九州の南端に位置する鹿児島県は、霧島や指宿など日本でも有数の温泉地が集まる観光名所です。
今でも活動を続ける活火山などの豊かな自然や、西郷隆盛ゆかりの地など歴史を学べるスポットも充実していて、旅行先として見どころがたくさんあります。
そんな鹿児島県の観光スポットの中から、特に夏に訪れたい場所を厳選しました。
暑い夏に涼しさを感じられる場所や、夏ならではの絶景を拝めるスポットを中心に紹介しています。
今度の夏は鹿児島に旅行へ行きたい!と考えている人は是非参考にしてみてください。

鹿児島の夏の風物詩!夜景と花火で夏を感じる「桜島納涼観光船」

鹿児島の夏の風物詩として人気なのが、桜島フェリーが運航する「桜島納涼観光船」です。
夏季限定で運航され(毎年実施期間は異なるが7〜8月の1ヶ月程度)、県内在住者や国内からの観光客はもちろん、最近では外国人観光客にも人気を博しています。
納涼観光船は、夕日の傾きかけた19時頃に桜島フェリーターミナルを出港し、およそ2時間のスケジュールで錦江湾内を遊覧します。
夕景に映える桜島大正溶岩原や沖小島、鹿児島市街地を眺められるルートなので、昼間とは一味異なった趣の美しい情景を楽しめるでしょう。
船内では、「船上屋台横丁」と呼ばれる特設の屋台などが出ていますので、飲食も楽しむことができます。
抽選会やステージショー、キッズコーナーなどイベントも充実しており、子ども連れの家族から友人同士まで、ワイワイと楽しめるのが魅力的です。
桜島納涼観光船のクライマックスは、夜の錦江湾に舞い上がる打上花火です。
闇の中の桜島を彩る花火は、生で見ると迫力満天なので、デッキに出て、涼しい夜風に当たりながら鑑賞してみてください。
鹿児島旅行の定番スポットでもある桜島ですが、夏に訪れるなら納涼観光船の船上で夕涼みを楽しみながら、更けゆく夜の桜島の風景を楽しんでみましょう。

桜島納涼観光船の基本情報

住所 〒892-0814
鹿児島県鹿児島市本港新町4−1(鹿児島港桜島フェリーターミナル)
電話番号 099-293-4785 (船舶局 営業課)
アクセス (バス)鹿児島空港から約50分、「金生町」または「市役所前」下車徒歩15分
公式サイト URL:https://www.city.kagoshima.lg.jp/sakurajima-ferry/cruise/noryo.html
アクセス

鹿児島の名所を一望できる!登山におすすめ「開聞岳」

開聞岳_鹿児島

薩摩半島の最南端に位置する「開聞岳(かいもんだけ)」は、日本百名山の1つです。
三角錐の美しいシルエットが秀麗な富士山を彷彿とさせるので、「薩摩富士」の別名でも親しまれています。
標高924mの開聞岳は、鹿児島県の登山スポットとしても人気です。
らせん状に山頂へと続くルートは比較的なだらかなので、子どもからお年寄りまで無理せず楽しく頂上を目指せます。
しかも、開聞岳の頂上からの景色は、360°の巨大パノラマ。
眼下には鹿児島湾とのどかな田園風景が広がり、カルデラ湖として名高い池田湖や、国立公園の1つでもある長崎鼻の風景が楽しめます。
特に、夏の澄み渡った晴れ渡った日には、青い水平線がどこまでも広がり、屋久島や桜島などを肉眼で見ることができると評判です。
このように、開聞岳は登山好き・絶景好きな人におすすめしたいスポットです。
夏の晴れた日に登れば、山頂から見える絶景を存分に楽しめるでしょう。
また、開聞岳近郊は、指宿温泉として人気の観光地でもあります。
露天風呂や体を砂中に埋めて温める「砂むし温泉」を日帰りで楽しむことができるので、開聞岳に登って疲れたら、指宿温泉に寄ってゆっくり休憩するのもおすすめです。

開聞岳の基本情報

住所 〒891-0603
鹿児島県指宿市開聞十町
電話番号 0993-32-5566
アクセス (徒歩)JR開聞駅から、徒歩20分
(自動車)鹿児島空港から、九州自動車道経由で1時間40分
公式サイト URL:https://www.ibusuki.or.jp/tourism/view/kaimondake/

