以前から日本の玄関口として栄え続けている港町・横浜や、有名温泉地・箱根、歴史ある街・鎌倉など、国内でも人気の高い観光スポットの集まる神奈川県。今回は、夏に行きたい神奈川県の、おすすめ観光スポット10選を、その魅力やフカボリ情報と共に紹介します。
最寄り空港名:羽田空港
住所:〒144-0041 東京都大田区羽田空港
電話番号:03-5757-8111
公式HP:https://tokyo-haneda.com/index.html
羽田空港~横浜駅まで電車で約30分
羽田空港~新横浜駅までバスで約40分~60分
羽田空港の詳細はこちら⇒羽田空港発着
鎌倉屈指のアジサイの名所!長谷寺
鎌倉屈指の人気観光スポット「長谷寺」は、江ノ電長谷駅より徒歩5分ほどの場所にある寺院です。正式には「海光山慈照院長谷寺」と言い、736年に開創されました。本尊は十一面観音世音菩薩で、東日本を代表する観音霊場としても知られています。
長谷寺と言えばアジサイが有名!
長谷寺の代名詞となっているのが、5月末から7月初旬に見頃を迎えるアジサイ。境内には、40種類約2,500株のアジサイが植えられており、初夏の境内を鮮やかに彩ります。その光景から、かつては「鎌倉の西方極楽浄土」と呼ばれていました。
アジサイの開花時期には、多くの観光客が長谷寺を訪れます。開門時間は朝8時ですが、それよりも前に行列をつくることもあるので、早めに訪れるのがおすすめです。また、混雑時はアジサイの咲く散策路「あじさい路」が入山規制される可能性があります。その際は整理券が配布されるので、境内や次に紹介するカフェ、ショップなどを見て時間調整してみてはいかがでしょう。
休憩や待ち時間に!おすすめスポット
山の裾野に広がる長谷寺の境内は広いので、歩き疲れてしまうかもしれません。散策の休憩や、アジサイ見学の待ち時間におすすめなのが、山門横にある「てらやカフェ」です。
こだわりのコーヒー豆を使用したドリンクや、スイーツを提供しています。夏にぴったりなソフトクリームは、バニラの風味豊かな濃厚な味わいが特徴です。大人の方は鎌倉の地ビール・鎌倉ビールがおすすめ。すっきりとした味わいで、女性も飲みやすいと評判です。
また、てらやカフェに隣接する「てらやショップ」では、お土産を販売しています。長谷寺オリジナルのお菓子や、鎌倉の人気お菓子などが揃っているので、鎌倉のお土産を購入する際はぜひ立ち寄ってみてください。
アジサイの開花時期には多くの観光客が訪れるので、周辺の飲食店はとても混雑します。そんな時におすすめなのが、境内の高台にある「海光庵」です。全席オーシャンビューの開放的な店内では、オリジナルのお寺カレーが味わえます。精進料理を基本にしており、動物性の食材は一切使用されていません。野菜たっぷりなので、女性の方におすすめです。
住所 | 神奈川県鎌倉市長谷3-11-2 |
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電話番号 | 0467-22-6303 |
営業時間 | 3月~9月 8:00~17:00 10月~2月 8:00~16:30 |
アクセス | 江ノ電長谷駅より徒歩約5分 |
北鎌倉の定番スポット!明月院
JR北鎌倉駅より徒歩10分、「明月院」は長谷寺と並んでアジサイが有名な禅寺です。鎌倉時代初期の武将・山内首藤経俊が、平治の乱で戦死した父の菩提供養のために、明月院の前身である明月庵を1160年に創建しました。山の裾野にひっそりと佇む明月院はとても優美で、訪れる人々の心を癒します。
長谷寺と並ぶアジサイの名所
明月院のアジサイは、5月下旬から7月初旬までが見頃です。植えられているほとんどのアジサイが「ヒメアジサイ」という種類で、日に日に濃い青色へと変化するのが特徴です。その鮮やかな色は「明月院ブルー」と呼ばれています。
明月院のアジサイは戦後に植えられたものです。戦後参道を整備しようとしたものの、物資不足で境内に使うはずの杭が手に入らず、その代わりにアジサイが植えられました。
明月院は普段は9時が開門時間となっていますが、アジサイが見頃を迎える6月のみ朝8時30分から開門しています。混雑時には開門時間より前に行列をつくることがあるので注意してください。ゆっくりと散策したい方は、人が少なくなる午後4時ごろがおすすめです。
アジサイや花菖蒲が見頃を迎える夏や、紅葉の時期には通常非公開の本堂後庭園が特別公開されます。境内の見どころのひとつである、丸い形の「悟りの窓」から見える花菖蒲は必見です。
うさぎ好き必見?境内にはうさぎがいっぱい!
