冬の鹿児島観光と聞くと、温泉をイメージされるのではないでしょうか?
霧島温泉郷や指宿温泉など、鹿児島県には魅力的な温泉があり、温泉と地酒で温まりたい!という方は多いはず。
そこで今回は、鹿児島県の冬におすすめの観光スポットを紹介します。
温泉をはじめ、冬だから楽しめる鹿児島県をご覧ください。

温泉

冬はほっこり温泉で!坂本龍馬ゆかりの霧島温泉郷

鹿児島県霧島市にある霧島温泉郷は、「新湯・林田・硫黄谷・丸尾・栗川・湯之谷・殿湯・関平・野々湯」のそれぞれ泉質が異なる大小9つの温泉群の総称です。
霧島温泉郷は、霧島山の東南、標高600mから850mの間にあり、霧島地区と西霧島地区に分かれています。関平以外の温泉は、霧島地区に集中しており、霧島地区の中でも林田・硫黄谷・丸尾の各温泉は設備が整っています。
おすすめの宿は「霧島ホテル」。霧島ホテルがある硫黄谷温泉には、坂本龍馬と妻おりょうが、温泉療養と新婚旅行を兼ねて訪れました。霧島ホテルは300年以上の歴史があり、館内に龍馬に関する貴重な資料を展示しています。
霧島ホテルの目玉は、4種類の泉質が楽しめる硫黄谷庭園浴場です。硫黄谷庭園浴場は、男性専用・女性専用・フリーゾーン(混浴)に分かれており、フリーゾーンは広大な湯の大庭園となっています。非日常な空間で、心身ともにリフレッシュできます。
その他にも、打たせ湯や赤松風呂、ひのき風呂など、男女あわせて18の湯船が用意されており、1泊ではとても回りきれません。霧島ホテルに複数泊して、鹿児島観光と温泉を、じっくり楽しむのがおすすめです。
また、近隣には、龍馬とおりょうが高千穂登山の際に立ち寄った霧島神宮があります。霧島神宮は、天孫降臨神話の主人公・ニニギノミコトを祀った神宮で、パワースポットとしても知られています。霧島神宮は、霧島ホテルがある硫黄谷温泉から車で20分ほどの場所にあり、便数は多くありませんが、バスも出ています。
霧島温泉でお土産を買うなら、「霧島温泉市場」がおすすめです。お土産だけでなく、観光案内所や食事処も入った施設で、このうち蒸し物販売所では、温泉卵や温泉まんじゅうなどを販売しています。さらに、有料(大人100円、子供50円)ではありますが、市場の広場には足湯があり人気です。
霧島温泉郷へは、鹿児島空港から車やバスなどを利用し、約30~40分でアクセスできます。また霧島温泉郷は、宮崎県にも近いので、そのまま宮崎観光に行くのもおすすめです。

▶︎霧島ホテル
【住所】鹿児島県霧島市牧園町高千穂3948

【電話番号】0995-78-2121
【営業時間】11:00~17;00(日帰り入浴)
【鹿児島空港からのアクセス】
・鹿児島交通バスにて硫黄谷バス停(約40分)-硫黄谷バス停から徒歩(約5分)
・タクシー、レンタカーの場合の所要時間約30分
▶︎霧島温泉市場
【住所】鹿児島県霧島市牧園町高千穂3878-114

【電話番号】0995-78-4001
【営業時間】8:30~18:00※店舗により異なります
【鹿児島空港からのアクセス】
・鹿児島交通バスにて丸尾バス停(約30分)-丸尾バス停から徒歩(約1分)
・タクシー、レンタカーの場合の所要時間約30分

天然砂むし温泉で全身デトックス!指宿温泉

指宿温泉は、鹿児島県薩摩半島の南端にある指宿市東部の温泉地で、「摺ヶ浜温泉」「弥次ヶ湯温泉」「二月田温泉」などで構成されています。
指宿温泉でも有名なのが、世界でも珍しい天然の砂蒸し風呂。砂蒸し風呂は、約300年前から湯治に訪れる人に愛されている伝統ある入浴方法です。
砂蒸し風呂では、まず温泉で温められた砂の中に、浴衣を着たまま10分ほど埋められます。
すると砂の重みと温泉の効果で、全身から汗が吹き出し、体中の老廃物が汗と一緒に流れ出ていきます。
10分経過したら、砂から出て、温泉で体を洗い流します。
入浴後は、本当に体が軽くなったような感覚になります。
砂蒸し風呂を体験するなら、「砂むし会館 砂楽」がおすすめです。
全天候型施設なので、雨の日でも利用できます。
入浴は、砂蒸し風呂+温泉、もしくは温泉のみで利用可能です。
また館内には、休憩ホールや軽食コーナー、屋上展望休憩所などがあるので、入浴後もゆっくり休憩できます。
また指宿には、温泉卵を使った「温たまらん丼」というご当地グルメがあり、市内の20店舗ほどで提供されています。
名称は「温泉卵」と「美味しくてたまらない丼」から由来しています。
温泉卵には、鹿児島特産のカツオの頭を砕いた粉とサツマイモをエサに使った鶏の卵を使用し、指宿の砂むし温泉の源泉でゆで上げます。
その他の食材も地元産にこだわっており、指宿の美味しさが詰まったご当地グルメです。
温たまらん丼のおすすめ店は、「黒豚と郷土料理 青葉」です。
同店では「いぶすき黒豚丼」という名前で提供しており、地元産の黒豚と野菜に濃厚なタレと温泉卵が絡んだ人気メニューです。