夏は海水浴もキャンプも楽しめる!白い砂浜が美しい「吹上浜」

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日本三大砂丘の1つ「吹上浜(ふきあげはま)」は、鹿児島県南西部に位置する砂丘海岸です。
吹上浜の全長は47kmに及び、日本一長い砂丘として名を馳せています。
白い砂浜とそのすぐ側に群生する黒松のコントラストが美しく、日本の渚百選にも選定されています。
どこまでも続く雄大な砂丘の眺めは、見る人の心を癒してくれるでしょう。
また、吹上浜は夏になると、海水浴や潮干狩りにやってくる人々で賑わいます。
海岸近くには県立吹上浜海浜公園キャンプ場もあり、レンタサイクルやローラースケート場といったサービス・設備がそろっているのも魅力的です。
海水浴やキャンプで夏を楽しみたいという人は、吹上浜でその願いが叶うでしょう。
吹上浜のもう1つの魅力が、5月中旬から8月初旬にかけて、産卵のために上陸するアカウミガメを見られることです。
足跡や産卵跡などを観察でき、運が良ければ子ガメの孵化に遭遇するチャンスも。
ただし、夜は懐中電灯やカメラのライトをつけてはいけないなど注意しなければならないこともあるので、訪れる際にはルールを守って気をつけ観察してください。
このように、吹上浜では自然の魅力をたっぷり堪能することができます。
吹上浜は、夏の旅行でレジャーを楽しみつつ、雄大な自然に触れたいという人におすすめのスポットです。

吹上浜の基本情報

住所 〒897-1123
鹿児島県南さつま市/加世田市/金峰町
電話番号 0993-53-3751(南さつま市観光協会)
アクセス (自動車)指宿スカイライン谷山ICから約40分
公式サイト URL:https://kanko-minamisatsuma.jp/spot/7560/

原生林の自然を肌で感じる!奄美大島住用町の「マングローブカヌーツーリング」

奄美大島のマングローブ

鹿児島県本土から380kmの南西沖に位置する奄美大島には、美しい海と豊かな緑を求めて、多くの観光客が訪れています。
様々なアクティビティを楽しめる奄美大島の中でも特におすすめなのが、住用(すみよう)町のカヌーツアーです。
住用町のマングローブ原生林は、国内2位の広さを誇り、国立公園特別保護地区に指定されています。
カヌーツアーは、広大な原生林を参加者自らがカヌーを漕いで進んでいくというもので、探検家になったような気分を味わえると評判です。
ツアーでは、マングローブがトンネルのようになっていて頭上にまで迫ってくる場所から、浅瀬で立つことができる場所まで、原生林と海が織りなす様々な景色を楽しむことができます。
海水と淡水が混ざっている場所では、マングローブが密生し、動物の生息しやすい環境が整っています。
住用のマングローブ原生林でも、天然記念物に指定されているアマミノクロウサギを始め、リュウキュウアユ・ミナミコメツキガニ・ミナミトビハゼなど貴重な動植物が生息しています
カヌーツアーでは、これらの動植物に遭遇することもあるので、見つけたら静かに観察してみるのも楽しいかもしれません。
カヌーツアーでは、カヌーに乗る前に簡単な講習があるので、カヌー初体験の人でも安心です。
また、絶景スポットに着いた時や珍しい動植物を見つけた時は、専属ガイドが詳しく解説してくれるので、ツアーの楽しみが倍増します。
カヌーツアーは、普段生活ではお目にかかれない風景を見られる絶好の機会です。
マングローブ原生林に暮らす動植物を観察しながら、大自然の中で思い切りリラックスしましょう。

黒潮の森マングローブパークのカヌーツアー基本情報

住所 〒894-1201
鹿児島県奄美市住用町石原478
電話番号 0997-56-3355
アクセス (自動車)奄美空港から約70分
公式サイト URL:https://www.mangrovepark.com

海の中の一本道を歩く!神秘的な光景が広がる「知林ヶ島」

錦江湾に浮かぶ知林ヶ島(ちりんがしま)は、環境省が日本各地の自然や生活、文化に根ざした香りのある地域を全国から100ヶ所選んで指定した「かおり風景100選」に選ばれたこともある美しい無人島です。
この小さな島が人気の観光スポットとなった理由は、海中に現れる道「砂州」です。
知林ヶ島の周りでは、3月~10月の大潮から中潮の干潮時になると、海を分断するかのような砂の道(砂州)ができ薩摩半島と繋がって、島まで歩いて渡ることができます。
砂州を歩いていると、まるで海の上を歩いているようで神秘的だと感じる人も多いそうです。
さらに、知林ヶ島は縁結びにご利益のあるパワースポットとしても有名です。
砂州のおかげで島と半島が「必ず繋がる」ことになぞらえて、恋愛成就や良縁を願う人に人気なのだそう。
島の入り口にあるハートのモニュメント「チリンズハート」や島内にある「チリンズベル」など、可愛らしいスポットは、写真撮影にもおすすめです。
また、知林ヶ島は無人島で手つかずの自然が残っていることから、海の生物を観察したり、釣りをしたりといったアクティビティも人気です。
砂州が出現している時は波も穏やかなので、シーカヤックやダイビングなどのマリンスポーツを楽しむこともできます。
ただし、砂州があれば安全に渡れますが、砂州がない時は海の流れが速くなっています。
無理に渡ろうとすると危険なので、砂州が出現するのを待つようにしてください。
また、砂州が消えると知林ヶ島から戻れなくなる恐れもあるので、砂州が出現している時間を把握して訪れるようにしましょう。

