誰もが待ち望む夏休み。旅行に行く人も多いですよね。しかし、夏休みと一概に言っても、仕事の都合などによって休める期間や日数は人それぞれではないでしょうか。
「旅行に行きたい!でも、友達と予定が合わないし・・・」なんて思って、あきらめてしまう人も多いのではないかと思います。そんな時こそ、チャレンジしていただきたいのが一人旅です。

離陸する飛行機

はじめての一人旅は何かと不安が多いもの。特に場所選びは重要なポイントです。国内旅行の定番と言えば沖縄や北海道などが人気ですが、今回は比較的1人でも楽しみやすいグルメや名所が揃った「福岡」に焦点を当てて紹介していきたいと思います。

1人だからこそ出来る「節約」

旅の醍醐味とも言える宿泊施設は、絶景を拝める露天風呂が付いていたり、旬な食材やその土地の名産品を使った食事が出てきたり、サービスが充実するにつれ宿泊費が高くなるのが一般的です。家族や友人と旅行する場合、特別な思い出にしたいという思いから、ついつい贅沢な宿や宿泊プランを選んでしまうことも少なくないのではありませんか。

飛行機の手配も繁忙期となれば一苦労ものです。近年、格安航空が数多く登場し、航空券は比較的安く手に入る時代になりましたが、安ければ安い便ほど早く座席が埋まってしまうのは当然ですし、夏休み期間は格安航空の便であっても普段より高額になってしまいます。

一人旅の場合、これらの状況はどう変化するでしょうか。

旅のプランを考えている女性

旅行プランを立てるとき、同行者への気遣いが必要ないので、「自分1人だけなら、○○でいいや。」といった気楽な気持ちで立案出来ます。また、全ての決定権が自分にあるので、旅先ではその場その場の気分に応じて、自由な旅を楽しむことが出来るのも一人旅の利点です。客室がオーシャンビューでなくても、海が見たくなったらちょっと散歩でもしに行けばいいや、とか、食事は宿でとるのではなく、ちょっと足を延ばして評判のお店に食べに行こう、などというようにプランを決めていけば宿泊費を抑えることが出来ますよね。

また航空券を押さえるにしても、旅行に同行する人数が少なければ少ないほど座席確保の競争率が下がります。例えば、多数の航空会社が展開しているいわゆる「直前割り」と言われるお得なプランは、大抵売れ残ってしまった座席を埋めるためのものなので、そもそも用意されている座席数は多くありません。一人旅であればそういった安い便が残り1席しかなくてもあきらめなくて済むのです。

これらのような理由から、お金をかけずに旅行がしたいという人には、断然一人旅をおすすめします。

そこで今回は、旅の目的を「節約しながら2泊3日で福岡を満喫する」として、トピックに分けて具体的に紹介していきたいと思います。

迷ったらここ!福岡グルメの名店

屋台

福岡と聞いて真っ先に思い浮かぶのが、博多ラーメンや明太子などといった豊富なグルメではないでしょうか。節約旅行とは言っても、せっかく福岡に行くのですからやっぱりおいしいものを食べたいですよね。そんな気持ちにお応えするべく、まずは安くても絶品な福岡グルメから紹介したいと思います。

やっぱり外せない。博多ラーメンを食べるなら「shin-shin」

博多駅の構内に、博多ラーメンの名店「shin-shin」というお店があります。地下鉄天神駅近くに本店を構え、地元の人々が常に行列をなす大人気の博多ラーメン店です。伝統的な博多ラーメンの製法をベースとしつつ、「食べやすく誰もが飲み干してしまう純情なスープ」をコンセプトとしているだけあって、臭みや雑味のない独自のスープが絶品で、さまざまな層から支持を集めています。