明月院の境内には、先ほど紹介した本堂後庭園をはじめいたるところにうさぎの置物が置かれています。境内の「うさぎの宇宙ステーション」という謎のスポットでは、本物のうさぎが飼育されています。
うさぎは「月の使者」とも言われており、寺院名に「月」が付いていることから、明月院ではうさぎをプッシュしているそうです。丸い形の悟りの窓も、月のような形をしています。境内のどこにうさぎがいるのか、ぜひ探してみてください。
また、休憩におすすめしたいのが、明月院のすぐそばにある茶寮「風花」です。店内にはうさぎの雑貨が置かれており、うさぎ好きにはたまらない空間になっています。一番人気のうさぎ饅頭は、ピンク色の目が特徴のキュートな一品。白くてふかふかの生地の中には、甘い餡がたっぷり入っています。明月院は次に紹介する円覚寺のすぐそばにあるので、円覚寺に立ち寄る前に風花で一休みしてはいかがでしょう。
住所 | 神奈川県鎌倉市山ノ内189 |
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電話番号 | 0467-24-3437 |
営業時間 | 6月以外 9:00~16:00 6月 8:30~17:00 |
アクセス | JR北鎌倉駅より徒歩約10分 |
風格ある佇まいは圧巻!円覚寺
鎌倉時代後期の1282年、時の執権北条時宗が中国より招いた無学祖元禅師が開山した「円覚寺」は、北鎌倉駅から歩いてすぐの場所にあります。先ほど紹介した明月院からも近く、併せて立ち寄ることをおすすめします。
鎌倉の歴史を感じるスポット
円覚寺は、国家の鎮護、蒙古襲来による殉職者を弔うためにつくられました。そんな円覚寺を訪れる人を最初に出迎えるのが、風格ある佇まいの山門です。この山門は「空・無相・無願」の三解脱の象徴で、様々な煩悩を取り払ってくれると言われています。
山門をくぐると次に見えてくるのは、ご本尊が祀られている仏殿です。祀られているご本尊は宝冠釈迦如来といい、その名の通り冠をかぶっています。慈悲に満ち溢れた、優しい顔をしています。また、仏殿の天井に描かれた白龍図もお見逃しなく!日本画家の守屋多々志氏が描いたもので、今にも飛び出してきそうな気迫を感じます。
このほかにも、当時の最新技術を施した国宝・舎利殿や、関東で一番大きな鐘・洪鐘など、鎌倉時代の栄華を感じさせるスポットが豊富です。当時に思いを馳せながら、境内を巡ってみてはいかがでしょう。
長谷寺・明月院とは違った魅力が!