▶︎指宿温泉 砂むし会館 砂楽
【住所】鹿児島県指宿市湯の浜5丁目25番18号

【電話番号】0993-23-3900
【営業時間】8:30~20:30(21:00閉店)
【鹿児島空港からのアクセス】
・鹿児島交通または南国交通バスにて鹿児島中央駅前バス停(約40分)-JR鹿児島中央駅からJR指宿駅(約1時間10分)-JR指宿駅からバスにて砂むし会館前バス停(約5分)
・タクシー、レンタカーの場合の所要時間約1時間35分

▶︎豚と郷土料理 青葉
【住所】鹿児島県指宿市湊1-2-11

【電話番号】0993-22-3356
【営業時間】
・11:00~15:00(ラストオーダー14:30)
・17:30~22:30(ラストオーダー21:30)
【定休日】水曜日
【鹿児島空港からのアクセス】
・鹿児島交通または南国交通バスにて鹿児島中央駅前バス停(約40分)-JR鹿児島中央駅からJR指宿駅(約1時間10分)-JR指宿駅から徒歩(約5分)
・タクシー、レンタカーの場合の所要時間約1時間35分

火山の麓でゆっくり温泉に!桜島マグマ温泉「国民宿舎レインボー桜島」

鹿児島のシンボル「桜島」は、鹿児島県の錦江湾を望む、北岳・南岳の2つからなる複合火山です。
霧島錦江湾国立公園に指定されている活火山で、ここ数年の年間平均噴火回数は約800回で、毎日小規模の噴火を繰り返しています。
運が良ければ、冬に冠雪した桜島を見られかもしれません。
鹿児島港からフェリーで15分と、市街地からのアクセスが良いこともあり、多くの観光客でにぎわう観光地です。
桜島マグマ温泉は、桜島港のすぐそばにある温泉で、国民宿舎レインボー桜島が唯一の温泉施設です。
浴場には大きな窓がありますが、残念ながら桜島は見えません。その代わり、錦江湾が目の前に広がっています。
温泉は、地下1000メートルから湧き出る、源泉掛け流しの温泉ですが、温度が高いため加水されています。
国民宿舎レインボー桜島は、日帰り入浴OKです。桜島観光をガッツリ楽しんだ後、国民宿舎レインボー桜島で、疲れを癒やしましょう。
また、国民宿舎レインボー桜島の隣には、「桜島溶岩なぎさ公園」があります。
この公園内には、全長が101mの日本最大級の足湯があり、無料で利用可能です。
鹿児島市内から桜島へのアクセスは、桜島桟橋(鹿児島港フェリーターミナル)より、桜島フェリーにて15分で桜島港に到着します。
桜島港から国民宿舎レインボー桜島までは、徒歩10分ほどです。

▶︎桜島マグマ温泉国民宿舎レインボー桜島
【住所】鹿児島県鹿児島市桜島横山町1722‐16

【電話番号】099-293-2323
【営業時間】10:00~22:00(日帰り入浴)
【鹿児島空港からのアクセス】
・空港バスにて金生町バス停(約40分)-金生町バス停から市電にて鹿児島水族館口電停(約5分)-鹿児島水族館口電停から徒歩にて鹿児島港フェリーターミナル(約5分)-鹿児島港フェリーターミナルから桜島フェリーにて桜島港(約15分)-桜島港から徒歩(約10分)
・タクシー、レンタカーの場合の所要時間約45分(鹿児島港フェリーターミナルまで)