非常にこだわった一品でありながら、一杯600円と手ごろなのも魅力です。博多駅構内という好立地なので、博多ラーメンを食べたいけれどどのお店に入るか悩んでしまうという方はぜひ一度ここを選んでみてはいかがでしょうか。

shin-shin 博多デイトス店
場所 福岡市博多区博多駅中央街1‐1 博多デイトス2F「博多めん街道」
TEL 092‐472-5057
営業時間 11:00~24:00(ラストオーダー23:30)
定休日 年中無休
座数 42席

福岡だって海に恵まれた土地。コスパ最強の天ぷら定食「魚好亭」

明太子のイメージが強い福岡ですが、実はその他の魚介もないがしろにしてしまうのはもったいないくらい絶品です。新鮮な海の幸となれば値段が気になるところですが、圧倒的なボリュームと安さで話題になっているのが「魚好亭」のランチメニューの天ぷら定食です。

エビ、キス、アナゴ、イカ、活イワシといった豪華な魚介類に、ささみと野菜三種が加わり合計9種類もの天ぷらが楽しめるこの定食ですが、ご飯、お味噌汁、サラダ、漬物まで付いてたったの650円とは驚きです。さらには、海老天丼やアナゴ天丼などといった贅沢な丼ものも同じく650円で食べられます。もちろん、お刺身やお寿司もなども良心的な価格で楽しむことが出来るので、お魚好きの方にはたまらない名店と言えるでしょう。こちらも博多駅から徒歩3分といったアクセスの良さです。

魚好亭
場所 福岡市博多区博多駅前2‐17‐15
TEL 092-474-0326
営業時間 ランチ11:30~14:00
ディナー 17:00~24:00(ラストオーダー23:30)
定休日 年始
座数 46席

お一人さまでも大丈夫!本場の水炊きが手軽に楽しめる「かしわ屋源次郎」

これまた福岡グルメの鉄板でもある水炊きですが、1人で楽しむにはちょっと敷居の高い印象がありますよね。そんな抵抗感を解消してくれるのが、博多駅の駅ビル博多シティの9階にある「かしわ屋源次郎」です。こちらのお店では、ランチ限定で「お一人様水炊き」を楽しむことが出来ます。

福岡発の北崎鶏を使った本格的な水炊きが1人前1400円と手ごろな値段で楽しめるので、一人旅でも存分に福岡グルメを味わいたいという人におすすめです。さらに、こちらのお店からもう一つ、ぜひ紹介しておきたいのが親子丼です。水炊きと同様に弾けるような噛みごたえとジューシーさが特徴の北崎鶏を使っているので、800円とリーズナブルな値段ながら非常に満足度の高い一品です。水炊きを食べるもよし、親子丼を食べるもよし。とにかく福岡発の地鶏が食べたいという方にはもってこいのお店ではないでしょうか。

「かしわ屋源次郎」
場所 福岡市博多区博多駅中央街1-1 JR博多シティ9F
TEL 092-477-9408
営業時間 11:00~23:00(ラストオーダー22:30)
定休日 年中無休、不定休日あり
座数 37席

おすすめの福岡観光どころ

なんといっても旅行のメインと言えば「観光地巡り」です。グルメの印象が強い福岡にも、観光名所とされる見どころはたくさんあります。福岡の魅力を余すところなく楽しんでいただくために、行っておくべき観光スポットを一気に紹介していきましょう。

九州の玄関口!交通の要だけじゃないショッピングにも最適な「博多駅」

博多駅

通の要でもある博多駅ですが、阪急デパート、アミュプラザ、マルイなどといった大型デパートが隣接しているので、ショッピングするにも非常に便利です。節約旅行には少々適さない場所かも知れませんが、博多市内を移動しなくてもここだけで十分な買い物を済ませることが出来てしまうので、交通費の削減にはなるかもしれません。

博多阪急
場所 福岡市博多区博多駅中央街1-1
TEL 092-461-1381
営業時間 10:00~20:00(フロアによって異なる)
JR博多シティ アミュプラザ博多
場所 福岡市博多区博多駅中央街1-1
TEL 092-431-8484
営業時間 10:00~21:00(フロアによって異なる)
博多マルイ
場所 福岡市博多区博多駅中央街1-1
TEL 092-415-0101
営業時間 10:00~21:00(フロアによって異なる)