初夏の円覚寺は、先ほどご紹介した長谷寺、明月院と並ぶアジサイの名所としても知られています。境内が広いので、アジサイの咲くスポットがいたるところに散らばっています。青や白など様々な色のアジサイは、荘厳な建築物をより一層美しく見せてくれます。
鎌倉にはアジサイが有名な観光スポットがいくつかありますが、これはなぜでしょう?それは、鎌倉が山に囲まれているという立地に理由があります。鎌倉の多くの寺院は山の裾野につくられており、土砂崩れを起こす心配がありました。そこで大きな役割を担うのがアジサイです。アジサイは地面にしっかり根を張るので、土砂崩れを防止すると言われています。
散策を終えたら、洪鐘の隣にある「弁天茶屋」に立ち寄ってみませんか?野菜たっぷりのカレーや和のスイーツなど、おなかも心もほっこりするようなメニューを提供しています。座席は室内とテラス席に分かれておいますが、おすすめは北鎌倉の山並みを一望できるテラス席です。
住所 | 神奈川県鎌倉市山ノ内409 |
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電話番号 | 0467-22-0478 |
営業時間 | 3月~11月 8:00~16:30 12月~2月 8:00~16:00 |
アクセス | JR北鎌倉駅より徒歩約10分 |
カップルに人気の観光地!江の島
現在でも神奈川県内で屈指の人気を誇る「江の島」は、江戸時代から庶民に親しまれてきました。北条家や徳川家など、時の将軍や有名武将たちも訪れた歴史あるスポットです。ここでは、江の島でも特に人気の「江島神社」や、夏におすすめのグルメスポットを紹介します。
江島神社は恋愛のパワースポット!
日本三大弁財天のひとつに数えられる江島神社は、欽明天皇の勅命により、552年に島内の洞窟に宮が建てられたことがはじまりとされている3人の女神様を祀る神社です。
境内を奥に進んでいくと多紀理比賣命を祀る奥津宮が見えてきます。そのそばにある「龍恋の鐘」は、江の島に伝わるこんな伝説にちなんでつくられた、カップルに人気のスポットです。
かつて鎌倉に住んでいた五龍頭は、悪事を働き住民を困らせていましたが、ある日突如天から降り立った天女に一目ぼれし、求婚しました。天女は「悪事を働くものの妻にはなれません」と五龍頭に伝えます。五龍頭はこれまでの行いを悔い改め、天女もそれを認めて夫婦となりました。それからの五龍頭は雨を降らせたり、津波を食い止めたり住民のために様々な良いことをしましたが、徐々に体が衰えていくのでした。
その後五龍頭は江の島の対岸にある竜口山に姿を変え、そこから天女を見守り続けているそうです。そんな伝説の残る地にある鐘を鳴らし、南京錠をかけるとふたりは永遠に結ばれると言われています。カップルには外せないスポットです。
海を眺めながら!おすすめグルメスポット
最初に紹介するグルメスポットは、新鮮な海の幸が味わえるお店「魚見亭」です。先ほど紹介した奥津宮の近くにあります。こちらのお店のおすすめポイントは、全席オーシャンビューであること!足元に海が広がるテラス席からは、海だけでなく富士山や伊豆大島が一望できます。人気のメニューは江の島の定番料理釜揚げしらす丼。ふわふわのしらすがたっぷり乗った逸品です。
次に紹介するのは、江の島展望灯台や江の島サムエルコッキング苑の近くにある「cafe
madu」。木のぬくもりを感じるインテリアが並ぶ、落ち着いた雰囲気のお店です。海の幸を使用したパスタやガレットなどランチにぴったりのメニューだけでなく、クレープやソフトクリームなどのデザートが充実しています。眼下に海が広がる最高のロケーションで、会話を楽しみながらの食事はいかがでしょう。
住所 | 神奈川県藤沢市江の島 |
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電話番号 | 0466-22-4141(藤沢市観光センター) 0466-24-4141(片瀬江の島観光案内所) |
アクセス | 小田急片瀬江ノ島駅・江ノ電江ノ島駅より徒歩約20分 |
早朝散歩はいかが?三渓園
「三渓園」は1906年、実業家の原三渓によって整備された公園で、一般に公開されています。横浜市東南部の都心部のオアシスとして、長きに亘って観光客や市民に親しまれています。日本画にも描かれた、風情ある光景が広がっています。
夏には可憐な花々が咲き誇る
1年を通して様々な花が咲く三渓園で、夏に見頃を迎えるのがアジサイや芙蓉、菖蒲、朝顔、蓮の花などです。中でも、7月中旬から見頃を迎える蓮の花はみごとです。
「一蓮托生」という言葉を耳にしたことのある方は多いでしょう。「結果がどうであれ、運命や行動を共にする」という意味で使用されます。これは、仏教の「生前善い行いをした人は、極楽浄土の蓮の花の上で生まれ変われる」という思想が語源となった言葉です。それが後に、善い行いをした、していないに関係なく、運命や行動を共にするという意味を持つようになりました。
そんな蓮の花が一番美しく見られるのは朝7時と言われています。蓮の花は、早朝に花を開き、お昼頃には完全に閉じてしまうという性質があるからです。三渓園では、蓮の花が見頃を迎える7月中旬から8月初旬までの土日、祝日限定で、開園時間を朝6時にしています。朝露をまとった蓮の花の美しさは格別です。
このほか、7月下旬には朝顔展が開催されます。朝顔は江戸時代に武士から庶民までに愛され、そして現代までも愛され続けている夏を代表する花のひとつです。直径が20㎝を超える大きな朝顔や、珍しい色をした朝顔などが、日替わりで展示されます。
花以外にも見どころたっぷり!