知林ヶ島基本情報

住所 〒891-0311
鹿児島県指宿市西方
電話番号 0993-22-2111(指宿市役所産業振興部観光課)
アクセス (車)鹿児島市から約1時間
JR指宿駅から車で約15分
公式サイト URL:https://www.ibusuki.or.jp/tourism/view/chirin/qa/

水しぶきが癒し&涼みにぴったり!温泉の湯が流れる「丸尾滝」

丸尾滝(まるおのたき)は、霧島温泉郷~霧島神宮間の国道223号線沿いにある滝です。
高さ23m・幅16mの大きな滝で、豪快にしぶきをあげて水が流れ落ちる様子は、見る者を圧倒します。
いくつかある霧島の有名な滝の中でも、丸尾滝は「湯の滝」として知られています。
上流の栄之尾温泉や硫黄谷温泉の温泉水を集めて流れ落ちているという珍しい滝で、滝壺はミルキーブルーに染まり幻想的な雰囲気に包まれています。
丸尾滝は季節ごとに異なる趣があり、秋は紅葉が彩る美しい情景が、冬は湯けむりをあげて水が落ちていく様子が見られると評判です。
また、夏は暑い日でも涼しいため、猛暑が続くと多くの人が訪れるのだとか。
滝壺のすぐ近くに設置された展望所では冷たい風と水蒸気をたっぷり浴びられるので、夏にこそ訪れたい場所です。
夜には滝がライトアップされるのも、丸尾滝の魅力の1つです。
美しく照らし出されたミルキーブルーの滝は幻想的で神秘的。日中とは違う光景を楽しめるでしょう。
丸尾滝の近くには霧島神宮や高千穂牧場などの霧島の観光名所が多いので、ドライブの休憩に寄ってみるのがおすすめです。
清涼感たっぷりの滝を眺めながら、車の移動で疲れた体を癒しましょう。

丸尾滝基本情報

住所 〒899-6603
鹿児島県霧島市牧園町高千穂丸尾
電話番号 0995-45-5111(霧島市観光課)
アクセス (車)九州自動車道溝辺鹿児島空港ICから車で約40分
公式サイト URL:http://www.city-kirishima.jp/kirikan/kanko/shizen/taki.html

鹿児島発祥のかき氷!ユニークでかわいい「しろくま」

鹿児島スイーツ_白くま

鹿児島に来たら是非食べたいのが、ご当地スイーツ「しろくま」です。
しろくまは、ふんわりと削られた氷に練乳とフルーツがたっぷり載っているかき氷で、県内の多くのレストランや喫茶店で食べることができます。
全国のコンビニやスーパーでもパックになったものが販売されていますが、削りたての氷と新鮮なフルーツが楽しめる本場のしろくまは、ひと味もふた味も違います。

鹿児島市にある「リゾートレストラン IL MORLE」では、ドラゴンフルーツを使った「赤熊」、パッションフルーツを使った「パパ熊」などユニークなしろくまを提供しています。
IL MORLEのかき氷はどれも夏季限定商品なので、是非試してみたいところです。

しろくまを初めて販売した「天文館むじゃき」でもユニークなしろくまを食べられます。
チョコレートやストロベリー、ヨーグルトなど多彩なフレーバーを販売しているので、友人や家族で違うものを頼んでシェアして、色々な味を試してみるといいでしょう。

他にもユニークなしろくまを提供しているお店が多いので、食べ比べてみるのも楽しいかもしれません。
特に暑い夏のしろくまは、火照った体を冷やし、リフレッシュするのにぴったりです。
炎天下での観光で歩き回って疲れた…という時に、是非しろくまを食べてみてください。

しろくま基本情報


リゾートレストラン IL MORLE

住所 〒891-0122 鹿児島県鹿児島市南栄1-8-1 2階
電話番号 099-260-4300
営業時間 11時30分~21時(L.O.20時30分)
アクセス (バス)鹿児島空港から鹿児島空港リムジンバス(谷山行)、「2号用地入口」下車後徒歩2分
(電車)JR谷山駅下車、徒歩15分
公式サイト URL:https://ilmole.amaminosato.jp

天文館むじゃき 本店

住所 〒892-0843
鹿児島県鹿児島市千日町5-8
電話番号 099-222-6904
営業時間 9時~21時
公式サイト URL:https://mujyaki.co.jp
アクセス (バス)鹿児島空港から鹿児島空港リムジンバス、「天文館」下車
(市電)鹿児島駅前から「天文館」下車

まとめ

鹿児島県の夏におすすめの観光スポットを紹介してきました。
豊かな自然を満喫できる場所が多いので、日々の疲れを自然の中で癒したいという人におすすめです。
夏の鹿児島旅行で、大自然に触れてエネルギーチャージしましょう。