都会の真ん中で感じられる大自然「大濠公園」

大濠公園

大濠公園は博多駅から地下鉄空港線を使っておよそ10分、大濠公園駅で降車してそこから徒歩7分の距離にある自然豊かな公園です。その昔、黒田長政が福岡城を築造する際に草香江と呼ばれる入江を外濠として利用したものを改造し、人々が憩える公園となりました。

園内には日本の伝統的な造園技術の枠を集めて作られた格調高い日本庭園があるほか、夏の時期にはぴったりな涼を感じられる渓流の滝も、大小合わせて3本眺めることが出来ます。大濠公園に入園するだけなら無料ですし、見どころ満載の日本庭園には、たった240円で入園することが出来ます。公園内は非常に広いので、ゆっくりと一人旅の時間を楽しみたい人には訪れる価値のあるスポットではないでしょうか。

大濠公園
場所 福岡市中央区大濠公園1-2
TEL 092-741-2004
開園時間 24時間開放
休園日 年中無休
入園料 無料
日本庭園(大濠公園内)
TEL 092-741-8377
開園時間 9:00~17:00、6~8月は9:00~18:00
(入園は開園時間の1時間前まで)
休園日 毎週月曜日(祝日の場合はその翌日)
年末年始
入園料 大人240円、児童120円

前売り券を使って賢く節約!「海の中道海浜公園」&「マリンワールド海の中道」

海の中道海浜公園

海の中道海浜公園も大濠公園と並んで人気の高い公園です。こちらも広大な広さを誇り、海に囲まれた豊かな自然に癒されます。一年を通して季節の花が楽しめるのも魅力の一つで、夏にはひまわり、ジニア、ポーチュラカ、ペンタス、サルビアなどといった花々が見頃となっています。

また、園内にはリスザルやカピバラなど約50種類500匹もの動物とふれあえる自然動物園もあり、公園だけでも一日を通して遊べてしまいます。

マリンワールド海の中道

海の中道海浜公園からほど近い水族館「マリンワールド海の中道」は、九州の海をテーマに子供から大人まで楽しめる展示が満載です。中でもご紹介したいのが、夏休みの期間と9月の土日祝日のみ限定で開催されている「夜のすいぞくかん」というイベントです。このイベントは、営業時間を21:30まで延長して行われ、普段見ることの出来ない照明を落として暗くなった水槽の中の生き物たちの様子を観察することが出来るので、一味違った水族館の楽しみ方が出来ます。さらに、博多湾の美しい夜景をバックにジャンプする「夜のイルカショー」は、マリンワールドの新たな見ものとなっていて、必見の価値があります。

海の中道海浜公園とマリンワールドのどちらも訪れたいという方におすすめなのが、セットで売られているお得な前売り券です。通常、海の中道海浜公園の入園料は410円、マリンワールドの入館料は2300円ですが、セブンイレブン限定で売られている2つの施設をセットにした入園料券は2130円で購入することが出来ます。つまり、マリンワールドに入園するだけでもお得ですが、どちらも訪れる場合このセット券を使えば580円もお得ということになります。節約旅行にはぜひ使いたい裏技と言えるでしょう。

海の中道海浜公園
場所 福岡市東区大字西戸崎18-25
TEL 092-603-1111
開園時間 9:30~17:30、11~2月は9:30~17:00
(入園は開園時間の1時間前まで)
休園日 年末年始、2月の第一月曜日とその翌日
入園料 大人410円、シニア(65歳以上)210円
小人(小・中学生)80円、小学生未満 無料
マリンワールド海の中道
場所 福岡市東区大字西戸崎18-28
TEL 092-603-0400
開園時間 9:30~17:30、12月~2月は10:00~17:00
その他イベント開催に合わせて変動あり
(入館は閉館時間の1時間前まで)
休園日 2月の第一月曜日とその翌日
入園料 大人2300円、シニア(65歳以上)1840円
中学生1200円、小学生1000円、幼児600円