三渓園には計17棟の建築物があり、そのうち10棟は国の重要文化財建造物に指定されています。中でも三渓園のシンボルとも言えるのが、1457年に建てられた「旧燈明寺三重塔」です。園内で最も古い建物で、京都から移築されました。
このほかにも、江戸時代に建てられた紀伊徳川家の別荘「臨春楼」や、徳川家光の命により二条城に建てられた「聴秋閣」など多くの見どころがあります。また、臨春楼や聴秋閣の室内から旧燈明寺三重塔が美しく見えるような配置になっているなど、細かなこだわりが施されているのも見どころになっています。
園内は比較的段差が少なく、休憩にぴったりなお茶屋が4つあります。子ども連れやお年寄り連れで、散策を楽しんでみてはいかがでしょう。
住所 | 神奈川県横浜市中区本牧三之谷58-1 |
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電話番号 | 0456-21-0634 |
営業時間 | 9:00~17:00 早朝観蓮会開催期間中 6:00~17:00 |
アクセス | 横浜駅より市バス8・148系統乗車約35分、三渓園入口下車徒歩5分 本牧ふ頭ICより車で約10分 |
海水浴以外の魅力もたくさん!由比ガ浜
海水浴は、今では夏の定番のレジャーですが、かつては波の力で血流を促進することを目的にして行われていたことをご存知でしょうか?明治時代の「由比ガ浜」は、関東屈指の人気を誇る海水浴場でした。ここでも健康増進を目的にした海水浴が行われていました。長い歴史を持つ由比ガ浜の魅力や、周辺のおすすめスポットを紹介します。
由比ガ浜の魅力について
鎌倉市にある由比ガ浜は、明治時代から海水浴のメッカとして知られていました。なぜ海水浴場として有名になったのでしょう。それは、1889年に東海道線が開通し、東京都内から訪れる観光客が増ことと、鎌倉に別荘を建てる富裕層が増えたためです。休暇中の楽しみのひとつとして、海水浴は普及していきました。
その頃の情景を伝える作品が、夏目漱石の名作「こころ」です。冒頭のシーンで主人公の私と先生が初めて出会いますが、これは由比ガ浜が舞台だと言われています。
そんな由比ガ浜の魅力のひとつに、海の家がたくさんあることが挙げられます。グルメはもちろん、水着やサンダルなど海水浴を楽しむのに必要なものが海の家で買えるので、手ぶらで行ったとしても泳ぎたくなったらすぐに必要なものが揃うのも嬉しいポイントです。
海の家は年ごとにお店が若干変わるので、何度か足を運んだことのある人もぜひ立ち寄ってみてください。鎌倉の人気グルメ・しらすが味わえるお店や、インスタ映え必至のおしゃれなカフェなどがオープンしますので、泳ぐことを目的にしていない方でも楽しめます。
鎌倉由比ガ浜商店街をお散歩!