100万球イルミネーションを鹿児島の中心で!天文館ミリオネーション

天文館ミリオネーションは、鹿児島市の繁華街「天文館」で行われるイルミネーションイベントです。約100万球のLED電球で、天文館が色とりどりに彩られます。
天文館ミリオネーションは、「光の万華鏡」がテーマになっていて、メイン会場の天文館公園に造られるカレイドドームは、まさに万華鏡を覗いたような幻想的な世界を作り出しています。
その他、天文館ミリオネーションでは、LED電球で彩られたトンネルを走る光の列車「ファンタスティックトレイン」(有料)の運行や、パフォーマーによるイベントなどが催されます。
また天文館では、「天文館むじゃき」も有名です。白熊(しろくま)という、かき氷の本家として知られており、かき氷の上に自家製ミルクと蜜、たくさんの季節のフルーツがトッピングされています。冬にかき氷は厳しい!という方も、ぜひ一度は食べてみてほしい逸品です。ちなみに天文館むじゃき本店は、地下1階から地上5階まで、鉄板焼などのレストランなどが入っています。このうち白熊を提供しているのは白熊菓琲というカフェです。
また温かい食べ物なら、「鹿児島ラーメン」がおすすめです。
鹿児島ラーメンは、豚骨スープとストレート麺が基本のラーメンです。スープのベースは豚骨ですが、他の九州のご当地ラーメンと比べると甘めに味付けされています。
おすすめの鹿児島ラーメン店は、「鹿児島ラーメン豚とろ 天文館本店」です。
豚とろを使ったチャーシューが特徴の絶品のラーメンを食べられるお店で、深夜まで営業しています。イルミネーションを見た後でも入店できるので、イルミネーション見学後にぜひ立ち寄ってみてください。

▶︎天文館ミリオネーション(天文館公園)
【住所】鹿児島県鹿児島市千日町9

【電話番号】099-808-3333(鹿児島市総合案内コールセンター サンサンコールかごしま)
【営業時間】開催期間中 18:00~22:00
【鹿児島空港からのアクセス】
・空港バスにて鹿児島中央駅前バス停(約40分)-鹿児島中央駅前バス停から市電にて天文館通電停(約10分)-天文館通電停から徒歩(約2分)
・タクシー、レンタカーの場合の所要時間目安約45分

▶︎天文館むじゃき(白熊珈琲)
【住所】鹿児島県鹿児島市千日町5-8 天文館むじゃきビル1F

【電話番号】099-222-6904
【営業時間】
・平日・土 11:00~22:00(ラストオーダー21:30)
・日・祝・7月・8月 10:00~22:00(ラストオーダー21:30)
【鹿児島空港からのアクセス】
・空港バスにて鹿児島中央駅前バス停(約40分)-鹿児島中央駅前バス停から市電にて天文館電停(約10分)-天文館電停から徒歩(約5分)
・タクシー、レンタカーの場合の所要時間目安約45分

▶︎鹿児島ラーメン豚とろ 天文館本店
【住所】鹿児島県鹿児島市山之口町9-41

【電話番号】099-222-5857
【営業時間】11:00~翌3:30
【鹿児島空港からのアクセス】
・空港バスにて鹿児島中央駅前バス停(約40分)-鹿児島中央駅前バス停から市電にて高見馬場電停(約5分)-高見馬場電停から徒歩(約5分)
・タクシー、レンタカーの場合の所要時間目安約45分

冬の夜は幻想的な世界に様変わり!フラワーパークかごしま

「フラワーパークかごしま」は、鹿児島県指宿市にある植物園です。
敷地面積が36.5haと、東京ドーム約7.8個分の広大な敷地に、世界各地の亜熱帯植物が植栽されています。フラワーパークかごしまの広い園内には、見どころが多く、ゆっくり楽しむことができます。カラフルな植物で埋め尽くされた花壇の背景に開聞岳が見える「花広場」や、テラスから錦江湾の壮観な景色が見られる「展望回廊」などがおすすめです。
フラワーパークかごしまの冬の見どころは、「ウィンターフェスティバル」と題したイルミネーションイベントです。
毎年12月上旬~翌年始まで、開演時間を21時まで延長して行われるこのイベントでは、夜の植物園を約30万球のLED電球が彩ります。
毎年テーマが変わりそれに伴ってイルミネーションの内容も変更されるため、毎年違ったイルミネーションが見られます。イベント期間中は、ゴスペルなどの音楽ライブも開催されるなど、イルミネーション以外でも楽しめます。
フラワーパークかごしまへのアクセスは、JR指宿駅からバスで約35分。もしくはJR山川駅からバスで、約20分で到着です。

▶︎フラワーパークかごしま
【住所】鹿児島県指宿市山川岡児ヶ水1611番地

【電話番号】0993-35-3333
【営業時間】9:00~17:00(入園は16:30まで)※平常時
【イルミネーション点灯時間】17:00~21:00(入園は20:30まで)
【鹿児島空港からのアクセス】
・空港バスにて鹿児島中央駅前バス停(約40分)-鹿児島中央駅前バス停から徒歩にてJR鹿児島中央駅(約10分)-JR鹿児島中央駅から快速にてJR山川駅(1時間10分)-JR山川駅から山川駅前バス停(徒歩約5分)-山川駅前バス停からバスにてフラワーパークかごしまバス停(約20分)-フラワーパークかごしまバス停から徒歩(約10分)
・タクシー、レンタカーの場合の所要時間目安約1時間45分

黄色く染まった早咲きの菜の花を池田湖で!