全国約12,000社の総本宮と称えられる「太宰府天満宮」

太宰府天満宮

「学問の神様」として有名な菅原道真を祀る太宰府天満宮は、年間800万人以上が訪れる福岡県内でも有数の観光スポットです。境内の雰囲気だけでも十分楽しめますが、菅原道真の人となりや歴史を感じられる宝物殿や菅公歴史館といった施設が充実しているのも嬉しいポイントです。さらに、参道にはたくさんの土産物店が立ち並んでいるので、歴史にあまり興味がない人でも楽しめるのではないでしょうか。

そんな参道には食べ物のいい匂いが立ち込め、ついつい食欲をそそられてしまいますが、中でも食べていただきたいのが「梅ヶ枝餅」です。太宰府天満宮の名物ともされている梅ヶ枝餅は、小豆あんを薄いお餅の生地でくるみ、梅の刻印が入った鉄板で焼く焼餅です。

食べ歩きOKですので、焼き立てアツアツの状態のものを買ってすぐ食べることが出来ます。パリッとした表面ともちもちの食感が楽しめるお餅の中には、たっぷりとあんこが入っているので食べごたえもあり、ちょっと小腹が空くおやつ時にはぴったりですね。日本の深い歴史を感じながら、名物の梅ヶ枝餅に舌鼓を打ってみてはいかがでしょうか。

太宰府天満宮
場所 太宰府市宰府4-7-1
TEL 092-922-8225
参拝時間 6:00~19:00(季節によって異なる)
参拝料 無料(ただし、宝物殿と菅公歴史館はそれぞれ入館料が必要)

福岡市内からバスに乗って1時間で行ける島「志賀島」

志賀島

「大都会から島に行く」と聞けば、船を使った長旅のようなイメージを抱く人がほとんどではないでしょうか。しかし、福岡市内から志賀島へは、たった1時間ちょっとバスに乗っただけで行けてしまうのです。この志賀島は「漢委奴国王」の金印が発見された場所として有名ですが、パワースポットと呼ばれる神秘的な雰囲気の志賀海神社や、福岡市街地を見渡すことが出来る展望台など、名所の多い観光地でもあります。そして、なぜかこの島にはたくさんの猫がいることでも知られており、猫好きな人たちの間では人気のスポットとなっています。そんな多数の魅力を兼ね備えた志賀島ですが、もちろんお食事処もあるので、島内の観光だけでも1日過ごせてしまうでしょう。

博多市内から志賀島への行き方はいくつかありますが、初めて訪れる人のためにも一番簡単だと思われるおすすめのルートを紹介したいと思います。まず、博多駅から地下鉄空港線で約5分、天神駅で降車します。天神駅から歩いて5分のところにある、天神中央郵便局前というバス停から志賀島行きのバスが出ているので、それに乗車すれば1時間程度で到着します。帰りは志賀島から天神郵便局前までの直通がないので、乗り換えを避けるために天神三丁目というバス停で降車するといいでしょう。こちらのバス停も天神駅まで徒歩3分という近さです。ちなみに運賃は片道520円で、バスは1時間に1本のペースで出ています。

島でありながらバスで行けてしまうそのアクセスの良さは、志賀島を強くおすすめしたい何よりのポイントです。バスだけでなく市内から船で行くことも出来るので、海が好きな方は博多湾の船旅を楽しんでみてもいいかもしれません。

アクセス抜群!博多駅周辺の格安ホテル

ホテルの室内

旅行において多くの人が重視するのが、宿泊するホテルや旅館の質の高さではないでしょうか。アクセスが良かったり、開業したばかりであったり、豪華な食事が食べられたり、と内容の違いで宿泊費は大きく変わってきますが、行楽シーズンともなればどこであっても通常より高いのは致し方ないでしょう。そんな中でも、コストパフォーマンスに優れた一押しのホテルを2つご紹介いたします。