先ほどご紹介したように、由比ガ浜は交通網の発展と共に栄えました。別荘が建てられ賑わいを見せるようになった明治時代、大正時代には、商店街が形成されました。それが「鎌倉由比ガ浜商店街」で、今では戦前の建築物などが並んだ風情ある商店街として人気があります。
鎌倉由比ガ浜商店街は、鎌倉駅西口の南側から、商店街のシンボル的な存在・六地蔵まで続く商店街です。古い町なもの中に洋菓子店やベーカリーなど、おしゃれなお店も多く立ち並んでいます。
中でもおすすめなのが、鎌倉駅西口から徒歩5分ほどの場所にある「AW kitchen
GARDEN」です。鎌倉でとれた野菜を使用したパスタやピザを提供しています。食事はもちろん、店外では定期的にファーマーズマーケットを開催しており、新鮮な野菜をお得に購入できるので、鎌倉旅行のお土産を購入する際にもおすすめのお店です。
住所 | 神奈川県鎌倉市由比ガ浜 |
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電話番号 | 0467-61-3884(鎌倉市観光課) 0467-22-3350(鎌倉市観光案内所) |
アクセス | 江ノ電和田塚駅・由比ガ浜駅・長谷駅より徒歩約5分 |
箱根に来たら外せない!芦ノ湖
箱根山の噴火活動によりできた堰止湖「芦ノ湖」は、今では箱根に欠かせない観光スポットです。海賊船のような芦ノ湖遊覧船が就航していることでも有名ですが、これ以外にも周辺にはたくさんの観光スポットがあります。中でも人気の「箱根神社」や、箱根で開催される夏のイベントについて紹介します。
箱根神社は箱根随一のパワースポット!
かつて日本で制定された法律や規則などには、ほとんどの場合冒頭部分に「この規則は神仏に誓って破りません」という起請文というものが書かれていました。鎌倉時代に制定された御成敗式目にも、この起請文があり、その筆頭として登場するのが「関東総鎮守箱根大権現」です。
かつて箱根神社は関東総鎮守箱根大権現と呼ばれ、山岳信仰の大霊場として知られていました。源頼朝や徳川家康など、関東の武将から篤い崇拝を受け、栄えた神社です。箱根関所ができてからは、道中の安全を祈願するために多くの庶民が訪れたと言われています。
そんな箱根神社の拝殿横には、「九頭龍神社」の新宮があります。九頭龍神社の本宮は船に乗らなければ行けないため、新宮が箱根神社境内に建てられました。水と良縁の神様と言われる龍神が祀られており、箱根で最大の恋愛のパワースポットと言われています。片思いをしている方は恋愛成就を、恋人のいる方は永遠の愛を誓ってみてはいかがでしょう。
また、箱根神社、九頭龍神社本宮、駒ヶ岳山頂にある箱根元宮を巡る「箱根三社巡り」を行うと、一層の運気がアップすると伝えられています。箱根観光の際は3つ併せて巡ってみてはいかがでしょう。
芦ノ湖夏祭りウィークは夏の箱根の風物詩!
毎年夏には、芦ノ湖周辺でいくつかのお祭りやイベントが開催されます。それが「芦ノ湖夏祭りウィーク」です。例年7月末から8月初旬までの6日間に亘って開催されます。その始まりを告げるのが初日に行われる箱根神社例大祭の宵宮祭、湖水祭です。灯籠流しが行われる他、約4,000発の花火が打ち上げられます。
花火が見られるのは初日だけではありません。湖水祭のほか、九頭龍神社本宮のお祭り、湖畔のレジャー施設・箱根園のイベントなどでも花火が打ち上げられるので、6日間続けて花火を見ることができます。この時期に合わせて観光するのもおすすめです。湖水に映る色鮮やかな花火は、夏の思い出としていつまでも心に残り続けるでしょう。
住所 | 神奈川県足柄下郡箱根町元箱根 |
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電話番号 | 0460-85-5700(箱根町総合観光案内所) |
アクセス | 伊豆箱根バス元箱根下車・箱根登山バス元箱根港下車徒歩約10分 御殿場ICより車で約45分 |
子どもも大人も楽しめる!箱根強羅公園
明治時代以降、神奈川県の避暑地・別荘地として整備された箱根の強羅地区には、夏にアジサイが見頃を迎える「箱根強羅公園」があります。強羅公園の楽しみは散策だけではありません。世界にひとつだけのオリジナル雑貨をつくれる施設が園内にありますので、ここで箱根旅行の想い出の品をつくってみてはいかがでしょう。
箱根強羅公園のここに注目!
