曜日に行われる観光放流です。1秒間に放出される水の量は30平方メートル、つまり1秒間に30トンもの水がダムから勢いよく吹き出します。轟くような大きな音を立てて、豪快に流れる水の姿はまさに圧巻です。午前と午後に6分間ずつ行われ、晴れた日には虹が架かることも!この大迫力の景観をぜひ楽しんでください。
宮ヶ瀬ダム周辺のおすすめスポット
宮ヶ瀬ダム周辺は、宮ヶ瀬ダムを中心とした「ダムサイトエリア」、湖畔の「宮ヶ瀬湖畔エリア」、ダム湖を巡る遊覧船乗り場のある「鳥居原エリア」の3つに分かれています。
ダムサイトエリアには、ダムの働きが学べる「水とエネルギー館」や、大型のトランポリンやアスレチックが設置されている「あいかわ公園」があります。あいかわ公園と宮ヶ瀬ダムまでの区間は、イタリア製のロードトレイン「愛ちゃん号」がシャトル運行しているので、移動も楽々です。秋には愛ちゃん号の車窓から紅葉が楽しめます。
宮ヶ瀬湖畔エリアは、自然を満喫したい!という方におすすめのエリアです。宮ヶ瀬湖でのカヌー体験や、ピクニック広場でのバーベキューなど、アウトドアを満喫できます。また、鳥居原エリアには「鳥居原ふれあい館」があり、食事やお土産を購入するのに最適です。採れたて地元野菜の販売や、地元の食材を使用した定食の提供などを行っています。ソフトクリームなどの軽食もあるので、ドライブの休憩に立ち寄るのもおすすめです。
■住所:神奈川県相模原市緑区、愛甲郡愛川町、愛甲郡清川村
■電話番号:046-288-3600(宮ヶ瀬ダム周辺振興財団)
■アクセス:羽田空港より車で約1時間30分
いちょうが見頃!山下公園
横浜ベイブリッジを見たり、横浜港を往来する客船を眺めたりと、ゆったりとしたひと時を過ごせる横浜都心部のオアシス「山下公園」。そこに隠された歴史や見どころ、周辺の人気観光スポットを併せて紹介します。
横浜都心部のオアシス!山下公園ってどんなところ?
山下公園は、横浜中華街の最寄り駅でもあるみなとみらい線元町・中華街駅から歩いて3分ほど、横浜マリンタワーの目の前にある臨海公園です。横浜市民の憩いの場としてはもちろん、その知名度の高さから、休日には多くの観光客が訪れ賑わいを見せています。まさに港町ヨコハマの顔とも言える山下公園ですが、公園が整備された経緯を知っている方はあまり多くありません。
山下公園ができるきっかけとなったのは、1923年に発生した関東大震災です。横浜市では、約5万5千戸の家屋が焼失、1万8千戸の家屋が全壊するなど、関東大震災は横浜に甚大な被害を及ぼしました。その瓦礫の埋立地として選ばれたのが、現在山下公園のある場所です。横浜市は、災害時の避難場所として、そして復興のシンボルとして、山下公園を造成しました。山下公園が完成したのは、1930年のことです。その5年後には復興を記念し「復興記念横浜大博覧会」が2か月間にわたって開催されました。博覧会には、約330万人もの人が来場したと言われています。
90年間もの長きにわたって、港町ヨコハマを見守ってきた山下公園。秋には公園前のいちょうが見頃を迎え、通り沿いが黄金色のじゅうたんに包まれます。11月下旬から12月上旬までが例年の見頃です。
山下公園周辺にはおしゃれなカフェやお店がありますから、カフェでお茶を飲みながら色づいたイチョウ並木を眺めるのもいいですが、山下公園内には発着とするシーバスや遊覧船の発着場がありますから、船に乗って海上から山下公園を眺めるのもおすすめです。
山下公園近くで開催される10月と11月のイベントを紹介!