ホテルニューガイアドーム前

福岡ヤフオクドームまで徒歩15分の距離に位置している「ホテルニューガイアドーム前」は、博多駅から地下鉄で10分の唐人町駅で降車、同駅から徒歩2分と、かなりアクセスのいい場所にあります。それだけではなく、こちらのホテルの魅力はなんといっても安さと清潔感です。

通常の価格設定が安い上、2016年にオープンしたばかりなので客室の清潔さも兼ね備えており、文句の付けどころがないホテルです。ただし注意しておかないといけないのは、福岡ヤフオクドームから近いため野球の試合やイベントの開催と宿泊日が重なってしまうと、早い段階で客室が埋まってしまう点です。ヤフオクドームのスケジュールいかんに関わらず、旅行日程が決まったら早めに予約をすることを強くおすすめします。

ホテルニューガイアドーム前
【スタンダードプラン】 シングルルーム、Wi-Fi完備、バス・トイレ別
大人1人あたり一泊 ※税込6500円~(素泊まり)
(※2017年8月21日現在の最安価格。日付によって変動あり。 公式サイト参照。)
場所 福岡市中央区地行1-4-6
TEL 092-737-3901
博多の宿 旅館まいだし

博多駅から電車で1駅の吉塚駅から徒歩4分、地下鉄馬出九大病院前からも徒歩4分といった、こちらもアクセス抜群の距離にあるのが「博多の宿 旅館まいだし」です。ホテルニューガイアドーム前と比べると、客室のランクはやや下がりますが、アクセスの良さと価格の安さではこちらの方が一枚上手です。

素泊まりであれば、繁忙期でも一泊6000円ほど、さらに朝食を付けても7000円台なので驚きの安さです。コンパクトな客室ですが、1人であれば十分快適に過ごせるでしょう。節約旅行には最適な宿と言えるのではないでしょうか。

博多の宿 旅館まいだし
【朝食付きプラン】 シングルルーム、Wi-Fi完備、ユニットバス
大人1人あたり一泊 ※税込7760円 
場所 福岡市東区馬出1-15-25
TEL 092-651-1822

東京から福岡まで飛行機で安く行くには?

後ろから見た飛行機

旅行にかかる費用の中で、一番の痛手とも言えるのが飛行機の航空券代ではないでしょうか。冒頭でも述べましたが、特に夏休みシーズンはどの航空会社でもチケットの相場がはね上がります。各社の便を比較しながら、東京から福岡まで一番安く行けるルートを紹介していきましょう。

ANA

ANAには「旅割」と呼ばれるプランがあります。この旅割は、大まかにいうと早めに便を予約すると安くなるプランです。旅割75、旅割55、旅割28、旅割21の4種類があり、後ろの数字はそれぞれ搭乗日の○○日前から予約出来るという条件を表しています。運賃は数字が小さくなるにつれて上がっていきます。言い換えれば、早く予約すればするほど安くなるということになります。

さらに、4つのプランぞれぞれの後ろにA~Nのアルファベットが付くようになっており、これは運賃の安さをランク付けしたもので、Aが一番高くNが一番安いということになります。つまり、旅割75Nが一番安く、旅割21Aが一番高いということになります。もちろん繁忙期である上に人気の観光地ともなれば、安い便から瞬時に埋まってしてしまうので、安く乗るなら早めの予約が必須となります。

例えば、旅行の出発を2017年8月とした場合の東京から福岡間の最安値(※)は、

行き 東京(羽田)-福岡空港の航空券 17,790円
帰り 福岡 → 東京・羽田 12,290円
合計 往復 30,080円

となっています。

(※出発:2017年8月14日(月)、帰省:2017年8月16日(水)とし、2017年5月31日に「旅割75L」を適用した予約の場合。)