池田湖_菜の花_開聞岳
「池田湖」は、鹿児島県指宿市にある、周囲15km・最大水深233mの九州最大のカルデラ湖です。
池田湖には、指宿市の天然記念物に指定されている、体長2m・胴回り50cmのオオウナギが数多く生息しておいます。また、幻の巨大生物イッシーでも有名になりました。
池田湖の冬の見どころは、早咲きの菜の花です。
早咲きの菜の花の見頃は、12月下旬から2月上旬までで、一足早く春を感じることができます。
池田湖と開聞岳を背景に、一面に広がる黄色い菜の花のじゅうたんは、まるで絵のような景色です。
また、池田湖のすぐそばにある「池田湖マリーナWARNA」では、ボートで池田湖のパワースポット巡り、SUP、フライボードなど、さまざまな水のアクティビティを楽しむことも可能です。
池田湖へのアクセスは、JR指宿駅から車で20分ほどです。
JR指宿駅とJR開聞駅からはバスが出ており、指宿駅からは40分~1時間10分ほど、開聞駅からは、15分ほどで到着できます。

▶︎池田湖
【住所】鹿児島県指宿市池田

【電話番号】0993-22-2111(指宿市観光課)
【鹿児島空港からのアクセス】
・高速バスにて指宿駅前バス停(1時間35分)-指宿駅前バス停から鹿児島交通バスにて池田湖バス停(1時間10分)
・タクシー、レンタカーの場合の所要時間目安約1時間30分

鹿児島の冬ならでは!1万羽のツルが飛来する出水市ツル観察センター

朝日と鶴の群れ
出水市は、日本最大のツルの渡来地です。シベリアから越冬のために、1万羽を超えるツルが、出水市に渡来します。1952年には、「鹿児島県のツルおよびその渡来地」として、国の特別天然記念物に指定された貴重な場所です。
ツルは、例年10月中旬~12月ごろにかけて出水市に渡来し、そのまま翌年3月ごろまで、出水市で過ごします。
最もツルが多くなるのは、12月~1月ごろなので、12月~1月ごろに出水市ツル観察センターに行くと、おびただしい数のツルがいることに驚くはずです。
出水市ツル観察センターは、ツルがねぐらにしている干拓地の前に建っており、ツルが渡来する、冬の間だけ営業します。
観察センターの営業期間は、毎年11月1日から翌3月第4日曜日までで、1階が売店およびカフェ、2階と屋上が展望所になっています。2階には、国内外から集めた、ツルに関する資料も展示されています。
展望所からは、ツルが飛び立つ様子や、エサを食べる様子などを観ることができます。
また、展望所に入ることができませんが、早朝に行くのもおすすめです。エサを求め朝焼けに向かって飛び立つツルが見られます。
太陽に向かってツルが飛び立つ様子は、とても絵になります。
出水市ツル観察センターへのアクセスは、JR出水駅よりツル観光周遊バスにて約24分で到着します。ツル観光周遊バスは12月1日~2月末日までの期間限定運行です。

▶︎出水市ツル観察センター
【住所】鹿児島県出水市荘2478番地4

【電話番号】0996-85-5151
【営業期間】11月1日~翌3月第2日曜日
【営業時間】9:00〜17:00(入館は16:30まで)
【鹿児島空港からのアクセス】
・高速バスにて出水駅前バス停(約1時間25分)-出井駅前からツル周遊観光バスにてツル観察センターバス停(約25分)
・空港バスにて鹿児島中央駅前バス停(約40分)-鹿児島中央駅前バス停から徒歩にてJR鹿児島中央駅(約10分)-JR鹿児島中央駅から新幹線にてJR出水駅(約25分)-出水駅前からツル周遊観光バスにてツル観察センターバス停(約25分)
・タクシー、レンタカーの場合の所要時間目安約1時間30分

まとめ

以上、冬の鹿児島県のおすすめ観光スポットを紹介しました。
冬の鹿児島県は、温泉はもちろん、イルミネーションや早咲きの菜の花など、魅力的な観光スポットが数多くあります。
特に出水市ツル観察センターは、冬の鹿児島県出水市でしか見られない、おすすめのスポットです。
もちろん、他の観光スポットもおすすめです。ぜひ皆さんも、魅力いっぱいの冬の鹿児島をぜひ体感してください。