山下公園周辺では、毎年秋に様々なイベントが開催されます。その中でも特に人気なのが、赤レンガ倉庫で開催される「オクトーバーフェスト」です。オクトーバーフェストは、伝統的なドイツのお祭りを本場に倣って催されるイベントで、赤レンガ倉庫でこだわりのビールやソーセージ、雑貨の販売などが行われます。軽快なドイツ音楽をBGMに、ドイツのグルメを堪能してみてはいかがでしょう。
山下公園から歩いて5分ほどの場所にある横浜中華街では、毎年10月10日に「双十節(そうじゅうせつ)」が行われます。双十節とは中華民国成立を祝う行事です。当日はパレードや大迫力の獅子舞が披露されます。双十節に合わせて特別メニューを提供する飲食店も多いので、食べ歩きを楽しむのもおすすめです。
また、山下公園周辺をはじめ横浜市内の多くの場所で、11月中にクリスマスイルミネーションが始まります。ロマンチックな光景はデートにぴったりです。異国情緒あふれる港町ヨコハマの、幻想的な晩秋をお楽しみください。
■住所:神奈川県横浜市中区山下町279
■電話番号:045-671-3648(南部公園緑地事務所都心部公園担当)
■アクセス:羽田空港より車で約20分
みなとみらい線元町・中華街駅より徒歩約3分
富士山が見える!大野山
神奈川県の最西端にある山北町は、ダム湖百選に選ばれた丹沢湖や、紅葉の名所であるユーシン渓谷などを有する、自然豊かな街です。町の面積の大半は丹沢山地で、その一帯は「丹沢大山国定公園」に指定されています。その丹沢山地にある山のひとつが、関東の富士見百景に選ばれた「大野山」です。
大野山ってどんなところ?見どころは?
大野山は、標高723mの丹沢大山国定公園の中にある山です。山頂一帯は2016年まで神奈川県立大野山乳牛育成牧場として利用されていましたが、現在は「薫る野牧場」として再整備され、放牧が行われています。ハイキングコースが整備されており、比較的登りやすいことから、子ども連れのハイカーにも人気です。
大野山のハイキングコースは、JR御殿場線谷峨駅からスタートします。道中で牧草地が見えてきますが、これが山頂まで残り少しのサインです。牧草地を進んでいくと、見晴らしの良い山頂に到着します。山頂は現役の牧場になっているので、平坦で風景の妨げになる木がありません。山頂からは、富士山をはじめ、丹沢湖や周辺の街並みが、まるでジオラマのように小さく見えます。山頂にはどの方向に何が見えるか書かれたプレートがあるので、それを見ながら眺めを楽しんでみてください。
帰りは、チェーンソーアートを眺めながら山を下っていきます。炭焼き体験のイベントが開催される炭焼き小屋や、地域交流の場として利用される旧小学校を通っていくと、ハイキングコースのゴール、JR御殿場線山北駅に到着です。
秋にはハイキングコースが紅葉した木々に包まれ、ほかの季節とは違った美しい風景を見せてくれます。紅葉狩りと共に、美しい秋の富士山の風景を楽しんでください。また、近年山北町周辺ではクマの目撃情報が数件寄せられています。大野山登山の際は、山北町公式ホームページで最新情報を確認するほか、熊鈴を準備するなど、事前の対策をしっかりとってから出かけるようにしてください。
ハイキングと一緒に山北町のグルメを楽しんで!
大野山のハイキングは4時間ほどかかります。エネルギーを補充するためにぜひ立ち寄ってもらいたいのが、ハイキングコースの道中にある蕎麦屋「ふか沢」です。古民家を改築したお店で、店内には落ち着いた雰囲気が漂っています。こちらのお店で人気なのが、ボリュームたっぷりの天せいろ。ツルっとしたのど越しの蕎麦と、サクサクの天ぷらは相性抜群です。ハイカーの多い休日には蕎麦が品切れになることもあるので、早めに行くことをおすすめします。
次におすすめしたいのが、大野山ハイキングコースのゴール、山北駅から歩いて3分ほどの場所にある「やまきた さくらカフェ」です。こちらのお店では、大野山山頂にある薫る野牧場の搾りたての生乳を使用した、濃厚なソフトクリームを販売しています。深いコクのあるその味わいは、ハイキング後の休憩に採る軽食にぴったりです。
■住所:神奈川県足柄上郡山北町
■電話番号:0465-75-2717(山北町観光協会)
■アクセス:羽田空港より車で約1時間30分
JR御殿場線谷峨駅、山北駅より徒歩すぐ
秋の神奈川県で絆を深めるひと時を!
秋の神奈川県でおすすめしたい観光スポットを8ヶ所紹介しました。秋は天気の良い日が続きますし、連休も多い季節です。また、神奈川県は都心部からのアクセスが良く、車はもちろん電車で行けるスポットや、日帰り可能なスポットもたくさんあります。紅葉を眺めながらのキャンプやハイキング、ドライブなど、ぜひ親子で会話をしながら楽しんでみてください。親子の絆がきっと深まるはずです。