ちなみに、上記の行き帰りの日程で通常の料金で行こうとすると、なんと片道4万円以上もかかってしまいます。ANAの便を使用するのであれば、「旅割」を使わない手はないでしょう。

ジェットスター

格安航空会社の大手であるジェットスターは、「最低価格保証」をうたっているだけあり、通常料金を他社の料金と比べてもその安さはピカイチです。成田空港から福岡空港間においては、最安で片道4790円と驚きの価格です。

一方でジェットスターには、前述したANAの旅割のように早く予約することによって割引されるといったプランが存在しません。時々低価格でチケットが売り出されるキャンペーンが開催されていますが、こちらも不定期であるため価格変動が読みにくいという点が弱点と言えるかもしれません。

便の予約は、公式サイトで発表されるスケジュールに合わせて開始されますが、スケジュール発表の時期についても明記はされていないので注意が必要です。2017年8月21日の時点では、2017年10月28日までのフライトを予約することが出来るので、搭乗日の2ヶ月前には公式サイトをチェックすることをおすすめします。

念のため、最安値で購入出来た場合の運賃を書いてみますと、

行き 東京(成田)-福岡空港の航空券 4,790円
帰り 福岡 → 東京・成田 4,790円
合計 往復 9,580円

(※2017年8月21日現在。)

となり、細かいサービスの内容などを考えずに料金だけを比較すれば、ANAとの差は歴然です。東京から福岡にとにかく安く行きたいという人は、ジェットスターで早めに飛行機を予約するのが良いでしょう。

福岡初心者のための黄金ルート ~旅のしおり~

博多駅の構内

訪れたことのない土地に旅行するとき、観光名所の位置関係や交通事情についてなかなかイメージしづらいところがありますよね。そこで、初めて福岡を訪れるという人のために、ここまでご紹介してきたさまざまなおすすめのスポットを組み込みつつ、節約しながら楽しめる観光ルートを提案してみたいと思います。また、その都度かかる金額も細かく記載しますので、旅費の参考にしていただけたらと思います。

~1日目~

○8:40 飛行機に乗る 成田空港発 → 10:40福岡空港着  (運賃4790円~)
(※2017年8月21日現在のジェットスター時刻表による)

今回はジェットスターの便に搭乗すると仮定しました。夏休みのシーズンは空港が混み合い、手続きにかかる時間も通常より長引いてしまうことが予想されますので、時間に余裕を持って空港に向かいましょう。

○11:15 博多駅に向かう 福岡空港駅 → 博多駅 (運賃260円)

福岡空港に着いたらまずは博多駅に移動しましょう。空港から歩いて6分ほどのところに、福岡空港駅があります。そこから福岡市地下鉄空港線に乗り、博多駅までは約15分で到着します。
博多駅に着いたら、ひとまず荷物をコインロッカーに預けるのがいいと思います。周辺の駅ビルには数多くのロッカーが設置してあるので、駅構内のロッカーが埋まってしまっていたらそちらを利用しましょう。

○12:00 昼食は博多駅すぐ近くの魚好亭へ (天ぷら定食1人前 650円)

観光する前に、まずは空腹を満たしておきたいですよね。博多駅から徒歩3分の魚好亭へ名物ランチメニューの天ぷら定食を食べに行きましょう。安さと美味しさもさることながら、着いてすぐに近場で食事が出来るのも嬉しいポイントです。

○13:00 博多バスターミナルからバスで太宰府天満宮へ (運賃600円)

博多駅から徒歩3分のバス停博多バスターミナルからは、およそ40分で太宰府天満宮の最寄りのバス停である太宰府に到着します。バスを降りてから徒歩7分ほどで太宰府天満宮に着きます。

○16:00 旅館まいだしへ18時までにチェックイン 太宰府 → 博多駅 → 吉塚駅(運賃760円、宿泊日2泊15,520円)