箱根強羅公園は、箱根登山鉄道が運営する公園です。なぜ鉄道会社が公園を運営しているのか、と疑問に感じる方もいるかもしれません。そこには、交通網の発展と、温泉地という箱根の特徴が深く関係しています。
日本で初めて鉄道路線が開通したのは、1872年のことでした。その後政府は東京から大阪を鉄道で結ぶ計画を立てます。そこで「これは良いことだ!」と感じたのが、かつての東海道の宿場町、小田原でした。小田原も箱根と並ぶ県内屈指の温泉地で、当時の交通手段は馬が車を引く馬車鉄道でしたが、小田原には多くの湯治客が訪れました。
その盛況ぶりを見た箱根の人々は、「箱根へ鉄道路線を」と声を挙げます。そうして現在の箱根登山鉄道の前身となる小田原電気鉄道の建設が決まり、終点となる強羅が整備されることとなり、別荘地やホテル、そして箱根強羅公園がつくられたのです。
箱根強羅公園は、岩がごろごろ転がる荒れた場所につくられることになりました。そのため、現在でも園内には奇岩が多く残っていますが、植物とうまく交じり合い、美しい景観を共につくりだしていることが評価され、2013年に国の登録記念物に指定されました。
世界でひとつだけのオリジナルお土産をつくろう!
箱根の発展の礎となった箱根強羅公園の楽しみ方は、花を眺めたり散策したりするだけではありません。園内には、陶芸や切子、絵付けなどが体験できる「箱根クラフトハウス」があります。
中でもおすすめなのが吹きガラス体験です。息を吹いてガラスをふくらませるのは少し難しいですが、色ガラスで模様を付けたオリジナルのグラスづくりに挑戦してみてください。4歳以上から参加できるので、小さな子ども連れの方も家族みんなで楽しめます。
また、箱根クラフトハウスはショップも併設しており、国内で活動する作家がつくるコップやお皿などの食器を販売しています。吹きガラス体験でつくったオリジナルのグラスと共に、食卓を彩る品を探してみるのもおすすめです。
住所 | 神奈川県足柄下郡箱根町強羅1300 |
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電話番号 | 0460-82-2825(箱根強羅公園) 0460-82-9210(箱根クラフトハウス) |
営業時間 | 9:00~17:00 |
アクセス | 箱根登山鉄道強羅駅より徒歩約5分 |
歴史ある温泉街!湯河原温泉
奈良時代に編纂された日本最古の和歌集「万葉集」には、4,500首以上の和歌が収められています。その中でたったひとつだけ、温泉について詠まれた歌があることをご存知ですか?「温泉の湧き出るような情熱で、君は僕のことを愛してくれているだろうか」。こんな愛の一句は、「湯河原温泉」を舞台にしています。
今と昔が融合する温泉街
万葉集の時代から有名だった湯河原温泉ですが、1896年に鉄道が開通したことにより、多くの人々が旅行で訪れるようになりました。足を運んだのは庶民だけではありません。夏目漱石は絶筆となった作品「明暗」の舞台に湯河原を選び、自身も療養のために何度も訪れました。ほかにも、芥川龍之介の「トロッコ」、国木田独歩の「湯河原ゆき」には、当時の湯河原の様子が思い浮かぶような、そんな描写がいくつもあります。
文豪好きにはたまらない湯河原温泉には、読書を思う存分楽しめる旅館があります。それが「The Ryokan Tokyo
YUGAWARA」です。人をダメにするソファや、和モダンな客室などおしゃれな内観と共に、独特な宿泊プランが評判となり、SNSを中心に話題となりました。
こちらの旅館の人気プランが、積ん読解消パック。普段仕事や勉強が忙しく、せっかく買った本が読めない、そんな方におすすめです。ドリンク飲み放題、寝転がって読書するのに最適な枕のレンタル、ホットアイマスクのプレゼントなど、快適な空間で読書が楽しめます。