今回のプランでは、旅館まいだしに宿泊すると仮定します。こちらの旅館のチェックインが16時から18時とされているので、それに合わせて電車に乗りましょう。太宰府から旅館の最寄りである吉野駅までは、途中博多駅で荷物を回収することを含めても所要時間1時間もかからないでしょう。

○チェックインを済ませる前に、博多ラーメンを食べに行こう! 夕食はshin-shinデイトス店で(ラーメン1杯600円)

お店の混雑状況などを見て、時間に余裕があればチェックインする前に博多ラーメンの名店で夕食を済ませてはいかがでしょうか。

朝が早い1日目は、旅館で早めに休息を取りましょう。

~2日目~

○2日目は思い切って志賀島へ 吉野駅 → 天神駅 → 志賀島 (運賃880円)

2泊3日と余裕がある旅行ならば、2日目は1日を丸ごと使って志賀島へ行ってみてもいいかもしれません。
旅館で朝食を済ませたら、天神からバスに乗って志賀島へ行きましょう。志賀島は周囲11キロと比較的小さな島なので、たくさんある名所を一気に楽しむことが出来ます。昼食も夕食も選択肢は困らないほど充実しているので、島内でゆっくりと食事をとるのもおすすめです。

帰りのバスの時間に注意しながら、志賀島観光を味わい尽くしましょう。

~3日目~

○10:00 チェックアウトを済ませたら、博多駅へ (運賃160円)

すでに何度も利用している博多駅ですが、駅構内をゆっくりと探索する時間までは含まれていなかったかと思います。お昼までの時間を利用して、ショッピングやお土産探しを楽しんでみても良いかもしれませんね。買い物後もコインロッカーの利用をおすすめします。

○12:00 昼食 かしわ屋源次郎の水炊き (1人前 1400円)

最終日のお昼ご飯には、博多シティの9階にあるかしわ屋源次郎の水炊きを選んでみてはいかがでしょうか。ランチメニュー限定のお一人さま水炊きなら、1人でも気兼ねなく手ごろな価格で食べることが出来ます。

○14:00 海の中道海浜公園、マリンワールド海の中道へ 博多駅 → 海ノ中道 
(運賃460円+前売り券2130円)

復路を少し遅めの時間で予約しておき、最終日も余すところなく福岡観光を満喫したいところですよね。とは言っても時間制限があるので、なかなか遠出はしづらいかと思います。海の中道海浜公園とマリンワールド海の中道は、博多駅から最寄りである海ノ中道駅までおよそ35分で行くことが出来る近さにあります。

一度に2つのスポットが楽しめるという点も効率的で嬉しいですよね。マリンワールドの館内にはレストランもあるので、空港に向かう前にこちらで食事を済ませるのもいいかもしれません。公園も水族館も訪れる場合は、前述したお得な前売り券を使って上手に節約しましょう。

○20:30 帰路 福岡空港発 → 22:30 成田空港着 (運賃4790円~)
 (※2017年8月21日現在のジェットスター時刻表による)

帰りもジェットスターの便を利用することを想定として、フライトに合わせた計画を立ててみました。多少ハードなスケジュールではあったかもしれませんが、福岡の魅力を最大限感じられるプランになったのではないでしょうか。

電卓とお金

さて、気になるのは旅行費用ですが、先ほど提案したルート通りに旅行をした場合、かかった総額は3万4340円でした。5万円あればお土産を買う余裕もあるほどですね。
ただ、ご紹介したのはあくまでも最安値で行けた場合の料金なので、必ずしもこのような金額で行けるとは限りません。夏休みという繁忙期に節約して旅行をするためには、飛行機や宿をかなり前もって予約することと、観光地のホームページをチェックしてお得な前売り券やクーポンを見つけるといった手間を惜しまないことが重要です。せっかくの夏休み、友達と予定が合わない人も、お金がないという人も、ちょっと努力をして節約一人旅にチャレンジしてみてはいかがでしょうか。