館内には湯河原を愛した作家のほか、太宰治や村上春樹、最果タヒなど、幅広い年齢層の方が楽しめる本や雑誌が置いてあるので、興味のある方はぜひ読んでみてください。
初夏の湯河原では外せないほたる鑑賞
先ほど紹介したThe Ryokan Tokyo YUGAWARAから歩いて10分ほどの場所には、豊かな自然が広がる「万葉公園」があります。ここで例年5月末から6月初旬に開催されるのが、ほたる鑑賞イベント「ほたるの宴」です。
公園内の水際にはゲンジボタルが生息しており、初夏の夜には優しい光を見せてくれます。ホタルの成虫の寿命は2週間。その儚い光が公園内を舞う様子は、とても幻想的です。公園内はほたるの光が見やすいように、足元だけ照明で照らされています。夜間のイベントになるので、足元や服装に気を付けて、美しく舞うほたるを楽しんでください。
住所 | 神奈川県足柄下郡湯河原町 |
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電話番号 | 0465-64-1234(湯河原温泉観光協会) |
営業時間 | |
アクセス | 横浜駅よりJR東海道本線快速アクティー・踊り子特急乗車約1時間 |
無人島・猿島へ冒険に出かけよう!
「猿島」は、東京湾に浮かぶ唯一の無人島です。湾内最大の自然島として知られる猿島の島内には、まるでジブリ映画の中に入り込んでしまったかのような雰囲気が漂っています。京急横須賀中央駅から徒歩と船で30分の無人島へ、冒険に出かけてみませんか?
東京を守る拠点だった猿島の歴史
突然ですが、東京の人気観光スポット・お台場の地名の由来をご存知ですか?ここはもともと「品川台場」と呼ばれており、黒船来航時に江戸を守るための砲台を設置するために築かれました。その砲台を台場と言い、幕府に対する敬意の「御」をつけて、お台場と呼ばれるようになったのです。
お台場に砲台がつくられたのは1854年のことですが、それよりも前の1847年に、日本初の台場がつくられた場所がありました。それが猿島です。当時から日本の首都・江戸を守るための要所であったことが分かります。
明治時代に入ると、猿島は陸軍省と海軍省の所管となり、東京湾要塞のひとつとして猿島砲台がつくられました。その後第二次世界大戦を迎え、海軍は高角砲などを島内に設置しましたが、その射程距離は8,000m。当時のアメリカ軍が使用していたB29は高度10,000mの高さを飛んでいたので、実際に使われることはほとんどなかったと言われています。
当時使われていたレンガ造りの弾薬庫や兵舎は現在でもそのまま残っており、見学することが可能です。見学する際、レンガをよく見てみてください。このレンガの積み方は「フランス積み」といって、現在の日本ではあまり見られない積み方です。世界遺産に登録された群馬県の富岡製糸場も、この積み方で建てられています。
夏を満喫アクティビティが満載!
美しいレンガ積みの遺構を見学した後は、浜辺でバーベキューはいかがですか?猿島でのバーベキューは、食材の手配、機材のレンタルともにネットで予約できます。手ぶらでバーベキューが楽しめるので、機材を持っていない!という方でも安心です。ただし、夏の休日には観光客で混雑するので、猿島に着いたら、すぐに場所取りをすると良いでしょう。
また、7月から8月にかけては島内の海水浴場がオープンします。更衣室やシャワールームを完備しているほか、レスキューチームが常駐しているので、子ども連れの方でも安心です。このほか磯釣りや磯遊びも楽しめます。
都心からアクセス抜群!魅力いっぱいの夏の神奈川
夏の神奈川県でおすすめしたい観光スポット10選を紹介しました。神奈川県と言えば、みなとみらいや横浜中華街、箱根温泉など定番のスポットを思い浮かべがちですが、自然豊かなスポットや歴史あるスポットが多数存在しています。今年の夏は、少し違った神奈川県を見に出かけてみませんか?